奥山夏太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
奥山夏太郎(おくやま かんたろう)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している「土方一派」と呼ばれる組織の一員。
北海道のヤクザの若衆だったが、ある時土方歳三と出会い、その覇気溢れる様に魅了される。同じ若衆だった亀蔵と共に出奔し、土方を追いかけてその一派に加わり、部下として金塊争奪戦に関与する。一方で「土方に認めてもらいたい」との思いからたびたび無茶なスタンドプレイに走る“血気盛んな若者”としての側面を持ち、その都度幸運によって生き延びている。
奥山夏太郎のプロフィール・人物像
誕生日:8月1日
人種:和人
性別:男性
出身:北海道札幌
好物:とうもろこし
苦手:なし
CV:羽多野渉
演:塩野瑛久(実写ドラマ)
奥山夏太郎(おくやま かんたろう)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している「土方一派」と呼ばれる組織の一員。
和人に対抗するために活動していたアイヌたちが、“のっぺらぼう”と呼ばれる人物によって殺害され、彼らの集めた膨大な量の金塊が北海道のどこかに隠される。アイヌ殺害の罪で網走監獄に収監されたのっぺらぼうは、外部にいる自分の仲間に金塊の在処を伝えるため、監獄内にいた死刑囚たちに刺青を彫り込み、これを脱獄させる。この刺青は全部集めることで金塊の隠し場所を示す暗号になっており、刺青人皮(いれずみにんぴ)と呼ばれるようになる。
やがてこの刺青人皮を巡り、元新撰組の老剣士・土方歳三(ひじかた としぞう)率いる土方一派、峻厳なカリスマで部下を導く鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)の陸軍第七師団など、様々な組織が暗躍。「妻をアメリカの名医に診せてほしい」との親友の遺言を守るため大金を求める元兵士・杉元佐一(すぎもと さいち)と、金塊を巡る事件の中で命を落とした父の足跡を追うアイヌの少女・アシリパもまた、それぞれの目的のために手を組んで金塊争奪戦に身を投じる。これが『ゴールデンカムイ』の基本設定である。
北海道の茨戸という街で、日泥組というヤクザの若衆をしていた。ある時土方歳三と出会い、その覇気溢れる様に魅了される。日泥組の壊滅の後、同じ若衆だった亀蔵と共に土方を追いかけてその一派に参加する。
その後は土方一派の一員として金塊争奪戦に関与するも、作中では目立った活躍をしていない。「土方に認めてもらいたい」との思いからたびたび無茶なスタンドプレイに走る“血気盛んな若者”としての側面を持ち、その都度次々に起きる事態に翻弄されつつ、周りの多くの仲間たちが死亡した中で幸運にもかろうじて生き延びている。
奥山夏太郎の装備・能力
日泥組の半纏
日泥組の若衆だった頃から身に着けている半纏。気に入っているのか、土方一派に参加してからも着続けており、夏太郎のトレードマークとなっている。
奥山夏太郎の来歴・活躍
茨戸の若衆として活動
夏太郎の初登場回は、原作漫画の第58話『茨戸の烏合』である。夏太郎は北海道の茨戸という街で、日泥組というヤクザの若衆として活動していた。しかし親分の日泥保(ひどろ たもつ)が、息子の日泥新平(ひどろ しんぺい)に賭場の管理を任せたことで、これに反発して組の有力者だった久寿田馬吉(くすだ うまきち)が離反。茨戸は衰退著しい日泥組と新興の久寿田という2つの勢力が激突する抗争状態に陥る。
しかし互いに決定打を欠き、事態は膠着。そんな中、日泥組の賭場で大負けした男が、借金の形に「アイヌの隠し金塊」の情報と共に刺青人皮を差し出す。これがやがて茨戸中で知る人ぞ知る噂となり、新たな火種となっていく。
土方への憧れ
緊張状態が続く茨戸に、元新撰組の剣士・土方歳三と彼の仲間たちが来訪。彼は北海道の独立という函館戦争時代に密かに立てた計画を今度こそ実現するため、その資金源として隠し金塊を手に入れんと画策していた。
その手がかり刺青人皮を手に入れるべく、茨戸側の用心棒となって独自に情報を集めていく土方一派。夏太郎は同じ若衆の亀蔵と共に土方に振り回されるも、その恐るべきカリスマと統率力、老いてなお衰えることのない剣の冴えを目の当たりにして感嘆する。
茨戸での抗争は、双方の親分が自滅に近い形で命を落とし、その混乱の中で土方は刺青人皮を入手。その最終的な思惑も知らないまま、夏太郎はただ「すごい」と心底惚れ込んだ土方の近くにいることを望み、同様の憧れを抱いた亀蔵と共に茨戸を出奔。土方一派に参加する。
小樽での刺青人皮争奪戦
土方一派に参加したはいいものの、これといって活躍することはできず、「土方に認めてもらいたい」との思いを日に日に募らせていく。ある時、刺青人皮らしいものの情報を独自につかみ、これを自分たちだけで手に入れて手柄にしようと、亀蔵と共に小樽に向かう。そこで刺青人皮を彫り込まれた死刑囚の1人である坂本慶一郎、その妻で自身も強盗殺人半であるお銀の2人と出会い、成り行きから彼らの押し込み強盗の片棒を担がされることになる。
しかし、坂本たちの動きは隠し金塊を狙う第七師団に把握されており、待ち伏せされた上に彼らの猛攻を受ける。亀蔵は命を落とし、坂本も奮戦の末に銃弾に倒れる。「幸せなまま終わりにしたい」との言葉を残してお銀も夫に殉じ、その際坂本夫婦が集めた刺青人皮を託される。
茨戸から一緒に過ごしてきた亀蔵を失い、終始坂本夫婦に振り回され、第七師団からは逃げ回り、何も為せないまま刺青人皮だけは手に入れた夏太郎は、自分の無力に呆然としながらも土方の下に戻っていった。
五稜郭決戦に参加
その後も土方一派に加わったまま、特に目立った活躍こそないものの金塊争奪戦を生き抜いていく。やがて金塊の隠し場所が函館の五稜郭であることが判明し、これを狙う勢力の1つである杉元一味と協力。しかし金塊を運び出す前に、ほぼ同じタイミングで刺青人皮の暗号を解読した第七師団が五稜郭に押し寄せる。
アシリパの父の仲間でもある女傑ソフィア・ゴールデンハントが率いる、ロシアの少数民族による革命勢力とも手を組んで第七師団を迎え撃つも、正式な装備を持つ訓練した軍人には叶わず劣勢を強いられる。
実はアイヌたちは、函館戦争の際に金塊の半分を使って「北海道の土地を買い取る」という国際条約を列強各国と交わしており、この証文こそが各勢力にとって最大の目的となっていた。これを持たせたアシリパが、杉元や土方と共に撤退していく中、これを援護するため五稜郭に留まり奮戦。仲間を狙撃しようとしていた敵兵を殴り倒すなど、懸命に彼らの離脱をサポートした。その後の消息は不明である。
奥山夏太郎の関連人物・キャラクター
土方歳三(ひじかた としぞう)
“鬼の副長”と恐れられた、元新撰組の老剣士。老いてなおその剣腕とカリスマは衰えず、尋常ならざる指揮能力で仲間を導く。
史実では函館戦争で命を落としたとされているが、本作ではこれを生き延びるも新政府軍に囚われ、数十年を幽閉されるという憂き目に遭っていた。のっぺらぼうによって刺青人皮を施され、網走監獄を脱獄。函館戦争時代に密かに立てていた「(旧幕府軍と)アイヌ民族による北海道の独立」という計画の実現のため、その軍資金として隠し金塊を手に入れようと、仲間を集めながら刺青人皮を集めていく。
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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。
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