テセウスの船(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『テセウスの船』とは竹内涼真主演の、2020年に制作されたヒューマンミステリードラマである。田村心は1989年に発生した「音臼小無差別殺人事件」の犯人・佐野文吾の息子として身を隠すように生きてきた。ある日心は故郷の音臼村を訪れるが、突然濃霧に飲み込まれ、自分が生まれる前の音臼村にタイムスリップしてしまう。そこには警察官として誠実に生きる父・文吾がいた。父親の無罪を確信した心は、事件を防ぎ、文吾を陥れた犯人を突き止めるべく立ち上がる。いくつもの謎が見る者を翻弄する、泣ける本格ミステリーである。
田村和子(たむらかずこ/演:榮倉奈々)
心の母親。夫の文吾が逮捕された後に離婚し、佐野姓から旧姓の田村に戻った。しかし笑顔はなく、子供たちには人前で笑ったり泣いたりしてはならないと厳しく諭す。心がタイムスリップから戻った2020年では、心が過去を変えた影響で心を出産後に無理心中を図り、長男の慎吾とともに死亡していた。
村田藍/田村鈴(むらた あい/たむらすず/演:貫地谷しほり)
高校生/演:御守花凜
小学5年生/演:白鳥玉季
心の姉。出生時の姓は佐野。父が殺人容疑で逮捕された後に両親が離婚した為、田村になった。父が殺人犯であることを隠すため、村田藍という偽名を使って生活している。1989年、小学5年生の時に音臼神社の階段から転げ落ち、雪の中に長時間埋もれていた事が原因で、頬に凍傷の痕が残っていた。しかしタイムスリップした心が過去を変えた為、痕が残らずに済んだ。音臼小学校の同級生だった加藤みきお(現・木村みきお)とは事実婚状態にあるが、自分が佐野鈴であることは隠している。
田村慎吾(たむらしんご/演:澤部佑)
中学生/演:田澤泰粋
小学生/演:番家天嵩
心の兄。心がタイムスリップ前の元の世界では、殺人犯の息子という汚名に耐える生活を送っていた。だがタイムスリップ後の世界では、心が過去を変えた影響で和子と共に死亡している。
岸田聡(きしださとし/演:津村和幸)
由紀の父。出産で命を落とした由紀を哀れみ、殺人犯の息子と結婚させるべきではなかった、と葬儀で心を詰った。
音臼村の元住人
木村みきお(きむらみきお/演:安藤政信)
幼少期:柴崎楓雅
心がタイムスリップ前の2020年時点では鈴の内縁の夫だった。旧姓は加藤。音臼小無差別殺人事件の被害者である。後遺症で下半身不随になり、車椅子生活をしている。
事件後、身寄りがなかったみきおは、教師だった木村さつきの養子になった。だがさつきの死後、心に対し「さつきが音臼小無差別殺人事件の真犯人ではないか」と語った。
1989年時点では音臼小学校の5年生であった。1歳で母が他界し、医師だった父も幼少期に亡くなっている。音臼村に住む祖母に引き取られたものの、祖母とも死別してしまう。そのため養護施設に身を寄せていて、そこから通学していた。
木村さつき(きむらさつき/演:麻生祐未)
音臼小学校の元教員である。裏表の激しい性格で、目的のためなら手段を選ばない。「音臼小無差別殺人事件」の後、身寄りがない加藤みきおを引き取り、異常なまでに溺愛していた。
藍とみきおの住んでいるマンションを盗撮し、喫茶店で心と藍の会話も盗み聞きする。そこから藍の本名が佐野鈴だと判明し、彼女を脅迫する。
さつきはみきおの部屋で大量の絵や青酸カリを発見していたため、みきおが事件に関与している事を疑っていた。その為、証人である紀子を口封じのために殺した。直後、自分も死なない程度に毒を服用して被害者を装うなど用意周到に証拠隠滅を図る。しかし、自身も入院中に何者かに毒殺された。
松尾紀子(まつおのりこ/演:芦名星)
木村メッキ工場の元パート職員。心がタイムスリップする前の世界では、1989年2月18日にシアン中毒で自殺した事になっている。しかしタイムスリップした心が過去を変えた影響で、2020年には生存していた。
1989年当時の苗字は佐々木。交際中の長谷川翼からはドメスティックバイオレンスの被害を受けている。ある日、翼から青酸カリを持ってくるように命令され、断ったところ暴力を振るわれた。仕方なく工場から青酸カリを盗み、翼に渡してしまう。しかし翼が亡くなった後は音臼村を出て別の男性と結婚し、娘を授かった。夫の死後は八王子で一人暮らしだ。
「音臼小無差別殺人事件」の証人として名乗り出るが、娘に反対されて断念。文吾に接見し、証言できない事を一度は詫びるが、後悔したくないとの思いから、心に当時見たことを話す決意をした。しかし、自宅で心に真相を話す直前に同席していた藍が倒れ、救急車で運ばれた直後さつきに毒殺されてしまう。
田中正志(たなかまさし/演:せいや(霜降り明星))
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目次 - Contents
- 『テセウスの船』の概要
- 『テセウスの船』のあらすじ・ストーリー
- 平成元年に殺人犯になった父
- 死んだはずの妻と再会
- 運命の1989年3月12日
- 真犯人の最終計画発動
- 『テセウスの船』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 田村心(たむらしん/演:竹内涼真・幼少期:高木波瑠)
- 田村由紀(たむらゆき/演:上野樹里)
- 佐野文吾(さのぶんご/演:鈴木亮平)
- 主人公の親族
- 田村和子(たむらかずこ/演:榮倉奈々)
- 村田藍/田村鈴(むらた あい/たむらすず/演:貫地谷しほり)
- 田村慎吾(たむらしんご/演:澤部佑)
- 岸田聡(きしださとし/演:津村和幸)
- 音臼村の元住人
- 木村みきお(きむらみきお/演:安藤政信)
- 木村さつき(きむらさつき/演:麻生祐未)
- 松尾紀子(まつおのりこ/演:芦名星)
- 田中正志(たなかまさし/演:せいや(霜降り明星))
- 神崎(かんざき/演:野村昇史)
- 森清彦(もりきよひこ/演:加治将樹)
- 内海拓郎(うつみたくろう/演:春延朋也)
- 2020年時点の登場人物
- 森君江(もりきみえ/演:ただのあつこ)
- 鍋島(なべしま/演:松澤一之)
- 藤原(ふじわら/演:三上市朗)
- 1989年時点の登場人物
- 小向香奈(こむかいかな/演:未来)
- 大貫公平(おおぬきこうへい/演:佐藤タダヤス)
- 野村悠(のむらゆう/演:笹木祐良)
- 冴島真理(さえじままり/演:小林有希)
- 佐田悦子(さだえつこ/演:小熊萌凛)
- 児玉直弘(こだまなおひろ/演:岡田龍樹)
- 西脇勤(にしわきつとむ/演:山田紋士)
- 佐藤陽(さとうひかり/演:小島怜珠)
- 工藤さゆり(くどうさゆり/演:小林紗希)
- 長谷川翼(はせがわつばさ/演:竜星涼)
- 三島保(みしまたもつ/演:黒岩司)
- 三島聡子(みしまさとこ/演:佐藤寛子)
- 三島明音(みしまあかね/演:あんな)
- 三島千夏(みしまちなつ/演:湯本柚子)
- 金丸茂雄(かねまるしげお/演:ユースケ・サンタマリア)
- 木村敏行(きむらとしゆき/演:不破万作)
- 田中義男(たなかよしお/演:仲本工事)
- 徳本卓也(とくもとたくや/演:今野浩喜)
- 馬淵(まぶち/演:小籔千豊)
- 井沢健次(いざわけんじ/演:六平直政)
- 加納(かのう/演:東龍之介)
- 石坂秀夫(いしざかひでお/演:笹野高史)
- 鬼塚(おにづか/演:阪田マサノブ)
- 記者1(きしゃ1/演:上地春奈)
- 記者2(きしゃ2/演:小山田織音)
- 『テセウスの船』の用語
- テセウスの船
- はっと汁
- サラダ記念日
- 『テセウスの船』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 岸田由紀「なんで私がミルクティーを好きなことを」
- 家族だけのお楽しみ会
- 木村みきお(幼少期)「ジ・エンドだ」
- 『テセウスの船』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『テセウスの船』の真のテーマは「不当に壊された家族の復活」
- 名演技を見せた脇役たち
- 原作と異なるドラマ版の真犯人
- 『テセウスの船』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Uru「あなたがいることで」
- 挿入歌:菅野祐悟「俺の父親は、本当に殺人犯なのか?」