王様ゲーム The Animation(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『王様ゲーム』とは、金沢伸明(クリエイター名:ぱっくんちょ)による大人気ケータイ小説、およびそれを原作とした漫画作品。『王様ゲーム The Animation』としてテレビアニメ化された。
ある日高校のクラス全員のケータイに”王様”と名乗るものからメールで命令が届く。服従しない者は王様の決めた罰を受けることになる、命がけの王様ゲームが始まった。

『王様ゲーム The Animation』の概要

小説、コミックが読み放題のアプリ「エブリスタ」で公開されているケータイ小説である。
『王様ゲーム』、『王様ゲーム 終極』、『王様ゲーム 臨場』、『王様ゲーム 滅亡』、『王様ゲーム 起源』、『王様ゲーム 再生』、『王様ゲーム 煉獄』、『王様ゲーム 深淵』の8作品が公開されており、双葉社から書籍化もされている。
原作者は金沢伸明(クリエイター名はぱっくんちょ)、漫画原作は連打一人。
アニメではシリーズ1、2作目となる『王様ゲーム』と『王様ゲーム終極』を融合させたオリジナルストーリーになっており、ケータイ小説からのファンも飽きさせない構成となっている。
メインキャラクターの声優には宮野真守、堀江由衣等をはじめとする実力派声優陣を起用し注目されているアニメである。

『王様ゲーム The Animation』のあらすじ・ストーリー

1話「再壊」

この作品の主人公である金沢伸明は、私立九禮学園の2年1組に転校してくる。
しかし、伸明は前の学校で起こった出来事のことが心にかかり、クラスになじもうとしない。
そんな伸明に対して隣の席の本多奈津子は明るく接してくる。
奈津子の苗字が「ホンダ」と聞いて驚く伸明。
前の学校でのクラスメイトであり、彼女でもあった「本多智恵美」を思い出したからである。
明るい奈津子だが、両親が亡くなっていることを偶然知る伸明。
そして大切な人(本多智恵美)を亡くした自分と重ね、どうして同じく大切な人を亡くした奈津子はあんなにも明るくふるまえるのか疑問に思うのであった。

そんな中、伸明の歓迎会も兼ねて行われたクラス対抗リレー。
奈津子の活躍もあり2年1組は優勝する。
久々に楽しいと思える伸明だった。
このまま何事もなく楽しく過ごせたらと願う伸明。
そんな願いを打ち砕くかのように王様と名乗る人物からメールが届き、「王様ゲーム」がスタートするのである。
その内容は「出席番号7 金沢伸明 出席番号25 本多奈津子」の2人はキスをしろ。ということであった。
伸明は、以前通っていた私立汰魔学園で起こった「王様ゲーム」を思い起こす。
「王様ゲーム」は拒否出来ない送られてきた全員が強制参加となり、王様からのメールに書かれている命令を遂行しなければ、何らかの罰が与えられるというゲームである。
そんな王様ゲームを以前の学校で経験している伸明だからこそ、このメールを見て「どんなに願っても逃げることは出来ない、やるしかないんだ。」と決意をかためる。

翌日の教室では、クラスメイト達は伸明が奈津子とキスをしたいがために送ったイタズラだと思い、伸明をはやし立てる。
クラスメイトの「奈津子だって嫌だよね?伸明とキスなんて。」という問いかけに対し、奈津子は照れながらも「私は別に…。」と答えるのである。
クラスメイトは2人は両想いなのではとまた騒ぎ出す。
しかし、伸明は「俺が送ったのではない!この王様ゲームは本物だ。これからどんどん命令がくる。逃げたいと思っても逆らえないんだ。でも、不安に思わないでくれ。俺を信じてクラス全員で立ち向かってほしいんだ。」と訴える。
そんな訴えもクラスメイトには届かず「奈津子とキスがしたかったからだろ?」とクラスメイトは本気にしない。
そして「一度命令を受けたら24時間以内に従わなければ罰を受けて死ぬことだってある!」と大声で言う伸明は、クラスの雰囲気をしらけさせてしまう。
前の学校でも実際に犠牲者が出るまで伸明を含め、クラスメイト達も誰かのイタズラだろうと軽い気持ちでいたし、信じられなかったことを思い出し、九禮学園の生徒たちの反応も分からなくはない。

そんな伸明は、どうすればいいのか屋上で1人悩むのである。
そこへクラスメイトの村角愛美が、「確かにやり方はまずかったけれどさ、伸明が本気で奈津子のことが好きなんだったら、私は応援するよ。」とやってくる。
「奈津子は伸明に気があるよ。だから、奈津子の番号を教えてあげるから連絡しな。」という優しく接してくる愛美に対して、伸明は「帰ってくれないか。」と冷たい態度をとる。
「せっかく力になるって言っているのに。」と愛美は怒って屋上から去っていく。
命令に従わなければ伸明自身死ぬ。
伸明だけでなく、奈津子も死ぬことが分かっている伸明は奈津子を巻き込んでいいのかどうか迷うものの、「だけど、どうせ助からないんだ。だったら1番初めに死ぬのがいい。」と自分を納得させる。

結局何も出来ないまま夜の運動場で最初のメールが送られてきてから24時間経つことを待っている伸明。
そこへ奈津子がやってくる。
24時間まで残り5分といったメールが届き、奈津子に「帰ってくれ。」と言う。
「何急に?あのメールはどうするの?ノブ君言ったよね?あのメールは本当なんだって。」と訴える奈津子に対し、
「無理なんだ!」と伸明は奈津子を拒否する。
その答えに「好きな子がいるとか?」と奈津子は言う。
「忘れられない子がいる。」と答える伸明。
そこで本多智恵美を思い出すのである。
「昔の彼女?別れたの?片思い?良かったら教えてよ。」という奈津子。
「遠距離かな?とても遠い…。なぁ、奈津子、天国ってどんな所だと思う?」という伸明の問いかけ。
「天国なんて存在しないよ。大切なのは今私達がこうして生きてるってこと。」と言いながらフェンス越しにいた奈津子はフェンスを乗り越え伸明の方へと飛び込む。
そんなところへまたもやメールが届く。
「残り60秒。送信者、王様。」
そのメールを見た奈津子は「何があったのか分からないけれど、私がノブ君の支えになれない?」と伸明に詰め寄る。
それでも「俺に支えなんていらない。」と奈津子を拒否する。
そう言いながらも涙を流す伸明を見て「強がり。涙は嘘をつかないよ。一目惚れだったの、私と付き合って下さい。」と奈津子は告白する。
「そろそろ時間だよ?キスしちゃダメ?」という奈津子に対して伸明はかたくなに拒否する。
それを告白の返事と受け取った奈津子は、「彼女さんが羨ましいな。」と言う。
そこで0時を伝えるアラームが鳴り、奈津子は伸明にキスをする。
伸明は奈津子の冷たい唇に驚く。
「私、諦めないから。今のキスは彼女さんへの挑戦状。」とにっこり笑う奈津子。
明るくて優しくてクラスの人気者。この子には何の罪もないのに…。ゴメン…。と王様の命令に従わなかった為、もうすぐ死ぬだろう奈津子に心の中で謝る伸明。
しかし、タイムリミットが過ぎても何も変化がないこと、次から次へとメールが届いていることに不審感を抱き始める伸明。

実は奈津子とキスをしたのはタイムリミットの1分前。
先程のアラームは奈津子に届いた愛美からのメールで、それを0時を告げるアラームだと勘違いしたのだ。
そして王様から「服従確認」のメールが届いたことを皮切りに立て続けに王様から命令メールが届くのである。
その中に「王様ゲームで不要なことをするな。クラス全員深い安息につくな。定められた道を進め。」というメールを見る。
深い安息=眠りだと理解した伸明は、奈津子に「知っている限りのクラスメイトに連絡して、寝るな。と言ってくれ。」と頼む。
しかし、既に就寝していたクラスメイトの何人かは首吊りをして既に息絶えていた。
罰がくだされたのだ。
「クラスメイトに連絡して絶対に寝るな!と伝えてくれ。そして、どこでもいいから集まるようにしてほしいんだ。」と奈津子に頼み、1人でも多く助けようと考えた伸明はここから1番近いクラスメイト「古沢翼」の家へと向かう。しかし、時既に遅く、異常な顔の翼を発見する。

残ったクラスメイト達は公園に集まる。
王様のメールを送ったのが伸明だと思っている皆を代表して佐藤勇一が伸明を責め立てる。
そこでメールに首吊りの刑を与えると書かれた奴が電話に出ないことを皆は知るのであった。
ざわめくクラスメイト達。
それ以外にも、公園に来る前に友達の家に行くと首を吊って死んでいた友達を発見したというクラスメイト。
それを聞いて「殺人鬼の仕業かも!?」等とクラスメイト達はパニックになる。
「違う!人がやってるんじゃない!」と反論する伸明。
「何でそんなことが言えるんだ!?」という勇一の言葉に対し、「俺が以前王様ゲームに参加しているからだ。」と告白する。
そして、前の王様ゲームでは伸明だけを残して後は皆死んだことも告白する。
前のゲームの時、俺もこんな悪夢みたいなこと最初は信じられなかったんだ、けれど現実だった。と告げる。
その告白を聞いて愛美は「罰が下ることを知っていて奈津子のキスを1度拒んだんでしょ?だったらあんたは奈津子を殺そうとしたんだ!何で死のうとしたのかは知らないけれど、その為に奈津子を巻き添えにしたんだろ!マジ許せない!」と詰め寄る。
それを否定しない伸明。
そのやり取りを聞いていたクラスメイトも伸明を「最低」「人間じゃない」「人殺し」と責め立てるのである。
佐藤勇一は伸明に殴りかかる。
それを止める奈津子。

メールを送っているのもクラスメイトを殺しているのも伸明ではないかと皆で襲い掛かっているところへ勇一が失血の刑を受け、死んでしまう。

それを見て伸明は「始まったんだ。新しい王様ゲームが。」と実感するのである。

2話「痕乱」

勇一の死を目の当たりにし、驚愕するクラスメイト。
死にたくなければ、友達を守りたければ協力しあうしかないことが徐々に分かってくる。
それでも無茶な王様の命令に戸惑うクラスメイト達。
そこで伸明は以前の学校で起きた王様ゲームの出来事を語り始めるのである。

最初は遊び半分の気持ちでいた私立汰魔丘学園の生徒たち。
しかし、命令に従わなかったクラスメイト達が首を吊って亡くなったことを知る。
これは、王様メールに書いてあった通りだと教室でも騒ぎ出す。
一方伸明は友達が亡くなったことに意外にへこんでいることを本多智恵美に打ち明ける。
そんな中、田崎大輔と中島美咲が王様の命令に従った旨のメールが送られる。

次の王様の命令は中島美咲の彼氏である「八尋翔太の命令を聞くこと。」
翌日、登校した伸明は、八尋翔太が田崎大輔に殴りかかっている場面を目撃する。
思わず止めに入る伸明だったが、八尋翔太は止めようとしない。
そのうえあろうことか田崎大輔に「首を吊って死ね。」と命令し、皆の携帯に命令メールが届いてしまう。
思わず教室を飛び出し、屋上に逃げ込む大輔。
追いかけて励ます伸明。
そこで、伸明はバンドをくむことが自分の夢なんだと打ち明ける。
偶然にも大輔もミュージシャンを目指して毎日トレーニングしていることを知る。
意気投合する2人。
今夜オールでバンドの練習をしようと伸明は持ち掛ける。
そして0時に罰を下されたとしても一緒にいれば止められると考えたからだ。
田崎家で約束通りバンドを始める伸明と大輔、そして伸明の友達であり、クラスメイトでもある直也の3人。
0時を過ぎても大輔は生きている。
しかし、安堵したのも束の間。
まだ0時前だったのである。

そして現在へと場面は変わる。
自分勝手に振舞ってたらどんどん人が死んでいく。
皆で協力しないと生き残れないんだ。と伸明は言う。

次の命令は奈津子と永田輝明が性行為をすること。
動揺する奈津子と輝明だが、奈津子は伸明に
「彼女にしてとかもう言わないから、輝明よりも先に抱いて。」と懇願する。
拒否する伸明。
輝晃は奈津子と強引にことをすすめようとする。
嫌がる奈津子を止めに入った友達の村角愛美は輝晃に殴られる。
そこで態度が豹変する奈津子。
伸明に近づいたのも一度王様ゲームを体験しているからこの王様ゲームから抜け出す方法を知っているのかもと思ってのことだったらしい「。
奈津子は自分から服を脱ぎだし、輝晃と王様の命令メールに服従しようとする。
奈津子は
「絶対生き残る。その為だったら何だってする。」と生に対しての執着を見せる。
あまりにも態度が豹変した奈津子に戸惑う伸明。

奈津子は伸明と2人で話すために公園の奥へと行く。
「罰の連鎖を止めるために皆と話し合わなければ。俺のことは何と言われても構わない。皆を助けられるのならば」という伸明に対し、
奈津子は「自分が一番かわいいって思うのが人間なの。自分を守るためだったらどんなに親しい友人だって平気で裏切る。だから生き残ったんでしょ?」と伸明と正反対の意見を述べる。

奈津子は伸明のことが嫌いだったようで、殺そうとするが、伸明はそれを回避する。
そこで奈津子は大声で「助けて!伸明に襲われる!」と嘘を大声で叫ぶ。
駆けつけるクラスメイト達だが、伸明を助けようとしないクラスメイト達にショックを覚える。
奈津子は美月に「伸明に死ねってメールを送って」と言う。
王様からのメールの1つに「死ねってメールを送られたものは死ぬ」とあったことを利用しようとしているのである。
戸惑う美月だが、
「誰かに送らないと美月が死ぬの。伸明は殺されて当然のことをした。
美月も憎いでしょ?嫌いでしょ?
それに直接手をくだすわけじゃない。メールを送るだけ。
殺してみなさい。最高に気分がいいはずよ。」と美月を挑発する。
そんな態度の奈津子に危険を感じる伸明とクラスメイト。

誰でもいいから自分の話を聞いてほしいと助けてほしいと願う伸明のところへ赤松健太がやってくる。

この時点で死者10名、残り22名。

3話「融情」

遅れてやってきた赤松健太。

勇一やクラスメイトによってたかってボコられている伸明を見て「そんなに暴れたいんじゃったら、ワシが相手しちゃるわぁ!」と啖呵を切る。

そんな態度の赤松にイラつく奈津子。
そこで美月に「死ね」メールを伸明と健太に送れと言う。

そんな奈津子を美月は「おかしい」と言う。

そこで伸明は美月に「死ね」メールを俺と奈津子に送れと言う。

それでも「そんなことは出来ない!」と勢いで美月は携帯を地面に投げつけて壊してしまうのである。

奈津子に憤りを感じる健太だが、伸明を病院に連れて行くことを優先させる。
クラスメイト達も奈津子の態度に反感を持ち始める。
美月はこの場にいたくないと健太と病院へ一緒に行きたいと申し出るのである。

伸明を病院に連れて行く途中、「死にたくない」という美月に健太は「ワシが何とかする」と言う。
気休め言わないでという美月に健太は次の王様メールを見せるのである。

それは、「健太が誰かに命令を下せ。」というものであった。
そこで健太は「自分に美月の命を守れ。」という命令を下すというのである。

それを聞いて安心する美月。

こんな王様ゲームがクラスの中で騒ぎになったのは自分のせいだと言い出す伸明。
なぜそんなことになってしまったのか、以前の学校での出来事を美月と健太に話し始めるのである。

大輔が死んでしまったことによって、王様ゲームが本当だということを実感し始める汰魔丘学園の生徒たち。

次の王様メールは
「上田佳奈」と「橋本直也」の人気投票をクラス全員で行い、人気のなかった方に罰を与えるといったものであった。

伸明と智恵美は直也を何とか勝たそうとクラスメイト達に頼み込むであった。
けれど、それは佳奈も同じである。

そんな2人の板挟みにあい、悩み苦しむクラスメイト。

佳奈は佳奈で
どんな手をつかっても勝つ!生き残るのは私!
とクラスの男子たちに色気で頼み込むのである。

そんな様子を見ていた八尋翔太。
「大輔に死ね」と言ってしまったことを本当に後悔しているようである。

結果、僅差で直也が勝つ。
しかし、それは伸明の卑劣な作戦だったのである。

「罰を与える」=「死」という連想だった為、負けたと分かった佳奈は教室の窓から飛び降り、意識不明の重体となってしまう。
しかし、王様からの罰は「好きな人に告白する」というものだったのである。

その夜、智恵美の家にいる智恵美、直也、伸明。
そこに王様メールがくる。

「佳奈はまだ命令に服従していない。しかし、この世にいないので、服従は不可能。代わりに橋本直也が命令に服従せよ。」
という内容だった。

直也への命令は
「本日中に性交せよ。従わなかった場合の罰は焼身自殺。」というもの。

しかし、後10分で日付が変わってしまう。

伸明は智恵美と直也を智恵美の部屋に閉じ込めて直也に命令を実行しろ!と言うのである。

「死ぬよりも2人を裏切る方がもっと嫌だ」という直也を伸明は気絶させる。

そして智恵美に「気絶している間に直也と命令を実行しろ」というのであった。
智恵美も納得のうえで何とか命令を実行し、助かるのである。

その間外で待っている伸明も辛くて仕方がない。

全てを終えた智恵美に伸明は涙ながらに謝るのである。

そんな伸明に智恵美は、
「伸明が好きなんだよ。だから辛かったの。
だから、私より先に絶対死なないで。」と訴える。

話しを全て聞き終えた美月と健太。
全て聞いた健太は伸明を責めず、「気にくわないのは王様だ。」と言う。

その言葉に直也が「悪魔は王様だ。」と言ったことを重ね合わせるのであった。

「多くの大切な物を失って言葉では言い表せない程ツライ思いをしてきたんじゃな。ずっと一人で泣いてきたんじゃろ?」
と伸明の頭をなでる。

そんな健太の様子に涙を流す伸明。

4話「解冥」

公園に携帯を落としてきた伸明。

健太は「公園には俺が行くからお前は病院に行け。」と言う。

そこで伸明は「病院に行く前に行かなければいけないところがある。」と打ち明ける。

そこには王様ゲームを終わらせるカギがあるかもしれないというのだ。

そこは30年以上前、おそらく最初に王様ゲームが行われた何の変哲もない村だった。
しかし、ある1通の手紙がきっかけで村には誰もいなくなり、廃村になったという。
そこに何かの手がかりがあるかもしれないと考えたのである。

伸明、健太、美月はその村に行くことを決める。

村へ向かう電車の中、死に怯える美月を見てある1人の少女を思い出すのである。

健太の「王様ゲームは誰が何の目的でやっているのか?」という問いかけに
伸明も分からないと答える。

ただ、前の王様ゲームの時、王様はクラスの中の誰かがやっていると思っていたがそれが間違いだったと言う。

そして前の学校の「平野奈美」のことを話しだすのであった。
平野奈美に届いた王様メールは「自分自身に命令を下す。」というごく簡単なものだった。

それにもかかわらず奈美が出した命令は「王様に触る」といったものだった。

それは、伸明がクラスの中に王様がいると考えていることを信じての行動だった。
クラスの1人1人に触っていったら王様に触った時点で服従メールがくるはずだから、王様が誰か見つけられるはずだという奈美の考えだったのである。

翌日、奈美はクラスの1人1人全員に触っていくのである。
男子は全員クリア。
残りは女子だけ。
その中で誰とも喋らない「岩村莉愛」になった。
莉愛は「私、王様の正体知ってるよ。だって私が王様なんだから。」と言い出す。

「私が王様だったらどうするの?
リンチでもする?それとも説得でもするつもり?
分かってるでしょ、そんなことをしても王様ゲームが終わらないってことぐらい。
王様ゲームは100%確実に終わらせないとダメだ。不確かな方法で失敗すればクラスの誰かが死ぬ。
王様ゲームを確実に終わらせるには王様を殺すしかない。」

その言葉に驚愕する伸明。

そんなこと出来るわけないだろという伸明に
「王様探しを始めた伸明が責任を持って王様を殺さないとまたこの中の誰かが死ぬだけ。」と莉愛は答える。

つまり、莉愛は王様ではなかったのである。

その後クラス全員に触るものの服従メールが来ない。

クラスを飛び出した奈美。
自分を責める伸明。

0時になるまで一緒にいた伸明と奈美。

結局王様に触れることが出来なかった奈美。
0時を過ぎて奈美は目が見えなくなってしまった。
王様の命令を守れなかった奈美に対しての罰は、視力を失うことだったのである。

そして、次の王様メールが届くのである。
それは、伸明に対しての命令で「大切なものを失え」というものだった。

目の見えない奈美はクラスメイトの明美に今回の王様メールの内容を聞く。

王様メールの内容を知った奈美は伸明のもとを去る。

もう一度だけ俺を信じてくれという伸明の願いが通じたのか、奈美が電話に出る。
「伸明は私のこと大切に思ってくれる?」という奈美の答えに「当たり前だろ!どれだけ心配したと思ってるんだ!」と言う。

「伸明の大切なものってさ、私の命と引き換えでも大丈夫かな。目が見えないのって思ってたよりツライね。王様ゲームを続けるのももう怖くて。」と涙ながらに海岸で訴える。

そして「本当は伸明に伝えたいこともあるんだけど、多分迷惑かけちゃうから。」と言って電話を切る。

伸明は家に帰って家の中にあるものを全て壊すが一向に服従確認のメールが来ない。
大輔の形見であったブレスまで壊したがそれでも服従メールは来ないのである。

そこへ最後の奈美からの電話がかかってくる。
「今、家の中の物全部壊したら即行で服従メールが来た。」と奈美に嘘をつくが奈美にはバレている。

「もういいよ、一緒にいてくれた時間忘れないよ。バイバイ。」という最後の言葉を残して奈美は海へ向かう。

海に奈美を探しに行く伸明だが、間に合わず、砂浜に「ノブアキダイスキ」とだけ書かれているのを見て伸明は号泣しながら海の中へ入っていくが探し出せない。

砂浜に書かれた文字も波で消されてしまう。

憔悴しきった伸明の前に莉愛が「バッカじゃないの。」と立ちはだかるのであった。

5話「業泣」

伸明の前に「バッカじゃないの?」と言って立ちはだかった莉愛。

それは罰が死じゃなかったのに自分から死を選んだ奈美に対しての言葉だった。

それを聞いて莉愛につかみかかる。

莉愛は淡々と「じゃあ、その怒りで私を殺してみる?言ったでしょ?私が王様だって。」というのであった。

クラスに王様がいないのは奈美がクラス全員に触ることで証明したはずだが、莉愛はあの時私が奈美の手を取って触れさせたから奈美は私に触られただけ。というのである。

そんなの屁理屈だと思うものの本当に莉愛が王様だったら皆死なずにすんだ、これからももうクラスメイトが死ぬこともないという考えが頭をよぎる。
そんな怒りにとらわれ、莉愛を砂浜に押し倒し、
「お前が本当に王様だったその時は俺がこの手で殺してやる!」と莉愛に言い放つ。

「本当、笑える。クソつまんなさすぎて。」と莉愛。

そして莉愛は伸明にスタンガンを向けるのであった。

「私が本当に王様だったら今ので死んでるよ?そんな覚悟で本当に王様と戦えると思ってるの?」
「王様じゃないんだったら一体何をしたいんだ!?」
「私は純粋に王様ゲームを楽しんで勝ちたいの。
私は王様に勝つ為だったら何だってする。
必要とあれば人だって殺す。」という莉愛に対し「完全に頭がいかれている。」と言う。

必ずこれ以上犠牲を出さずに王様に勝つ方法があると信じている伸明。

そんな伸明に対して「あなたのやり方で王様に勝てばいい。けれど、必ずあなたは王様に負けて死ぬ。そして私は王様に勝って生き残る。」と言い残して莉愛は海岸を去る。

クラスメイトの1人である上田陽介は王様ゲームについて調べていた。
そこでゲームの犠牲者だけに王様から送られてくるメールがあることに気づいたことを伸明に伝える。
そのメールは漢字やひらがなではあるがたった一文字だけ送られているらしい。

奈美の携帯には「れ」と一文字だけ送られていた。

それに何か王様ゲームを終わらせる何かではないかと考えているのであった。

そして伸明は陽介に莉愛のことが気になると伝える。
自分が王様と言い張ったり、王様ゲームに詳しかったりと何を考えているのか分からないと。

そして陽介から聞いたのは莉愛の過去であった。
元々はよく笑う人懐っこいタイプだったが、実の父親から性的虐待を受けたことによって誰にも心を開かなくなったという噂があるらしいことを聞かされる。
陽介もまた莉愛のことが気になっていたらしい。

最後に陽介は自分に何かあったら香織のことを頼むと言って電話を切る。

そんなところにまたもや王様メールが届く。
それは今までとは少し違い、「不要なことはするな。」というメールに続き、「ルール違反により罰を受けてもらう者がいる。」というメールが届き、一気に数人が殺される。

ルール違反をしたという翔太に電話をした時、翔太は「拒否…。」という言葉を残して息絶える。
そこから王様メールを拒否したため、罰を受けたのだということが分かる。
また、解約してもルール違反とみなされるようだ。

しかし、上記のことをしていないクラスメイト達も次々と犠牲になる。
伸明はその原因はなぜか考えるのである。

その答えは「涙」だった。

今回の命令は「泣いたら罰を受ける」ということだったのだ。

もう心が限界の伸明。
そこへ陽介から電話がかかってくる。

要件は王様ゲームが最初に行われたであろう「夜泣き村」についてだった。

けれど、陽介は既に泣いた後だったらしく、伸明が夜泣き村に行って王様の正体を暴けと言う。
心が疲れ果てている伸明は俺にはもう無理だから直也と協力して王様を倒してくれと言う。

その言葉に対して陽介はもう時間がないと言う。
その言葉を聞いて伸明は陽介が泣いたことに気づく。

丸山香織に好意を寄せていることを知っている伸明は「今すぐ香織に電話しろ。」と言うが、今は伸明が夜泣き村に行って全てを終わらせることが全てだと言って伸明と話す方を選んだのである。

そして、最後の力を振り絞って伸明に夜泣き村のデータを送ることに成功したのであった。

その直後、香織から電話がくるものの残念ながら取れないまま息絶えることになった。

こうして王様ゲームの重要な手がかりであろう「夜泣き村」についての情報を得ることとなる。

伸明は香織に「今日1日何があっても泣くな。メールも電話もするな。」ということを伝えるために電話をする。

その時、香織に「陽介のこと何か知らない?」と聞かれる。
さっきから連絡しているのに出てくれないことに不安を感じたのだろう。

そこで伸明は「陽介は大丈夫だ。」と嘘をつく。

翌朝、1人夜泣き村に向かおうとするところで後ろから誰かに襲われる。

体育館倉庫で目を覚ました伸明は王様に襲われたのかと思うが、襲ったのは香織だった。

陽介が無事だと嘘ついたことで冷静な判断をすることが出来なくなった香織は伸明が王様だと思い込んでしまったのである。
そこで伸明は最後に香織と話したかったはずだが、陽介は自分のことよりも皆のことを考えて行動したから電話をしなかったんだ。
そして、死ぬ間際命をかけて自分にデータを送信してくれた陽介の為にもそれに答えなければいけないんだ。と訴える。
陽介が香織のことを好きだったことも。

それを聞いた香織は涙を流してしまい、犠牲となる。

思いがけず自分が香織を泣かせてしまったことで陽介と香織の2人に謝る伸明。
そんな自責の念に駆られている伸明のところに何者かが現れる。

6話「反虐」

5話の後半で、香織に襲われ、体育館倉庫に閉じ込められた伸明。
香織に真実を告げたことで香織は涙を流してしまい、死に追いやったことを後悔する。
そんな伸明のところへ1人の人物がやってきて伸明の携帯を拾い上げるところで5話は終了した。

携帯を拾いあげた人物は一体誰だったのか?
奈津子でしょうか?莉愛でしょうか?それとも直也でしょうか?
誰が来ても意外な人物に変わりがないこの状況で来たのは、未だに謎が多い莉愛だった。

香織が死んでしまったことで、必死に涙を流さないよう耐えている伸明に莉愛は
「死んでもらっても全然いいんだけど、その前に話してもらうことがあるわ。」
と話を切り出す。
莉愛は、陽介が調べてた“王様ゲーム”のことを知りたかったのである。

OPをはさみ、場面は現在に変わる。

携帯を壊してしまった雪村美月は、機種変更をし伸明たちのもとへ駆け寄ってくる。
そして、伸明、美月、赤松健太の3人は“王様ゲーム”の秘密があるであろう“夜鳴村”へと再び向かい始める中、過去に私立汰魔学園で起こった王様ゲーム事件の続きを伸明は辛いながらも話し始める。

伸明と一向に連絡が取れない直也は伸明のことを心配する。
そこへ1本の電話がかかってきて、あわてて取るが、相手は伸明ではなく、阿部利幸。
用件は今回の王様メールの内容について。

『クラスの中から一人がサイコロを振れ。サイコロを振った者は、出た目の数だけクラスメイトを指名しろ。サイコロを振った者、指名された者両方に罰を与える。
もしサイコロを振らなかったり指名しなかった場合は全員に罰を与える。』

といった内容であった。

利幸に「どうすんだよ。」と聞かれてもどうすればいいのか分からない直也は「考えさせてくれ。」と電話を切る。

直也と電話を切った利幸は隣にいた同じ名前の藤岡俊之に「俺たちはどんなことをしても生き延びるぞ。」と言う。
今生き残っているメンバーは10名。
サイコロの目は最大6。
最悪助かるのは3人だけである。
そして利幸のことを嫌っている川野千亜がサイコロを振ることになったら利幸を真っ先に指名してくるうえ、どんな手を使っても自分だけは生き延びようと考えるはずだと利幸は考えを巡らせるのである。
利幸がそんなことを考えていると1通のメールが全員の元に届く。
発信者は莉愛。
『今後について話があります。誰がサイコロを振るか。今夜10時、笹木頸ダムの公園に集合してください…。』
といったものである。
残ったメンバー達は笹木頸ダムへ集合するが、生き残ったメンバーの1人松本雅美がこの場に来ない。
手首を切って病院にいるためである。
また、伸明と莉愛も集合時刻の30分を過ぎても現れない。
イライラを募らせる利幸。
「誰がサイコロを振るんだ!?」という利幸の問いに
智恵美達は「伸明が言ってた通り、皆が信じあって、協力し合って王様に立ち向かおう」と答える。
それは村下敬太も同じ意見のようである。
そんな敬太に利幸は「お前がサイコロを振れよ。お前のこと信じてるからさ。」と一見脅しにもとれるような言い方で敬太に詰め寄る。
そして千亜と利幸の口喧嘩が始まる。
そこへ伸明と莉愛が現れるのである。

前回、命令を遂行するために智恵美に「別れてくれ」と告げた伸明だったが、智恵美は「信じてたよ。」と涙を流し、2人は元の関係に戻るのである。

利幸は莉愛が今頃になって現われたことに文句を言うが、「人数が増えた分だけ指名される確率もサイコロを振る確率も低くなる。」と言う。
そのセリフに怒りを覚えた直也は利幸に殴りかかる。
止めに入るクラスメイト達。
そのうえ、友達であるはずの俊之に「サイコロをふってくれ。」と頼む。
友達である俊之なら自分(利幸)を指名しないと考えたのである。
サイコロを振った人間も死ぬことになるのが分かっていても自分が助かるために友達を犠牲にしようとする利幸。
もちろん、周りから「クソヤロー」「最低野郎」とレッテルをはられることになる。
そんな状況に嫌気がさし、思わずサイコロを投げつけようとしてしまう俊之だが、伸明が止める。
逆上した利幸は智恵美を人質にとり、智恵美の太ももを刺し、「俺に従え。伸明がサイコロを振れ。」と脅す。
仕方なくサイコロを振ろうとする伸明からサイコロを奪い、サイコロを振る直也。
この先智恵美ちゃんを守って王様に勝つには伸明を死なせるわけにはいかない。という考えの元の行動であった。
そして出たサイコロの数は最悪の6。

『今から10分以内にサイコロが示した数だけクラスメイトを指名しろ。指名方法は、名前を呼ぶこととする。』というメールが直也に届く。

指名することに戸惑いを隠せない直也。
そんな直也に敬太は「雅美がいいよ。この場にいないし、自殺しようとしたんだ、」とアドバイスをする。
「敬太、やめてくれ。そんな簡単な話じゃないんだ。」と直也が敬太に向かって言った直後、メールの着信音が響く。
それは王様からのメールで『出席番号32 山下敬太 首切りの罰を与える』とのこと。
会話での中で思わず名前を呼んでしまっただけだったが、それが指名したと認識されてしまったのである。
そして罰は執行され、敬太の首が飛ぶ。
恐怖におののくクラスメイト達。

直也は次々とクラスメイト達の名前を呼ぶ。
残り2名になったところで、利幸は依然として智恵美を離さないまま「次は伸明を指名しろ」と脅す。
智恵美は「私を指名して!」と泣き叫ぶ。
伸明は「俺を指名しろ。智恵美を助けてくれ!」と直也に言う。

もうどうすれば分からない直也だが、そこへ俊之が利幸に殴りかかり、智恵美は解放される。
「いい加減に目を覚ませよ、お前。何やってんのか分かってるのかよ!もう限界だ、直也。俺と利幸くんの名前を呼んでくれ!こんなの終わらせろ!呼べ!直也!」と涙ながらに訴えるのである。
その言葉で2人の名前を呼ぶ直也なのである。
最後は指名した直也である。
直也は「俺、智恵美ちゃんと伸明の役に立てて良かったよ。」と伸明に言う。
その直後、直也の身体はねじ曲がりちぎれる。
そんな中でも必死に伸明に訴えかける。
「ありがとう。俺、伸明も智恵美ちゃんも大好きだから。だから王様に勝って、生き残ってくれ!伸明なら絶対、出来…。」と言いかけるがもう喋るのも辛い状態。
伸明は直也に駆け寄り、抱きかかえる。
「天国ってどんなところだろう。きっと、いいところだよな。だって誰も帰ってきたことがないんだから。」と涙ながらに言うと、直也は息を引き取る。

そこへ莉愛は直也の服から直也の携帯を取り出す。
「次のメールがくる0時までに王様を倒すのよ。」と言い、隠し持っていたノートパソコンを取り出す。

莉愛が調べた“王様ゲーム”の情報と陽介が調べていた“王様ゲーム”の情報を合わせ、あることにより確信を持てたようである。

「30年以上前、夜鳴村で次々と人々が死んでいく事件があった。それが最初の<王様ゲーム>。
当時の命令は、手紙で村人たちに届けられていた。原因もわからないまま、村人たちが次々と死んでいく。
当然、大騒ぎになったわ。警察や政府にもそうすることもできなかった。
でも、後に一部の研究者が、ある種のウイルスによるものではないかという仮説を立てた。
奇怪な死はそのウイルスによってもたらせる能力の暗示が原因じゃないかってこともね。」と表情を変えずに調べた結果を述べる莉愛。

「分からない。」という伸明に対し、1つの具体例を示す。
「催眠術をかけられた人間の皮膚に触れてもないのにみみずばれがうかぶ」といったようなものである。と。
「人間の肉体は、強力な暗示がかけられた時、自らの細胞を破壊することがある。おそらく<王様ゲーム>は、その暗示を極限まで高めたもの。」と莉愛は続ける。
「その仮説が本当だとしてもそれがどうして携帯のメールから?」という伸明の問いに対し、
「学者の説によると、その暗示は一種の伝染病のようなものらしいわ。夜鳴村で生まれたものが絶滅せず、コンピューターネットワークの爆発的な拡散とともに、その中を自由自在に動き回っている。そして携帯のメールを通じて、また伝染していく。」と答える。

もう1つ。
死んだ人たちの携帯に、必ず一文字ずつメールが送信され、保存されていた。結局、私と陽介が集めた分を合わせても、文章にならなかったけど。
<王様ゲーム>のプログラムのバグを利用して完成させたわ。ウイルスを駆除させるためのアンチウィルス。これでネットワーク上にいる、すべての王様を駆除する。」
そのように語る莉愛を見て伸明は莉愛が一体何者かと聞く。
「私の父は、天才と呼ばれたプログラマーだった」と答える
そしてアンチウィルスを起動させる莉愛。
ウィルスをデリートすることが出来たかのようにみえたが、王様からのメールが届く。
『出席番号6番 岩村莉愛 ルール違反により焼身の罰を与える』
その直後、莉愛の手が燃え始める。
このバグも王様の罠だったようである。
そして全身を火に包まれ「悔しいけれど、私もこのゲームの敗北者だったみたいね。」と服を脱ぐ。
莉愛の身体に刻まれた無数の傷跡を目にする伸明と智恵美。
「私は、尊敬していた父親から虐待を受けた。地獄の責め苦は毎日のように続いたわ。父が自らの命を絶つまで。
生きる気力を失っていた私が、久しぶりに死にたくないと思った。無気力な毎日を送っていた私に、<王様ゲーム>はやるべき事を与えてくれた。別に生き続けたいと思っていたわけじゃない。ただ、勝ちたかった。ゲームは勝たなければ、意味がないから。
伸明、あなたを助けたのは、保険よ。私が負けた時のために。伸明、智恵美。私の代わりに必ずあなたたちが王様に勝って。」
そう告げると、莉愛は燃えながらダムへと身を投げるのであった。

そして再び現在に戻りようやく夜鳴村の入り口にたどり着いた伸明達。
その入り口は岩でふさがれ、ところどころに血が滴り落ちている。

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