仮面ライダー剣(ブレイド)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダー剣(ブレイド)』とは、「平成仮面ライダーシリーズ」の第5作目に当たる東映制作の特撮テレビドラマ作品。本作の仮面ライダーのモチーフはトランプであり、スペード、ダイヤ、ハート、クラブの4人のライダーが活躍する。トランプのスートでカテゴリーと呼ぶ2~10・A・J・Q・Kの役割を持つ52枚組のカードと、3枚の特殊なカードでを用いて戦う。キャッチコピーは「今、その力が全開する。」「運命の切札をつかみ取れ!」。
ケルベロス
BOARD理事長の天王路博史が開発した最強の人造合成アンデッド。ティターンやトライアルと違い制御が利かない危険な存在。ジョーカー以外で唯一封印吸収能力を持つ。左腕の巨大な爪状の武器と、左掌から放つ火炎弾や破壊光弾が武器。
ケルベロスII
左腕を改造したカードリーダーで天王路博史がケルベロスと融合した姿。胸中央に天王路の頭が現れ、頭部と左肩が変化する。戦闘能力が向上しており両肩の双犬頭からディバインウェーブという火炎弾を放つことができる。
マンティスアンデッド
ハートスーツのカテゴリーAに属する、カマキリの祖たる不死生物。未知の鉱石シャドウクリスタルで構成された装甲カリスベイルを身に着けている。他のアンデッドからは「戦闘マシン」「伝説のアンデッド」「カリス」などと呼ばれ、恐れられている存在。姿も他のアンデッドと比べてかなり異質で、相川始は戦闘の際、このアンデッドを封印したカードを使い、このアンデッドとほぼ同じ姿に変身している。そのため序盤では、剣崎ら仮面ライダーから、マンティスアンデッドの姿が始の仮面ライダーとしての姿と認識されている。上級アンデッドでスペードのカテゴリーJのイーグルアンデッドとは好敵手で一万年前にお互いに他のアンデッドを倒して最後まで生き残り、決着をつける約束をしていた。マンティスアンデッド自身は、第23話のイーグルアンデッドの回想、第35話、第36話で睦月によって解放された時にのみ登場したが、ジョーカーの本能に飲み込まれた始に劣勢を強いられ、最後には封印される。仮面ライダーカリスの使用する醒弓カリスアローは本来はマンティスアンデッドの使用する武器だったとされている。カリスベイルを構成するシャドウクリスタルはダメージを受けても自然回復機能を持つなどの超常的な力を持ち、仮面ライダー図鑑ではカリスという個体名もこの鎧が由来とされている。また怪人としてのマンティスアンデッドの素の姿もあるとされるが、詳細は明らかになっていない。
スパイダーアンデッド
クラブスーツのカテゴリーAに属する、蜘蛛の祖たる不死生物。金色の無数の子グモを空中に散らして、樹上に張った巣から自身と適合資質のある人間を探していた。口から強粘性の糸を吐き、牙は消化酵素を含んでおり、これで獲物を捕食する。右手からは鉤爪付きの強靭なワイヤースパイダーワイヤーを放ち、ラウズカードでさえ簡単に捕獲する。剣崎と橘を相手に優勢に立つなど、非常に高い戦闘力を誇る。睦月の前に現れた時には「レンゲル」と呟いている。橘に封印された後は、レンゲルバックルを介して虎太郎を操った上、適合者の1人である睦月に目をつけて精神を支配する。その目的は、アンデッドを封印できるライダーシステムを使って、バトルファイトで勝ち残ることであり、そのためにわざと封印されたと述懐している。その後も長期にわたって睦月を支配し、人間を襲ったり、アンデッドを封印するが、光と嶋の力によって睦月から強制分離させられ、最後には睦月の手によってキングラウザーで斬り裂かれ、完全に封印される。睦月を支配しているうちはカードの背景が紫色だが、再封印された後はカードの背景がオレンジ色になり、イラストの蜘蛛の足に金色の輪がつく。劇場版ではカードから解放され、同じカテゴリーAであるビートルアンデッドと古代語で会話し、他のアンデッドを率いて栗原天音を狙う。その後、橘によって封印される。
ヒューマンアンデッド
ハートスーツのカテゴリー2に属する、人類の祖たる不死生物。下級アンデッドでありながら、1万年前のバトルファイトに勝利し、地球の支配権をヒトに与えたアンデッドである。至極穏やかな口調でもってテレパシーで語りかける。人知れず現代まで生きてきたが、カードに封じられていたアンデッドが封印を解かれた後、ジョーカーと遭遇した際には抵抗をせずあえて自らカードの中に封印され、ジョーカーの内部から働きかけ、ジョーカーとしての本能を抑制している。ジョーカーは、彼を封印したカードをラウズすることで相川始となっていた。カードを失った始がジョーカーの力を制御できず、自己催眠をかけ深い眠りに就いた際に覚醒し、剣崎たちにいにしえのバトルファイトの真実を語るが、かつてのバトルファイトに勝利した際に何を望んだのかは答えず、反対に「君なら、何を望みますか?」と問いかけを残して再び眠りにつく。その後、再びヒトが地球の支配権を得るため、橘がリモートを使い解放をし、バトルファイトの勝者にしようと試みるも、橘が最終的に始を守ることを決めたため未遂に終わる。他のアンデッドとは異なり、普通の人間の姿をしている。服装は上半身裸に首飾りやシルバーアクセサリーを付け、ジーンズをはいている。また彼が封印されているスピリットヒューマンのカードも特殊な絵柄で、封印前のラウズカードにある鎖が消えず、ウロボロスの紋章が描かれていない。
上級アンデッド
伊坂(いさか)/ ピーコックアンデッド (演 :本宮泰風)
ダイヤスーツのカテゴリーJに属する、孔雀の祖たる不死生物。鉤爪による空中攻撃、可燃性の呼気による火炎弾や衝撃波と、自動追尾性能を持つ無数の羽手裏剣アイダートによる遠距離戦で敵を襲撃する。また巨大剣スウォーザーによる剣術も得意とする。黒いコートを着た男に化身する。人間態でも空中を自在に浮遊し、掌から波動攻撃や火炎弾を放つ能力を持つ。剣崎たちにとって初めて相対した上級アンデッドであり、戦闘能力が高く頭も切れるが、同時に自信過剰で高慢な性格。始をカリスと呼ぶ。強力なマインドコントロール能力で烏丸や塚田をはじめとする大勢の人間を研究員や私兵として使い、巨大研究機関を結成してライダーシステムを分析させ、そのデータを基に「究極のライダーシステム」を開発し、それを操る自分が勝者となることを目論んでいた。戦いへの恐怖心に心を蝕まれつつあった橘に目をつけ、独自に手に入れたシュルトケスナー藻の溶液で闘争本能を高め、自らの手駒に仕立てる。そしてカテゴリーAであるスパイダーアンデッドを封印させることに成功し、マインドコントロールした烏丸にレンゲルクロスを開発させる。橘の解放を願って伊坂自身の正体に迫った小夜子を殺害したが、その結果激しい怒りにより恐怖心を克服した橘に挑まれる。自分に勝てるはずがないと自惚れていたが、一戦目は圧倒され撤退、二戦目も全ての攻め手を完封され、なぜ自分が負けたのかも分からぬまま封印された。
高原(たかはら)/イーグルアンデッド (演 :林泰文)
スペードスーツのカテゴリーJに属する、鷲の祖たる不死生物。両腕の鉤爪を武器とし、高速飛行と常人の8倍の動体視力によって敵を襲撃する[20]。また無数の羽手裏剣で遠距離戦にも対応可能。眼鏡とスーツを着こなす知的な青年に化身する。その姿でも空中を自在に浮遊し、羽手裏剣を発生させる能力を持つ。穏やかで威風堂々とした性格で、無益な殺生は控え、人間よりも格下の存在と化した他の生物のことを心配するなど、利己的な印象のある他のアンデッドとは違った雰囲気を漂わせる。会話の際は、親しい相手以外には敬語を心がけている。動物に関しての蘊蓄を持っており、それをよく他人に自慢したがる。カリス=マンティスアンデッドとは好敵手で、1万年前のバトルファイトに2人で勝ち残った際に「最高の敵として最後に雌雄を決しよう」と約束を交わしていた。当初は始をマンティスアンデッドだと思っていたが、自分のことを覚えていないことから違うことに気づき、彼の正体を探っている神丘を誘拐し、始を誘い出す。マンティスアンデッドが封印されているハートのAのカードを始から奪い取るが、剣崎に取り返され封印される。封印直前に剣崎と始の将来を告げる。
新名(しんめい)/ウルフアンデッド(演 :加々美正史)
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目次 - Contents
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の概要
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』のあらすじ・ストーリー
- 人間を襲い始めたアンデッド
- ライダーたちの奮闘
- 剣崎の決意
- 最後の戦い
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の登場人物・キャラクター
- ライダーシステム適合者
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/ 仮面ライダーブレイド(演:椿隆之)
- 相川 始(あいかわ はじめ)/仮面ライダーカリス/ジョーカー(演:森本亮治)
- 橘 朔也(たちばな さくや)/仮面ライダーギャレン(演:天野浩成)
- 上城 睦月(かみじょう むつき)/仮面ライダーレンゲル(演:北条隆博)
- 人類基盤史研究所「BOARD」メンバー
- 広瀬 栞(ひろせ しおり/演:江川有未)
- 烏丸 啓(からすま けい/演:山路和弘)
- 桐生 豪(きりゅう ごう)/仮面ライダーレンゲル(演:増沢望)
- 広瀬 義人(ひろせ よしと)/改造実験体・トライアルB(演:春田純一)
- 天王路 博史(てんのうじ ひろし)/ ケルベロスII(演:森次晃嗣)
- その他の関係者
- 白井 虎太郎(しらい こたろう/演:竹財輝之助)
- 栗原 遥香(くりはら はるか/演:山口香緒里)
- 栗原 天音(くりはら あまね/演:梶原ひかり)
- 深沢小夜子(ふかさわ さよこ/演:粟田麗)
- 山中 望美(やまなか のぞみ/演:宮澤亜理沙)
- 栗原 晋(くりはら しん/演:渡祐史)
- アンデッド
- ダークローチ
- 改造実験体(トライアルシリーズ)
- ティターン
- ケルベロス
- ケルベロスII
- マンティスアンデッド
- スパイダーアンデッド
- ヒューマンアンデッド
- 上級アンデッド
- 伊坂(いさか)/ ピーコックアンデッド (演 :本宮泰風)
- 高原(たかはら)/イーグルアンデッド (演 :林泰文)
- 新名(しんめい)/ウルフアンデッド(演 :加々美正史)
- 大地(だいち)/エレファントアンデッド(演 :成田浬)
- 矢沢(やざわ)/カプリコーンアンデッド(演 :是近敦之)
- 吉永 みゆき(よしなが みゆき)/オーキッドアンデッド(演:肘井美佳)
- あずみ /サーペントアンデッド(演:福澄美緒)
- 城 光(じょう ひかる)/タイガーアンデッド(演:浜崎茜)
- 嶋 昇(しま のぼる)/タランチュラアンデッド(演:相澤一成)
- キング /コーカサスビートルアンデッド(演:上條誠)
- 金居(かない)/ギラファアンデッド(演:窪寺昭)
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の用語
- 人類基盤史研究所BOARD
- アンデッド
- ジョーカー
- モノリス
- 統制者
- ラウズユニット
- ラウズカード
- プロパーブランク・プライムベスタ
- コモンブランク・ワイルドベスタ
- ギルドラウズカード
- ラウザー
- ラウズアブゾーバー
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/仮面ライダーブレイド「例えカードが一枚もなくても、お前を封印できるはずだ! 俺に…ライダーとしての資格があるのなら! 戦えない、大勢の人たちの代わりに…俺が戦う!」
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/ 仮面ライダーブレイド「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる。お前は…人間たちの中で生き続けろ」
- 相川 始(あいかわ はじめ) / 仮面ライダーカリス / ジョーカー「本当に強いのは…強いのは…人の思いだ!」
- 橘 朔也(たちばな さくや)/ 仮面ライダーギャレン「君との思い出は、数えるほどしかない。でも、君を思い出させるものは、数え切れないほどある。遅いかな、今頃言うのは。俺は…俺は、君が好きだった」
- 白井虎太郎「それでいいじゃない。100回人を裏切ったヤツより、100回人に裏切られて馬鹿を見た人間の方が、僕は好きだな 」
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 俳優陣の活舌の悪さから生まれたオンドゥル語
- 剣とスートの関係
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):相川七瀬「Round ZERO〜BLADE BRAVE」(第1話ー第30話)
- OP(オープニング):RIDER CHIPS Featuring Ricky「ELEMENTS」(第31話ー48話)
- 挿入歌:Ricky「覚醒」(第2話ー第21話)
- 挿入歌:橘朔也(演:天野浩成)「rebirth」(第23話ー第30話、第47話)
- 挿入歌:相川始(演:森本亮治)「take it a try」(第31話ー第44話)