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泣きたい時、それ以外でも何回も観たい映画
幸せの絶頂で突然、妻子を失い悲しみのどん底にいる主人公・小山内堅が、見知らぬ訪問者が話す自分の亡き娘と同じ名前の女性が生まれ変わりだという話を到底信じられるはずもないまま、数奇な運命の点が線にそれぞれ繋がっていく過程がハンカチなしでは観ていられないです。
正木瑠璃という女性の家族の愛に恵まれなかった記憶を持つ女性が、小山内瑠璃として生まれ変わります。迷子になり小山内と帰るときの7歳の瑠璃のセリフに、2回目観た時にもう涙が流れました。
自分が世話した会社の部下が正木瑠璃の夫だったり、小山内瑠璃の親友・緑坂ゆいの娘も名前が瑠璃で、ゆいの娘は正木瑠璃と小山内瑠璃の記憶を持ち、また小山内にゆいと一緒に会います。
ゆいの娘の瑠璃がまさしく小山内瑠璃と同じセリフを言った瞬間の小山内が、やっと解放されたようなセリフがもう号泣モノです。
ゆいが持参した思い出のビデオに号泣する小山内に青森・八戸に戻るとまた、不思議なことが起こるのです。小山内の行ったホテルのラウンジのどら焼きを当てたり、亡き妻のしぐさと同じしぐさをするので小山内はハッとします。母の介護福祉士さんの娘もまた、繋がっていくんだなと私は感じました。
お話が少々難しいので、何回も原作小説を読んだり、映画を観ることをオススメします。