谷垣源次郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

谷垣源次郎は、『週刊ヤングジャンプ』に2014年から連載が開始された、野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』の登場人物。時代は明治時代の北海道。日露戦争(1904年~05年)終結から間もないころ、アイヌ民族が隠したとされる莫大な金塊のうわさを聞き、様々な理由と野望を胸に秘めた男たちが、誇り高き北の大地に集結する。その中で谷垣は金塊を追っている屯田兵の部隊、大日本帝国陸軍最強と謳われた北海道の第七師団(道民は畏敬の念を含めて「北鎮部隊」と呼ぶ)27聯隊に一等卒として所属している。

アシㇼパに危機が及べばレタラが助けにやってくることを知った二瓶と谷垣は、アシㇼパを餌にレタラをおびき寄せようとする。

アシㇼパを攫い、杉元から離れようと急ぐ谷垣の左足にアマッポ(鹿を獲るための仕掛け罠)の毒矢が刺さる。矢に仕掛けられていた毒(トリカブト。強烈なシビレ感、灼熱感、刺すような痛みがあり、呼吸困難を引き起こし死にいたる)には解毒方法がなく、助かるには傷口の周りの肉をえぐり取るしかないと言うアシㇼパに、谷垣は「かまわん やってくれ」と頼む。アシㇼパが応急処置を終えた時に二瓶が合流した。もうこれ以上の殺し合いはやめようと言うアシㇼパの言葉に耳を貸さず、再び二瓶はアシㇼパを連れ去るのだった。

受け継がれた「魂」

最初で最後の勝負

「けちなカネのために誇り高いホㇿケウカムイを絶滅させるのか!!」と怒るアシㇼパに二瓶は「カネなどどうでもいい 俺はエゾオオカミが最後に見る猟師になりたいのだ」と言った。

自分を殺すために立ちはだかる最強の猟師にレタラは正面からやってきた。「銃」とそれを使う人間を理解し、照準が合わないよう左右に高速で移動しながら二瓶に突撃してゆく。銃を放つより早く、レタラは二瓶の左腕を嚙み砕くが、二瓶はその瞬間を待っていたのだ。右手に持った銃をレタラの顔に突きつけ「俺の勝ちだ」と言った。その瞬間。別のオオカミが、背後から二瓶を急襲した。それは、レタラのつがいだった。
首の急所を噛み裂かれ、吹き出す鮮血に崩れ落ちる二瓶。まだ攻撃態勢を取るそのオオカミと二瓶の間に割って入ったのは、リュウであった。レタラを捜索している時、その「強きもの」オオカミのニオイにすくみ上り怯えていたリュウが、二瓶を守るために2頭のオオカミの前に立ちはだかったのだ。「湯たんぽにしてはよく頑張ったな」とリュウを優しく褒めてやる二瓶。
危険を顧みず、アシㇼパを助けにやって来たレタラ。そのレタラを守るため「勝負」に割って入ったレタラのつがい。男同士の勝負など、女房にとっては知ったことではないのだ。「やっぱり女は恐ろしい」少し微笑んで二瓶は「だが満足だ」と言った。勝負に負けたが、理想とする最期を迎えられたのだ。

自分が殺す相手は「自分が殺されるかも知れない」相手である。その相手に敬意を払う。彼の敬虔とも言えるほどの生き様は、心がまだ戦場を彷徨っていた谷垣を兵士からマタギに戻すのには十分であった。

恩人

手厚い看護を受ける谷垣。

毒と傷で身動きのままならない体を引きずるようにして、谷垣は二瓶を見送った。

本格的に動けなくなってしまった谷垣にアシㇼパは更なる応急処置を施していた。助けようとするアシㇼパにこのままここに置いていけと言う谷垣。「俺は猟師だ 死ぬときは 俺も山で死ぬ」と。第七師団であった谷垣に危険を感じる白石は置いて行こうと提案する。杉元も「二瓶が入れ墨の囚人だと知ってて行動してたのか?」と問うた。囚人とわかった上で兵士である谷垣が一緒に行動していた理由が分かりかねたのだ。だが「俺は猟師だ」と言った谷垣の言葉を信じたのかも知れない。「俺の相棒がこの男を助けたいと言うなら邪魔はしない もし助けたことが裏目にでるなら、今度は俺が相手をするだけだ」と言って、一行は谷垣を助けるためアシㇼパの村へと連れ帰った。

チセ(家)に運び込まれ、アシㇼパの祖母や親戚たちに手厚い看護を受ける。余計な詮索をせず、傷ついた谷垣がただただ早く良くなるようにと励ましてくれるアイヌの人々。その温情に触れながら谷垣は身も心も少しづつ回復してゆくのであった。

疑惑

軍服をフチに洗濯された谷垣は、代わりにアイヌの民族衣装「アットゥㇱ」に身を包んでいた。起き上がれるまでに回復した谷垣を見て白石は「谷垣… なんかすっかりアイヌの村に馴染んでるな」と言った。
さらに回復が進み杖をついて歩くことのできるようになった谷垣は、ある日村の子どもたちと一緒に森の中でシタッ(焚き付けにする白樺の樹皮。町に持って行き売る)を集めるのを手伝っていた。「足は大丈夫か?」とまだ少し歩くことが不自由そうな谷垣を気にかけてくれる子どもに「無駄飯ばかり食ってられん」とほほ笑んで答えた。

村に戻るとオソマ(アシㇼパの従妹)が外から家の中を覗き込んでいた。声をかけた谷垣にオソマは「シンナキサㇻ」(杉元が初めてアシㇼパのコタンを訪れた時に、アイヌ人の耳たぶの形と違う和人(日本人=杉元)を見て言った言葉)と言った。出かけていた杉元たちが帰って来たのかと思いながら家に入ると、中にいたのは第七師団の仲間である尾形と二階堂であった。村の人間にケガをした兵士がここにいると聞き待っていたのだ。
谷垣と一緒に捜索に出向いた他の3人が誰一人戻ってこないと話す尾形。杉元とアシㇼパが二手に分かれて逃げた際、谷垣は玉井の命令でアシㇼパを、残る玉井・野間・岡田は杉元を追い詰めていたが、機転を利かせた杉元がヒグマを利用して早々に全滅させていたのだ。そんなことになっているとは谷垣は知る由もない。
谷垣は3人と逸れてから、山中で誤って毒矢に刺さってしまったところをアイヌの人たちに助けられたこと、今まで動けずにいたがやっと歩けるようになったこと、世話になった恩を返すため、もうしばらく滞在しようと思っていることを説明した。だが、二階堂はなおも疑いを向け「玉井伍長から何か聞いているだろう?」と尋ねてきた。谷垣は何のことかわからない、と返すがフチの肩を揉む二階堂の動きに不穏な気配を感じていた。
「お前が玉井伍長たちを殺したな?」と聞いてくる尾形の殺気に嫌な予感を覚える谷垣だったが、尾形は「冗談だ」と言って抜き取っていた谷垣の銃のボルトをクルクルと振り回しながら笑った。「ここでしばらく恩返しがしたいなら好きにしろ 見なかったことにしてやる」と言って尾形と二階堂は去ろうとした。去り際に尾形が「ところで 不死身の杉元を見たか?」と問うてきた。谷垣は尾形の目をしっかりと見つめ「いいえ」と嘘をついた。

謀反組の追撃

抹殺

嘘をついていることはバレていると察知した谷垣は、フチたちを巻き込まないためにも今すぐ出て行かねばならないと説明するが、フチは日本語がわからない。言葉のわかるオソマに事情を通訳してくれるように頼むが、谷垣を出て行かせたくないオソマはそれを拒む。なんとかフチに伝えようとする谷垣にフチは「エホッパ ルゥエ(出て行くのかい)?」と悲しそうに尋ねた。その顔を見て、思わず涙がこぼれてしまう谷垣。フチとともに看病をするなかで、谷垣によく懐いていたオソマも、泣きながら谷垣によじ登り、耳を引っ張って引き留めようとした。その次の瞬間、谷垣の額を銃弾がかすめ鮮血が飛び散った。オソマに耳を引っ張られていなければ、間違いなく頭を撃ち抜かれていたことだろう。

着弾後に聞こえた銃声から、かなりの距離から狙撃されたと察した谷垣は、射撃の達人である尾形の仕業であると確信する。「伏せていろ!絶対に動くな!」とフチをかばいながら谷垣はオソマに叫んだ。自分の銃を取りに行くが、谷垣の銃のボルトは先ほど尾形にを抜かれ持ち去られていた。フチは自分のマタンプㇱ(鉢巻き)を谷垣の額に巻き付けて止血してやった。

尾形と二階堂は、鶴見中尉を出し抜こうと謀反を企てていた。そして、谷垣と一緒に行動していた玉井・野間・岡田の3人もその一派だったのである。尾形らは「玉井は谷垣を仲間に引き入れるための説得に失敗し、返り討ちに遭い殺された。そしてコタンに潜伏し傷が癒えるのを待って、谷垣自らがその裏切りを鶴見中尉に報告に行くつもりだったのだ」と考えたのだ。
今考えると、谷垣にも思い当たるふしはあった。鶴見中尉の大きな理想について行くつもりは無いという者がいる、という話は玉井から聞いていた。そうなったらお前はどっちにつくつもりなのだと問われたことがあったのだ。

「やつらは第七師団でもなければ何者でもない 俺の敵だ」理想も謀反も金塊も関係ない。大恩あるフチたちを守るために今すぐ戦うしかないと決意を固めた谷垣だった。

形見

自分の銃のボルトは尾形に持ち去られ、使えない。丸腰で射撃の達人にどう立ち向かうか。だが、まずは何よりこれ以上フチたちを危険な目に遭わすことはできない。谷垣は自分が早急にこの家から離れなければならないと考えた。フチの家はワラでできており、壁の部分が刃物で容易にくり抜けた。「戻って必ず直す」とフチに約束をし、くり抜いた穴から出て行こうとする谷垣に、オソマは二瓶鉄造の村田銃を渡した。二瓶の愛犬リュウも今はこのコタンで世話になっており、アシㇼパが「リュウが安心するから」と言って二瓶の銃をリュウの寝床に置いておいたのだ。その銃には撃つことのなかった、二瓶が最期に込めた銃弾が入っていた。
30年式歩兵銃の弾は村田銃には装填できない。そして今村田銃の予備の弾は無い。
「一発で決めねば殺される 一発だから腹が据わるのだ」と言っていた二瓶。今がまさに谷垣にとってのそれなのであった。

追う者

「どんな獲物も痕跡を残さずに逃げる方法など無い」山中での狩猟を知り尽くす谷垣は、追うものと追われるものの心理を心得ている。追われる立場となった谷垣は、残った一発の銃弾でいかにして追手の尾形と二階堂の二人を倒すかを思案していた。完治していない、レタラに折られた右足と矢傷を負った左足ではどれほどの距離を確保できるかわからないが、まずは逃げ続けながら勝機を待つことを決めた。
遠目にも人間の頭と肩からのシルエットというのは目立つという。まず谷垣は汚した毛布を被り周囲の景色に自らを溶け込ませた。途中、雪上にヒグマの足跡を見つけそれを正確に踏みしめながら歩くことにした。自分の足跡を消すためだ。辿ってゆくうち、谷垣は足跡の主であろうヒグマが獲ったと思われる鹿が埋められた場所に遭遇した。獲物の周囲についたヒグマの足跡の雪の解け具合を見て、毎日朝方に自分の獲物が他の動物に食べられないように巡回に来ている、と判断した谷垣は一計を案じる。

谷垣を追う一方、出奔した尾形と二階堂はもう第七師団には戻れない。二階堂は「どのみち謀反がバレている俺たちは鶴見中尉の元には戻れない。第七師団に残っている謀反者を谷垣が報告しようが知ったことではない」と尾形にこぼす。「残っている仲間を見捨てるのか」との尾形の問いかけに「金塊などどうでもいい、一分一秒でも早く杉元佐一をぶっ殺したい」と二階堂は答えた。
金塊の行方を探る杉元を第七師団は捕縛しようと試みたことがあった。確保時に杉元と交戦し、二階堂は双子の兄弟である洋平を杉元に殺されている。半身とも言える洋平の命を奪った杉元への恨みは凄まじいものであった(もとはと言えば、鶴見中尉の命令を聞かずに彼らが執拗に杉元を殺すことにこだわったからなのだが)。
日も暮れ、さらに寒さの増してゆく山中で二階堂は「火を起こしていいですか」と聞くが、尾形は「焚火なんて居場所を知らせるようなものだ 闇にまぎれて襲われるぞ」と言って却下する。寒さと眠気に襲われる中、金塊への興味は薄れひたすら杉元への憎しみを募らせてゆく二階堂だった。

一夜が明け翌朝、尾形と二階堂は離れた場所から焚火のケムリが上がっているのを目撃する。まさか谷垣ではあるまいと思いながらも双眼鏡で確認しつつ、ケムリが上がる場所へ赴いた。尾形は二階堂に、焚火まで近づき谷垣の足跡があるか確認してこいと命令する。谷垣の足跡であるなら、合図をして知らせろと。尾形は100メートルほど後方で狙撃のために周辺に目を光らせていた。

交戦

確認に近づいた二階堂は、焚火の前に鹿が倒れていることに気づく。周囲にある足跡は間違いなく谷垣のものだ。「やはり焚火は谷垣で食事までしていたのか?」と疑いつつまだ燃えている焚火に手を近づけ暖を取る。「腹減ったな 俺も食っちまうか」とその時フと疑問が浮かんだ。「そういや谷垣はどうやってこの鹿を仕留めたんだ?」谷垣は丸腰だったはずだ。

その瞬間、音もなく現れたヒグマの爪の一撃が二階堂の頭の皮を剥いだ。ヒグマは崖から落ちてもカゲをしないような猫のような身体能力と分厚い肉球で、足音を立てずに移動する。谷垣はこれを待っていた。ヒグマは自分の獲物に恐ろしいほど執着する。ある村人が、ヒグマの獲物とわからずに倒れていた鹿を数キロ離れた自分の村に持ち帰ってしまい、それを取り返しに追ってきたヒグマと村人たちが総出で一晩中戦うことになってしまったと言う話もあるくらいだ。二階堂をヒグマの獲物の近くにおびき寄せヒグマと対峙させる。ヒグマは間違いなく二階堂を襲うだろう。尾形は二階堂を助けるために姿を現すはず。もしくは狙撃するはずだ。隠れている位置さえ知ることができれば、二瓶が残してくれた銃弾一発で倒すことができる。ヒグマの習性を熟知している谷垣ならではの作戦であった。

谷垣の罠と察知した尾形は「撃ってはまずい」という予感を覚えた。撃った瞬間に光る発砲炎でいる場所がバレてしまうからだ。そして重傷を負わされながらも二階堂はまだ襲い掛かるヒグマと戦っていた。「早く撃てクソ尾形ぁぁ!!!」二階堂の怒声が響き、ようやく尾形は撃った。「銃なしでどうやって戦う?石でも投げるか?」と呟く尾形の視線の先、離れた森の奥から発砲炎の光が目に入った。その瞬間、銃弾が尾形の胸を捉えた。尾形の着ていた外套には穴が空き、尾形の胸に命中した。二瓶の言っていた通り、谷垣は一発で仕留めることができたのだ。

追われる者

「動くな谷垣」茂みの中から声をかけられた。振り向くと、そこには第七師団の見知った顔がいた。三島だ。「尾形は謀反組をあぶりだすために鶴見中尉に泳がされていたのだ」と三島は言った。尾形と二階堂にはずっと尾行がつき、居場所は鶴見中尉に逐一報告されていたと。三島は尾形と玉井が接触するまで傍観するつもりだったようだが、その前に谷垣が倒してしまったというわけだ。「お前は裏切らなかったから狙われた」と谷垣に理解を示す三島。近くまで鶴見中尉は来ているはずだから、戻って直接話せばいいと谷垣に隊に戻るよう促した。
その時、谷垣に話しかけていた三島の頭を弾丸が貫いた。尾形が生きていたのだ。万が一に備え、双眼鏡で心臓の位置を守っていたらしい。三島が出てきていなければ、谷垣が殺されていただろう。すぐさま隠れた谷垣を再び殺そうと尾形は狙いをつけるが、潜んでいたすぐそばの木立に銃弾が当たった。鶴見中尉の部隊が追いつき、尾形に向けて発砲したのだ。

重傷を負っているが、辛うじて生きていた二階堂は鶴見中尉の部下たちに確保された。謀反の情報は二階堂に吐かせればよい。二階堂の生存を確認し、鶴見中尉は「頭をぶち抜いてよし」と尾形抹殺の号令をかけた。今度は尾形が追われる身となったのだ。もはやこうなっては、尾形が谷垣を追う理由もなくなった。姿を隠していた谷垣は、鶴見中尉たちにも目撃されずその場を去り、無事にフチとオソマの待つ家に戻ることができた。

穏やかな日々

出会い

尾形たちとの戦いから幾日かが穏やかに過ぎ、オソマの遊び相手をしたりしながら傷を癒やすことのできた谷垣。オソマの父であり、アシㇼパの叔父でもあるマカナックㇽと狩猟に出かけていたある日、森の中で一人の少年と出会う。
少年は疱瘡で家族を全員失い、村の皆で面倒を見てやっているという。遊びたい盛りの年代のようだが、彼は遊びよりも狩猟に興味がありいつも遠くから大人が狩りをする姿を見ているのだという。自分の幼少期と重なり、谷垣は少年を近くに来るよう声をかけてやる。少年は「チカパシ」と名乗った。

ある時、占いをしながら旅をしているという女が一人、村を訪れた。恐ろしいほどによく当たる占いであるという。谷垣に目を止めた女はインカㇻマッと名乗り、谷垣に「占いましょうか?」と尋ねる。「遠慮する」と断り立ち去ろうとする谷垣にインカㇻマッは「妹さんを亡くされてませんか?」と言った。その事実は少なくとも鶴見中尉に語った時以外、誰にも口外していないはずの話だ。驚きを隠せない谷垣にインカㇻマッは、この村に「ある人」を探しに来たのだと告げる。
フチの家に案内されたインカㇻマッは「苫小牧で出会った青い目をした女の子=アシㇼパ」がこの村に住んでいると占いで出たのだと語りだす。そして「彼女(アシㇼパ)は3人の男性と一緒に旅をしていたが、この先その中に彼女を裏切る危険な人物がいる」ということ話した。

しばしの別れ

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奥山夏太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

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奥山夏太郎(おくやま かんたろう)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している「土方一派」と呼ばれる組織の一員。 北海道のヤクザの若衆だったが、ある時土方歳三と出会い、その覇気溢れる様に魅了される。同じ若衆だった亀蔵と共に出奔し、土方を追いかけてその一派に加わり、部下として金塊争奪戦に関与する。一方で「土方に認めてもらいたい」との思いからたびたび無茶なスタンドプレイに走る“血気盛んな若者”としての側面を持ち、その都度幸運によって生き延びている。

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関谷輪一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

関谷輪一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

関谷輪一郎(せきや わいちろう)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。24人の刺青囚人のうちの1人である。際立った戦闘力は無いが狡猾さと独自の信仰心を持ち、他人の命を「試練」と称し運任せで毒殺する異様な殺人を繰り返し投獄される。脱獄後は北海道の阿寒湖のほとりで刺青人皮を巡り土方一派を狙う。一時は土方と牛山を持ち前の狡猾さで戦うことなく倒して生き埋めにした。しかし仲間の門倉とキラウシの活躍で復活した土方に逆襲され力尽きる。

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辺見和雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

辺見和雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

辺見和雄(へんみ かずお)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、体に刺青を掘られた24人の囚人のうちの1人。この刺青は埋蔵金の手掛かりとなっていて、多くの人や組織に狙われている。表向きでは人当たりがいいが、その正体は日本各地で100人以上を殺してきた殺人鬼。幼少期にイノシシに無残に食い殺された弟の死に方に憧れ、自分を残酷に殺してくれる人を求めている。辺見の刺青を狙う主人公・杉元佐一と死闘を繰り広げた後、シャチに海に引き摺り込まれた。想像を超える死に方ができて満足気だった。

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花沢勇作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

花沢勇作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

花沢勇作(はなざわ ゆうさく)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、尾形百之助の異母兄弟。清廉潔白な人格で周囲の人々に愛された美男子だ。日露戦争の二〇三高地で味方を鼓舞する旗手を務めていたが戦死し、物語の開始時点では既に故人となっている。敵に殺されたのではなく、後方にいた尾形が狙撃した。将校である父が芸者に産ませた子どもである尾形を、階級が下であるにも関わらず「兄様」と呼んで慕っていた。金塊争奪戦を引っ掻き回す尾形の前に、たびたび幻覚として現れる。

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いご草ちゃん(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

いご草ちゃん(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

いご草(いごぐさ)ちゃんとは漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物である。第七師団で鶴見篤四郎の腹心である月島基の幼馴染で元恋人である。将来を誓い合う仲だったが、両親に騙され、三菱財閥幹部の息子と結婚。東京へ移住し、幸せな家庭生活を送る。だが真実を知らない月島は、実の父親が「彼女を殺した」と誤解し、父親を殺害して死刑囚となってしまう。いご草ちゃんは月島にとってかけがえのない存在だった。それに目を付けた鶴見は彼女の存在を利用し、月島を忠実な部下に育て上げ、共に金塊争奪戦に身を投じていく。

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牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

牛山辰馬(うしやま たつうま)とは、『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、アイヌの隠し金塊の在処を示す刺青を施された囚人の1人にして柔道の達人である。大柄で屈強な肉体に石頭、独特な耳の形状が特徴的な人物である。金塊を狙う土方歳三に協力し活動する。「不敗の牛山」の異名を持ち、様々な強敵をその卓越した柔術と怪力で組み伏せる。白兵戦では作中最強の男である。普段は紳士的だが極度の女好きでもあり、一定期間女を抱かないと男だろうと老人だろうと見境なく襲い掛かる一面を持つ。物語序盤から終盤にかけて活躍した。

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土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ひじかたとしぞう)とは、漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、刺青の囚人の頭目にして「新撰組鬼の副長」と恐れられた男。函館戦争で死亡したと思われていたが、極秘で監獄に収監されていた。蝦夷共和国樹立を叶えるため、アイヌの隠し金塊を狙う。同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍第七師団を最大の障害と見なし、主人公・杉元佐一や彼の仲間たちとも一時共闘する。普段は穏やかな老人だが、戦闘時には鬼のような気迫を見せて敵と戦う。利害が一致すればどんな人物とも手を組むが、敵と見なす者には一切容赦しない。

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ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。

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フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。

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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。

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門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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