仮面ライダー剣(ブレイド)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダー剣(ブレイド)』とは、「平成仮面ライダーシリーズ」の第5作目に当たる東映制作の特撮テレビドラマ作品。本作の仮面ライダーのモチーフはトランプであり、スペード、ダイヤ、ハート、クラブの4人のライダーが活躍する。トランプのスートでカテゴリーと呼ぶ2~10・A・J・Q・Kの役割を持つ52枚組のカードと、3枚の特殊なカードでを用いて戦う。キャッチコピーは「今、その力が全開する。」「運命の切札をつかみ取れ!」。
上城 睦月(かみじょう むつき)/仮面ライダーレンゲル(演:北条隆博)
あかつき学院高等学校に通う17歳の男子高校生。控え目で気が弱く、争いを好まない極めて温厚でお人好しな性格だが、内に秘めたトラウマゆえに自分を変えたいと願いつつ、何かに依存して暴走する一面を持つ。
幼いころに誘拐され、コインロッカーに閉じ込められた過去があるため、暗闇に恐怖を抱いており、そこに付け込んだスパイダーアンデッドの邪悪な意志に支配される。レンゲルバックルを入手したことでスパイダーアンデッドの呪縛に取り込まるが、バックルと引き放すことが困難と判断した橘から訓練を受け、助けた人々の笑顔を見て自分が強さを追い求める原点を思い出したことで、一時的に呪縛を跳ね除ける。しかし、睦月本人の強くなりたいという願望に再びスパイダーアンデッドが付け入り、嶋の思惑も空しく、完全にその呪縛に囚われてしまう。
物語の中盤以降では、他のライダーたちを敵視し、スパイダーアンデッドの思惑のままに、自らが最強のライダーになるために別行動をとる。しかし、光を封印し、橘から渡されたラウズアブゾーバーを用いてキングフォームへの変身を試みることで、嶋の力が完全に発揮され、睦月とスパイダーアンデッドを分離する。そして嶋と融合した睦月が自らの手でスパイダーアンデッドを完全に封印したことで、本当の意味でレンゲルの力を自らのものとする。
その後は、仮面ライダーであることやアンデッドとの戦いに迷いを感じつつも戦い抜き、最後はジョーカーとの戦いに敗れ重傷を負い、戦線を離脱する。スパイダーアンデッドの影響でバスケットボール部を退部していたが、剣崎の失踪後は再びバスケットボールに励んでいる。
人類基盤史研究所「BOARD」メンバー
広瀬 栞(ひろせ しおり/演:江川有未)
20歳。広瀬義人の娘で、BOARDに所属する烏丸直属の研究員。亡き父の友人である烏丸を心から尊敬している。剣崎、橘を側面からサポートするナビゲーター役。年齢は剣崎より若いが入社時期や立場が先輩にあたるため、「先輩」と呼ばれることを嫌い、剣崎からは「広瀬さん」と呼ばれている。BOARD壊滅後に剣崎とともに虎太郎の家に居候になり、アンデッドサーチャーで危機を知らせる。
戦うことに困惑する剣崎を2度引っ叩いていて、その都度彼に仮面ライダーの使命を思い出させて立ち直らせるなど強い正義感の持ち主だが、若干ヒステリックなところがありそれが災いしてか恋愛経験がなく、本人もそれをやや気にしている。ダンベルトレーニングが趣味で、作業の合間には筋トレを習慣づけており、その甲斐あって剣崎や虎太郎が恐れるほどの怪力を誇る。物語終盤でバトルファイトの引き金を引いて死んだと思われていた父親がまだ生きていること(正体はトライアルB)を知り苦悩するも気丈に立ち向かう。
烏丸 啓(からすま けい/演:山路和弘)
48歳男性。BOARDの所長。BOARDのアンデッド解放計画に最後まで反対していた1人であり、広瀬義人によってアンデッドが解放された後、天王路の命によりギャレンアーマー、ブレイドアーマーを開発した。
BOARDがローカストアンデッドに壊滅させられた際は、ライダーシステムの謎を聞き出そうとした橘によって救い出されるが、伊坂にマインドコントロールされ、レンゲルクロスを開発してしまう。その一幕もあり、謎の解明と再び利用されることを回避する目的で、チベットへと渡る。その後も剣崎や橘をサポートすべくシステムの研究を続け、嶋経由でブレイド用の、郵送でギャレン用のラウズアブゾーバーをライダーに託す。
天王路に命を狙われていたために長期間帰国できなかったが、天王路の死後に帰国、金居との戦いで行方不明になった橘を助ける。剣崎が去った後、ハート2とジョーカーを除く全てのラウズカードをケースに収めた。
桐生 豪(きりゅう ごう)/仮面ライダーレンゲル(演:増沢望)
元BOARD研究員。正義感が強く、橘以前のギャレンアーマーの適格者だったが、変身実験中にエネルギースクリーンをくぐり抜けることができずに衝撃波に吹き飛ばされて右腕を失ったため、橘にギャレンを託して辞職した。その後は、仮面ライダーへの執着心から歪んだ正義感を持つようになり、右腕に高圧電流と怪力を発揮する武器を移植して密かに犯罪者の処刑を繰り返していた。小夜子を死なせてしまったことで戦意を喪失した橘を激励するよう、烏丸に頼まれたが、歪んでしまった心から橘への嫉妬心が爆発し、これを拒否する。その心の闇をスパイダーアンデッドに魅入られ、一時的にレンゲルクロスの適合者として選ばれる。そして邪悪な意志に操られ、解放したアンデッドを操り殺戮を繰り返した後、橘に仮面ライダーとして戦いを挑むが敗北し、その際変身が解け、レンゲルバックルを取り返した睦月が操るアンデッドらによって致命傷を負わされる。最期は自責の念に囚われる橘に「もっと馬鹿になれ」と言い残して死亡する。
広瀬 義人(ひろせ よしと)/改造実験体・トライアルB(演:春田純一)
広瀬義人はBOARDの研究所員で、広瀬栞の父である。不治の病に蝕まれた妻小百合を救うため、アンデッドの持つ永遠の命を解明しようと願っていた。だが、3年前に小百合が死亡したことをきっかけに、封印されていたアンデッドのほとんどを解放し、現代におけるバトルファイトを開始させた。
トライアルBは、アンデッドの細胞から造られた不死身の改造実験体である。本物の義人がアンデッド解放時の事故の後遺症で死ぬ間際に自身の記憶データをインプットしたが、その死後に天王路によって記憶データを一部修正され、自分が「本物の広瀬義人」であると思い込まされていた。彼の下でアンデッドの研究を続行し、独自にトライアルシリーズを製作する。そして橘を味方に引き込み、剣崎の仮面ライダーへの変身によるアンデッド化を阻止するため、改造実験体に剣崎の捕獲を指示する。その真の目的は、封印できない改造実験体を差し向けることで剣崎をキングフォームに変身し続けるよう仕向け、それにより剣崎をジョーカー化させてその細胞を採取することで、永遠の命の謎を解明することであった。途中、自分がトライアルBであることを天王路から告げられるが、そのまま研究を続ける。
一時は栞すら攻撃しようとするほど己の目的に執心するが、彼女が仮面ライダーたちとの戦いに巻き込まれ身に危険が及んだ時に、トライアルBとしての「栞を守る」という本来の使命を思い出した。その使命を果たすべくトライアルGから栞を庇って致命傷を負い、栞に看取られ消滅する。
人差指先から放つ1,000度の雷撃で敵を焼き殺し、左腕の双頭の蛇で相手を石化させる能力を持つ。また、眼を全身に備えていることから全方位に視界を有している。
Bは破滅を意味する「BANE」の頭文字となっている
天王路 博史(てんのうじ ひろし)/ ケルベロスII(演:森次晃嗣)
元BOARD理事長で、BOARDの創設者である。アンデッド解放事件の後は、責任を取る形で表向きはBOARDから脱退した。凄まじい財力と権力を持つ人物で、その力は「彼を調べようとした人は殺される」とまで言われる。“統制者”の意志を介する黒い石版・モノリスを所有している。
3年前に始まった現代のバトルファイトを、影で支配していた黒幕たる存在。その真の目的は、バトルファイトを現代に再開し、自らを究極のアンデッドへと変えることで参加・勝利し“万能の力”を獲得。それにより全人類を消滅させて自分に従う新しい似非人類を創り、世界を支配することであった。BOARD職員の誰かがアンデッドを解放してしまうことも計算のうちであり、事が起こった後は広瀬義人の記憶を受け継いだトライアルBの記憶データを一部修正させて自らの手駒として操り、着々と計画の準備を進めた。
改造実験体が戦力として操作できる段階にまで進んだところで、表舞台にて計画を開始した。既に大半のアンデッドを封印して用済みになりつつあった仮面ライダーの抹殺を謀り、ティターンを送り込む。そして研究の集大成として完成させたケルベロスを具現化・封印させ、左腕を改造したカードリーダーによって、ケルベロスIIへと変身することに成功する。しかし4人の仮面ライダーの連携攻撃の前に敗北し、変身が解除されたところを金居により殺害され、持っていたケルベロスのカードを金居に奪われる。
左腕のカードリーダーは改造実験体の研究データとジョーカーの能力を基にしたライダーシステムの集大成とされ、ラウズカードを使ってアンデッドと融合・変身するジョーカーの能力を完全に再現している。
人造合成アンデッド・ケルベロスとの融合後、ケルベロスが持っていたアンデッドを封印・吸収する能力や強力な炎を操る能力に加え、両肩からディバインウェーブという火炎弾を放つ能力を得る。
その他の関係者
白井 虎太郎(しらい こたろう/演:竹財輝之助)
23歳男性。ノンフィクションのサイエンスライターを目指し、勤めていた出版社を退社し、フリーライターとなった青年。一人称は当初は「僕」もしくは「俺」だったが、中盤で「僕」に統一された。都市伝説「仮面ライダー」についての本を書くための取材中にライダーとアンデッドの戦いを目撃し、剣崎と知り合う。BOARD壊滅後は、取材を条件に剣崎と栞を去年亡くなった叔父が住んでいた屋敷・白井農場に居候させる。お人好しな性格で、好奇心も強いが物語初期にそれが裏目に出て、剣崎たちからたびたび非難されている。第一目的は本を出版することであったが、バトルファイトを深く知るにつれ、仮面ライダーのサポートに力を尽くすようになる。牛乳が大好物で、「ミルク姫」という銘柄の牛乳を大量にストックし、愛飲している。落ち込むと牛乳以外の飲み物(お茶など)を飲む。居候させたはずの栞には部屋を立入禁止にされた上に、彼女曰く「料理が唯一のとりえ」とやや頼りなく思われている。ハカランダに居候する出自不明の青年である始と、姉の遥香・姪の天音との関係を気にしており、特に天音と一緒にいることには嫉妬と嫌悪を募らせている。やがて始がカリスでありアンデッドでもあると剣崎の口から告げられて以降は始への敵視を加速させた。だが、「アンデッドの良心を信じることで始のことも信じられるようになるかもしれない」という理由で上級アンデッドである吉永みゆきことオーキッドアンデッドを助けるなど彼なりに試行錯誤し、最終的には始を信頼するようになり体を張って窮地を救う男気を見せた。
栗原 遥香(くりはら はるか/演:山口香緒里)
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仮面ライダーG(稲垣吾郎)のネタバレ解説・考察まとめ
仮面ライダーGはテレビ『SmaSTATION!!Presents SMAP☆がんばりますっ!!』の企画「SMAPチャレンジ」の1つ。SMAPの稲垣吾郎の「幼少時の憧れであった仮面ライダーになってみたい」という要望を石森プロと平成仮面ライダーの製作スタッフの全面協力のもと実現したヒーローの名称である。 武装組織「シェード」に誘拐され、改造人間となった五郎が仮面ライダーGとなってシェードと戦う物語。
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目次 - Contents
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の概要
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』のあらすじ・ストーリー
- 人間を襲い始めたアンデッド
- ライダーたちの奮闘
- 剣崎の決意
- 最後の戦い
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の登場人物・キャラクター
- ライダーシステム適合者
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/ 仮面ライダーブレイド(演:椿隆之)
- 相川 始(あいかわ はじめ)/仮面ライダーカリス/ジョーカー(演:森本亮治)
- 橘 朔也(たちばな さくや)/仮面ライダーギャレン(演:天野浩成)
- 上城 睦月(かみじょう むつき)/仮面ライダーレンゲル(演:北条隆博)
- 人類基盤史研究所「BOARD」メンバー
- 広瀬 栞(ひろせ しおり/演:江川有未)
- 烏丸 啓(からすま けい/演:山路和弘)
- 桐生 豪(きりゅう ごう)/仮面ライダーレンゲル(演:増沢望)
- 広瀬 義人(ひろせ よしと)/改造実験体・トライアルB(演:春田純一)
- 天王路 博史(てんのうじ ひろし)/ ケルベロスII(演:森次晃嗣)
- その他の関係者
- 白井 虎太郎(しらい こたろう/演:竹財輝之助)
- 栗原 遥香(くりはら はるか/演:山口香緒里)
- 栗原 天音(くりはら あまね/演:梶原ひかり)
- 深沢小夜子(ふかさわ さよこ/演:粟田麗)
- 山中 望美(やまなか のぞみ/演:宮澤亜理沙)
- 栗原 晋(くりはら しん/演:渡祐史)
- アンデッド
- ダークローチ
- 改造実験体(トライアルシリーズ)
- ティターン
- ケルベロス
- ケルベロスII
- マンティスアンデッド
- スパイダーアンデッド
- ヒューマンアンデッド
- 上級アンデッド
- 伊坂(いさか)/ ピーコックアンデッド (演 :本宮泰風)
- 高原(たかはら)/イーグルアンデッド (演 :林泰文)
- 新名(しんめい)/ウルフアンデッド(演 :加々美正史)
- 大地(だいち)/エレファントアンデッド(演 :成田浬)
- 矢沢(やざわ)/カプリコーンアンデッド(演 :是近敦之)
- 吉永 みゆき(よしなが みゆき)/オーキッドアンデッド(演:肘井美佳)
- あずみ /サーペントアンデッド(演:福澄美緒)
- 城 光(じょう ひかる)/タイガーアンデッド(演:浜崎茜)
- 嶋 昇(しま のぼる)/タランチュラアンデッド(演:相澤一成)
- キング /コーカサスビートルアンデッド(演:上條誠)
- 金居(かない)/ギラファアンデッド(演:窪寺昭)
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の用語
- 人類基盤史研究所BOARD
- アンデッド
- ジョーカー
- モノリス
- 統制者
- ラウズユニット
- ラウズカード
- プロパーブランク・プライムベスタ
- コモンブランク・ワイルドベスタ
- ギルドラウズカード
- ラウザー
- ラウズアブゾーバー
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/仮面ライダーブレイド「例えカードが一枚もなくても、お前を封印できるはずだ! 俺に…ライダーとしての資格があるのなら! 戦えない、大勢の人たちの代わりに…俺が戦う!」
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/ 仮面ライダーブレイド「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる。お前は…人間たちの中で生き続けろ」
- 相川 始(あいかわ はじめ) / 仮面ライダーカリス / ジョーカー「本当に強いのは…強いのは…人の思いだ!」
- 橘 朔也(たちばな さくや)/ 仮面ライダーギャレン「君との思い出は、数えるほどしかない。でも、君を思い出させるものは、数え切れないほどある。遅いかな、今頃言うのは。俺は…俺は、君が好きだった」
- 白井虎太郎「それでいいじゃない。100回人を裏切ったヤツより、100回人に裏切られて馬鹿を見た人間の方が、僕は好きだな 」
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 俳優陣の活舌の悪さから生まれたオンドゥル語
- 剣とスートの関係
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):相川七瀬「Round ZERO〜BLADE BRAVE」(第1話ー第30話)
- OP(オープニング):RIDER CHIPS Featuring Ricky「ELEMENTS」(第31話ー48話)
- 挿入歌:Ricky「覚醒」(第2話ー第21話)
- 挿入歌:橘朔也(演:天野浩成)「rebirth」(第23話ー第30話、第47話)
- 挿入歌:相川始(演:森本亮治)「take it a try」(第31話ー第44話)