ゴールデンカムイ(金カム)の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

北海道を主な舞台に、莫大な隠し金塊を巡るアイヌと脱獄囚と軍部の熾烈な争奪戦を描いた『ゴールデンカムイ』は、2022年4月に原作漫画が完結。物語としては大団円を迎えるも、いくつかの謎については明確な解答を描かず「この件はどうなったんだろう」という余韻を残すものとなった。
ここでは、金塊の隠し場所やのっぺら坊の正体などの「作中で明らかになった伏線や謎」と、大敵・鶴見篤四郎の生死や単行本追加エピソードとして描かれた占守島の戦いの殊勲者などの「曖昧な形で決着した伏線や謎」について紹介する。

『ゴールデンカムイ』の概要

『ゴールデンカムイ』とは、莫大な隠し金塊を巡るアイヌと脱獄囚と軍部の熾烈な争奪戦を描いた、野田サトルによる漫画作品。
明治末期のアイヌと極東地域の少数民族を真正面から描き切った傑作で、魅力的なキャラクターたちが繰り広げる壮大なスケールの物語は国内外から高い評価を受けた。特にアイヌの文化や生活習慣については入念に取材と研究を重ねた上で描かれており、資料としても非常に正確なものだと研究者や現在のアイヌ民族からも絶賛される。2016年にはマンガ大賞、2021年には第24回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門ソーシャル・インパクト賞に選出された。

“不死身の杉元”の異名で知られる日露戦争の英雄杉元佐一(すぎもと さいち)は、自分を庇って命を落とした幼馴染と交わした「目の悪い妻を医者に診せてやってほしい」との約束を守るため、治療費を稼ごうとゴールドラッシュに沸く北海道を訪れる。そこではアイヌが隠したとされる莫大な金塊を巡る暗闘が繰り広げられており、杉元はアイヌの少女アシリパと共にここに関わっていくこととなる。
隠し金塊の在り処を知る唯一の人物で、網走監獄の奥深くに囚われている謎の男“のっぺら坊”。戊辰戦争で戦死したはずが密かに生き延び、自分を助けてくれたアイヌたちの恩に報いるため仲間たちと共に金塊の確保を目指す土方歳三(ひじかた としぞう)。大国の外圧に対抗するため、金塊の力を利用しての北海道独立を目論む軍人鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)と彼に率いられた陸軍第七師団。様々な勢力に近づき、利用し、あるいは裏切られながら、杉元とアシリパは少しずつ隠し金塊の手掛かりを集めていく。

物語は2022年4月に大団円を迎え、隠し金塊を巡るほとんど全ての謎は解明するも、いくつかの謎や伏線については曖昧なままとなっており、「この件はどうなったんだろう」という余韻を残すものとなった。
ここでは、金塊の隠し場所やのっぺら坊の正体などの「作中で明らかになった謎や伏線」と、大敵・鶴見篤四郎の生死や単行本追加エピソードとして描かれた占守島の戦いの殊勲者などの「曖昧な形で決着した謎や伏線」について順に紹介する。

回収済みの伏線・謎について

「日露戦争の英雄とアイヌの少女、幕末の志士の生き残り、反乱を企てる軍部による膨大な量の隠し金塊の争奪戦」という斬新かつ胸躍る設定で始まった『ゴールデンカムイ』は、物語が始まった頃からいくつもの大きな謎が用意されていた。

「刺青人皮の暗号はどうやって解くのか」
「隠し金塊はどこにあるのか」
「その在り処を知るのっぺら坊とは何者なのか」
「アシリパの父は何者だったのか」
「鶴見篤四郎の真の狙いはなんなのか」
「尾形百之助は何を目的にして動いているのか」
これらの謎については作中で明確なアンサーが示されている。ここではそれぞれについて解説していく。

未回収の伏線・謎について

『ゴールデンカムイ』は、物語全体の設計図が概ね作られた上で描かれた作品で、作者野田サトルの巧みな構成力でほとんどの伏線と謎は解明された形で完結している。
しかしそれでもいくつかの点については明快な答えが提示されないままとなっており、様々な解説や考察が行われた。

「物語の大敵として君臨してきた鶴見中尉は死んだのか、生きているのか」
「発見された金塊はどのようにして運び出されたのか」
「杉元とアシリパの関係はどうなったのか」
「単行本描き下ろしエピソードで描かれた“占守島の戦いの功労者”は何者なのか」
大きく分けて以上の4点が濁されたままの形となっている。ここではこれらについても紹介していく。

『ゴールデンカムイ』の回収済みの伏線・謎

刺青人皮の暗号の解き方

物語の序盤から中盤にかけて、各勢力は“隠し金塊の在り処を示している”という「刺青人皮」という品を巡って壮絶な争奪戦を繰り広げた。これは網走監獄の囚人たちの体に刺青の形で彫られたもので、そこに記された不可思議な文様が暗号になっており、この謎を解けば隠し金塊の在り処が分かるとされていた。
作中はもちろん、作品の外においても様々な考察が繰り広げられたが、この暗号の解き方が判明したのは物語が最終盤になってからだった。刺青人皮を彫ったアシリパの父ウイルクは、彼女と妻にのみ自分のアイヌとしての名前「ホロケウオシコニ」を教えており、これが一つ目の手掛かりとなる。

刺青人皮には様々な漢字も施されており、この中から“保”や“尾”など「ホロケウオシコニ」に該当する文字が入っているものだけを取り出す(残りのものは簡単に暗号を解読されないように作られた余分な情報の塊、つまりはフェイクである)。これらの刺青人皮には太いラインが走っており、組み合わせることで隠し金塊の在り処を示す記号が現れる形となっている。
物語開始時点ではアシリパのみが知る「ホロケウオシコニ」という言葉がヒントになっていることを知らなければまず答えに辿り着けない、非常によくできた暗号である。念の入ったことに太いラインのある刺青人皮は何か所か重複する形で作られており、1枚や2枚失われたとしても隠し場所に辿り着くことができるようになっている。頭の中だけでこの設計図を描き、まったくミスなく何人もの囚人に刺青を施していったウイルクの知力に驚嘆するしかないエピソードだ。

隠し金塊の在り処

物語の縦軸として多くの者の欲望を刺激し、彼らによる血で血を洗う戦いを招くこととなった隠し金塊は、もともとは北海道のアイヌが数世紀かけて集めた砂金だった。彼らはこれを和人に対する武装蜂起の資金にするつもりでいたが、使う機会に恵まれず、いつしかごく少数の者にのみ伝わる話となっていった。
戊辰戦争が始まった際、「今こそ好機」と判断したアイヌたちは、集めた金塊の半分を使って“蝦夷共和国”を名乗り始めた旧幕府軍から北海道の土地の大部分を購入。各国の外交官もこの場に立ち会わせ、正式な外交文書としてこれをまとめ、五稜郭の埋め立てられた井戸を掘り起こした中に残った金塊を改めて隠している。

アイヌと蝦夷共和国の間で交わされた外交文書は、現在の支配者である日本政府が後を継ぐ形で実行しなければならない内容になっており、今も効力を発揮する代物だった。これこそアイヌにとって最強の切り札になると考えたウイルクは、「刺青人皮の解読には、自分の娘しか知らない情報が必要」という条件を取り入れることで、アシリパもまた必ず隠し金塊に辿り着くよう画策。彼女の手にアイヌの未来を託さんとした。
物語当初、「暗号を解いたら“金塊の半分”をやる」と語られていたのは、「金塊の半分を使って購入した“北海道の土地の権利書”がアシリパの手に渡れば、残りはそこまで協力した者にくれてやる」という意味だったのである。

のっぺら坊の正体

物語序盤からその名が語られ、“アシリパの父を含むアイヌを何人も殺し、金塊を奪った凶悪犯”ことのっぺら坊。顔の皮が剥がされているため何者なのかもわからず、刺青人皮も彼が彫ったものとされ、その謎めいた存在感で物語を盛り上げた。
そんなのっぺら坊の正体は、彼によって殺されたとされていたアシリパの父ウイルクだった。隠し金塊を目当てにしてロシアからやってきたウイルクは、やがてその金を使って「北海道をアイヌたち少数民族の楽園にする」という方向に方針を転換。北海道でできた7人のアイヌの仲間たちと共に計画を進めていく。

しかしここでウイルクに恨みを持つ鶴見中尉が彼らに接触し、隠し金塊を奪うために巧みな話術で仲間割れを誘発する。これは最終的に殺し合いにまで発展し、止めようとしたウイルク以外の7人の仲間と後から加わった1人は全滅。ここでウイルクは鶴見中尉の追撃から逃れるために“自分の死を偽装する”ことを思いつき、仲間たちの遺体と自分の頭から顔の皮を剥ぎ、それを別々の遺体に被せて「正体不明ののっぺら坊によって、ウイルクを含む8人のアイヌは全滅した」という状況を作り出した。
ウイルクの壮絶な覚悟と、拷問以外の何者でもない“自分の顔の皮を剥ぐ”という行為を即座に実行する異常な精神性がよく表れたエピソードである。

アシリパの父・ウイルクの正体

アシリパは特徴的な「青い目」の持ち主であり、その血筋に西洋人の血が混じっていることは物語序盤から触れられていた。果たして彼女の父のウイルクはロシア極東の少数民族の出身で、ポーランド人の血の混じった「青い目」の持ち主だった。
当初アシリパにとって隠し金塊争奪戦に参加する大きな動機となったウイルクだが、その正体は物語の根幹にも深く関わっている。

ロシア極東の少数民族は、ロシアの圧力によって消滅の危機にあり、ウイルクはキロランケやソフィアといった仲間たちと共にパルチザンと呼ばれる抵抗組織を結成。ロシア皇帝を暗殺するなど、様々なテロ行為に手を染めていた。
しかし彼らの命懸けの戦いも虚しく、ロシアの圧力は日に日に増大。何人もの仲間を失い、活動資金も尽きかけたウイルクたちは、「北海道のアイヌたちが莫大な量の金塊を隠し持っている」との噂を耳にして、これを奪って新たな資金源として“ロシア極東と北海道までを含む、少数民族たちの独立国家”を作ろうと考える。

日本語を習得したウイルクとキロランケは、ソフィアと別れて北海道に渡り、“南樺太から来たアイヌ”という体裁で隠し金塊の在り処を探し始める。しかしここでウイルクはアイヌの民の人柄とその文化に魅せられ、「ロシア極東まで独立国家に含むのは無理がある。海という防壁で守られた北海道を独立させ、そこにロシアから少数民族を避難させよう」と現実的な方向に計画を修正する。
しかし「生まれた土地から離れたら、そこで培った文化も一部は捨てることとなり、民族として滅びることには変わらない」とするキロランケと決裂。これが後にキロランケがウイルクを殺害する理由となった。

鶴見中尉の真の狙い

物語における最大の敵として君臨し続けた鶴見中尉は、“日本の本土防衛”のためにロシアに対する緩衝地域として北海道の独立を目指しておきながら、その言動には謎めいた部分が多く、別の目的があるのではと作中の人物たちからも疑われていた。
しかし実際のところ、彼の目的は「日本の本土防衛のための北海道独立」にあった。彼は日本が大国の圧力に対抗するにはそうするしかないと結論し、故国のためを第一に行動していた。

一方、そのための資金源として目をつけていたアイヌの隠し金塊を巡って衝突したウイルクとの間には、「妻子の仇」という因縁が存在している。鶴見はかつてロシアでスパイ活動をしていた時期があり、怪しまれないように現地で妻子を得ていた。仮初の立場で結婚した相手とはいえ、鶴見は妻子のことを本気で愛するようになっていた。
しかし「隠し金塊を探すために北海道に渡ろう」と考えたウイルクたちが鶴見の下を来訪し、日本語を教えてほしいと依頼。鶴見はこれを承諾するも、日本語を教わる日々の中でスパイであることをウイルクに感づかれてしまう。

ウイルクはこの情報を殊更に悪用することはなかったが、やがてロシア皇帝暗殺犯である自分たちを追って兵士が現れると、彼らとの銃撃戦の最中に鶴見の妻子を射殺。これは「自分たちのせいでロシアの兵士と関わった鶴見はこれ以上スパイ活動ができなくなるだろうし、逃げ出す時に邪魔にしかならない妻子を始末しておいてあげよう」という親切心からの行動だったが、鶴見は内心でこれを恨み、ウイルクに対しては復讐の機会をうかがっていた。

尾形百之助の目的

陸軍第七師団の先兵として登場し、敵として味方として様々な勢力を引っ掻き回した狙撃手の尾形百之助。土方一派の用心棒、キロランケの共犯者、軍部の中央と手を結ぶスパイといくつもの顔を持つ尾形だが、その最終的な目的は「鶴見を味方につけた上での軍内部での出世」にあった。
尾形は第七師団の師団長である花沢幸次郎中将が妾に産ませた子で、母を捨てた父に対しても、父ばかりを愛して自分を愛さなかった母にも愛憎入り混じった感情を抱いていた。父に愛されて育った腹違いの弟である花沢勇作と出会った尾形は、「自分が勇作より出世すれば、父よりも偉くなれば、自分を捨てた連中への最高の復讐になる」と考える。そのために利用しようと考えたのが、有能で軍内部に様々なコネクションを持ちながら出世コースを外れていた鶴見だった。

作中での尾形の行動は、その第一段階として「鶴見を孤立させ、自分を出世させることでしか軍内部に居場所が無いような状態にする」ためのものである。基本的に鶴見に敵対する立場でばかり行動していたのも、鶴見から“尾形を出世させる補佐役となる”以外の道を奪うのが目的だった。
一方、尾形は自分を心から敬愛する勇作の存在を持て余し、日露戦争のドサクサに紛れてこれを撃ち殺している。これは「誰からも愛されなかった」という自分の復讐計画の大前提が崩れてしまうのを恐れたことが大きな動機となっているが、かえって「勇作だけは本当に自分のことを愛してくれていたのではないか」、「父や母だって自分をまったく愛さなかったわけではないのではないか」との疑念を強くする結果となり、その全員を自ら手にかけてしまったため確かめることもできずに混乱。物語が進む中で勇作の幻影を見るようになり、最終的にはこの「愛されていないはずの自分が愛され、その人を自分で殺してしまった」という自己矛盾を突きつけられた末に自害している。

『ゴールデンカムイ』の未回収の伏線・謎

鶴見篤四郎の生死

暴走する機関車の先頭で組み付いたまま、海中へと没していく杉元(下)と鶴見中尉(上)。

主人公杉元佐一(すぎもと さいち)とその相棒たるアイヌの少女アシリパにとって最大の敵として物語に君臨し続けた鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)は、最終回の1話前で海中に没し、そのまま行方不明となっている。彼の部下たちが必死に捜索するも遺体さえ見つからず、生きているのか死んでいるのかも分かっていない。

金塊の行方

YAMAKUZIRA
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牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

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牛山辰馬(うしやま たつうま)とは、『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、アイヌの隠し金塊の在処を示す刺青を施された囚人の1人にして柔道の達人である。大柄で屈強な肉体に石頭、独特な耳の形状が特徴的な人物である。金塊を狙う土方歳三に協力し活動する。「不敗の牛山」の異名を持ち、様々な強敵をその卓越した柔術と怪力で組み伏せる。白兵戦では作中最強の男である。普段は紳士的だが極度の女好きでもあり、一定期間女を抱かないと男だろうと老人だろうと見境なく襲い掛かる一面を持つ。物語序盤から終盤にかけて活躍した。

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土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ひじかたとしぞう)とは、漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、刺青の囚人の頭目にして「新撰組鬼の副長」と恐れられた男。函館戦争で死亡したと思われていたが、極秘で監獄に収監されていた。蝦夷共和国樹立を叶えるため、アイヌの隠し金塊を狙う。同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍第七師団を最大の障害と見なし、主人公・杉元佐一や彼の仲間たちとも一時共闘する。普段は穏やかな老人だが、戦闘時には鬼のような気迫を見せて敵と戦う。利害が一致すればどんな人物とも手を組むが、敵と見なす者には一切容赦しない。

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ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。

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フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。

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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。

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門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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