コクリコ坂から(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。
港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。
『コクリコ坂から』の概要
『コクリコ坂から』とは、1963年の5月から6月の横浜を舞台とした映画である。東京オリンピックを翌年に控え、世の人々は「古いものはすべて壊し、新しいものだけが素晴らしい」と信じていた。新しいものが正義とされていた時代であったため、物がどんどん作られ、工場から排出される有害物質により空気や海は汚れていった。そんな中、明治の末に建てられた古い建物「カルチェラタン」を守ろうとする若者たちがいた。カルチェラタンは、港南学園高校の男子文化部の部室棟であった。「古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!」とカルチェラタンの取り壊しに激論を交わす賛成派と反対派の生徒たち。そして教師たちへの体を張った抗議活動が巻き起こる。『コクリコ坂から』は、日本で学生運動が盛んだった時代を生きた、少年少女の物語である。
この作品の監督は宮崎吾朗で、2012年に日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞を受賞している。吾朗氏はスタジオジブリの顔ともいえる、宮崎駿の息子だ(今回、宮崎駿は企画・脚本を手掛けている)。
今回の『コクリコ坂から』の制作現場では、奇妙な空気が流れていた。監督(吾朗氏)と脚本家(駿氏)は、議論を交わしてしかるべきだが、宮崎親子は制作中ほとんど言葉を交わさない。それどころか、挨拶や世間話もしないのだ。これは息子の作品に「干渉しない」という父親・駿氏の意向だった。しかし、駿氏はこの作品に大きく干渉してしまっており、駿氏の影響で吾朗氏が考えたメルの当初のキャラクター設定が大きく違っている。
当初、吾朗氏が考えたメルのキャラクター設定は“父親を亡くしたことを引きずる影のある少女”だった。だが駿氏は吾朗氏が描いた、暗い顔をしたメルの絵を見て「腑抜けた絵を描いている」「最低だな」と猛烈に批判したようだ。そして自分が描いた“街の中を前のめりで大股に歩くメル”の絵を吾朗氏に渡す。これは映画序盤のメルが登校をするシーンに使われており、この絵のせいでメルは“ポジティブな少女”というキャラクターに一変している。
このように駿氏の鶴の一声で変更されたところも多々あっただろうが、この映画には吾朗氏らしい要素もちゃんとある。それはカルチェラタンの大掃除のシーンだ。駿氏の映画「千と千尋の神隠し」や、「ハウルの動く城」などにも掃除のシーンはある。だが登場キャラクターの掃除手順は、大体が言ってしまえば大雑把で豪快だ。『コクリコ坂から』では「掃除」が物語の鍵となることもあってかもしれないが、生徒たちはカルチェラタンにある物ひとつひとつを、丁寧に選別している。ここでは吾朗氏の真面目さが際立っているといえるだろう。
言葉もほとんど交わさない宮崎親子は実は確執があるのではないか、と噂されることがあるが、吾朗氏は駿氏の「ファン」であるらしい。制作で忙しくほとんど家にいなかった父の面影は、歴代の宮崎作品から感じ育ってきた。吾朗氏はインタビューで「(父は)作っていることが、生きていること。多分死ぬまで作るんじゃないですかね。」と語っている。
『コクリコ坂から』のあらすじ・ストーリー
丘の上に揚がる旗
海が見える丘の上に建つ古い洋館の庭から、毎朝決まった旗が揚がる。その旗は信号旗といって、船舶間での通信に利用されるサインだった。旗を揚げているのは、洋館に住む少女、松崎海(まつざき うみ、愛称:メル)だ。彼女が毎朝旗を揚げる理由、それはLST艦の船長として朝鮮戦争に赴いたまま帰らない父を、亡くなったと分かっていつつも、いつも待っているからだ。その信号旗は、U・W旗といって、「安全な航行を祈る」という意味を示す。この幼いころからの習慣には、「父が迷子にならずに家へ帰って来られるように」という彼女の祈りが込められている。
そんな彼女の日常は、下宿を営む「コクリコ荘」の朝食作りから始まる。誰よりも早く起床し、炊飯窯に火を入れ、庭に咲いているひなげしの花が供えられた、写真立ての前の水を入れかえるのだった。朝食の支度が一通り終わるころ、下宿人たちが食堂へ集まり始めるが、その顔触れは女性ばかりだ。それというのも、コクリコ荘は女性専用の下宿であるためで、男性は彼女の弟の松崎 陸(まつざき りく)だけだった。松崎家の家族構成は、コクリコ荘のオーナーをしている祖母と、ひとつ年下の妹、中学生の弟、そして現在は留学中で不在にしている母だけだ(朝食には母のための陰膳が用意されている)。下宿人の一人が彼女に「おはよう、メル」と声をかける。「メル」とは、フランス語で「海」をさす、「ラ・メール」を略した海の愛称だ。コクリコ荘での仕事を終えたメルは、お手伝いさんに留守を預けて学校へ行く。コクリコ荘を一人で切り盛りしているが、メルもまだ高校2年生の学生なのだ。登校すると、親友の横山 信子(よこやま のぶこ)と加藤 悠子(かとう ゆうこ)が、学校新聞「週刊カルチェラタン」を持ってメルを待っていた。二人が言うには、新聞にメルらしき少女を詠った詩が書かれているらしいのだ。「取り壊し絶対反対」と書かれたその新聞の最後に、その詩はあった。
『少女よ君は旗をあげる なぜ 朝風に想いをたくして よびかける彼方 気まぐれなカラスたちを相手に 少女よ今日も紅と白の 紺に囲まれた色の 旗は翻る -風-』
メルはこの少女は自分のことだと頷く。それを聞いていたクラスの男子は「海にボトルを流すようなやり方だなぁ」(メッセージが任意の人物に届くかどうか、確実性が低いと言っているのだ)とメルを冷やかすが、メルは構わずその詩を読み返すのだった。
風間俊との出会い
その日の昼休み、メルたちは学食の外庭でお昼を食べていた。その場所は現在メルの通う港南学園高校で、生徒たちの話題となっている「カルチェラタン」のちょうど隣だった。カルチェラタンは明治の末に建てられた建築物で、老朽化が進んだため、取り壊して新たなクラブハウス(おそらく運動部の部室棟)になる予定だ。だが取り壊しの理由はおそらく、老朽化だけではないのだろう。カルチェラタンは「男子文化部の部室棟」というだけあって、掃除もされておらず、埃とガラクタにまみれた「魔窟」なのだ。もちろんそんなところに女子が近づくわけもない。それどころか、運動部の男子ですら近づかないのだ。そんなカルチェラタンの住人たち(男子文化部の生徒が他生徒からそう呼ばれる)は自分たちの楽園とも言える建物を守らんと、学食に集まる生徒たちを前に抗議活動を始める。突然始まった騒動に、目を見張るメルたちだが、カルチェラタンの時計塔から一人の3年の生徒が現れる。風間 俊(かざま しゅん)だ。彼は屋根の上をそろり、そろりと歩き、メルたちのいる学食の庭を見下ろす。すると、ちょうど見上げていたメルと目が合うのだった。メルに向かって微かに笑った俊は、ともに屋根の上にいた生徒会長の水沼 史郎(みずぬま しろう)の号令で、庭に飛び降りた。途中で植木に引っかかった俊は、運よく貯水池に落ちることができた。だが植木がなかったら、おそらく地面にたたきつけられていただろう。そんな俊に咄嗟に駆け寄ったメルは、水から顔を出した俊の手を思わず取る。すると野次馬をしていた生徒たちがワーッと盛り上がり、写真部の生徒は二人をカメラに収めようとするのだった。そこでハッと我に返ったメルは、羞恥から俊に怒りを覚え、つかんでいた手を抜き抜く。すると当然俊は、貯水池に再び落ちるのであった。
週刊カルチェラタン編集部
翌日発行された新たな週刊カルチェ(号外)には、昨日の抗議活動の様子が記載されており、メルと俊の写真も張り出されていた。カルチェラタンの屋根から貯水池に飛び込むのは、どうやらこの学校伝統の抗議方法らしい。放課後、メルの妹の松崎 空(まつざき そら)が、30円で買ったという俊の写真を持って、メルを待っていた。すっかり彼を気に入った空は、俊のサインが欲しいのだそうだ。サインは欲しいが「魔窟」に一人で行く勇気は空にはないらしく、渋るメルに「お願い!」を何度も繰り返して付き添いをおねだりしていた。そんな妹に結局メルは付き添いを了承した。
カルチェラタンは埃にとガラクタにまみれた、まさに「魔窟」だった。あまりの荒れようにメルは「お掃除してないのかしら」とあきれた声をもらす。メルと空の目的の部屋は3階、「週刊カルチェラタン編集部」がある考古研(考古学研究会)の部室兼、文芸部の部室だ。そこでは週刊カルチェのガリ切り(ガリ版印刷・謄写版印刷の工程のひとつ)をしていた俊と、その様子を見ていた水沼がいた。俊は、猫に引っかかれたと手に包帯をしており、ガリ切りに手間取っていた。どうやら週刊カルチェは、そのほとんどを俊が一人で作成・発行している様子だった。メルはその様子を見て、自分のことを詠った詩は、俊が書いたものだと思うのであった。そんなことを考えているメルに、水沼は思いついたように「俊のガリ切りを手伝ってくれないか?」と切り出した。だがコクリコ荘の夕食の支度があるメルは、その申し出を断ろうとする。しかし水沼が空を連れて退室してしまったことから、タイミングを逃したメルは、結局俊を手伝うことになる。いざガリ切りを始めてみると、几帳面な彼女にはこの作業が向いていたようで、メルは時間を忘れて熱中していた。気がつくともう日が傾きつつあり、そのことに気づいたメルは慌てて家に帰るのだった。
翌朝コクリコ荘では、メルがなかなか起きてこない画学生の下宿人、広小路 幸子(ひろこうじ さちこ)を起こしに行く。すると広小路はまだ布団の中におり、部屋には彼女が徹夜して描いた絵があった。それは朝焼けの海の絵だった。2階に住む広小路の部屋の窓から見える風景だというその絵には、信号旗を揚げる一隻の船が描かれていた。その旗の意味は「ありがとう」。それはメルが毎朝揚げている「安全な航行を祈る」に対する返事だったのだ。よく通る船だという広小路にメルは驚くが、メルはその船の存在を今まで知らなかった。コクリコ荘の庭からはこの船が見えなかったのだ。「メルが(旗を)揚げると返事してるみたい」と広小路に言われ、メルは自分に返事をしている船があることに胸をときめかせるのだった。
広小路とそんなやり取りがあったせいか、この日は遅刻ギリギリで登校したメルだったが、そのおかげで俊と鉢合わせする。するとメルがガリ切りをした週刊カルチェが刷り上がっており、俊は「いい字だね」とメルを褒めるのだった。それに対してメルは「他にお手伝いできることありますか」と自ら手伝いを申し出て、以降たびたび俊を手伝うことになる。
カルチェラタンの存続危機
その日の放課後は、カルチェラタン存続のための全学討論会が行われた。それは取り壊し賛成派と反対派が激論を交わすものだった。俊はメルに、現在取り壊し賛成派が全校生徒の80%を占めており、反対派の生徒会長・水沼も打開策がないのだと説明する。メルは少し考えて「あのね、(カルチェラタンを)お掃除したらどうかしら?」と提案する。メル自身がそうだったように、一度関わってしまえばカルチェラタンもそんなに悪くない、掃除して女子を招待したら、取り壊し賛成派だったとしても「素敵な魔窟だ」と思うかもしれないと思ったのだ。
そんな中コクリコ荘の下宿人であり、研修医の北斗 美樹(ほくと みき)の就職先が決まり、送別会が行われることになった。空がよく学校や水沼の話をするので、港南学園高校の卒業生である北斗は、送別会に水沼や自分の同級生の男子を招待することにしたのだ。送別会当日、メルは「HOKUT(北斗)」を意味する信号旗を揚げて、北斗の新たな門出を祝福する。水沼と一緒に招待された俊が、その信号旗を読み上げると、水沼は「お前、信号旗読めるのか」と感心する。毎朝メルの旗に「ありがとう」と返答していたのは、父親のタグボートで登校する俊だったのだ。メルと俊はそこで微笑みあい、それを見ていた水沼は、二人がお互いに惹かれ始めているのだと無言で理解するのだった。
しかし、そんな楽しい送別会の途中で予期せぬ事実が発覚する。カルチェラタンと同時期に建てられたコクリコ荘の中を俊に案内するメルは、彼に学生時代の父親の写真を見せる。すると今まで笑顔だった俊の表情が、一瞬にして曇るのだった。空に呼ばれたメルは、彼のこの変化に気づかなかった。
出生の秘密
翌日からメルの働きでカルチェラタンの大掃除が始まるが、送別会以降、俊はメルを避けるようになってしまう。その原因はメルの父親である沢村 雄一郎(さわむら ゆういちろう)にあった。俊は自分が養子であることを現在の両親から聞かされて知っており、ある写真を見せられていた。それはメルが送別会で父親を紹介するために見せた写真とまったく同じものだった。沢村雄一郎は、メルの父親であり、俊の父親でもあったのだ。
この事実は、恋心を抱き始めていた二人には実にショッキングなものだった。メルが突然冷たくなった俊に「嫌いになったなら、はっきりそう言って!」と毅然として言うと、俊は自分が持っていたほうの写真をメルに見せ「まるで安っぽいメロドラマだ」と自分たちの父親が同じであることを明かす。彼は真実を確かめるために、役所で戸籍の確認までしてきたそうだ。信じ難い事実に戸惑い、「どうすればいいの…」というメルに、俊は「どうすることもできないさ。今まで通り、ただの友達だ」と自転車で走り去っていくのだった。
深く落ち込みながらも、メルは一晩考えて、これからは俊が言った通りに友達として振る舞うことを決めた様子だった。そしてますますカルチェラタンの掃除に打ち込むようになり、その効果もあってか掃除に関わった女子たちを中心に取り壊し反対派が増えていった。だが反対派の支持率が上がっていったにも関わらず、理事会の決定は覆らず、カルチェラタン取り壊しが決定してしまう。打つ手が無くなった反対派の生徒たちを代表したメルと俊、そして水沼は、翌日の授業を「エスケープ(授業を抜け出すこと)」して、東京にいる理事長に直談判に出かける。理事長は徳丸財団の社長で、面会もなかなか難しかったが、子供の話だからと蔑ろにすることなく真剣に取り合ってくれた。そして掃除して綺麗になったカルチェラタンを視察し、取り壊しを白紙に戻してくれるのだった。
明かされた真実
カルチェラタンの危機は去ったが、メルと俊には解決していない問題があった。理事長へ直談判に出かけた帰り道、メルは俊に「血が繋がっていても、たとえ兄妹でも、ズーッと好き!」と告白し、俊も「俺も、お前が好きだ」と二人は想いを伝えあっていた。だが納得はできても、募る思いはどうしようもなかったのだ。そんな時、アメリカ留学からメルの母親が帰国した。コクリコ荘の皆が寝静まった深夜、メルは荷物整理をしている母に俊とのことを相談する。思いつめた様子のメルに、「ちょっと、ややこしい話かもしれないわね…」と、母親は静かに、けれど懐かしい思い出に微笑みながら語り始める。
俊は出生間もなく母親を亡くしており、その後、実の父親である立花 洋(たちばな ひろし)も事故で他界してしまった。さらに親戚もピカドン(原爆のこと)で一人も残っていなかった。そのことから孤児となってしまった俊を、メルの父親が役所に実子として届けて半ば無理やり引き取って来たのだという(戦争が終わったばかりで、このようなことは多々あった)。それはメルの父親と、俊の父親が親友であったからだが、当時メルの母親はメルをお腹に授かっており、とても俊を育てられる環境にはいなかった。そこで、メルの父親の船乗り仲間である風間家に、俊は養子に出されることになったのだった。戸籍上メルと俊は「兄妹」ではあったが、実際に血のつながりはなかった。だが俊の養父母はこの詳細を知らず、俊を連れてきたメルの父を、俊の実父だと説明していたのだった。
母親から真実を聞かされたメルだが、まだ不安は消えなかった。自分の胸で泣きじゃくるメルを見て、娘が恋をしていることを母は知る。メルはまだ俊が実の兄なのではないかと疑い、母の話に確信を持てないでいたのだ。翌朝メルを学校に送り出した母は、俊の養父風間 明雄(かざま あきお)と会い、娘たちのことを説明する。そこで初めて息子の状況を知った風間は、沢村雄一郎と立花のもう一人の親友である小野寺 善雄(おのでら よしお)に話をつけてくれる。小野寺は運搬船「航洋丸(こうようまる)」の船長をしており、タグボートの船長をしている風間と交流があったのだろう。だがこの時、小野寺の運搬船は出向時間が迫っていた。外国航路であるため、会えるのは今しかないというのだ。
メルと俊はこの話を聞いて、また学校をエスケープして走り出す。出航ぎりぎりのところで到着した二人に、小野寺は出航を15分遅らせてくれた。そして、おそらく風間から二人が悩んでいることを聞いたのだろう、「俊君といったね。君の父親は立花 洋だ。立花と沢村の、息子と娘に会えるなんて、嬉しい。ありがとう。こんな嬉しいことはない…」と、二人にそれぞれ親友の姿を重ねて涙ぐむ。それを見た二人は、やっと胸のつかえが下りたのだった。そして、小野寺の運搬船は太平洋へ向かって出航していく。それを見送りながら、タグボートに揺られるメルと俊の表情は、とても清々しいものであった。この日の風間のタグボートにはU・W旗「安全な航行を祈る」が風に揺らめくのだった。
『コクリコ坂から』の登場人物・キャラクター
メル(松崎 海:まつざき うみ)
『コクリコ坂から』の主人公。本名は松崎海だが、皆からは愛称である「メル」と呼ばれている。この愛称は、フランス語で“海”を意味する「La mer(ラ・メール)」が省略されてできた。メルの日常は自宅である「コクリコ荘」の朝ごはん作りから始まる。海の見える丘に建つコクリコ荘は下宿を営んでおり、メルはこの下宿を切り盛りしているのだ。そんな彼女も、実はまだ高校2年生である。同居しているのは祖母と、妹、弟、現在は留学中で不在の母、それから下宿人が3人だ。一見賑やかそうな家庭環境のメルだが、幼いころに朝鮮戦争に赴き帰ってこなくなった父を、亡くなったと分かっていつつも待ち続けている。性格は長女であることもあってか、面倒見がよく、几帳面だ。俊が発行する学校新聞「週刊カルチェラタン」のガリ切りもそつなくこなし、字もきれいである。
【声のキャスト】
長澤 まさみ
風間 俊(かざま しゅん)
港南学園高校3年で、学校新聞である「週刊カルチェラタン」編集部の部長。生徒会長の水沼と組んで、男子文化部の部室棟である「カルチェラタン」を存続の危機から救わんと活動をしている。自宅から学校までの距離が遠く、毎朝父親のタグボートに自転車を積んで通学している。だが実の両親は幼い頃に亡くなっており、現在の両親とは血のつながりはない。しかし俊は養父母のことを本当の両親のように思っており、多少頑固なところはあるが(それも養父の影響だろう)性格のまっすぐな少年に成長している。手を猫に引っかかれ怪我をして以来、新聞のガリ切りをメルに手伝ってもらうようになり、メルに恋心を抱くようになるのだった。
【声のキャスト】
岡田 准一
水沼 史郎(みずぬま しろう)
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『天空の城ラピュタ』とは、1986年公開のスタジオジブリ初制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。鉱山で働く少年パズーは、ある時、空から降ってきた不思議な女の子・シータを助ける。追われている彼女を助けようとするパズーだが、自分の古い名前がラピュタであることを打ち明けたシータは、敵に捕まってしまったパズーの身代わりとして連れ去られてしまったのだった。本作には、「バルス!」や「見ろ!人がゴミのようだ!」など有名でキャッチーな名言が多く登場している。
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風の谷のナウシカの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『風の谷のナウシカ』とは、1984年公開のトップクラフト制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。1982年に『アニメージュ』で連載していた宮崎の同名漫画を原作としている。宮崎駿の長編アニメーション映画としては第2作である。 「火の七日間」という最終戦争から1000年後の世界。近代文明が崩壊し、「腐海」と呼ばれる異形の菌類の森に世界は覆われていた。本作には、この世界の過酷な現状やナウシカの生き様を表した印象的なセリフが数多く登場する。
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紅の豚の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『紅の豚』とは、1992年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。監督は宮﨑駿。1990年に『月刊モデルグラフィックス』で連載された『宮崎駿の雑想ノート』の『飛行艇時代』を原作としている。 世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。豚の姿になった「ポルコ・ロッソ」が、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。中年男性向けを意識して制作されたため、「飛行機」や「空軍」などロマンがあり、渋い名言も多い。
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千と千尋の神隠しの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。 10歳の少女・荻野千尋は、両親と共に引っ越し先に向かう途中で不思議な世界に迷い込んでしまう。両親を豚にされ、パニックになる千尋だったが、ハクという不思議な少年に助けられる。そして神々が客として集う湯屋で働くことになった千尋は、だんだんと成長していく。10歳の少女千尋が主人公であるため、わかりやすく、ストレートに心に響く名言が多数登場している。
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マニアックなとなりのトトロの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『となりのトトロ』とは、1988年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第4作である。この『となりのトトロ』には、実際に起きた事件が物語のベースになっているという噂や、トトロは死神でサツキとメイは実は生きていなかった説など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
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マニアックな千と千尋の神隠しの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。原作・脚本・監督は宮崎駿。10歳の少女・千尋が不思議な世界へ迷い込むという物語だが、この『千と千尋の神隠し』には、「湯屋は性風俗産業の場である」、「リンやカオナシにはモデルがいる」など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
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マニアックな崖の上のポニョの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『崖の上のポニョ』とは、200年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。本作は作画方法の見直しがされ、宮崎駿監督の「鉛筆で描く」という意向のもと、手描きで製作されている。この『崖の上のポニョ』にはさまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
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マニアックな魔女の宅急便の裏設定・都市伝説・トリビアまとめ【魔女宅】
『魔女の宅急便』とは、1989年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。角野栄子の児童文学『魔女の宅急便』を原作としている。主人公のキキが一人前の魔女になるために奮闘する物語だが、この『魔女の宅急便』にはさまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
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未来少年コナン(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『未来少年コナン』とは、宮崎駿監督が初監督をした作品で、小説家アレグザンダー・ケイの「残された人々」を原作にしています。NHKによって1978年4月から10月まで放送された作品。この作品は核兵器を上回る超磁力兵器によって文明が崩壊して20年が経った後の世界で、野生児コナンとその仲間たちによる冒険アクションアニメです。
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火垂るの墓(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『火垂るの墓』とは、自身の戦争体験を題材にした野坂昭如の短編小説を元に、監督と脚本を高畑勲、新潮社とスタジオジブリが製作した劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で公開された。第二次大戦下の兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、父の出征中に母が亡くなってしまった14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いた物語。
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思い出のマーニー(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの古典的名作「思い出のマーニー」をスタジオジブリ制作・米林宏昌監督により2014年に劇場アニメ化。内気な少女杏奈は喘息の療養のため夏休みの間だけ釧路に住む事になった。そこにあった湿っ地屋敷と呼ばれる廃墟で不思議な少女マーニーと出会う。
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かぐや姫の物語(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『かぐや姫の物語』とは、日本最古の物語と言われている『竹取物語』を題材に、高畑勲が14年ぶりに監督を務めたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。2013年11月公開。キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。竹から出てきた娘・かぐや姫が美しく成長し、男性たちからの求婚をかわし、やがて月に帰って行くという『竹取物語』の筋書きはそのままに、何のために地球に来てなぜ月に帰ることになったのか、誰も知ることのなかったかぐや姫の「心」と、物語に隠された真実を描き出す。
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タイガー&ドラゴン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『タイガー&ドラゴン』とは、2005年にスペシャルドラマとして放送され、その後、連続ドラマ化された「落語とヤクザ」をテーマにした日本のテレビドラマ。主演はTOKIOの長瀬智也とV6の岡田准一。ヤクザの虎児が落語家に弟子入りし、事件に巻き込まれながらも噺家として修行を積んで、一人前の落語家を目指していくストーリー。毎話お題目となる落語噺に沿うように作成されており、1話完結の構成となっている。TBSプロデューサー磯山晶と脚本宮藤官九郎のコンビによるドラマ。
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猫の恩返し(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『猫の恩返し』とは、2002年に上映されたスタジオジブリのアニメーション映画作品。監督は森田宏幸。本作は、同じくジブリ作品である「耳をすませば」の主人公「月島雫」が書いた物語という、ジブリでは珍しいスピンオフ作品。主人公「住吉ハル」は車に轢かれそうになった猫を助けた事が原因で、猫の国へ連れて行かれる事になってしまう。ハルが助けを求めたのは猫の事務所の主「バロン」であった。
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目次 - Contents
- 『コクリコ坂から』の概要
- 『コクリコ坂から』のあらすじ・ストーリー
- 丘の上に揚がる旗
- 風間俊との出会い
- 週刊カルチェラタン編集部
- カルチェラタンの存続危機
- 出生の秘密
- 明かされた真実
- 『コクリコ坂から』の登場人物・キャラクター
- メル(松崎 海:まつざき うみ)
- 風間 俊(かざま しゅん)
- 水沼 史郎(みずぬま しろう)
- 横山 信子(よこやま のぶこ)
- 加藤 悠子(かとう ゆうこ)
- 松崎 花(まつざき はな)
- 松崎 空(まつざき そら)
- 松崎 陸(まつざき りく)
- 北斗 美樹(ほくと みき)
- 広小路 幸子(ひろこうじ さちこ)
- 牧村 沙織(まきむら さおり)
- 松崎 良子(まつざき よしこ)
- 沢村 雄一郎(さわむら ゆういちろう)
- 立花 洋(たちばな ひろし)
- 小野寺 善雄(おのでら よしお)
- 風間 明雄(かざま あきお)
- 徳丸理事長(とくまるりじちょう)
- 『コクリコ坂から』の用語
- コクリコ
- カルチェラタン
- ガリ切り
- タグボート
- 朝鮮戦争
- LST
- 『コクリコ坂から』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 俊の揚げる信号旗
- 「私、風間さんが好き!血がつながっていても、ズーッと好き!」
- 「古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!人が生きて、死んでいった記憶を、ないがしろにする事と同じじゃないのか!」
- 「あの人の子供だったら?会いたいわ…似てる?この写真と。」
- 『コクリコ坂から』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画『コクリコ坂から』ができるまでの経緯
- 原作「コクリコ坂から」
- 車のナンバープレート
- 『コクリコ坂から』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:手嶌葵『さよならの夏~コクリコ坂から~』
- 挿入歌
- 坂本九『上を向いて歩こう』
- 手嶌葵『朝ごはんの歌』
- 手嶌葵『初恋の頃』
- 手嶌葵『紺色のうねりが』