君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron

『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。
太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。

takumaのレビュー・評価・感想

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron
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今でもジブリ作品が好きですが…

古くは『未来少年コナン』や『パンダコパンダ』、『アルプスの少女ハイジ』など様々な作品を歴代の監督が、素晴らしい形で世に送り出してきました。ジブリとの出会いは『風の谷のナウシカ』から作品から始まりましたが、初めて見た時にとても心に、多くの驚きを感じた方は多かったのではないでしょうか。
それぞれの作品で練り上げられた話、視聴する方に対して伝えたいことに全力を挙げて取り組まれ、アニメーションを通して世の中に問いかけるような問題提起もしてきてくれました。
今でこそ、アニメーションスタジオで有名な会社も多くありますが、現代日本のアニメーションを牽引してきたジブリという会社の影響力は大きかったと思います。それぞれ作品に触れた世代ごとに思い入れのある作品は存在すると思いますし、賛否が分かれる事も、それだけ期待値が高い現れだと思います。
今回の『君たちはどう生きるか』も公開後に見させて頂きましたが、息を吞むような素晴らしい映像表現がある一方で、いまいち物語に入り込めない、何を伝えたいのか掴みきれない、ワクワク感を感じないまま終わってしまったという体験をしました。思い描いていた内容と違いはあれど、やはりジブリの存在感はあったと思います。それでも監督には、多くの作品でかけがえのない感動とロマンを頂きました。ジブリと共に駆け抜けさせて頂いた日々は、これからも心に残り続けます。夢を与え続けてくださり、ありがとうございましたとお伝えしたいです。