僕の歩く道(僕アル・僕歩)のネタバレ解説・考察まとめ
『僕の歩く道』とは、2006年10月からフジテレビで放送されていたドラマである。脚本は橋部敦子。主演は草彅剛で、香里奈や佐々木蔵之介などが出演する。先天的な障害により、10歳程度の知能までしか発達しなかった31歳の自閉症の青年、大竹輝明は幼馴染の勧めで動物園で働くことになる。輝明と周囲の人々の交流や、輝明の真っすぐに生きる姿が描かれており、淡々と心に響く作品となっている。本作は「僕シリーズ3部作」の完結作で、平均視聴率18.3%を記録し、最終回は20.5%の最高視聴率を獲得した。
大竹りな(おおたけりな/演:本仮屋ユイカ)
輝明の妹である。大学3年生でファッションや恋愛に興味があるごく普通の女子大生。将来何をするか決められていないが、輝明の世話をさせられるのが嫌なため、家を出たいと考えている。幼い頃から母の大竹里江(おおたけさとえ)が輝明にかかりっきりだったため、甘えることができず、自分を抑え込んでいた。だが秀治からそれを聞いた里江に謝罪され、和解した。
大竹真樹(おおたけまき/演:森口瑤子)
秀治の妻である。息子の大竹幸太郎(おおたけこうたろう)の教育に熱心で、東京大学に入学させたいと考えている。そのためテストは100点しか許さないなど、幸太郎に強いプレッシャーをかけてしまう。幸太郎がカンニングをしてしまった際は厳しく叱責したが、反発されてしまった。しかし輝明や幸太郎の言葉で、怒ってばかりで笑顔を忘れていたことを思い出す。そして秀治からの提案で、塾の日を1日減らして幸太郎が行きたがっていた絵画教室に行かせることにした。
大竹幸太郎(おおたけこうたろう/演:須賀健太)
秀治と真樹の息子である。真樹からの熱心な教育を受けており、特に将来の夢はないが、東京大学に行くことだけを目標に勉強している。しかし塾のテストの際に強いプレッシャーと焦りからカンニングしてしまい、真樹に咎められて塾を無断欠席するようになり、初めて真樹に反発する。この出来事をきっかけに改心した真樹から、幼い頃に通っていた絵画教室に行くことを許可された。輝明のことは初め嫌がっており、関わることを避けていた。だが金銭管理能力が低い輝明から5000円をもらってゲームセンターで遊んだ際、自分との約束を守って誰にもお金をあげたことを言わなかった輝明を見直す。結局りなにそのことがバレたため、反省して輝明にもらった5000円を1年かけて返却した。そして輝明に懐くようになり、塾をサボって動物園に行って過ごしたり、頻繁に輝明の部屋に行って一緒に過ごしたりするようになった。
大竹里江(おおたけさとえ/演:長山藍子)
輝明の母親である。夫はすでに亡くなっており、輝明を懸命に育ててきた。輝明のことで手一杯だったため、他の兄弟のことはあまり見てやれず、りなに寂しい思いをさせていた。後にそのことを秀治に非難され、りなに謝罪する。自分が生きているうちは実家で輝明の面倒を見ようと考えていたが、堀田から提案されたグループホームに輝明が自らの意思で住むことを選んだため、輝明をグループホームに住まわせている。
動物園
三浦広之(みうらひろゆき/演:田中圭)
動物園の若手飼育係である。帽子をいつも後ろ向きに被っている。一見チャラチャラした若者に見えるが、実際は優しくて人懐っこく、辛抱強い性格。輝明と一緒に仕事をするよう命じられ、彼に仕事を教えていた。初めは輝明の行動が理解できず、戸惑って都古に助けを求めることも多く、輝明と距離を取ったり反抗的な態度を取ることもあった。しかし輝明がストレスで倒れたことをきっかけに自分の行動を反省し、輝明が動物の解説ができることを園長の久保良介(くぼりょうすけ)に教えて、正式採用のきっかけを作る。その後は徐々に輝明との接し方を覚えていって雑談もするようになり、輝明がロードレースに出場した際は応援に訪れていた。
古賀年雄(こがとしお/演:小日向文世)
動物園のベテラン飼育係である。バツイチで、前妻との間に自閉症の息子がいる。以前息子との接し方が分からず、距離を取っていた。迷子になった息子を無視しようとしたところを前妻に目撃され、離婚することになった。そのため自閉症の輝明が動物園で働くことを認めておらず否定的な考えを抱いていたが、徐々に成長していく輝明を見て見直し、声をかけたり新たな仕事を教えたりするようになる。輝明が都古の結婚で不安定になった際は、いち早く彼の変化に気づいていた。また輝明の亡き父を思う言葉に心を動かされ、18歳になった息子を動物園の体験学習に呼び、再会を果たした。
久保良介(くぼりょうすけ/演:大杉漣)
動物園の園長である。企業イメージを高めるために、自閉症の輝明を雇った。表向きは動物や輝明への理解があるように装っているが、実際は理解がある振りをしているだけで、本社に戻ることしか頭にない。そのため常務からプレッシャーをかけられた際は、来場者数アップのために体調の悪い動物に無理をさせ、動物を危険にさらしてしまった。しかしその後、里江から感謝の手紙が届いたことや輝明の姿を見て改心し、動物に愛情を持って仕事をするようになる。そして来場者数がアップして本社に戻ることを打診された際は、動物園に愛着があるため断ろうとしたが、飼育員から「本社にも動物への愛情がある人がいてほしい」と説得されて戻ることとなった。
青木大輔(あおきだいすけ/演:澤田俊輔)
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目次 - Contents
- 『僕の歩く道』の概要
- 『僕の歩く道』のあらすじ・ストーリー
- 輝明が動物園に就職
- 動物園で変化を見せる輝明
- 家を飛び出す都古
- ロードレースに出場する輝明
- 『僕の歩く道』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 大竹輝明(おおたけてるあき/演:草彅剛)
- 松田都古(まつだみやこ/演:香里奈)
- 大竹家
- 大竹秀治(おおたけひではる/演:佐々木蔵之介)
- 大竹りな(おおたけりな/演:本仮屋ユイカ)
- 大竹真樹(おおたけまき/演:森口瑤子)
- 大竹幸太郎(おおたけこうたろう/演:須賀健太)
- 大竹里江(おおたけさとえ/演:長山藍子)
- 動物園
- 三浦広之(みうらひろゆき/演:田中圭)
- 古賀年雄(こがとしお/演:小日向文世)
- 久保良介(くぼりょうすけ/演:大杉漣)
- 青木大輔(あおきだいすけ/演:澤田俊輔)
- 水野楓(みずのかえで/演:星野奈津子)
- 高野(たかの/演:山田明郷)
- その他
- 大石千晶(おおいしちあき/演:MEGUMI)
- 河原雅也(かわはらまさや/演:葛山信吾)
- 堀田丈二(ほったじょうじ/演:加藤浩次)
- 亀田達彦(かめだたつひこ/演:浅野和之)
- 山本武(やまもとたけし/演:滝直希)
- 『僕の歩く道』の用語
- 自閉症
- 動物園
- テンジクネズミ
- 葉書
- ロードバイク
- 『僕の歩く道』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 大竹輝明「僕が代わりに笑ってあげる」
- 都古が輝明からの手紙に涙する場面
- ロードレースを終えた輝明が自立を決意する場面
- 『僕の歩く道』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 草彅剛や小日向文世など僕シリーズ3作で共通した出演者
- 自閉症の理解を深め多くの反響を集めた作品
- 随所に散りばめられたありがとうの隠しネタ
- 『僕の歩く道』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:SMAP「ありがとう」