貞子 vs 伽椰子(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『貞子 vs 伽耶子』とは2016年に公開された日本のホラー映画。共に一世を風靡したジャパニーズホラー映画『リング』シリーズの「山村貞子」と『呪怨』シリーズの「佐伯伽耶子」の最恐二大ヒロインが共演を果たした。監督は白石晃士。女子大生の倉橋有里の親友・夏美は偶然手に入れた「呪いのビデオ」を見てしまう。一刻も早く「見たら二日後に死ぬ」呪いを解かなければならない。一方「呪いの家」が気になって仕方ない女子高生・高木鈴花。蔓延してゆく強力な呪いを解くためにはバケモンとバケモンをぶつけるしかないのだった。

貞子と伽耶子を封印するための井戸

前作までの『リング』では貞子は父親に井戸の中に生きたまま落とされ閉じ込められた。そのため「呪いのビデオ」でも井戸から這い上がってくる描写があった。なくてはならないものだったが、本作では貞子と井戸の関係は表現されていない。井戸は「呪いの家」の裏手にあるもので、貞子と伽耶子を封印するためだけのために経蔵が結界を張って準備したものである。この中に囮の有里が入り縄で編まれた蓋で封印する予定だった。しかしこの井戸から異形の怪物が生まれることになる。

印を結ぶ

経蔵が力を使うときに手で形を作ってるのは印を結ぶという(結印)。仏教、密教などで古くから用いられる修方である。印を結ぶことによって神仏と修行者の一体化を目指す。本作では経蔵が力を使う時に使っている。

成安文化大学

有里と夏美が通う大学。ここで講師をしている森繁が都市伝説について講義をしていた。

『貞子 vs 伽耶子』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

経蔵「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」

法柳に呼ばれて来た経蔵と珠緒。

本作の予告編でも使われており公式のキャッチコピーより有名な経蔵のセリフ。法柳が夏美の除霊を行う際あらかじめ呼んでおいた経蔵が法柳らが呪い殺された後に到着する。異端の霊媒師・経蔵は強力な力を持つ貞子に対抗できるのは「呪いの家」の伽耶子しかいないと思っていた。両者をぶつけ合い消滅させること。その計画が後にとんでもない結果をもたらすことになる。

貞子と伽耶子の対峙

経蔵が投げつけた貞子のビデオを伽耶子が握りつぶす。

全く別の作品の最恐ヒロインが対峙し戦うシーン。バトルシーンは多くはないがお互い引きずり合い全く力が均衡している。若干能力を使う貞子が優勢に思えたが決着はつかなかった。

貞子と伽耶子が交わり新たなバケモノが誕生したシーン

合体した貞子と伽耶子。

異形の化け物が有里を追って井戸の中に入る。出て来たのは中で混じり合った貞子と伽耶子であった。キーンという音と共に現れ髪は長い黒髪。白いドレスから出ている肌は血塗れで四つん這いで這い出す。カクカクした動きで「あ”あ”あ”あ”あ”」と発し珠緒と鈴花に襲いかかる。まさに最悪の結末となった。

エンドロール後の「呪いのビデオ」

開いた扉からバケモノが出てくる。

エンドロールが終わった後「呪いのビデオ」が流れ始める。廃墟が写り扉が開いていく。中から現れたのは貞子ではなく、合体した貞子と伽耶子の姿だった。徐々に近づいてきて最後には恐ろしく剥き出された巨大な黒目がこちらを見つめる。

『貞子 vs 伽耶子』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

貞子と伽耶子の王道を盛り込んだ本作

白石監督:貞子側に関しては、VHSテープとVHSデッキとVHSならではの映像は絶対に出したいなと思いました。後、プロデューサー陣には井戸を出して欲しいと言われていたのと、歌舞伎の「いよっ! 待ってました!」的なテレビから出る所。伽椰子に関しては、階段から降りてくるのは定番なので、それは外さずに『貞子 vs 伽椰子』を王道のエンタテインメントとして見せたいなと思いました。

出典: horror2.jp

キャラクターとして確立している貞子らしさ、伽耶子らしさの王道を意識したという白石監督。設定をあえてシンプルにし貞子と伽耶子の怖さを全面に出した。『リング』『呪怨』シリーズを見ていない人にもわかるように、容姿が若干かぶる二人の違いをはっきりと描いている。

「呪いの家」は賃貸掲載していた

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