仮面ライダー剣（ブレイド）のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーはラウザーと呼ばれる覚醒機を持っている。ラウザーにはカードリーダースラッシュ・リーダーが内蔵されており、アンデッドの封印されたラウズカードを通すことによってカードの固有能力を引き出し、ライダー自身の身体能力や武器能力を向上させることが可能。これに加えてブレイドとギャレンのラウザーには2 - Kのラウズカードをすべて格納することができるホルダー・オープントレイも内蔵されており、戦闘時においては必要に応じてホルダーを展開、すぐラウズカードを使用できるように配慮された構造になっている。

ラウズアブゾーバー

チベットに渡った烏丸がブレイド・ギャレン向けに開発した左腕に装着する強化メカ。本体中央のインサート・リーダーにQ「ABSORB」をセットすることでアブゾーバーを起動、さらにJ「FUSION」またはK「EVOLUTION」をスラッシュ・リーダーにラウズすることによって、フォームチェンジ（強化変身）させる。ラウズアブゾーバーには3枚分のカードホルダーが存在し、ブレイドとギャレンは、アブゾーバーを手に入れてからはJ・Q・Kのカードをここに収納するようになった。システムが異なるレンゲルはラウズアブゾーバーに対応しておらず、カードをそろえてもフォームチェンジできない。しかしまったく機能しないわけではなく、劇中ではギャレン用ラウズアブゾーバーを借りてQ・Kの力を引き出し、カテゴリーAの支配に対抗した。

『仮面ライダー剣（ブレイド）』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

剣崎 一真（けんざき かずま）／仮面ライダーブレイド「例えカードが一枚もなくても、お前を封印できるはずだ！ 俺に…ライダーとしての資格があるのなら！ 戦えない、大勢の人たちの代わりに…俺が戦う！」

剣崎がキングを封印して、初めてキングフォームに変身したシーンでの剣崎の言葉が「例えカードが一枚もなくても、お前を封印できるはずだ！ 俺に…ライダーとしての資格があるのなら！ 戦えない、大勢の人たちの代わりに…俺が戦う！ 」である。最終フォーム初お披露目での名セリフである。

剣崎 一真（けんざき かずま）／ 仮面ライダーブレイド「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる。お前は…人間たちの中で生き続けろ」

最終話でのラストバトルでの剣崎のセリフが「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる。お前は…人間たちの中で生き続けろ」である。始との友情を優先し、全ての運命を剣崎自身が引き受け姿を消すという涙なしでは語れない名セリフである。

相川 始（あいかわ はじめ） ／ 仮面ライダーカリス ／ ジョーカー「本当に強いのは…強いのは…人の思いだ！」

カリスへ変身出来なくなり、同時に闇堕ちした上城睦月やコーカサスビートルアンデッドによってジョーカーの本能を引き出されようとするも、天音や遥香の想い、そして剣崎の助けもあり、ギリギリのところで踏み留まって戦う相川 始（あいかわ はじめ）の言葉が「本当に強いのは…強いのは…人の思いだ！」である。人間としての理性がアンデッドとしての本能を打ち破る際の名セリフである。

橘 朔也（たちばな さくや）／ 仮面ライダーギャレン「君との思い出は、数えるほどしかない。でも、君を思い出させるものは、数え切れないほどある。遅いかな、今頃言うのは。俺は…俺は、君が好きだった」

心の支えだった佐代子が殺害された際の橘 朔也（たちばな さくや）の言葉が「君との思い出は、数えるほどしかない。でも、君を思い出させるものは、数え切れないほどある。遅いかな、今頃言うのは。俺は…俺は、君が好きだった」である。秘めたる気持ちを自覚するも、既に手遅れである切なさから、涙を禁じ得ない名セリフである。

白井虎太郎「それでいいじゃない。100回人を裏切ったヤツより、100回人に裏切られて馬鹿を見た人間の方が、僕は好きだな 」

剣崎が裏切られたと落ち込んでる時に出た白井虎太郎のセリフが「それでいいじゃない。100回人を裏切ったヤツより、100回人に裏切られて馬鹿を見た人間の方が、僕は好きだな」である。白井虎太郎の人の好さが垣間見える名セリフである。

『仮面ライダー剣（ブレイド）』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

俳優陣の活舌の悪さから生まれたオンドゥル語

この言語は『仮面ライダー剣』での俳優陣の滑舌の悪さから生まれた空耳、あるいはそれらを元にした架空の言語である。「滑舌が悪くて何を言っているのかよくわからず、未知の言語に聞こえる言葉」という意味で使われる事も多い。ネット上では大抵半角カタカナで表記される。オンドゥル語の名称は主人公・剣崎一真（ブレイド）が第1話にて、「本当に裏切ったんですか!」と叫ぶシーンのはずが、演じた椿隆之氏の滑舌が悪かったため「オンドゥルルﾗラギッタンディスカー！」と聞こえたことに由来する。ここから明後日の方向に謎の飛躍を遂げ、一部では「剣崎は実はオンドゥル星の王子で本名はオンドゥルⅧ世」などというわけのわからない設定まで生まれていたりする。また同作品や仮面ライダーシリーズに限らず、これ以降他作品でも登場人物の滑舌が悪いとオンドゥル語認定されることもあったりする。一般的には楽しんでいるファンが多く、剣崎役の椿氏らも、剣崎はラジレンジャーで他のキャストに、「竹刀持ってウェイウェイ言ってるけど、こんな人に地球を託していいのかな（笑）」と言われたことがあると公認ネタではある。一応、「純粋に作品を評価していない」としてこのネタを嫌うファンも少なくないので注意。使いどころはある程度気をつかったほうがいいだろう。そもそもオンドゥル語は『剣』前半の物語の評価が低く、「滑舌をネタとしていじるくらいしか楽しむ所がない」と感じたファンが多いことも誕生要因の1つとして挙げられる。その辺りも一部のファンからはあまり良く思われていない理由である。実際この前半時期の迷走ぶりについては、ファンのみならず製作側でもいろいろ問題視されていた。もちろんスタッフらも黙って問題作を作り続けるはずもなく、後半にメインライターが會川昇に交代してから番組の評価は大きく改善された。が、その頃にはもはやオンドゥル語ネタは定着しており、今さら無くなるはずもなかった。番組の評価改善に伴い、「ポジティブな意味での弄りネタ」には変わったが、弄りである事に変わりはない。なお、「オンドゥル語＝滑舌の悪さ」と一般的には思われており、実際滑舌が悪いことは否定出来ないのだが、同時に「聞き取りやすさよりも、強い感情を篭めることを優先した」という事情もある。本作を知らず、オンドゥル語のみを知っているという方も多いだろう。

剣とスートの関係

トランプを題材とした本作であるが、実はスートの意味に適しているという説もある。それぞれのスートの意味として、スペード（剣崎）は「死」、ダイヤ（橘）は「価値」、ハート（始）は「心」、クラブ（上城睦月）は「意志」といずれも本人のテーマに沿う形になっている。また、一部のトランプゲームではスートの強弱が発生するケースがあり、その場合、スペード＞ハート＞ダイヤ＞クラブであり、これもジョーカーを除いた最終的な本作の強弱関係性として置いていたのではないかとする見方もある。

『仮面ライダー剣（ブレイド）』の主題歌・挿入歌

OP（オープニング）：相川七瀬「Round ZERO〜BLADE BRAVE」（第1話ー第30話）

ミュージカル的な演出を取った数少ないOP曲である。これに倣い、付属のラウズカードEX-001の効果名は「BRAVE」となっている。

OP（オープニング）：RIDER CHIPS Featuring Ricky「ELEMENTS」（第31話ー48話）