谷垣源次郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
谷垣源次郎は、『週刊ヤングジャンプ』に2014年から連載が開始された、野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』の登場人物。時代は明治時代の北海道。日露戦争(1904年~05年)終結から間もないころ、アイヌ民族が隠したとされる莫大な金塊のうわさを聞き、様々な理由と野望を胸に秘めた男たちが、誇り高き北の大地に集結する。その中で谷垣は金塊を追っている屯田兵の部隊、大日本帝国陸軍最強と謳われた北海道の第七師団(道民は畏敬の念を含めて「北鎮部隊」と呼ぶ)27聯隊に一等卒として所属している。
マタギとして身につけた銃の技術や生き抜くための心身の強さが戦場にも活かされており、山中の戦闘では無類の強さを発揮する。
負った傷がまだ治らないうちに雪深い山に逃げ込み、谷垣を追ってきた尾形と二階堂の襲撃を一昼夜凌いでみせた体力・知力・気力は、さすが大自然の全てを相手に鍛錬を積んできたマタギと言うほかない。
銃の腕前ももちろん良く、屈強な肉体は近接戦闘でも凄まじい威力を生むことができる。
ただ、本作品では敵が味方に、味方であったはずのものが敵になったりと、常に混戦模様を呈している。
「少女団」で上手く踊れず叱責され落ち込んでいた谷垣を励まし、フィナーレまで一緒に踊った月島軍曹には、それ以降の話の中でかなりボコボコにやられてしまうが、非常なタフネスさで危ういながらもなんとか耐え切った。
谷垣源次郎の来歴・活躍
入隊から日露戦争終結まで
第七師団入隊
日露戦争は1904年(明治37年)2月8日から1905年(明治38年)9月5日にかけて大日本帝国とロシア帝国との間で行われた戦争である。
谷垣源次郎は秋田県阿仁でマタギをしていた。
家族構成は、父・母・兄・妹
源次郎の妹の「フミ」と結婚した一つ年上の「青山賢吉」とはマタギ仲間であり親友でもあった。
フミと賢吉は、集落から少し離れた山の少し高いところで静かに暮らしていた。
平穏な暮らしを営む時間が流れ、その日も源次郎は実家の囲炉裏端で餅を焼いていた。すると、出かけていた兄が家に戻ってきて言った。
「フミが…!!」
放心した、その兄の表情は今まで見たことのないものだった。ただ事ではない事態に源次郎は妹夫婦の住む家に急いだが、そこで見たものは焼け落ちた家と、心臓に刺し傷があり真っ黒に焼けた妹フミの遺体だった。そして、そばには賢吉の小刀が落ちていた。この小刀は「マスケ」と呼ばれるもので、いわば「マタギの魂」であるという。賢吉は失踪しており、源次郎が血眼になり探すも見つかることはなかった。
ある時、賢吉が北海道の第七師団に入隊したという噂が入る。「復讐のために阿仁を捨てんな おめえの人生まで棒に振るな」と言う父の言葉に耳を貸さず、源次郎は賢吉を追って第七師団に入隊を決意し故郷を捨てた。
北海道には37の屯田兵村がある。徴兵制であった当時の日本において、屯田兵は長期勤務の志願兵制であった。
軍事訓練や農作業の合間に賢吉の行方を探るもなかなか見つからない。そんなことが続く中、出征前のある日故郷の兄から母が亡くなったとの知らせを受ける。娘の突然の無残な死、復讐のために故郷を捨ててまで戦争に行く源次郎のことを思って毎日泣き暮らし、体が弱りあっけなく死んでしまったという。
全ての責任は賢吉にある、と憎悪をますます募らせていく源次郎は、屯田兵の集まる「旅順」に行けば賢吉を見つけられる、戦闘のドサクサに背中を撃ってやると決心するのであった。
カネ餅
白襷隊とは夜間の奇襲攻撃のため目印に白襷をかけた抜刀決死隊の事で3,000人が一夜でほぼ全滅したが、彼らの勇猛さは敵兵に強い恐怖を植え付け、後にロシア軍が降伏する一因にもなった。
源次郎は赴いた戦地で、土嚢のすみに血で真っ黒になり顔もよくわからない状態で座り込むボロボロの兵士に目をとめる。肩章を見ると、源次郎より数か月先に到着し、戦っていた東京第一師団で白襷隊の生き残りであった(彼こそはそののちに谷垣が遭遇する「不死身」と呼ばれる杉元佐一である)。
その兵士に「なんか食いもん持ってねえか?」と聞かれ、源次郎は持っていたマタギの非常用携行食の「カネ餅」を分けてやった。
「け」
「食べろ」という意味の秋田の方言である。味噌の味のするコシの強いカネ餅を食べた兵士は源次郎に「秋田の郷土料理か何かか?」と尋ねる。なぜ秋田だとわかったのかとの源次郎の問いかけに、同じ第一師団に東京に来る前は地元で猟師をしていたという秋田の阿仁の出身者がおり、その男が「食え」を方言では一文字で「け」と言うのだということを教えてくれたという。
賢吉は北海道ではなく、東京に逃げていた。この兵士の語る人物が賢吉であると確信した源次郎は、この戦場で必ず賢吉を見つけ出し復讐の旅に決着をつけることを改めて心に誓う。
戦場にて
戦闘中のドサクサに決着をつけてやると誓った源次郎だが、そこは賢吉を見つけ出し、復讐をとげることができるような余裕のある場所ではなかった。目の前で敵も味方も死んでゆく。爆弾を体にくくりつけたロシアの兵士が銃で2発3発と撃たれても倒れず、こちらの塹壕に向かって止まらず走ってきた。
その時、源次郎のいるすぐ側の豪から一人の兵士が飛び出しロシア兵に組み付いた。
「賢吉っ!!」
その兵士は源次郎が探し求めていた、憎い憎い仇である親友だった。
ロシア兵の爆発に巻き込まれたが、まだ辛うじて生きていた賢吉を塹壕に引き入れた源次郎。賢吉の両目は潰れ鼓膜も破れた状態で、足は吹き飛びはらわたが飛び出していた。
仇
待ち望んでいた瞬間がついに訪れた。お前がフミにしたように、心臓をえぐってやる。賢吉の傍らで、銃剣(銃の先に取り付けて使う着脱可能な剣。切るためというより突くための要素が強かった)を取り出す源次郎。そんな瀕死の状態で賢吉が口にしたのは「フミ…」だった。
それを聞いて源次郎は激しい憎悪とともに思わず賢吉の胸ぐらにつかみかかった。
「なしてフミを殺したッ 賢吉い!!」
光も音も失い、今そばにいるのがかつての親友とはわからぬまま、賢吉は源次郎の手を握り息絶え絶えに言った。「どなたか存じませんが どうか この話を秋田の阿仁に住む 谷垣様に 」
遺言
「自分には勿体無いほど美しい嫁」であったというフミ。賢吉とフミは二人で穏やかに暮らしていた。
だがある日、フミは※疱瘡にかかってしまった。(※天然痘。致死率は20%~50%と非常に高く、感染力も非常に強い。現代では人類史上唯一根絶できた人類に有害な感染症。)
山で、疱瘡にかかれば、生きていても感染を恐れ小屋に置き去りにするしかないのだという。
置き去りにされた者のいる小屋に獣が入り込み、弱り切り抵抗できずまだ息のある状態にもかかわらず食われることもあるという。また特にキツネは疱瘡で皮膚にできる水疱が好物らしい。
賢吉はフミと一緒に死ぬ覚悟であった。だがフミは「皆へ伝染す前に自分を殺して村を離れて欲しい」と賢吉に頼み、そして、もし賢吉が感染していなければ、その命をどうやって使うのか、自分の役目を探すようにと言い残した。
マタギである賢吉はフミの最期の望みを叶えたるため、猟師としてやり慣れた苦しませず命を奪う方法(正確に心臓を貫く)を取った。そしてフミに頼まれたとおり、二人で暮らした小屋に火を放ちフミの死を家族に伝えず、己の「魂」であるマスケをフミの傍らに残して彼は村から去った。
疱瘡に冒されたフミ自身に頼まれその命を奪い、感染しているかもしれなかった自分は阿仁を出るより他になかった。それが賢吉が光も音も感じられない状態になりながらも谷垣家の人々に伝えたかった真実だった。聞き終えた源次郎は、白襷隊の兵士にも分けた「カネ餅」を小さくちぎってそっと賢吉の口に入れてやった。
源次郎が自分で作るカネ餅はクルミを練り込んでおり、真面目でうるさい父親には内緒だが、一工夫して味を少し変えてある。まだ鉄砲も持てなかったマタギの修行時代、賢吉と一緒に雪山で数日遭難した時にお互いの非常食を分け合って食べた、源次郎と賢吉しか知らない味だ。
「くるみの入ったカネ餅…源次郎か?」
そう言うと賢吉は口元をほころばせ静かに息を引き取った。フミが最後に残した言葉の通り、賢吉は自分の役目を見つけ、命を使うことができたのだ。
生まれてきた役目
賢吉との別れ以降、源次郎は毎日自問自答しているという。自分の生まれてきた役目は何なのだろうかと。
一連の話を聞き終えた部隊長である鶴見中尉は「…谷垣 私にはお前が必要だ」「まずは私のために… クルミ入りのカネ餅を作ってくれないか?」と言い、源次郎は「お安いご用です」と答えた。
1905年(明治38年)9月日露戦争は終戦を迎えた。
1907年(明治40年)2月。源次郎が戦場でカネ餅を分けた白襷隊の生き残り兵士、後に「不死身」と呼ばれる男と北の大地をたくましく生きるアイヌの少女が出会い、本格的な金塊争奪戦が始まった。
軍人と猟師
追跡者として
日露戦争終結後「軍事政権を樹立し、中央権力からの独立のために金塊を手に入れる」という鶴見中尉の掲げる目標達成のため、その意志に賛同する仲間たちとともに谷垣は彼の手足となって働いていた。杉元と交戦し、重傷を負って戻った尾形の情報をもとに、金塊の手がかりをつかむために谷垣は杉元たちを追い玉井・野間・岡田とともに小樽の雪深い山中にやってきた。
分かれて逃げる杉元とアシㇼパ。玉井の命令で三人と別れ、谷垣はアシㇼパを一人で追った。
マタギであった彼は雪山での行動に造詣が深い。
止め足(クマなどが自分の足跡を慎重に踏みながら後退し、近くの笹薮などに飛び追跡者をまくための動作)を使い、樹上に逃げていたアシㇼパを谷垣は簡単に見つけ「降りてきなさい 決して危害は加えないから」と眼光は鋭くも優しい言葉をかけている。止め足を使ったアシㇼパに対して「賢い子」だと敬意のある発言をつぶやいており、谷垣の人に対しての隔てない誠実さが垣間見える。
そのあと、日本語のわからないふりをしていたアシㇼパが「刺青人皮」を持っていることがバレてしまい、その瞬間武器を所有する彼女に対して「その弓を下に置け」と静かに強く言う。兵士として、任務を遂行するためならば相手が少女であっても容赦はしないという覚悟ある一言だ。
白い狼
アシㇼパの危機。
彼女を助けるために駆け付けたのは、昔彼女が家族同然に育てていた白銀のエゾオオカミ「レタラ」であった。ある時彼女の前からは姿を消してしまったが、常にそばで彼女を見守っていた。飛び込んできたレタラを見た瞬間、谷垣は絶滅したはずのエゾオオカミであると見抜く。
レタラは谷垣の右足に噛みついてへし折り、一撃で谷垣を戦闘不能にした。さらに首に噛みつきとどめを刺そうとするレタラをアシㇼパは「わたしのためにウェンカムイ(悪い神様)なんかになっちゃだめ」と言って止めた。アイヌの信仰の中には、悪いこと=人を殺したり食べたりしたクマやオオカミは悪い神となってテイネポㇰナモシㇼという地獄に送られるという言い伝えがあるからだ。
合流した杉元が谷垣の生死を尋ねるとアシㇼパは「行こう もう死んでる」と答えた。実際には生きていたが、レタラに折られた足では追ってはこれないだろうと思ったからだ。
その後、意識を取り戻した谷垣は、自分で応急処置はするが動けなくなっていたところを二瓶鉄造に助けられた。伝説の猟師と谷垣の邂逅である。そして自分を襲撃したレタラに対して「美しい狼だった あの白銀の毛並み… 欲しい…!どこまでも追いかけて必ずしとめてやる」と、マタギとしての血が再び騒ぎ出すのであった。
伝説の猟師
谷垣が故郷にいたとき、熊の胆を買い付けに来る薬売りから「そいつがひとつの山に入ればそこの熊がすべて消えてしまう」と聞いたことがあった。北海道にいるものすごい「熊撃ち」。それが彼を助けた二瓶鉄造だった。二瓶もレタラを狙い、山中にいたのだ。谷垣を助けることができたのもそのためであった。
谷垣は同じ獲物を狙う二瓶と行動をともにする。二瓶はよく仕込まれたアイヌ犬の狩猟犬リュウを連れていた。
谷垣の持つ軍用銃は5発装填できるが、二瓶の持つ狩猟用の銃は単発式の古いもので、1発ずつしか銃弾が込められない。谷垣の父親も使っていた銃だが、打ち損じた時のために素早く装填できるよう、予備の弾を指に数発挟んでいたという。だが、二瓶は込められた銃弾1発でヒグマを仕留めた。「5発あれば5回勝負できると勘違いする」二瓶にとって狩猟とは、対峙する獲物との命を懸けた真剣勝負なのである。殺されないためには必ず一度で殺さなければならない。自然を相手の命のやり取りに待ったや、やり直しはない。あるのは殺し、殺される「覚悟」なのだ。
斃したヒグマの顔を見て「こいつはいつか人間を襲う顔だ」と言う二瓶。なぜそう言い切れる?といぶかる谷垣に、腹を開き証拠を見せた。6歳のメス・子宮に出産跡なし。このような熊はどんどん凶暴になっていくという。「人間と同じで、ヒグマもメスの方が気性が激しく恐ろしい」と言って二瓶は笑った。
一人で斃したヒグマは200頭を超えるという二瓶。だが、狼を獲ったことはないらしい。先ほど獲ったヒグマの解体の手を止めず「習性と個性とは別だ」と谷垣に語る。人間によって絶滅させられるまでに駆除された狼。その人間との知恵比べにも負けずに生き残った最後の一頭。彼がレタラを狙う理由は「何も知らないからこそ勝負がしたい」だった。狼の個性とオレの個性の勝負。「猟師の魂が勃起する!!」負けて食われれば山へと還ることを本懐とし、弱肉強食を体現し生きてきた二瓶に、谷垣は畏敬の念を覚えるのであった。
毒矢
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ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。
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フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。
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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。
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門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。
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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。
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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。
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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。
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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。
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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。
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インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。
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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。
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目次 - Contents
- 谷垣源次郎の概要
- カント オㇿワ ヤク サㇰ ノ アランケㇷ゚ シネㇷ゚ カ イサㇺ
- 谷垣源次郎のプロフィール・人物像
- プロフィール
- 人物像
- 谷垣源次郎の装備・能力
- 武器
- 三十年式歩兵銃
- 村田銃(十八年式単発銃)
- マタギとしての知識と技術
- 知識と能力
- 戦闘技術
- 谷垣源次郎の来歴・活躍
- 入隊から日露戦争終結まで
- 第七師団入隊
- カネ餅
- 戦場にて
- 仇
- 遺言
- 生まれてきた役目
- 軍人と猟師
- 追跡者として
- 白い狼
- 伝説の猟師
- 毒矢
- 受け継がれた「魂」
- 最初で最後の勝負
- 恩人
- 疑惑
- 謀反組の追撃
- 抹殺
- 形見
- 追う者
- 交戦
- 追われる者
- 穏やかな日々
- 出会い
- しばしの別れ
- 役目を果たす旅へ
- 道連れ
- トカチ
- 替え玉の千里眼
- 探しているもの
- 熊除けのおまじない
- 家族だから
- 死装束
- 合流
- 事件
- 犯人
- 助け
- 真犯人を追う
- 最終日
- 姉畑支遁の悲願
- 少女の決断
- 真実を見つけるための旅
- 迫る災い
- 避難
- ラッコ鍋
- 疑心暗鬼
- 囚人の情報
- 暗闇の復讐者
- 網走監獄へ
- 侵入の準備
- 本当の家族に
- 思惑
- 裏切り者
- 樺太の大冒険
- 先遣隊への参加
- キロランケを追って
- 仲間たちとの別離
- 決戦の五稜郭
- 妻と娘と戦友
- 最後の戦い
- 家族と共に故郷へ
- 谷垣源次郎の関連人物・キャラクター
- 二瓶鉄造
- フチ
- チカパシ
- インカㇻマッ
- リュウ
- レタラ
- 谷垣源次郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「コレヨリノチノ ヨニウマレテ ヨイオトキケ」
- 「ラッコ!!」
- 「おお…立派なイチモツだ」
- 谷垣源次郎の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- マタギ猟
- 作者が谷垣源次郎の体格の参考人物を挙げている