50回目のファースト・キス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『50回目のファースト・キス(映画)』とは、本国アメリカのみならず世界中で大ヒットとなったロマンチック・ラブコメディである。記憶障害という難病をテーマに切なく涙かせるシーンもありながら、集結したコメディ俳優たちがハワイを舞台にナンセンスながらクセのあるギャグで始終笑わせてくれる。
二人が揃ってメディアに登場すると今だに大きな話題となるアダム・サンドラー×ドリュー・バリモアの最強コンビの抜群の信頼関係が、最高の映画製作に影響を与えヒット作へと導いている、今もなお根強いファンが多い傑作である。

ツアー会社の社員。大輔に片想いしている。

『50回目のファースト・キス』の用語

フキラウ・カフェ

ヘンリーとルーシが出会う「フキラウ・カフェ」のモデルは、ライエに実在するロコモコで有名なカフェ。
映画では名前だけが使用され、撮影は別の建物でされた。

ザ・ビーチ・ボーイズの「Wouldn’t It Be Nice 」

ルーシーの記憶に微かに残っているヘンリーの象徴とも言えるべきこの歌は、1966年に発売されたザ・ビーチ・ボーイズのアルバム『ペット・サウンズ』に収録されている、結婚前の男女が夢を語るラブ・ソングである。
心のときめきを音で表現したというこの楽曲は、ルーシーがヘンリーに出逢いキラキラと心躍る様子が見事に表現されている名曲である。

ゴールドフィールド症候群

劇中のルーシーの病名「ゴールドフィールド症候群」は現実にはなく、眠りにつくことで記憶が消えるという根拠もないため、完全なフィクションである。

『50回目のファースト・キス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ルーシーの笑顔

事故に遭う直前のルーシーのこの笑顔に、マーリンも思わず微笑み返す。
演じるドリュー・バリモアは、壮絶な子供時代を経て映画界に復帰後、精力的に演技に向き合いながらも危うい言動で世間を騒がせることも多かったプライベートとは裏腹に、本作品でも純真無垢な愛らしい笑顔で人々を魅了し演技力の高さを見せつけた。

演技派俳優たちの実力

桟橋で泣き崩れたルーシーを心配するダグ。姉を想う気持ちが伝わってくる。

記憶がなくなるという深刻なテーマに笑いを織り交ぜ、それが時には少し下品なギャグだったりしても、その裏にあるのは思いやりのような優しい気持ちがうまく表現されている。
明らかにバカなことをしていてもルーシーに対してのシーンでは、誰もが実に良い絶妙な表情を見せるさすがの演技力である。

ヘンリーが歌で気持ちを伝えるシーン

焚き火の中ギターを奏で、ルーシーと出逢いお互いピンときたのに翌日忘れられていたと即興で歌い始め、ルーシーを笑わせながらも決して君を離さないとルーシーを愛する気持ちを伝えるヘンリー。
常にルーシーに全力投球な姿がいじらしく、ロマンチックなシーンとなった。

ハワイの大自然と観光名所

ショックを受けたルーシーが駆け抜けた桟橋

ハワイの広大な自然の中撮影された本作は、現在でも作品のファンが観光で目指す場所となっている。

ヘンリーがカフェの外でルーシーを待ち伏せするのが、クアロア・ランチ牧場。
『ジェラシック・パーク』が撮影された場所で有名で、映画ロケ地ツアーに参加すると見学もできる。

ヘンリーとルーシーがキスをする灯台は、マカプウ・ライトハウス・トレイル。
ハワイ観光局が推奨する史跡20選にも選ばれている。

『50回目のファースト・キス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原題は『50 First Kisses』だった

1999年のドリュー・バリモア主演『25年目のキス』(原題:Never Been Kissed)との混同を防ぐため『50 First Dates』に変更されたようだ。

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