Fate/Zero（フェイト ゼロ）のネタバレ解説・考察まとめ
『Fate/Zero』とはニトロプラスの虚淵玄の伝奇ライトノベル、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。
「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り、7人の魔術師（マスター）と7騎の英霊（サーヴァント）が戦い、競い合う「聖杯戦争」を描いた物語で、アニメは2011年1月から第1期が全13話、2012年4月から第2期が全12話構成で放送された。
ランク：B
ランサーが持つ黄の短槍で、どんな魔術でも治癒できない傷を与える。宝具の由来はランサーが妖精王から贈られた黄槍ゲイ・ボウからきている。
この短槍で付けられた傷は槍そのものを破壊するか、使い手であるランサーを倒さない限り回復することはできず、長期に渡って同一の相手と複数回戦い使っていけばじわじわと確実に追い詰めていくことができる。よって、破魔の紅薔薇と同じように派手さには欠けるが、非常に使い勝手がいい宝具であることがわかる。
バーサーカー：己が栄光のためでなく（フォー・サムワンズ・グロウリー）
ランク：B
バーサーカーが身に纏っている黒い霧で、鎧の細部を十重二十重にブレさせることで正確な姿を捉えなくさせ、自分の詳細と正体を隠蔽する宝具である。これは他人に扮して数々の武勇を成した生前のバーサーカーの故事を体現したものとなっている。
本来は変身能力も使うことができるとされているが、バーサーカーのクラスとなっているため使うことができなくなっている。
バーサーカー：騎士は徒手にて死せず（ナイト・オブ・オーナー）
ランク：A＋＋
バーサーカーが手にした武器や兵器を支配し、自らの宝具としての能力を付与させる。生前、罠にかかったバーサーカーが丸腰で戦う羽目になった時、拾った楡の木の枝だけで勝利したというエピソードが具現化したもの。
第1期の倉庫街の戦いではアーチャーが雨霰の如く撃ち出してきた「王の財宝」の武具を次々と奪うことで、互角以上の戦いを繰り広げた。そして第2期の未遠川の戦いではキャスターが召喚した巨大海魔の哨戒に現れた自衛隊の戦闘機を奪い、「天翔ける王の玉座」に乗ったアーチャーを追いかけ、激しい空中戦を演じている。
バーサーカー：無韻なる湖光（アロンダイト）
これが魔剣アロンダイト。元々はエクスカリバーと同じく聖剣だったが、バーサーカーが生前に犯した同胞殺しの罪によって魔剣として禍々しい姿に変貌してしまった。
正体を現すと共に封印が解かれた魔剣を振るい、セイバーに斬りかかるバーサーカー。その姿はまさに文字通りの狂戦士である。
ランク：A＋＋
「己が栄光のためでなく」「騎士は徒手にて死せず」を封印することで使用可能となる、バーサーカーの真の宝具。アーサー王伝説に登場する魔剣で、「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。人ならざる者によって鍛えられたことで決して刃毀れしない無窮の剣であり、元は聖剣だったが生前にバーサーカーが同じ円卓の騎士であるガレスを殺したことで魔剣としての属性を得てしまった。
この宝具の使用時ではバーサーカーの能力を大幅に引き上げ、さらに竜退治の逸話も持っているため、竜に関する伝説や逸話を持つサーヴァントに対しては真価を発揮するという特徴がある。しかし、この宝具を使っている時は力の消費が二倍になるため、マスターにも負担をかけてしまうほどの燃費の悪さが弱点となっている。
キャスター：螺湮城教本（プレラーティーズ・スペルブック）
ランク：A＋
キャスターが生前に盟友として慕い、彼を黒魔術の道に誘い、凶行へと走らせた魔術師フランソワ・プレラーティの遺物である魔導書。ジル自身は正規の魔術師ではないが、代わりにこの魔導書が魔術を行使している。
表紙は人間の皮膚で装丁されており、苦悶で歪んだ表情を浮かべた死者の仮面があしらわれているのが外見上の特徴で、キャスターを召喚する前に人体の芸術品作りにも挑戦したことのある龍之介は、一目見て表紙が人間の皮膚であるとわかった。
深海に潜ち、水の力を持つ伝承上の怪物「海魔」を召喚して使役することができ、さらにこの本自体がエネルギー炉みたいなものとなっているため、無限に海魔を召喚し続けたり、そして体長数十メートルを優に超える、異界の邪神というに相応しい巨大な海魔を召喚することまでできる。
その他にも、龍之介がキャスターの教えを受けて本格的に挑戦するようになった芸術品作りの材料となる人間に生命維持の魔術を施したり、第1期でのセイバー襲撃時には複数の子供たちに催眠をかけて引き連れるなど、他の用途の魔術もいくつか使うことができる。
『Fate/Zero』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
凸凹コンビの誕生（2話）
自分にとって、自分の沽券を示せる絶好の機会である聖杯戦争への参戦に燃え、自らのサーヴァントであるライダーを召喚したウェイバー。しかし、そのライダーが自分とは真逆の性格で、さらに自分の倍以上の体躯と存在感を誇っていることに気圧され、腰を抜かしてしまう。
そしてライダーは、自己紹介もそこそこに夜の図書館に堂々と押し入って地図とホメロスの詩集を奪い、警報を派手に鳴り響かせてウェイバーを慌てふためかせた。文句を言うウェイバーに、「大いに違う。闇に紛れて逃げ去るのなら匹夫の夜盗。凱歌と共に立ち去るならば、それは征服王の略奪だ」と、ライダーは豪語して一時姿を消し、ウェイバーは「どうしてこうなるんだよ〜っ!?」と、叫びながら、ライダーに押し渡された2冊の本を抱えて脱兎のごとくその場から駆け出した。
自分の聖杯にかける目的を叫ぶ形で答えた瞬間、「小さいわ!!」と、ライダーに平手打ちで思い切りブッ飛ばされるウェイバー。その巨躯、そしてサーヴァントとしての力の平手打ちは馬鹿力と言っても過言ではなく、ウェイバーは3メートルほどブッ飛んだ。
一瞬、何が起きたのかわからず、地べたに這いつくばりながら呆然となるウェイバー。そればかりかライダーは「小さい! 狭い! 阿呆らしい。貴様それでも余のマスターか!? 全くもって嘆かわしい!」と、苛烈な言葉を浴びせる。
その後、聖杯を求める理由についてライダーが尋ねた時、ウェイバーは「自分を認めなかった連中からの正当な評価」と答えた瞬間、「小さいわ!!」という一喝と共に平手打ちで派手なブチかましを浴びせ、ウェイバーのマスターとしての人間の小ささに呆れ果てたと苛烈な言葉を浴びせる。
令呪を使おうとするウェイバー。彼が手をかざすと、その手の甲に刻まれた聖杯戦争に参加するマスターの象徴が赤く輝く。
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目次 - Contents
- 『Fate/Zero』の概要
- 『Fate/Zero』のあらすじ・ストーリー
- 第四次聖杯戦争へ集う者たち編
- 英霊たちの召喚編
- 夜の倉庫街での混戦編
- キャスター討伐指令編
- 古城での戦いと言峰綺礼の目覚め編
- 魔獣の召喚とキャスターの最期編
- 切嗣の覚悟と綺礼の策謀編
- 聖杯戦争の結末と願望の果て編
- 戦いの終焉とそれぞれの行方編
- 『Fate/Zero』の登場人物・キャラクター
- セイバー陣営
- 衛宮 切嗣（えみや きりつぐ）
- セイバー
- アイリスフィール・フォン・アインツベルン
- 久宇舞弥（ひさう まいや）
- アーチャー陣営
- 遠坂 時臣（とおさか ときおみ）
- アーチャー
- 遠坂 葵（とおさか あおい）
- 遠坂 凛（とおさか りん）
- アサシン陣営
- 言峰 綺礼（ことみね きれい）
- アサシン
- 言峰璃正（ことみね りせい）
- ライダー陣営
- ウェイバー・ベルベット
- ライダー
- ランサー陣営
- ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
- ランサー
- ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
- バーサーカー陣営
- 間桐 雁夜（まとう かりや）
- バーサーカー
- 間桐 臓硯（まとう ぞうけん）
- 間桐 桜（まとう さくら）
- キャスター陣営
- 雨生 龍之介（うりゅう りゅうのすけ）
- キャスター
- 『Fate/Zero』の用語
- 聖杯（せいはい）
- 聖杯戦争（せいはいせんそう）
- マスター
- 令呪（れいじゅ）
- サーヴァント
- 宝具
- セイバー：風王結界（インビジブル・エア）
- セイバー：約束された勝利の剣（エクスカリバー）
- セイバー：全て遠き理想郷（アヴァロン）
- アーチャー：王の財宝（ゲート・オブ・バビロン）
- アーチャー：天地乖離す開闢の星（エヌマ・エリシュ）
- アサシン：妄想幻像（ザバーニーヤ）
- ライダー：神威の車輪（ゴルディアス・ホイール）
- ライダー：遥かなる蹂躙制覇（ヴィア・エクスプグナティオ）
- ライダー：王の軍勢（アイオニオン・ヘタイロイ）
- ランサー：破魔の紅薔薇（ゲイ・ジャルグ）
- ランサー：必滅の黄薔薇（ゲイ・ボウ）
- バーサーカー：己が栄光のためでなく（フォー・サムワンズ・グロウリー）
- バーサーカー：騎士は徒手にて死せず（ナイト・オブ・オーナー）
- バーサーカー：無韻なる湖光（アロンダイト）
- キャスター：螺湮城教本（プレラーティーズ・スペルブック）
- 『Fate/Zero』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 凸凹コンビの誕生（2話）
- 殺人快楽者コンビの誕生（2話）
- 倉庫街の激闘（4〜5話）
- 非情の衛宮切嗣、セイバー陣営の瓦解（16話）
- 裏切りの言峰綺礼、歪んだ娯楽（17話、21話）
- 激突！征服王と英雄王（23話）
- 最後の戦いと令呪、そして……（24話）
- 『Fate/Zero』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 海外のファンからも好評
- 『Fate/Zero』の主題歌
- OP
- LiSA：Oath Sign
- Kalafina：to the beginning
- ED
- 藍井エイル：MEMORIA
- 春奈るな：空は高く風は歌う
- Kalafina：満天