君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron

『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。
太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。

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1986年公開、スタジオジブリ作品。宮崎駿氏が監督、脚本、原作を手掛けた長編アニメです。飛行石という不思議な石を持つシータと、彼女を助けた少年パズー。空に浮かぶとされる島ラピュタ発見を夢見て、飛行機を作っていたパズーはシータと共にラピュタ探しを提案します。そこに空中海賊、政府軍などが飛行石、そしてラピュタを狙い介入。ただの冒険活劇でないところが、数十年経っても衰えない人気を誇っています。

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1988年公開。昭和30年代、緑豊かな農村に引っ越してきた草壁さつき、メイの姉妹は奇妙な生き物トトロと出会います。ネコバスも含め、子供の時にしか会えない彼らとの交流、そして少しの成長を描いたもの。爽やかな自然の描写と、それに相反する多くの暗い都市伝説を持つ作品でもあります。宮崎駿の原作、脚本、監督アニメ映画。

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『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。

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『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。

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1991年公開のスタジオジブリ作品。監督・脚本は高畑勲。制作プロデューサーとして宮崎駿も参加している。ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るストーリー。 声優として今井美樹や柳葉敏郎が参加していることも上映当時には話題となった。 キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。

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『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。

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『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほど。

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『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。

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「ハウルの動く城」とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。

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『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。 1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、 興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。 アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。

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2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。

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『紅の豚』は、1992年7月18日に劇場公開された、スタジオジブリ制作・宮﨑駿監督による日本の長編アニメーション作品である。舞台は世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。自分自身に魔法をかけて豚の姿になったイタリア人・マルコが偽名「ポルコ・ロッソ」を使い、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に、賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。

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「耳をすませば」は、1995年に公開されたジブリ映画。原作者は柊あおいである。この映画は、ジブリ作品を作画で支えていた近藤善文の最初で最後の監督作品で脚本・絵コンテは宮崎駿が担当している。ストーリーは、主人公「月島雫」を中心に恋や夢、悩みなどを描いている。誰もが一度は経験したことがある甘酸っぱい青春ストーリーで未だに人気の高い作品だ。

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君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heronのレビュー・評価・感想

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君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron
7

ジブリの素晴らしさがぎゅっと詰まった、美しくて、でも少し不気味で難解な作品

ジブリファン、宮崎駿作品のファンであれば、絶対に見るべき作品である。というのも、作中には、過去作品へのオマージュと思えるシーンがいくつも存在しているのだ。「となりのトトロ」を思わせる草むらの表現、「崖の上のポニョ」を彷彿とさせる水のダイナミックさ、おいしそうな食べ物の描き方など、「あれ知ってる!」「この感じどこかで見た事ある!」とジブリファンがワクワクするシーンがいくつもちりばめられているのだ。
しかしながら、ストーリーの難解さは否定できない。冒頭のシーンは、圧巻の火の表現から始まる。この“火”は、過去のジブリアニメ作品では見た事のない迫力ある、注目すべきシーンといえる。一体どんなストーリーが展開されるのだろうと、ぐっと身を乗り出してスクリーンに見入るのだが、ここからしばらく静かな展開が続く。足音などの効果音をあえて響かせるような、主人公の悲しいやるせない心持ちに寄り添うような静かな運びと油断していると、アオサギや老婆たち、ワラワラや人間を食らうインコなど可愛いのか怖いのかわからない独特なキャラクターが押し寄せ、ストーリーを理解しようと泡を食っていると映画に乗り遅れてしまう。
宮崎駿作品にかつて感動した事のある人は、彼が“描きたいように描いた”この世界観を1度は味わうべきではないだろうか。

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron
9

心に響く生き方への問いかけ

映画「君たちはどう生きるか」は、人生の選択と成長を描いた感動的な物語です。最大の特徴は、主人公の少年が直面する人生の課題と、それに対する成長の過程がじっくりと描かれていること。彼は家族や友人、社会との関わりの中で自分自身と向き合い成長していきます。
この映画を通じて、私たちは人生の難しさと美しさを感じることができます。また、困難に立ち向かう勇気と、自分自身を受け入れる大切さを教えられるのです。映画を見て、自分自身の人生について考え、何が本当に大切なのかを再認識する機会を得るだけでなく、人生の多様性と可能性を感じ取ることができるでしょう。

スタジオジブリは、感動的な物語と美しいアニメーションで世界中にファンを持つ日本のアニメーションスタジオです。「君たちはどう生きるか」では、ジブリ独特の芸術性と深い人間ドラマが見事に融合しています。インターネット上でも高い関心を集め、人間の成長と選択をテーマにしたストーリーは、世代を超えて多くの人々に共感を呼んでいます。

「君たちはどう生きるか」は、人生の意味を深く掘り下げた傑作です。この映画は、見る者それぞれに異なるメッセージを投げかけ、多くの人々に深い感動を与えています。人生の選択と成長について考える貴重な機会を提供するこの作品は、誰もが1度は観るべき映画。もしまだ観ていない方は、ぜひこの映画を体験してみてください。きっと、あなたの心に残る作品となるはずです。

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron
6

見返したい作品

映画館で鑑賞しました。さすがジブリなだけあって、映像が非常に綺麗で見入ってしまいました。
最初は「主人公の孤独感」や「家族に対して言葉にできない思い」を、少しづつ時間をかけて家族との信頼関係を築いていく中で「言葉」として紡いでいくことを描いたストーリーなのかなと思い、拝見していました。

ですがストーリーが展開されていくなかで、よく分からなくなっていきました。
ファンタジー要素が強くて、気持ち悪い鳥たちやその他の登場人物も多く、関係性や繋がりを整理することが難しかったです。監督が作品を通して伝えたいメッセージは何なのかを考えながら拝見していましたが、よく分からなかったです。

普通「よく分からない映画」となると「もう見たくない」となりがちなのですが、この作品に関しては全くそうは思わず、むしろ「もう一度見て理解したい」という気持ちにさせられました。よく分からず、見た人を考えさせるのが魅力なのかなとも思いました。

またゲスト声優を起用していることが作品の魅力の1つですが、聞くと素人だと分かるような演じ方をされてる方もいました。そこは違和感が満載で世界観が歪んでしまったように感じられて、残念だったかなと思いますが、全体的には良い作品だと思います。

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron
9

ジブリ作品を体現している映画『君たちはどう生きるか』

君たちはどう生きるか。観終わった後、私たちはどう生きればよいのか明確な答えはわからなかった、というのが正直な感想だ。だが、それでよいのかもしれない。
この作品は、吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」が作品のヒントとなっている、宮崎駿監督のオリジナルストーリーである。この作品には、ジブリファンなら気が付くであろう、ほかの映画を連想させるようなシーンがたくさんちりばめられている。さらに声優も木村拓哉さんのように、以前のジブリ作品にも登場した声優さんも出演しており、ファンにはうれしい仕掛けが多い。
映画を観て、難しかったというのが本音だ。一言でまとめてしまうと主人公の男の子が冒険を通して成長していく、という話なのだが、これだけでは言い表せないほど多くの人との出会い、様々な場面が登場する。その混沌さが、映画を観た人の評価が分かれる点なのではないだろうか。例えば、主人公が急に異世界に連れていかれ、キリコという女性にあった後、大量のインコが占拠する城へヒミという女の子と向かう…という展開。流れが描かれてはいるが、シーンの変わり具合に驚いた方もいるのではないだろうか。だが、私はいちジブリファンとして、その混沌こそがジブリだよな、と感じた。思えば「ハウルの動く城」だって、主人公のソフィが急に魔女に呪いをかけられたり、「千と千尋の神隠し」だって、千尋が急にお湯やで働くことになったりと、不思議なことは多い。そう考えると、やはりこの作品はジブリを体現している、不思議で素晴らしいファンタジー作品である。

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron
8

酷評が多いようだが実際はそんなことはない

公開1週間後、劇場に足を運んだ。
なぜすぐに行かなかったかというと、情報が少なすぎたからであり、レビューの酷評があまりにも多かったからである。
また、前回の宮崎駿監督作品の”風立ちぬ”は個人的にそれほどヒットしなかったのでハードルは非常に低かった…。

開始10秒で舞台は戦時とわかる。
”火垂るの墓”か”風立ちぬ”?と観客全員思ったであろう。
でもそこからジブリの不思議ワールドへと徐々に入っていく。
最終的には時代は戦時中であるということは頭からなくなり、一緒に連れて行った6歳と11歳の子供は夢中になっていた。

主人公はもののけ姫のアシタカと千と千尋の神隠しの千尋の幼さを混ぜたような感じであり、ヒロイン(?)は魔女の宅急便のキキを思わせる。
お父さん役はキムタクでハウル。これだけで宮崎駿の集大成とわかる。

またメタファーが非常に多くて1度の鑑賞では絶対に理解できない。
理解できないのを酷評の材料としている輩が非常に多くて残念である。
理解しやすい心に響くアニメを見たいのであればアンパンマンをお勧めする。
理解できないものを楽しめないのは大人のエゴで、連れて行った子供たちは感覚でこの作品を名作と捉えていた。

それがいつもジブリで掲げるテーマである「大人と子供」。子供にしかトトロは見えないのだ。子供の様に純粋に見ればこの作品は名作で、大人の様に味わい深く深堀りすればこれまた名作。
その間のそのような鑑賞能力がない人物は理解できずに置いて行かれて、駄作と刻印を押す。

また、鳥が今回キーとなっている。
鳥と言ったらカラスやハト、スズメであるがこれに出てくるのは青サギとインコ、ペリカンである。
敵であるインコとペリカンは戦時中の時代背景において誰を表しているのだろうか。
青サギは味方になったり敵になったり戦時中の時代背景において誰を表しているのだろうか。
また、空に飛んでいく無数のワラワラという白いすみっコぐらしは精子を表しているのではないだろうか?とか色々な考察が出来る。
合ってるかどうかはわからないがそれが名作というものである。
簡単に理解できるようなものは芸術ではなく娯楽というカテゴリーである。宮崎駿は最後に娯楽作品ではなくアーティストとして芸術作品を作り出したのだと思う。

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