仮面ライダー剣(ブレイド)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダー剣(ブレイド)』とは、「平成仮面ライダーシリーズ」の第5作目に当たる東映制作の特撮テレビドラマ作品。本作の仮面ライダーのモチーフはトランプであり、スペード、ダイヤ、ハート、クラブの4人のライダーが活躍する。トランプのスートでカテゴリーと呼ぶ2~10・A・J・Q・Kの役割を持つ52枚組のカードと、3枚の特殊なカードでを用いて戦う。キャッチコピーは「今、その力が全開する。」「運命の切札をつかみ取れ!」。
ハートスーツのカテゴリーJに属する、オオカミの祖たる不死生物。全身から縦横無尽に生えた刃ナイファーで敵を切り裂く。また鋭利な爪には生物・無機物を自らを補う道具として変質させるウイルスウルフヴィールスを蓄えており、これにより人間を狼人間に変質させて操る。青年の姿に化身する。人間態でも、本性を現した時には爪が黒く変色し鋭利になっている。傲岸不遜かつ殺戮好きな性格で、下級アンデッドと変わらない気質をしていて、人間を虫けら扱いし見下している。バトルファイトに勝ち残ることを強く意識しており、使命を果たすためならば手段は選ばない。他のアンデッドを効率的に始末するために、自らをBOARDの生き残りと称して「アンデッドハンター」を組織しリーダーとなる。さらに、アンデッドハンターから回収していたブラックファングの開発のため、剣崎と橘をBOARDを再建させると騙して巧みに近づき、本車両を完成させて猛威を奮いながら逃走するが、剣崎と橘のライトニングブラストとバーニングスマッシュに敗れ、封印される。劇中、解放されたアンデッドの中で唯一、スーツが一致する仮面ライダー(カリス)との出会い、戦闘がない。人間態は当初明かされていなかったが、初登場時の回終了後の番組公式ホームページで正体が新名であることが明かされている。上級アンデッドの中では最も殺戮を繰り返したがこれは高原(イーグルアンデッド)曰く、食べるためでもないのに狼の子孫に当たる犬が猫と共に毎年、約50万匹が殺処分されている現状から子孫に対して行っている人間への憎しみが表れていると思われる。
大地(だいち)/エレファントアンデッド(演 :成田浬)
クラブスーツのカテゴリーJに属する、ゾウの祖たる不死生物。仮面ライダーを複数相手にしてもなお圧倒するほどの凄まじいパワーを誇り、専用の戦鎚アースクェークや右手首に備えた光弾を放つ鋼鉄球アイアンボムなどの多彩な武器を使いこなす。それらの一撃はブレイドのマスクを破壊したほどに強力である。また、シールドバリアを発生させ、敵の攻撃を防御することや旋風を右胸のノーズストライカーで巻き起こして敵を吹き飛ばす。麦藁帽子を被った長髪の厳つい男に化身する。「面倒くせえなぁ」が口癖。圧倒的な戦闘能力に慎重さを兼ね備えており、アンデッド同士の潰し合いやライダーとアンデッドの対決を静観し、相手の能力を測って手の内を知り、確実に勝てるという確証が得られるまで戦わないというポリシーを持つ。他のアンデッドもその強さを知っており、正面から戦いを挑もうとはせず、始以外は戦いを避けようとしたり懐柔しようとする者がほとんどである。強力なシールドバリアを人間態のままでも発生させることが可能である。他のアンデッドや仮面ライダーたちによって十分な潰し合いが行われた上で戦いに乗り出し、自分が勝利をさらう、という戦略を立てていたために、「戦いが嫌い」と称して高みの見物を決め込んでいた。たび重なる仮面ライダーたちとの戦闘シミュレーションの結果、「100パーセント勝てる」という確証を得たためついに自ら動き戦いを挑むが、ジャックフォームを手に入れたブレイドに敗れて封印される。ケルベロス戦にてレンゲルに解放されるが、ケルベロスに倒され再封印される。
矢沢(やざわ)/カプリコーンアンデッド(演 :是近敦之)
スペードスーツのカテゴリーQに属する、ヤギの祖たる不死生物。三日月状のブーメランクレッセントホーンが武器。また、2本の角カプリコーンホーンからエネルギー弾を放つ。派手な洋装をした軽い感じの男に化身する。奇矯で短絡的な性格。ウルフやピーコック同様、自信過剰で人間を嘗めている。「フォオウ!」と雄叫びを上げる奇行をとることもある他、初登場時にはおネエ口調で話している。カテゴリーQで唯一、男性に化身するアンデッドでもある。人間態では口から放つ光弾を武器として用いる。また、化身した状態でも、センチピードアンデッドを一捻りで倒すなど、戦闘力は高い。オーキッドと組んで剣崎と虎太郎を襲い、虎太郎を人質にとったことで剣崎を一方的に痛めつけるが、始によって虎太郎は解放され、自身は怒りを爆発させた剣崎の猛反撃を受け、ライトニングソニックに敗れ封印される。
吉永 みゆき(よしなが みゆき)/オーキッドアンデッド(演:肘井美佳)
ハートスーツのカテゴリーQに属する、蘭の祖たる不死生物。右腕の蔦アブゾーブアイビーによって搦めた植物などを操る能力を備えており、後頭部の顔から吐き散らす花弁による幻惑攻撃を得意とする。また、紫の花弁から蘭の香りを放って敵を虜にする。女子大生の姿に化身する。その美貌と立ち振る舞いは虎太郎や睦月が思わず誘惑されるほど。本性は卑劣にして巧みな知略家であり、その悪辣さは同格の矢沢からも畏怖の視線で見られている。タッグを組んだり他のアンデッドを利用する戦法をよく使う。虎太郎に近づき白井農場に潜り込み、虎太郎たちが目を離した隙に栞が使うパソコンに妨害工作を施し、アンデッドサーチャーを破壊する。矢沢、高原など組む相手を変えながらライダーの打倒を画策、大地にも共闘を持ち掛けるが、全てが裏目に出る形になり、大地からの攻撃により重傷を負いながら逃亡する。その後、気絶していたところを虎太郎によって救われ、自分の正体を知りながらも信じようとする虎太郎に呆れつつも少しずつ心を通わせかけていたが、追ってきた始の姿が見えたため虎太郎を気絶させ戦いに赴き、カリスのヘッドチョップを受け封印された。
あずみ /サーペントアンデッド(演:福澄美緒)
ダイヤスーツのカテゴリーQに属する、ウミヘビの祖たる不死生物。水中戦が得意。鎌状の蛇骨と右手の鎌が武器。大きく裂けた口から衝撃波を放って敵を粉砕する。妖艶な女性に化身する。笑い上戸で、甲高い声で嗤う癖がある。人間態時でも衝撃波を口から放つことができる。トータスアンデッドを引き連れてジョーカー打倒を目論み、高い戦闘能力を見せつけ、始を一時の記憶喪失に追い込んだ。記憶を取り戻し再度カリスに変身した始も苦戦させていたが、了に熱々のたい焼き器で顔を殴られ、悶絶したところから一気に逆襲に遭い、スピニングダンスを受けて封印される。劇中、ライダーシステム、ジョーカー以外の攻撃が効いて倒された唯一のアンデッドである。
城 光(じょう ひかる)/タイガーアンデッド(演:浜崎茜)
クラブスーツのカテゴリーQに属する、トラの祖たる不死生物。素早い動きで右腕の金属性の鉤爪アイアンクローと右肩にあるショルダーカッターを武器とした白兵戦を得意とする。眼は暗視ゴーグルの機能も兼ね備えており、夜間での戦闘も可能。誇り高き女性戦士に化身する。口調はきついが責任感が強く実直な性格で、正々堂々とした戦いを好み無駄な殺生もしない。変身せずともテコンドーの足技で睦月を叩き伏せるなど、カテゴリーQの中でも格闘能力が高く、ジャックフォームのブレイドとギャレンを同時に相手にしても跳ね除けるほどである。カードの数にものを言わせる戦法を取る睦月の前に現れ「最低の戦い方」と非難、その後もカテゴリーAの支配と人間の狭間で揺れ動く彼を見守る。バトルファイトを自らの種族を繁栄させるための聖戦と捉えており当初はその中での勝利を目指すが、現代のバトルファイトが天王路によって仕組まれたものであったという事実にショックを受け、繁栄を謳歌する人間に対し自らの種族は世界の片隅で生きる運命しかないことに激しく絶望する。だが睦月を救いたい一心で怪人の自分も恐れない望美の勇気を目の当たりにしたことをきっかけに、最後は睦月のためにわざと封印されることを選び、彼の意識の中で「自分との戦いに終わりはない」と告げ、嶋と共に睦月を救う。
嶋 昇(しま のぼる)/タランチュラアンデッド(演:相澤一成)
クラブスーツのカテゴリーKに属する、タランチュラの祖たる不死生物。戦闘能力は極めて高く、左腕先から放つ強粘性ネットと右手の鉤爪、右手から放つ衝撃波と全身の棘先や爪から分泌する猛毒が武器。異国風の装いの男に化身する。風を感じることによって、遠くで起きている出来事を察知したり、人の記憶の一部を取り除いたり、読み取った人間の心の声を風に乗せて他人に聞かせたりという能力を持つ。種の保存の本能による闘争心が生まれつき薄いため、平和を愛し、傷つけあうことを好まない優しい性格であり、カテゴリーKでは唯一の非戦派である。ナチュラルという名のカナリアと、自らの分身である大量の小蜘蛛を飼っている。解放後は戦いを避けるためか、チベットへと舞い戻ったが、戦いを止めるために自ら進んで烏丸に協力することを選択、チベットに渡った烏丸からラウズアブゾーバーを預かって来日する。剣崎には彼の精神的成長を促すアドバイスも行い、彼らの信頼を獲得する。スパイダーアンデッドから睦月を解放するため、剣崎らの制止を振り切って、あえて自ら睦月に封印される。スパイダーアンデッドの意志の増長により、なかなか睦月を解放できなかったが、睦月がカテゴリーQである光を封印し、そのまま光が橘から託されたアブソーバーを使ったことで力を発揮。スパイダーアンデッドと睦月を分離させた後、睦月と融合して自らの力を貸し、睦月の心を勝利へと導いた。その後、始(ジョーカー)を封印せずに戦いを終わらせるため、剣崎の指示でレンゲルが解放を試みるも、バトルファイトの勝者が決定していたため、解放されることはなかった。劇中、初めて始のことをジョーカーと呼んだアンデッドである。
キング /コーカサスビートルアンデッド(演:上條誠)
スペードスーツのカテゴリーKに属する、コーカサスオオカブトムシの祖たる不死生物。黒い体色がメインの他のアンデッドと違い、純金に近い体色をしている。オールオーバーという破壊剣と、150トンの衝撃にも耐えられるソリッドシールドという左手の盾が武器。上級アンデッドの中で一番若い少年の姿に化身する。「最強のアンデッド」として"キング"と自称する。化身した状態でも強力な念動力の使用に加え、ソリッドシールドを出現させることも可能。 幼稚かつ残忍な性格で、携帯電話で他人が苦しみ悲しむ凄惨なシーンを撮影し、自らのホームページにアップロードするという悪趣味を持つ。アンデッドとしての使命にも人間にもほとんど興味を示しておらず、ジョーカーの精神を支配してバトルファイトやこの世界を崩壊させて全てを滅茶苦茶にしたいと嘯いている。スカラベアンデッドの精神を支配して暗躍する中、レンゲルの画像をアップロードしたことで剣崎らと接触する。そしてバトルファイトの混乱を招くためにジョーカーの暴走を企み、始からカードを強奪し、睦月に投げ渡す。ジャックフォームすらあっさり撃破する実力を持ち、スペードのカードもA以外奪い取るが、「戦えない全ての人のために俺が戦う」という仮面ライダーとしての強い決意に目覚めた剣崎によって逆にオールオーバーを奪われ、ブレイラウザーとの二刀流の前に敗北する。隙あらばスパイダーアンデッドと睦月のように、剣崎の意思を奪うと囁きつつも、封印されることを受け入れる。
金居(かない)/ギラファアンデッド(演:窪寺昭)
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『東京男子図鑑』とは、月刊情報誌の東京カレンダーのサイト内で11回に渡り連載された小説。竹財輝之助を主演に日中共同制作のテレビドラマ化され、2019年には中国をはじめとするアジアで先行配信が行われた。日本では2020年に関西テレビ放送で放送された。慶應義塾大学へ入学することをきっかけに千葉から上京した佐東翔太(さとうしょうた)が、東京で生活しながら仕事、金、女性関係に奮闘しながら年齢を重ねていく半生を描いた物語。
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仮面ライダーG(稲垣吾郎)のネタバレ解説・考察まとめ
仮面ライダーGはテレビ『SmaSTATION!!Presents SMAP☆がんばりますっ!!』の企画「SMAPチャレンジ」の1つ。SMAPの稲垣吾郎の「幼少時の憧れであった仮面ライダーになってみたい」という要望を石森プロと平成仮面ライダーの製作スタッフの全面協力のもと実現したヒーローの名称である。 武装組織「シェード」に誘拐され、改造人間となった五郎が仮面ライダーGとなってシェードと戦う物語。
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目次 - Contents
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の概要
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』のあらすじ・ストーリー
- 人間を襲い始めたアンデッド
- ライダーたちの奮闘
- 剣崎の決意
- 最後の戦い
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の登場人物・キャラクター
- ライダーシステム適合者
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/ 仮面ライダーブレイド(演:椿隆之)
- 相川 始(あいかわ はじめ)/仮面ライダーカリス/ジョーカー(演:森本亮治)
- 橘 朔也(たちばな さくや)/仮面ライダーギャレン(演:天野浩成)
- 上城 睦月(かみじょう むつき)/仮面ライダーレンゲル(演:北条隆博)
- 人類基盤史研究所「BOARD」メンバー
- 広瀬 栞(ひろせ しおり/演:江川有未)
- 烏丸 啓(からすま けい/演:山路和弘)
- 桐生 豪(きりゅう ごう)/仮面ライダーレンゲル(演:増沢望)
- 広瀬 義人(ひろせ よしと)/改造実験体・トライアルB(演:春田純一)
- 天王路 博史(てんのうじ ひろし)/ ケルベロスII(演:森次晃嗣)
- その他の関係者
- 白井 虎太郎(しらい こたろう/演:竹財輝之助)
- 栗原 遥香(くりはら はるか/演:山口香緒里)
- 栗原 天音(くりはら あまね/演:梶原ひかり)
- 深沢小夜子(ふかさわ さよこ/演:粟田麗)
- 山中 望美(やまなか のぞみ/演:宮澤亜理沙)
- 栗原 晋(くりはら しん/演:渡祐史)
- アンデッド
- ダークローチ
- 改造実験体(トライアルシリーズ)
- ティターン
- ケルベロス
- ケルベロスII
- マンティスアンデッド
- スパイダーアンデッド
- ヒューマンアンデッド
- 上級アンデッド
- 伊坂(いさか)/ ピーコックアンデッド (演 :本宮泰風)
- 高原(たかはら)/イーグルアンデッド (演 :林泰文)
- 新名(しんめい)/ウルフアンデッド(演 :加々美正史)
- 大地(だいち)/エレファントアンデッド(演 :成田浬)
- 矢沢(やざわ)/カプリコーンアンデッド(演 :是近敦之)
- 吉永 みゆき(よしなが みゆき)/オーキッドアンデッド(演:肘井美佳)
- あずみ /サーペントアンデッド(演:福澄美緒)
- 城 光(じょう ひかる)/タイガーアンデッド(演:浜崎茜)
- 嶋 昇(しま のぼる)/タランチュラアンデッド(演:相澤一成)
- キング /コーカサスビートルアンデッド(演:上條誠)
- 金居(かない)/ギラファアンデッド(演:窪寺昭)
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の用語
- 人類基盤史研究所BOARD
- アンデッド
- ジョーカー
- モノリス
- 統制者
- ラウズユニット
- ラウズカード
- プロパーブランク・プライムベスタ
- コモンブランク・ワイルドベスタ
- ギルドラウズカード
- ラウザー
- ラウズアブゾーバー
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/仮面ライダーブレイド「例えカードが一枚もなくても、お前を封印できるはずだ! 俺に…ライダーとしての資格があるのなら! 戦えない、大勢の人たちの代わりに…俺が戦う!」
- 剣崎 一真(けんざき かずま)/ 仮面ライダーブレイド「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる。お前は…人間たちの中で生き続けろ」
- 相川 始(あいかわ はじめ) / 仮面ライダーカリス / ジョーカー「本当に強いのは…強いのは…人の思いだ!」
- 橘 朔也(たちばな さくや)/ 仮面ライダーギャレン「君との思い出は、数えるほどしかない。でも、君を思い出させるものは、数え切れないほどある。遅いかな、今頃言うのは。俺は…俺は、君が好きだった」
- 白井虎太郎「それでいいじゃない。100回人を裏切ったヤツより、100回人に裏切られて馬鹿を見た人間の方が、僕は好きだな 」
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 俳優陣の活舌の悪さから生まれたオンドゥル語
- 剣とスートの関係
- 『仮面ライダー剣(ブレイド)』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):相川七瀬「Round ZERO〜BLADE BRAVE」(第1話ー第30話)
- OP(オープニング):RIDER CHIPS Featuring Ricky「ELEMENTS」(第31話ー48話)
- 挿入歌:Ricky「覚醒」(第2話ー第21話)
- 挿入歌:橘朔也(演:天野浩成)「rebirth」(第23話ー第30話、第47話)
- 挿入歌:相川始(演:森本亮治)「take it a try」(第31話ー第44話)