ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』とは2001年に公開された日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第25作品目。監督は金子修介、主演を新山千春が務めた。ゴジラ復活と共に、日本を守るため護国聖獣であるモスラやキングギドラ、バラゴンが蘇るのだった。そして命を懸けた死闘が始まる。見所は、ゴジラと戦う3体の怪獣と、番組スタッフとして仕事をまっとうしようとする由里、防衛軍としての役割をまっとうしようとする泰三の父と娘の姿である。
泰三「仲間と大和の聖獣たちへ」
泰三は防衛軍として、国民を守るために必死で戦った。護国聖獣たちも、ゴジラの脅威から大和を守るために、自分を犠牲にしてまで戦った。護国聖獣たちや、戦いで命を落とした仲間たちを思うとゴジラを倒したことを喜びきれない部分もあった。無事であった父親に敬礼をする由里だったが、泰三は「仲間と大和の聖獣たちへ」と言い、海に向かって敬礼をするのだった。命懸けで戦った仲間たちへ敬意を表したセリフである。
キングギドラ誕生シーン
モスラとギドラは、大和を守るためにゴジラと戦ったが歯が立たず、モスラはギドラを守って受けたゴジラの攻撃が致命傷になる。その後のゴジラの攻撃で、モスラは爆散してしまうが、モスラは金色の生命エネルギーとしてギドラに降り注ぎ、ギドラはキングギドラへと変身する。黄金に輝く美しい姿で、攻撃力も以前より圧倒的にアップする。千年竜王と呼ばれるに相応しい姿である。
ゴジラ対護国聖獣の戦いのシーン
ゴジラと護国聖獣であるモスラとギドラ3体の戦いは、数ある名シーンの中でも迫力満点のシーンである。
今回モスラとギドラは、大和の国を守る護国聖獣として登場し、ゴジラと戦った。モスラとギドラは、あくまでも大和(日本)の自然などの国を守るために存在しており、国民の味方と言うわけではない。しかし、防衛軍と共に協力しながら、ゴジラを追い詰めていく。モスラはゴジラの攻撃からギドラを守り結果爆散してしまうが、死んでもなおギドラに生命エネルギーを送ることで、ギドラは完全体である千年竜王であるキングギドラになったのである。
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
金子監督が描くゴジラの世界
監督である金子修介は、本作のゴジラを初代ゴジラの時のように、凶暴で凶悪な存在として描く事を意図している。そして、戦争の影を背負った存在として戦争の事をすっかり忘れている人間たちの前に現れたのである。金子は、平和な日常を起こる若者たちが、突如戦争の影であるゴジラに脅かされる恐怖を意図したことを語っている。また、一方で人間ドラマの部分も丁寧に描き、互いを信じながら職務を果たそうとする心の通じ合った娘と父の姿を見ることができる。また、最前線で戦う人たちの姿も強調されている。
今作では自衛隊ではなく防衛軍と設定したことについては、今作ではリアルさではなくお祭り要素を重視したと述べている。
更に金子は幼少期よりモスラに思い入れがあった為、劇中モスラが爆散したり小美人を登場させられなかったことが心残りだと語っている。
こだわりのセット
ゴジラが民宿に現れ、あっという間に民宿を踏みつぶすシーンは、窓の内側を本編で撮影しミニチュアに合成する方法を取った。また、民宿の本編セットでは下にスプリングを組みフォークリフトで吊り上げて落すことで、ゴジラ接近に伴う揺れを表現した。更に卓球を楽しんでいた若者のピンポン玉が、ゴジラの揺れで動くシーンは床の下からトンカチで叩いている。
ゴジラ上陸の焼津港でのシーンでは、漁協組合の窓ガラスが割れるシーンは、セットを組んで撮影された。更に本栖警察署でのロケでは、バラゴン登場で建物にひびが入るシーンを撮影した。これについては合成ではなく、べニアで造形したものを建物に貼り付けて撮影された。
一番の見せ場であるゴジラとモスラ、ギドラの戦いの場になった横浜だが、当時空き地であった横浜税関前の土地にオープンセットを組んで撮影された。また、泰三が幼少期に経験したゴジラ上陸の回想シーンでは細かな小道具類にもこだわり、昭和20年代のものを再現している。
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の主題歌・挿入歌
ED(エンディング):大谷幸『エンドロール GODZILLAテーマ~怪獣大戦争マーチ~メインタイトル』
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目次 - Contents
- 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の概要
- 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のあらすじ・ストーリー
- 怪事件と護国聖獣
- ゴジラの出現
- 泰三の覚悟
- 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の登場人物・キャラクター
- 登場怪獣
- ゴジラ/モスラを見上げる姉妹の後ろの男(演:吉田瑞穂)
- バラゴン(婆羅護吽)/焼津漁協の事務員(演:太田理愛・佐々木俊宜)
- モスラ(最珠羅)
- キングギドラ(魏怒羅)/ 焼津漁協の事務員(演:大橋明)
- BS・デジタルQのスタッフ
- 立花由里(たちばなゆり/演:新山千春)
- 門倉春樹(かどくらはるき/演:佐野史郎)
- 丸尾淳(まるおじゅん/演:仁科貴)
- BSデジタルQディレクター(演:モロ師岡)
- 防衛軍
- 江森久美(えもりくみ/演:南果歩)
- 三雲勝将(みくもかつまさ/演:大和田伸也)
- 日野垣真人(ひのがきまさと/演:村井国夫)
- 広瀬裕(ひろせゆたか/演:渡辺裕之)
- 小早川時彦(こばやかわときひこ/演:葛山信吾)
- 宮下(みやした/演:布川敏和)
- 崎田(さきた/演:中原丈雄)
- 立花泰三(たちばなたいぞう/演:宇崎竜童)
- 防衛軍将校(演:石田太郎)
- F-7Jパイロット(演:村田雄浩)
- 横浜守備隊部隊長(演:角田信朗)
- 防衛軍士官A(演:佐藤二朗)
- 防衛軍参謀(演:坂田雅彦)
- 大田切トンネルの防衛軍隊長(演:大久保運)
- 防衛軍隊員(演:飯尾英樹・山内健嗣)
- 講義を聞く防衛軍兵士A(演:本田大輔)
- 講義を聞く防衛軍兵士B(演:水橋研二)
- 防衛軍通信兵C(演:小松みゆき)
- 防衛軍将校(演:川北紘一・手塚昌明)
- その他の人々
- 小学校の先生(演:かとうかずこ)
- 武田光秋(たけだみつあき/演:小林正寛)
- 伊佐山嘉利(いさやまひろとし/演:天本英世)
- 官房長官(演:津川雅彦)
- 初老の漁師(焼津港の初老漁師)(演:中村嘉葎雄)
- 焼津の若い漁師(演:加瀬亮)
- 和泉村の村長(演:上田耕一)
- 自殺志願の男(演:螢雪次朗)
- 老店主(演:高橋昌也)
- 焼津の釣り人A(演:村松利史)
- 焼津の釣り人B(演:一本気伸吾)
- 報道ヘリのディレクター(演:徳井優)
- 報道ヘリのカメラマン(演:西岡竜一朗)
- 震える運転手(演:笹野高史)
- 焼津のスーパーの店員(演:山本東)
- 清水のスーパーの買い物客(演:水木薫)
- テレビプロデューサー(演:山寺宏一)
- 助役(演:山崎一)
- 田舎のホステス風(演:種子)
- ウェッブ担当の警官(演:松尾貴史)
- 本巣警察署の囚人1(演:玄海竜二)
- 本栖警察署の警官(演:野口雅弘)
- 大涌谷のカップル(演:近藤芳正、奥貫薫)
- ロープウェイの男(演:翁華栄)
- ロープウェイの女(演:佐伯日菜子)
- 中国系の住民(演:チューヤン)
- 中華街の若者(演:峯村リエ)
- ヒロキ(池田湖の大学生)(演:塚本高史)
- ケバ女(演:鴻口可南)
- 池田湖の大学生(演:小山雅也、山口翔吾)
- 池田湖のリポーター(演:野中美里(当時テレビ神奈川))
- 池田湖の警官(演:北原万誠)
- アナウンサー(演:佐藤陽子(鹿児島テレビ放送))
- 民宿「鯨見」の宿泊客(演:竹村愛美)
- 民宿の女B(演:篠原ともえ)
- 小用の男(演:温水洋一)
- 民宿「鯨見」の女将(演:鈴木ひろみ)
- 富田(演:真由子)
- 入生田中央病院の少年(演:池田恭祐)
- トラック運転手(演:河原さぶ)
- 暴走族隊長(演:木下ほうか)
- 5才の立花(演:春山幹介)
- 長野気象台観測員(演:金子奈々子)
- モスラを見上げる姉妹(演:前田愛・前田亜季)
- お天気お姉さん(演:森麻緒(テレビ神奈川))
- 病院内の特別番組のアナウンサー(演:竹内朱実(静岡第一テレビ))
- カーナビのアナウンサー(演:細野俊晴(静岡第一テレビ))
- ラーメン屋内のテレビアナウンサー(演:田辺稔(静岡第一テレビ))
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