ネメシス(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ネメシス』とは日本テレビ系列で2021年に放送された探偵事務所が舞台のミステリー・エンターテインメントドラマである。舞台は横浜にある小さな探偵事務所ネメシス。新たに看板探偵となった風真は、天才的な推理力を持つ助手アンナに助けられながら難事件を解決してゆく。2人の上司・栗田は行方不明になったアンナの父を探しながら、20年前の事件を追っていた。広瀬すず演じる”天才助手”美神アンナと、櫻井翔演じる”ポンコツ探偵”風真尚希の凸凹バディが、ネメシスに舞い込む難事件を次々と解決してゆく。

チームネメシス

探偵事務所ネメシスの調査をサポートする集団。
アンナの救出には、医師の上原黄衣子、道具屋の星憲章、AI開発者の天才・姫川烝位、料理人でカンフーの使い手・リュウ楊一、ジャーナリストの神田凪沙、マジシャンの緋邑晶、神奈川県警捜査一課のタカとユージが協力した。

菅研究所/カンケン

通称”カンケン”。
20年前は朋美の母・菅容子が所長を務めていた遺伝子工学の研究所。菅容子亡き今は、娘の朋美が菅研究所で研究を続けていた。
アンナの父親・始を誘拐し監禁していた。

カラリパヤット

インド南部のケララ地方発祥の古くから伝わる伝統武術。実在している。
インドに住んでいたアンナはカラリパヤットの使い手でもある。

あかぼしの家

依頼者の節子が住んでいる児童養護施設。
アンナの生みの親・美馬芽衣子も「あかぼしの家」の出身だった。

料理店「Drハオツー」

アンナが好んで頻繁に出前を注文する中華料理店。
リュウが料理人をつとめており、看板娘のリンリンが出前を届けてくれる。

『ネメシス(ドラマ)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

美神アンナ「私、ちょっと入ります」

「入る」前後にカラリパヤットのポーズを決めるアンナ

アンナが毎回謎を解く際、自身の記憶の中に「入る」シーンで言うセリフがこれだ。
アンナはいつも「私、ちょっと入ります」と告げ、これまでに見聞きしたことを振り返りながら推理し、事件の真相を解明する。
アンナはこれを「これまで見たものを違う角度でもう1回見に行く」事なのだと言っている。「入る」前にはアンナがインドで習得した武術”カラリパヤット”の動きをするのもこのドラマの中の定番だ。

アンナが推理のために「入る」際には必ずこのセリフを言っており、ネメシスの定番セリフでもある。

風真尚希「解いてみせましょう、この謎を。さあ、真相解明の時間です」

風真が推理を披露する前に必ず言うのがこの口上だ。
風真は名探偵さながらに「この世に晴れない霧がないように、解けない謎もいつかは解ける。解いてみせましょう、この謎を。さあ、真相解明の時間です」と言い終えてから、推理を披露する。
実際のところは、風真はアンナが推理した内容を話しているだけである。

推理を披露する際は毎回このセリフを言うため、”ネメシスといえばこのセリフ”と印象付けた決めセリフである。

探偵である風真が単に前に出たがっているだけのようにも見えるが、実はアンナを目立たせないための工夫でもあった。アンナの出生を知っている風真と栗田は、アンナを表に出さないようにしている。まるで名探偵かのように風真が前に出ることで、天才的な推理力をもつアンナを隠していたのだ。

チームネメシス招集シーン

チームネメシスに協力を仰ぐ風真(写真奥・左)

風真が攫われたアンナを救い出すために「チームネメシス」を招集したシーンは名場面だ。
アンナが朋美率いる”菅研究所”に誘拐され、更にデータが入っているアンナのネックレスも奪われてしまった。風真はアンナを救い出すために、これまでの人脈を駆使して8人の仲間を集めた。それがチームネメシスだ。
医師でスピード狂の上原黄衣子、道具屋の星憲章、天才AI開発者の天才・姫川烝位、料理人でカンフーの使い手・リュウ楊一、ジャーナリストの神田凪沙、マジシャンの緋邑晶、神奈川県警捜査一課の刑事・タカとユージである。

これまでずっと”天才助手”アンナの推理力に助けられてきた風真が、今度はアンナを救うために立ち上がったシーンだ。探偵としては“ポンコツ”な風真だが、様々な経歴を通してすばらしい協力者達を得ていたことが分かる。人とのつながりを大切にしてきた風真の人となりが伝わるシーンである。

また個性豊かな「チームネメシス」の面々に、”これならアンナを救い出せる”と希望が見えるシーンになっている。

美神始「19年前アンナが生まれてきてくれて、お父さん本当にうれしかった」

菅研究所内で、アンナの父・始が大和によって致死量の薬を打ち込まれ、倒れてしまう。
始は栗田と風真にそれぞれ言葉を贈ったあと、アンナにも最期の言葉を伝える。
始はアンナに「19年前アンナが生まれてきてくれて、お父さん本当にうれしかった。初めてこの手でアンナを抱いたときのことをずっと覚えてる。アンナが生まれて来ることを望んだ2人のお母さんがいることを忘れちゃダメだよ」と涙ながらに告げ息絶えてしまう。アンナは号泣したのだった。

アンナは自らの出生の真実を知ったあと、自分は望まれて生まれたわけではないのだと思っていた。しかし、始は父親として愛情をかけてアンナを育ててきた。そんな父・始からの「生まれてきてくれて、お父さん本当にうれしかった」の言葉はアンナを支える言葉となった。

『ネメシス(ドラマ)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

バラエティー番組『THE突破ファイル』とコラボ

写真左から岡部大、アンナ役の広瀬すず、兼近大樹、松陰寺太勇

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