ハツカレ(初彼)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハツカレ』とは、『マーガレット』にて2003年から2006年にかけて連載された桃森ミヨシよる少女漫画、およびそれを原作とした実写ドラマ作品である。女子校育ちの女子高生・ちひろは男子校に通うハシモトに告白され、生まれて初めて彼氏ができる。異性と交際したことのない2人は相手の気持ちが分からず、失敗してばかり。そんな中でも、相手を思いやりながら、本当に少しずつ距離を縮めて行く。主人公カップルの他、親友のちやこや幼稚園の同級生だったイブシを含めた4人の想いが交差していく甘酸っぱい青春初恋物語である。
『ハツカレ』の概要
『ハツカレ』とは、集英社の『マーガレット』にて2003年から2006年にかけて連載されていた桃森ミヨシよる少女漫画、およびそれを原作とした実写ドラマ作品である。もともとは全3回の短期連載作品だったが、後に長期連載となり、2006年同誌20号で最終回を迎えた。単行本は全10巻。本編終了後には番外編『ハツカレCC』が『マーガレット』2006年21号から24号にかけて連載されている。本作は2006年1月より黒川智花主演で実写化され、ネットシネマとして動画配信サービス「GyaO」で配信。同年3月からはテレビ放送が行われた。
小学校から女子校に通っていた女子高生のちひろは男子校に通うハシモトに告白され、生まれて初めての彼氏ができる。異性と交際したことのない2人は相手の気持ちが分からず、失敗してばかり。そんな中でも、相手を思いやりながら、本当に少しずつ距離を縮めて行く。主人公カップルの他、親友のちやこや幼稚園の同級生だったイブシを含めた4人の想いが交差していく甘酸っぱい青春初恋物語である。
2005年の講談社漫画賞、2006年の小学館漫画賞にノミネートされた。
『ハツカレ』のあらすじ・ストーリー
初めての彼氏
主人公である女子高生のちひろは、小学校から女子校に通っているため、恋愛経験がない。女子高では、いつも親友であるちやこや、他の女友達と4人で行動している。
そんなちひろだったが、ある日、電車のホームで男子校に通うハシモトに告白される。戸惑いながらもハシモトの優しさに惹かれたちひろは彼からの告白を受け、生まれて初めて彼氏ができるのだった。
それぞれ、女子校と男子校に通っていた2人は、お互いに初めての恋愛だった。異性と交際したことのない2人は、相手とどう接したらよいのかわからない。初めて同士の初々しい関係が続く。
すれ違う気持ち、近づく距離
初めてのデートでは、ハシモトもかっこつけようとして失敗してばかりしてしまう。それでも、2人きりの時間を通して、相手を思いやりながら少しずつ距離を縮めて行く。
初めての2人一緒の電車通学など、一つ一つの出来事に舞い上がっていたある日、それぞれの友達同士でボーリングに行くことに。そこで、幼稚園時代にちひろがなついていたイブシという男の子の話が出る。イブシはハシモトの高校の同級生だった。
その後、ちひろとハシモトが学校に行く途中、中央阪駅で成長したイブシに再会する。幼稚園の頃からちひろのことが好きだったというイブシの登場により、2人の仲はかき乱されるが、そのことで一層2人の距離は近づいていく。
揺れ動く4人の関係
イブシはちひろに想いを寄せながらも、ちひろに対して友達として接しようと葛藤していた。一方、ちひろはイブシの気持ちに気づきながらも、ハシモトとの関係を続けようとする。
そんな中、ちひろの親友であるちやこも、イブシのことが少しずつ気になりだす。4人それぞれの思いが交錯する中、ちひろとハシモトの関係も揺れ動く。
遠距離恋愛と2人の選択
イブシは撮った写真が認められて、カメラマンの仕事を手伝わないかとスカウトされた。そして修学旅行の後、イブシは転校。それと同時に、ハシモトも急遽転校が決まり、ちひろたちは遠距離恋愛になってしまう。
遠距離恋愛を通して、お互いの大切さを再確認するちひろとハシモト。そして、それぞれの未来に向かって、新たな一歩を踏み出すことを決意するのだった。
『ハツカレ』の登場人物・キャラクター
主要人物
ちひろ

本作の主人公。西阪女子高等学校の高校生で、愛称は「チロ」。ずっと女子校に通っており、男女交際の経験なし。ハシモトからの好意を知って交際スタート。のんきでおっとりとした性格をしており、ドジな部分もある。恥ずかしがり屋で、ちやこやほかの女友達2人と4人で行動している。
ハシモト

男子校の東阪高等学校の生徒。駅でちひろを見かけ、目で追ううちに好意を持ち交際を申し込む。真面目でしっかりとした性格をしており、優しい少年である。初めての恋愛であるため、ちひろにどう接すればいいか常に悩んでおり、余裕がないことを自分でも認めている。イブシとは高校の同級生。バイクが好きで、アルバイトでお金をためてバイクを買おうとしていた。
ちやこ

西阪女子高等学校の高校生。愛称は「ちゃーちゃん」。髪の毛を頭の後ろで二つ結びにしている、元気で活発なムードメーカー。ちひろと同じく女子校育ちで交際経験はない。最初はイブシのことを嫌っていたが、次第にイブシに好意を寄せるようになる。
イブシ

目次 - Contents
- 『ハツカレ』の概要
- 『ハツカレ』のあらすじ・ストーリー
- 初めての彼氏
- すれ違う気持ち、近づく距離
- 揺れ動く4人の関係
- 遠距離恋愛と2人の選択
- 『ハツカレ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ちひろ
- ハシモト
- ちやこ
- イブシ
- その他のキャラクター
- イブシの祖父
- キョーコ
- ちひろの友達1
- ちひろの友達2
- ちひろの父親
- ちやこの父親
- 校長先生
- 『ハツカレ』の用語
- 初彼(ハツカレ)
- はやしや
- 『ハツカレ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ちひろ「今日はね、1本早いバスできたんよ。でもいてくれるような気がしてん。」
- ちひろ「つぎは、あたしの方がハシモトくんよりヤバイかも!」
- ちやこ「チロははじめてやから、ハシモトがはじめてやから大事なんとちがうよなあ。もしハシモトが最初の人じゃなくってもおんなじやんなあ!」
- ちやこ「つかれへんよ、あたしは」
- ハシモト「…じつは、残念なおしらせがあります。めっちゃ離したくない。あー…離れたくないなぁ…」
- ハシモト「こーゆーのが慣性の法則!しっかりぎゅーってしててください!」
- ハシモト「明日も明後日もこれからずっと、ちひろはのせられん。俺あんなふうにちひろとずっとずっといっしょにいたい。」
- イブシ「重い荷物んなっても、しょってもらおーやないけっ!そう簡単にラクなんかさせたらん。もう決めたっ!ざまーみろ!」
- イブシ「おまえを好きなん やめたことない」
- 『ハツカレ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 初彼(ハツカレ)は作者が作った言葉
- 2006年に実写化
- 実写化ドラマに窪田正孝が出演
- 『ハツカレ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:植村花菜「恋の魔法」