鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。
鯉登音之進の概要
鯉登音之進(こいとおとのしん)とは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物である。大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する新人の陸軍少尉。
少年時代に窮地を鶴見篤四郎(つるみとくしろう)中尉に救われた恩があり、将来の夢を海軍将校から陸軍将校に方向転換したばかりか、胸ポケットに彼のブロマイド写真を入れて肌身離さず持ち歩くほど崇拝している。
日露戦争後に士官学校を卒業したため階級は少尉でも実戦経験に乏しく、任務の際にはノンキャリアで叩き上げの軍人である月島基(つきしまはじめ)軍曹の補佐を必要とする。
裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」で、特に月島軍曹の手を煩わせるシーンが多かった。しかし作中で精神的に最も成長した人物の一人であり、最終話では立派な将校らしい存在感を見せた。
『ゴールデンカムイ』は、国すら興せるほどの額になるというアイヌの隠し金塊を巡って、様々な勢力が熾烈な戦いを繰り広げる物語である。隠し金塊の在処を唯一知るとされる網走監獄の囚人「のっぺら坊」は、その在処を記した暗号を囚人仲間に刺青の形で施した。やがてこの囚人たちは一斉に脱獄して北海道中に行方をくらませると、彼らの刺青とアイヌの隠し金塊の謎を巡って、様々な組織が熾烈な争奪戦を繰り広げるようになる。鯉登が所属する大日本帝国陸軍第七師団を率いるのは、隠し金塊を求める人物の1人である鶴見中尉。隠し金塊を軍資金にして北海道を独立させて軍事国家を樹立し、大国の侵略から日本を守ることを目的とする鶴見に多くの兵士が従っていた。
鯉登音之進のプロフィール・人物像
誕生日:1886年12月23日
年齢:21歳
出身:鹿児島
所属・階級:大日本帝国陸軍 北海道第七師団歩兵第27聯隊 少尉
好物:桜島大根
CV:小西克幸
大日本帝国陸軍北海道第七師団歩兵第27聯隊に所属する軍人で、階級は少尉。海軍大湊要港部の司令官である鯉登平二(こいとへいじ)少将を父に持つ。少年時代に助けられた恩があるため、アイヌの金塊を求めて第七師団を率いる鶴見篤四郎(つるみとくしろう)中尉に親子で協力する。
容姿は母親譲りのレ点のような太い眉頭が特徴。浅黒い肌に「華がある」と評される端正な顔立ちゆえ、作中では「薩摩の貴公子」と称されることもある。本人は自身が美男子であることを自覚している節があり、公式ファンブックによると長身・眉目秀麗・成績優秀・品行方正などの条件を満たす必要がある「聯隊旗手」を意識しているとのこと。
「鶴見中尉お気に入りの薩摩隼人」と称され、鶴見を異常なまでに崇拝しており、月島基(つきしまはじめ)軍曹から譲ってもらった鶴見のブロマイドを常に胸ポケットに忍ばせている。
興奮すると自顕流独特の猿叫をしたり早口の薩摩弁になってしまうため、周囲の者は鯉登の言葉を聞き取ることが困難になる。この現象は鶴見を相手にすると平時にも起こり、その都度月島らの通訳を必要とする。また鶴見を崇拝するあまり、任務に対する態度は彼に評価されることを行動原理としている。
士官学校を卒業したエリートであり、裕福な家庭出身の所謂おぼっちゃん。任務の合間にもワインやお茶請けを楽しんだり、合流した先での上官への手土産を忘れず、徒歩での長距離順行を忌避するなど育ちの良さが伺える。世間知らずなため、危険な動物であるクズリにも警戒せず近づくなど素直な反面騙されやすく危なっかしい一面があり、また見知らぬ土地で仕事中ながら観光を優先してしまうなど我が儘なふるまいをする場面もある。この未熟ゆえの行動により、捜索対象の目撃情報を得る・遭難した後続との合流のきっかけになるなど事態が好転したこともあるが、彼の増長を防ぐためか一切評価されなかった。
若さによる経験不足も否めなく、失態を演じて鶴見の叱責を受けることもあった。それゆえ月島軍曹にはその補佐を「子守」と言われ、樺太先遣隊として派遣された際にも隊内で最上の階級でありながら、全権は月島に任されていた。
だが、軍人としての能力は高く、誘導尋問で刺青囚人である詐欺師・鈴川聖弘(すずかわきよひろ)の変装を看破したり、暗闇の中逃走する稲妻強盗・坂本慶一郎(さかもとけいいちろう)を追いかけ発砲音で後続の兵士を誘導するなど、要所では頭の冴えを見せる。
加えて自顕流の腕前は達人の域にあり、銃器が流通し戦闘に多用される中でも実践で通用するほどの使い手。劇中でも蝮のお銀(まむしのおぎん)の首を一太刀で斬り落とす、投げつけられた手投げ弾を空中で両断するなどの高度な剣技を披露した。
身体能力も極めて高く、特に脚力とバランス感覚に優れている。足場の悪い気球上の戦闘では、鬼神の如き強さで「不死身の杉元」と評されていた杉元佐一(すぎもとさいち)を圧倒し、健脚で名を馳せる稲妻強盗を追い詰めるなどの活躍を見せた。樺太曲馬団に軽業師として参加した際には天才的な運動能力を発揮し、素人にもかかわらず難易度の高い技を簡単に習得した。アクシデントにも関わらず見事な身のこなしで舞台を盛り上げ、曲馬団の団長に「軽業の神は本当におわした」と言わしめている。
性格は素直で家族に対する思いやりは人一倍である。父の平二が海軍の重要ポストである事を理解しており、明治時代という時代背景もあろうが自身が十代半ばで誘拐された際には、自身を犠牲に犯人の要求を却下するよう自ら進言する場面もあった。また、兄の平之丞(へいのじょう)が日清戦争により艦上で戦死したことでトラウマを覚えたばかりか、父に義理立てするように海軍将校を目指したほどである。
また、その素直さからか他国や他民族の文化に忌避や嫌悪、差別の感情はなく、むしろ様々なものに興味を示した。樺太アイヌの少女エノノカに対しても歳下だからと軽んじず、犬ぞりの管理者と顧客というビジネスパートナーとして対等に接した。
差別を全くしないわけではなく、元・第七師団長花沢幸次郎(はなざわこうじろう)中将の非嫡出子である狙撃手・尾形百之助(おがたひゃくのすけ)上等兵について、芸者腹であることを意味する「山猫の子」と蔑む様子もあった。ただしこれについては、味方をコロコロ変えたり、鯉登を「ボンボン」と嘲り陰口を叩くような尾形自身の態度による部分が多いにある。
闇を抱えるキャラクターが多い本作において、最後まで「健全」という言葉が似合う人物の1人。登場当初は軍人としても未熟で、鶴見に心酔する奇行が目立ち「薩摩の貴公子」ならぬ「薩摩の奇公子」と銘打たれたりしていたが、ファンブックの登場人物紹介で「金塊争奪戦に参加し、一人の男として大きく成長を遂げていく」と記載のある通り、作中でも物語が進むに連れ成長著しいキャラクターとなっている。
鯉登音之進の能力・装備
身体能力
自顕流
日本剣術の一流派であり、薩摩藩士・薬丸兼陳(やくまるけんちん)が示現流を修めた後、家伝の野太刀の技を元に編み出したもの。技術の源流の一つである示現流とは、初太刀の威力に重きを置く、「猿叫」呼ばれる独特の掛け声を用いるなど技術的な共通点も多い。
幼少期に兄の平之丞とともに父平二から指南を受け技を磨いた。その剣技は「必殺の太刀」とされ、不死身と呼ばれる杉元を警戒させるほどの威力を誇る。
しかし、“初太刀に命をかけろ”とする心構えの点において「かつての薩摩剣士には及ばない」と幕末の侍である永倉新八(ながくらしんぱち)や土方歳三(ひじかたとしぞう)に一蹴される場面もあった。鯉登本人も歴戦の猛者達を相手に「このままでは勝てん」と感じていたが、土方歳三との対決を経て覚悟を改めると、文字通り達人の域へと到達した。
天才的な軽業の能力
健脚で名を馳せる稲妻強盗・坂本に追いつく駿足もさる事ながら、驚異的なバランス感覚と俊敏さで、気球の上という不安定な足場でも不死身の杉元を圧倒する剣技を放つことができる。
樺太では手癖の悪い軽業師・長吉(ちょうきち)によって盗まれた荷物を奪い返すため、市街地の屋根に軽々登って追いかける様子が描かれた。山田曲馬団のサーカスショーに参加した際には、素人とは思えぬ妙技で曲持ち・サイカホール・一本竹上乗芸・綱渡りを難なく熟した他、アクシデントとは言え崩れ梯子や紙渡り・空中ブランコなどの曲芸も突発的に披露すると、山田座長もこれを「軽業の天才」「軽業の神」と表現し、鯉登の才能に涙したほど。ショーの終了後は一座に残って欲しいとまで懇願された。
武器
軍刀
自顕流の剣技を使いこなす鯉登は、銃器が戦闘の中心である本作において、小銃よりも軍刀で大太刀回りするシーンが多い。これは日本陸軍の将校装備が指揮刀と護身用の拳銃ということも理由の1つとみられる。
彼が作中で使用した軍刀は2つあり、1つは旭川の師団本部から逃走する杉元らを追いかける際に、他の軍人が帯刀していたものを奪って使用した「指揮刀」とも呼ばれる軍刀である。
もう1つは彼自身が普段帯刀しており樺太や札幌で使用したもので、日本刀が仕込まれ「両手軍刀」や「旧型軍刀」とも呼ばれる。旧型軍刀は柄が短く護拳が邪魔で自顕流との相性はあまり良くないはずであるが、銃器を持つ相手に怯まず斬り込みに行く様は見事である。
二十六年式拳銃
上述の通り、鯉登は軍刀と拳銃を携帯して参戦することが多く、旭川の第七師団本部で刺青囚人の鈴川聖弘を射殺した他、相手への威嚇や仲間の誘導などによく活用している。
この二十六年式拳銃は、1890年代初期に開発・採用された国産の拳銃であり、実際に大日本帝国陸軍で制式に使用された。開発当時は騎兵が馬上で片手で操作することを想定しており、また拳銃に狙撃能力は不要として、ダブルアクション機構のみが採用された。照準は固定式で製品によってバラつきがあったことが記録されている。意図的にライフリング谷底の間隙から前方へガス漏れを発生させ腔圧を下げる構造になっており、この代償として初速が低下するため、これが低威力の原因となっている。そもそも狙撃能力を期待され開発された拳銃ではないため、作中でも「(弾が)豚の鼻に当たってポトリと落ちた」で有名だと紹介された。
また作品舞台より後の時代では、1936年の二・二六事件でこの二十六年式拳銃が使用されており、襲撃された鈴木貫太郎(すずきかんたろう)は、至近距離から3発も銃撃されながら死を免れたエピソードが残っている。
低威力で有名ではあったが、第一次世界大戦後の騎兵科衰退に伴い軍用拳銃の更新が行われず、回転式で故障も少ない二十六年式拳銃は、生産終了後も少数が太平洋戦争の終結まで使用され続けた。
三八式歩兵銃
普段は軍刀と拳銃を主に用いる鯉登だが、作中では一度だけ網走監獄急襲時にこの三八式歩兵銃を携行する姿が描かれている。ただし実際に小銃を発砲したかは確認できない。
三十年式歩兵銃などを開発した有坂成蔵(ありさかなりぞう)中将の部下「南部(なんぶ)君」の手に寄るもの。来るべき網走監獄での戦闘に備え、鶴見の依頼により有坂が第七師団のもとに大量に手配した。
史実でこれを製作したのは有坂成章(ありさかなりあきら)中将の部下、南部麒次郎(なんぶきじろう)である。三十年式歩兵銃をベースにしたもので、世界的にも優秀と評価され、後の第一次世界大戦では大量に輸出される「商品」だったと作中でも紹介された。
その他
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門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。
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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。
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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。
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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。
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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。
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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。
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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。
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インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。
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目次 - Contents
- 鯉登音之進の概要
- 鯉登音之進のプロフィール・人物像
- 鯉登音之進の能力・装備
- 身体能力
- 自顕流
- 天才的な軽業の能力
- 武器
- 軍刀
- 二十六年式拳銃
- 三八式歩兵銃
- その他
- 刺青人皮
- 鶴見中尉ブロマイド
- 手鏡
- お手製メンコ
- 三輪車 ド・ディオン ブートン
- 鯉登音之進の来歴・活躍
- 兄・平之丞の戦死
- 鹿児島での鶴見との出会い
- 鯉登音之進誘拐事件
- 金塊争奪戦に参戦
- 樺太先遣隊
- アシリパ奪還
- 帰国までの道のり
- インカラマッの出産に立ち会う
- 札幌麦酒工場での囚人狩りと鶴見への疑念
- 五稜郭攻囲戦
- 函館行き車両内での延長戦
- 鯉登音之進の関連事物・キャラクター
- 鶴見篤四郎(つるみとくしろう)
- 月島基(つきしまはじめ)
- 尾形百之助(おがたひゃくのすけ)
- 鯉登平二(こいとへいじ)
- 鯉登平之丞(こいとへいのじょう)
- 鯉登ユキ(こいとゆき)
- 杉元佐一(すぎもとさいち)
- アシリパ
- 土方歳三(ひじかたとしぞう)
- 永倉新八(ながくらしんぱち)
- 鯉登音之進の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「キエエエッ(猿叫)!!」
- 「おぉおのれ よくも…私の部下たちをッ」
- 「銃を下ろせ これは上官命令だ」「私は鶴見中尉殿と月島軍曹を最後まで見届ける覚悟でいる」
- 「もうこの男を解放してあげてください」
- 「だからこそ優秀な右腕となる人間が必要だ」「月島軍曹 私のちからになって助けてくれ」
- 鯉登音之進の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 杉元に小便をかけられるシーンは『花の慶次』のオマージュ
- 稲妻強盗夫婦の息子を鶴見が抱く姿は『歌を歌う天使達(1881)/ウィリアム・アドルフ・ブグロー』のオマージュ
- 週刊誌掲載分と単行本とで演出が異なる「五稜郭攻囲戦にて鯉登と鶴見が対峙するシーン」
- 鯉登少尉のキエエエッ(猿叫)!!ボタン
- 鯉登音之進のモチーフとなった鯉登行一
- 鶴見との出会いのアイテムになった「月寒あんぱん」
- 五稜郭攻囲戦の前に土産として持参した「大沼だんご」
- 鯉登が進学した東京海城学校
- 樺太先遣隊として駆逐艦で航行した稚内~大泊連絡航路