Nのために(小説・ドラマ)とは

『Nのために』とは、湊かなえの推理小説、及びそれを原作とした純愛ミステリードラマである。ドラマの主演は榮倉奈々で、窪田正孝や賀来賢人などが出演する。高層マンションの野口宅で、野口貴弘と妻の野口奈央子が殺害された。現場に居合わせたのは大学生の杉下希美と成瀬慎司と安藤望と西崎真人だった。その中で西崎が殺害を自供し、殺人罪で懲役10年が言い渡される。それから10年後、元警察官の高野茂が事件に疑念を抱き、真相を追い始める。本作は大切な人を守ろうとする究極の愛が描かれており、多くの賞を受賞した。

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生活で困ったことなどの相談に乗る民生委員の仕事をしている。希美や早苗のことを心配していた高野からの依頼で彼女らの元へ行き、早苗の相談に乗っていた。そのおかげで精神不安定だった早苗が正気を取り戻していき、仕事を始めて自力で生活を送れるようになる。最終的に早苗の再婚相手となった。

杉下洋介(すぎしたようすけ/演:葉山奨之)

希美の弟である。素直で明るい性格。晋や由妃を恨んでおり、希美が由妃に頼み込んで料理を恵んでもらってきたことに複雑な感情を抱いていた。またそうとも知らず、生活費を自分のブランド品に使おうとする早苗に憤り、彼女に真実をぶちまけた。その後、高校進学のために渋々希美と一緒に晋に頭を下げて学費を出してもらい、寮付きの本土の高校へと通い始めた。それから大学にも通い、結婚して子供ができて早苗と同じ高松市で暮らすようになった。

磯野友子(いそのゆうこ/演:梨木まい)

画像右側が磯野友子

希美や成瀬と同じ高校に通う同級生で、希美の友人である。料亭の火事の現場に居合わせた。

杉下晋(すぎしたすすむ/演:光石研)

希美や洋介の父親で、早苗の夫である。早苗の婿養子となり義父が経営していた大手建設会社の杉下建設を引き継ぎ、会社の業績を伸ばした。必死に働いて家族と裕福に幸せに暮らしてきたものの、短命の家系なので余生は自分の好きなように生きたいという自分勝手で傲慢な発想から、愛人を連れてきて家族らを家から追い出す。家族には山奥の古い家を用意し、月10万の生活費と学費の援助は行っていた。大学はいく必要がないと思っており、希美の大学資金を出すつもりはなかったが、彼女が周囲に人がいる前で土下座して頼んだため渋々大学資金を出すことを了承した。その後もしばらく楽しく暮らし、会社を人に譲って愛人と共にハワイに住む計画を立てていた。

杉下早苗(すぎしたさなえ/演:山本未來)

希美の母で、晋の妻である。専業主婦だが、料理下手。元々は優しい母親だったが、突然晋に家を追い出されたことから精神的に不安定になり、彼に嫌われないよう美しくいるために高級化粧品や宝石などを買いあさってしまう。また希美に依存し、1人になることを恐れて希美が家を出て大学に行こうとすることも阻んでいた。しかし希美が上京した後は自力で働くようになり、話し相手となっていた民生委員の池園と再婚して池園早苗となり、高松市で暮らし始めた。希美が10年ぶりに会いに来て病で余命1年と告白した際は、母親らしく彼女を優しく抱きしめていた。

その他

桐野繭子(きりのまゆこ/演:伊藤裕子)

希美が就職する建築関係の会社の上司で、後に2人で会社を立ち上げる。希美が突然会社を辞めると言い出した際は困惑していた。

広田公之(ひろたひろゆき/演:福田転球)

画像右側が広田広之

成瀬が働いていた高級レストラン・シャルティエのオーナーである。成瀬に仕事を教えていた。

溝口(みぞぐち/演:山田裕貴)

画像右側が溝口

成瀬の大学の同級生である。成瀬に詐欺の受け子のバイトを紹介した。

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@yoshishi

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