草摩慊人（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ

草摩はとり（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩はとり（そうま はとり）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する十二支の辰（龍）の物の怪に取り憑かれた人物で、草摩家の主治医である。当主の草摩慊人や父の命令に従い、十二支の呪いを知った人物に「記憶の隠蔽」と呼ばれる催眠術を施してきた。クールな見た目と物言いが特徴的だが性格は優しい。主人公の本田透が草摩家に深入りすることで元恋人の草摩佳菜のように傷つかぬよう、これ以上関わるなと忠告した。数百年続く神と十二支の絆を「呪い」と表現した、作中最初の人物。

草摩由希（そうま ゆき）

CV：久川綾（ドラマCD／旧アニメ版）、島﨑信長（新アニメ版）、島袋美由利（新アニメ版幼少期）

子（鼠）の物の怪憑き。容姿端麗で文武に優れるため、通っている高校の女子生徒から熱い視線を受けている。ファンクラブまであるが、幼い頃から慊人の否定や夾の拒絶を受けたこともあり、自身の評価は低い。
神に等しい存在とされている為、幼い頃慊人に引き合わされてから彼女の傍で遊び相手として過ごした。ある時期、急にねじれた慊人から憂さ晴らしのように精神的な虐待を受け、心が疲弊してしまう。
紫呉の家に行っても慊人へのトラウマは消えず、高校2年次、突如現れた慊人の言葉に追い詰められる描写がある。それでも変わりたいとの気持ちがあり、透という精神的支柱もあって少しずつだが成長。透が来た初めの年は十二支の宴をサボッたが、翌年の宴には参加する。宴の席で慊人や呪いのせいにしてとどまっちたが、これからはそれをやめると慊人に告げる。慊人を怒らせはしたが、後悔はしていない。

草摩由希（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩由希（そうま ゆき）とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の子（鼠）の物の怪に取り憑かれた人物である。容姿端麗で文武に優れ、学校では「王子様」と称されファンクラブまで存在する。しかし、神である草摩慊人の虐待や、兄を始めとする他の物の怪憑きの拒絶もあって本人の自己肯定感は低い。それでも、ヒロイン本田透との生活の中で徐々に変わろうと努力する。猫憑きの草摩夾との仲は険悪だが、一方で誰とでも仲良くなれる夾に憧れを抱いていた。

草摩夾（そうま きょう）

CV：関智一（旧アニメ版）、池田恭祐（旧アニメ版幼少期）、近野桂介（旧アニメ版中1頃）、内田雄馬（新アニメ版）、泊明日菜（新アニメ版幼少期）

猫の物の怪憑き。オレンジ色の髪と目を持つ。喧嘩っ早い性格だが根は優しい。幼い頃に母が自殺し、父からも拒絶された為、先代猫憑きの孫である藉真に引き取られた。藉真から武術や外の世界を教えられ、実の父親のように慕うようになる。慊人の命令で紫呉の家に住み、海原高校に通うこととなった。
正式な十二支の一員ではないものの物の怪憑きである為、神の慊人には逆らえない。透に対し異性として思いを寄せるが、慊人が透に危害を加えるのを怖れて好意を否定した。慊人からは度々「化け物」、「汚物」と呼ばれており、真の姿を見た時には侮蔑的な表情で拒絶された。
子憑きの由希を憎み、慊人から「猫はネズミに勝てない。そういう運命」と言われた。それを否定する夾は、「高校卒業までに由希に勝てたら十二支の仲間にするが、勝てなければ死ぬまで幽閉する」との賭けを持ち掛けられた。
物語が進むにつれて、心は幽閉される未来を受け入れる方へと向かう。その為、透と相思相愛であったことを知っても彼女を拒絶。由希の𠮟咤を受け、透と共に生きていくことに決める。
呪いが解けた後、慊人の正体を知り驚く。

草摩夾（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩夾（そうま きょう）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の仲間になれなかった猫の物の怪憑きの少年である。仲間外れの存在として、幼い頃より一族中から疎外されてきた。神と同じく尊ばれる子憑きの草摩由希に勝つことを望み、彼との仲は良くないが本心では互いを羨んでいる。ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、根は優しく由希以外の人物に意味なく喧嘩を売ることはしない。ヒロイン本田透を気遣い、彼女と惹かれ合うようになる。

草摩紅野（そうま くれの）

CV：梅原雄一郎（新アニメ版）、南真由（新アニメ版幼少期）

酉（鳥）の物の怪憑き。慊人や草摩家の命令に従い、決められた仕事をしている。26歳になるまでコンビニ煮ったことがなく、浮世離れした印象を与える。
中学生頃、突如として呪いから解放された。物の怪がいなくなったことを寂しく感じるが、「人になれた」ことを喜ぶ。同時に慊人を神ではなく「小さくて哀れな女の子」と認識。「行かないで」と泣いて縋る慊人を見捨てておけず、彼女が望まなくなるまでその傍にいると誓った。
深夜のコンビニで透の友人であるありさと出会い、その笑顔に惹かれる。透からありさが会いたがっていると聞くも、慊人から離れるわけにはいかないと告げる。自分を犠牲にするほどに優しすぎる一方、慊人を突き放せない、望まれるまま関係を結んでしまうなど、その優しさがかえって慊人の毒になってもいた。

草摩紅野（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩紅野（そうま くれの）とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の酉（鳥）の物の怪に取り憑かれた人物である。実はとうの昔に「十二支と神の絆」という呪いから解放されているが、当主にして神の草摩慊人を見捨てられず取り憑かれたフリをしている。慊人が望まなくなるまで傍にいると決めていたが、コンビニ店員の魚谷ありさに心惹かれる。他の物の怪憑きに訪れる変化を後押しし、慊人にも変わる現実を受け入れさせようとした。

草摩潑春（そうま はつはる）

CV：陶山章央（旧アニメ版）、岡村明美（旧アニメ版幼少期）、古川慎（新アニメ版）、東内マリ子（新アニメ版幼少期）

丑（牛）の物の怪憑き。普段はボーッとしていてつかみどころのない印象だが、キレると攻撃的になる。身内では通常の状態を「ホワイト春」、キレた状態を「ブラック春」と呼ぶ。頭皮に近い部分が黒い白髪という髪色をしているが、これは地毛。依鈴とは相思相愛で、慊人に隠れて交際していた。
依鈴の怪我の真相を知り、慊人に詰め寄る。依鈴が病院に搬送されたと聞き、そちらへ向かった。この時絆故に慊人の元を離れることにためらいがあったが、紅野の一押しで病院に行くことができた。

草摩潑春（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩潑春（そうま はつはる）とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の丑（牛）の物の怪に取り憑かれた人物である。普段はつかみどころのない印象ながら優しく、他者を気遣うことが多い。しかし、キレると好戦的な「ブラック春」と呼ばれる状態になる。特徴的な白髪は地毛。幼い頃、自分のコンプレックスを拭ってくれた子（鼠）憑きの草摩由希を特別視し、彼を心配している。午（馬）の物の怪憑きである草摩依鈴とは相思相愛だが、互いを想い合うが故の障壁もある。

草摩紅葉（そうま もみじ）

CV：斎藤彩夏（旧アニメ版）、潘めぐみ（新アニメ版）

卯（兎）の物の怪憑き。ドイツ人とのハーフで、金髪の巻き毛も愛らしく、幼い容姿も相まって高校では男子からも女子からも弟のように愛されていた。2年に進級すると身長が伸び、「かわいい」から「かっこいい」との形容詞が似合うようになる。入学時は女子の制服にハーフパンツという出で立ちだったのが背が伸びてからは男子の制服を着るようになった。幼い頃、息子を受け入れられずに精神を病んだ母の記憶から消え、母とも妹とも会うことが許されない生活を送っている。
慊人の威圧には「慣れちゃった」と言うが、十二支である為逆らうことはできない。「紅野には会うな」との慊人の命令にも従っている。
作中で2番目に呪いが解け、慊人への怖れの念がなくなる。後日慊人に挨拶に行った際、家族はお前を受け入れないと言われたが、それでも前に向いて進むことを口にする。同時に、絆にとらわれたままの慊人に「いつまでそこにいるの？」と声をかけた。
透の見舞いに行った慊人と病院で出会い、軽い皮肉を言いながらもこれからは紅野を大事にすればいいこと、透とは改めて新しい関係を築けばいいと進言する。

草摩紅葉（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩紅葉（そうま もみじ）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の卯（兎）の物の怪に取り憑かれた人物である。ドイツ人とのハーフで、金髪と愛らしい外見が特徴。明るい性格も相まって人に好かれやすい。「神と十二支の絆」という呪いが元で母から拒絶され、その記憶からも消えてしまう。それでも、両親の心中を思いやる優しい心を持つ。主人公の本田透に想いを寄せるが、猫憑きの草摩夾と両想いなので告白はしなかった。作中において呪いが解け、改めて自分の人生を進む。

草摩依鈴（そうま いすず）

CV：桑島法子（旧アニメ版）、豊崎愛生（新アニメ版）

午（馬）の物の怪憑き。ロングヘアが特徴の、妖艶な印象の美少女。身内からは「リン」と呼ばれる。人を突き放す言動が多いが、実際には他者を巻き込むまいとする優しい性格。両親に捨てられしまい、その時から精神的な支えだった潑春を愛するようになる。
慊人に交際がバレてしまい、「お前、いらない」と言われ2階から突き落とされる。この時、暗に潑春を傷つけると仄めかされた為、彼を守るために一方的に別れを告げた。
楝に唆され、慊人の持つ箱を取りに行った際に見つかり、猫憑き用の離れに監禁される。紅野に救出され病院に搬送されて一命を取り留めた。一時病院から抜け出すが、潑春に発見され連れ戻される。この時潑春が心身共に成長しており、依鈴を守りたいと言ったこともあってよりを戻す。監禁時、慊人に長かった髪を斬られた為、ショートヘアに切りそろえた。
尚、ロングヘアの時の容姿が若干楝に似ており、その点も慊人から強い憎しみをぶつけられる要因だった模様。
呪いが解けた後慊人を「あいつ」呼ばわりし、「許せない」と言った。