50回目のファースト・キス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『50回目のファースト・キス(映画)』とは、本国アメリカのみならず世界中で大ヒットとなったロマンチック・ラブコメディである。記憶障害という難病をテーマに切なく涙かせるシーンもありながら、集結したコメディ俳優たちがハワイを舞台にナンセンスながらクセのあるギャグで始終笑わせてくれる。
二人が揃ってメディアに登場すると今だに大きな話題となるアダム・サンドラー×ドリュー・バリモアの最強コンビの抜群の信頼関係が、最高の映画製作に影響を与えヒット作へと導いている、今もなお根強いファンが多い傑作である。
小道具・時事ネタ
撮影された年代が異なるため、真実を伝える手段で使用されていたのは、オリジナル版はビデオテープでリメイク版はDVD。
オリジナル版当時より情報化社会が進み、リメイク版はスマホの日付・ニュース情報のデータ書換えや、別れのシーンではスマホで撮った二人の写真を削除している。
また、オリジナル版では誕生日の恒例行事にフットボールの試合を見て、プレーの流れを熟知しているダグがルーシーと賭けをして皿洗いをさせるシーンや、ルーシーがマーリンにプレゼントとして『シックス・センス』のビデオテープを贈り一緒に見るシーンがあるが、リメイク版ではドナルド・トランプが大統領戦に勝つかもしれないというニュースで賭けをし、プレゼントはピコ太郎の仮装セットに変化している。
幻覚を見るシーンがない
オリジナル版では、ウーラたちとのゴルフ中に頭にボールが当たったヘンリーが気絶し浜辺にいるルーシーの幻覚を見るが、リメイク版ではカットされた模様。
道端でのアタック方法
運転中のルーシーが落としたCDに気を取られ真上を通過してしまうというシーンでは、オリジナル版はペンギンのウィリーを道路の真ん中に放し、リメイク版では大輔自身が自分を縛った上で道に転がっている。ちなみに、大輔が轢かれなかったことで、神が生かしたからこの恋は成就すると大輔が確信する設定になっている。
また、マーリンが通りがかりヘンリーを家に呼ぶというシーンについては、通りがかる直前のヘンリーの作戦が違っており、オリジナル版は縛られたヘンリーが助けを求めるためルーシーを待っているとマーリンが通りがかり、リメイク版は、瑠衣にウーラ山﨑がボコボコにされているのを健太が見ていて大輔に声を掛ける設定に変わっている。
ウーラ山﨑が大輔を送り出している
瑠衣と別れた直後、ゴダード宇宙飛行センターからプロジェクトに誘われ行くことを迷う大輔に、ウーラがこれまでの研究の努力を認められたことを無駄にするべきではないと背中を押しているが、オリジナル版ではウーラのそのような言動はない。
歌が別れを留まるキーワードではない
オリジナル版でルーシーがヘンリーに会った日にだけ歌うのはザ・ビーチ・ボーイズの「Wouldn’t It Be Nice 」で、ヘンリーの旅立ちの餞別にとマーリンが渡したCDがこの歌。
さらに、病院で生活を送っているルーシーが歌まで歌っているというマーリンのセリフがきっかけとなり、ヘンリーはルーシーに記憶が残っていると確信し病院へ駆けつける。
リメイク版では、瑠衣が大輔に会った日にだけ歌うという設定は一緒だが、大輔はワシントンへ向かう機内でPCに残っていた瑠衣との画像を見て思い出が蘇り、なぜ別れなければいけないんだと憤り飛行機を降り病院へ向かう。
ラストシーン
職業設定が違うため当然ではあるが、オリジナル版では結婚したヘンリーとルーシーがアラスカにセイウチ調査の旅に出ていて船の中で生活し、そこには誕生した娘とマーリンが一緒にいた。
リメイク版では、天文観測所のような場所で生活しており、娘はいたが健太の姿はなかった。
『50回目のファースト・キス』の登場人物・キャラクター
主要人物
ヘンリー・ロス(演:アダム・サンドラー)/弓削 大輔(演:山田 孝之)

10年来の夢であるセイウチ生態調査のためアラスカへの旅の準備をし続けている水族館勤務の獣医。
束縛を嫌い他州のツーリストと遊び歩いていたが、事故の後遺症により記憶が消えてしまう運命の女性ルーシーと出会い、毎日振り向かせることに全力を注ぐ本当は一途な男。
ルーシーの希望通り一度は別れを受け入れ旅に出ようとするが、ルーシーを忘れられず自分の幸せはルーシーなしではありえないと悟る。
アダム・サンドラーの主な代表作は、『パンチドランク・ラブ』『マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)』『アンカット・ダイヤモンド』など。

ツアーガイドをしながら天文学者を目指すプレイボーイ。瑠衣に一目惚れし真剣になる。
ルーシー・ウィットモア(演:ドリュー・バリモア)/藤島 瑠衣(演:長澤 まさみ)

元中学校の美術教師。
父親の誕生日、パイナップル穫りの帰り道に車の事故で頭に重傷を負い、短期記憶が残らない病気になってしまう。
家族に愛され見守られながらも、お膳立てされた毎日を繰り返し生きていたが、ヘンリーに出会い生活も記憶も少しずつ変化していく。
ヘンリーの長年の夢を知り、自分の人生の犠牲にはしたくないと別れを決意しヘンリーの記憶を抹消するも、毎晩夢見る卵型の頭の男のことを絵に描き続ける。
ドリュー・バリモアの主な代表作は、『ボディーヒート』『スクリーム』『チャーリーズ・エンジェル』など。

事故により記憶を失う障害を負いながらも家族の支えで明るく生きる女性。大輔に出逢い毎日恋をする。
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目次 - Contents
- 『50回目のファースト・キス』の概要
- 『50回目のファースト・キス』のあらすじ・ストーリー
- 記憶が消える運命の女性
- 愛のある嘘と真実
- 葛藤と別れ
- 新たな人生の始まり
- リメイク版『50回目のファーストキス』との違い
- 原題
- 登場人物の職業
- 弟の設定がゲイ
- 小道具・時事ネタ
- 幻覚を見るシーンがない
- 道端でのアタック方法
- ウーラ山﨑が大輔を送り出している
- 歌が別れを留まるキーワードではない
- ラストシーン
- 『50回目のファースト・キス』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ヘンリー・ロス(演:アダム・サンドラー)/弓削 大輔(演:山田 孝之)
- ルーシー・ウィットモア(演:ドリュー・バリモア)/藤島 瑠衣(演:長澤 まさみ)
- ウーラ(演:ロブ・シュナイダー)/ウーラ山﨑(演:ムロツヨシ)
- マーリン・ウィットモア(演:ブレイク・クラーク)/藤島 健太(演:佐藤 二朗)
- ダグ・ウィットモア(演:ショーン・アスティン)/藤島 慎太郎(演:仲野 太賀)
- Dr.キーツ(演:ダン・エイクロイド)/名取医師(演:大和田 伸也)
- スー(演:エイミー・ヒル)/スー(演:Myhraliza G.Aala)
- ニック(演:ポマイカイ・ブラウン)/ニック(演:Blake "Brutus" La Benz)
- トム(演:アレン・コヴァート)/トム(演:コーディー・イースターブルック)
- オリジナル版のみのキャラクター
- アレクサ(演:ルシア・ストラス)
- ウィリー(演:ペンギン)
- ジョッコ(演:セイウチ)
- リメイク版のみのキャラクター
- 味方 和彦(演:勝矢)
- 高頭 すみれ(演:山崎 紘菜)
- 『50回目のファースト・キス』の用語
- フキラウ・カフェ
- ザ・ビーチ・ボーイズの「Wouldn’t It Be Nice 」
- ゴールドフィールド症候群
- 『50回目のファースト・キス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ルーシーの笑顔
- 演技派俳優たちの実力
- ヘンリーが歌で気持ちを伝えるシーン
- ハワイの大自然と観光名所
- 『50回目のファースト・キス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原題は『50 First Kisses』だった
- インスピレーションは『恋はデジャ・ヴ』
- 本物の妻たちがカメオ出演
- Dr.キーツのセリフは、映画『クリス・ファーレイはトミーボーイ』のストーリーとシンクロしている
- ルーシーが朝食で読んでいる本
- ルーシーへのビデオテープ 2020年版
- 『50回目のファースト・キス』の主題歌・挿入歌・OST
- オリジナル・サウンドトラック
- 挿入歌:The Beach Boys『Wouldn’t It Be Nice』
- 挿入歌:Israel Kamakawiwoʻole『Somewhere over the Rainbow』
- リメイク版主題歌:平井堅『トドカナイカラ』