草摩夾(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩夾(そうま きょう)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の仲間になれなかった猫の物の怪憑きの少年である。仲間外れの存在として、幼い頃より一族中から疎外されてきた。神と同じく尊ばれる子憑きの草摩由希に勝つことを望み、彼との仲は良くないが本心では互いを羨んでいる。ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、根は優しく由希以外の人物に意味なく喧嘩を売ることはしない。ヒロイン本田透を気遣い、彼女と惹かれ合うようになる。

草摩夾の概要

草摩夾(そうま きょう)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、猫の物の怪に取り憑かれた人物である。
草摩家には、古くから十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」と呼ばれる人物が生まれることがある。昔話に登場する「動物たちを招いて宴を開いた神」を宿す人物も時たま誕生し、物の怪憑きは神に逆らうことができない。
他の物の怪憑きと同じく異性と抱き合う、ぶつかるなどすると猫に変身する。その他、猫の物の怪憑き(通称「猫憑き」)は特殊な数珠をしていないと「真の姿」と呼ばれる醜い怪物のような姿になる。この姿になることや、宴に参加できなかった存在という点から猫憑きは一族中から迫害される身であった。神と等しい存在だと特別視される子(鼠)の物の怪憑きであ草摩由希(そうま ゆき)には、幼い頃から敵意を抱いている。
幼い頃に母が自殺をし、父からは元より化け物扱いをされていたこともあって先代猫憑きの孫である草摩藉真(そうま かずま)に引き取られる。藉真との生活の中で、夾は初めて愛情や楽しいものの存在を知った。夾は藉真から武術を仕込まれており、格闘技にも優れる。それでも由希に勝てた試しはない。
高い所を好み、屋根の上などに上っていることがある。その他2階から飛び降りても怪我をすることなく着地できる、雨の日は体調が悪くなるなど、猫憑きであるが故の体質、身体的特徴を持つ。
藉真との修行中、必要に迫られて料理をしていた時期がある。
オレンジ色の髪が特徴。作中で「イケメンオレンジ」と評されたように整った容姿をしており、女子生徒からモテる。猫憑きの特性で猫が寄ってくることから、学校では「猫好きのいい奴」と認識された。
ヒロインの本田透(ほんだ とおる)と惹かれ合うが、草摩家当主にして十二支の神に当たる草摩慊人(そうま あきと)の報復を怖れ幽閉される自分の未来を受け入れる。由希から叱咤され、透と共に生きていくことを決意。

草摩夾のプロフィール・人物像

CV:関智一(旧アニメ版)/池田恭祐(旧アニメ版幼少期)/近野桂介(旧アニメ版中1頃)、内田雄馬(新アニメ版)/泊明日菜(新アニメ版幼少期)

ぶっきらぼうな話し方をする。喧嘩っ早く好戦的な一面もあるが、根は優しい。また女性に手を上げることはなく、ヒロインの本田透(ほんだ とおる)の友人である魚谷ありさ(うおたに ありさ)から暴力を振るわれても口論になるだけでやり返すことはしない。俗にいうツンデレで、物言いこそ悪いものの透を気遣う言動も多い。
幼い頃より、猫憑き故に母から他者との接触を禁じられていた為世間知らずな一面があり、ホラー映画のキャラクター「ジェイソン」が熊であるという保護者代わりの草摩紫呉(そうま しぐれ)の嘘を信じた他、DVDが何かも知らなかった。
「人と関わっていくのに向いていない」と自分を評していたが、学校に空気に慣れると皆でゲームをするなど打ち解ける描写もある。

装備

数珠

数珠の説明をする夾。

猫憑きの真の姿を封じるための数珠。白と赤の球体が交互に連なり環を成す。高名な僧侶の骨を使い作られており、赤は血を塗り固めてあるとのことだが、夾自身どこまで本当かは知らない。少なくとも人の命を犠牲に作られたもので、夾はそんなものをつけて成り立つ自身の存在に違和感を抱いていた。
効力は強く、外した瞬間に真の姿に変身してしまう。猫に変身した時も外れてしまうが、この場合は真の姿にはならない。

草摩夾の能力

猫憑き

猫憑きの特性で、何もしなくても猫が夾(中央)に近づいてくる。

猫の物の怪に取り憑かれている夾は、異性に抱き着かれる、抱き着く、ぶつかる、体力が落ちるなどすると猫に変身してしまう。放っておけば自然に人間に戻るが、戻る時間がまばらな上、変身時服が脱げてしまうので、全裸の状態で戻ることになる。
猫と意思が通じる他、何をしなくても猫が寄ってくる。高所から落ちても無事に着地できる、水が苦手など猫を思わせる体質や身体能力も持つ。
憑いている物の怪と同じ動物に変身する、その動物との意思疎通が図れる点は他の物の怪憑きと同じだが、猫憑きには「真の姿」というもう1つの姿がある。普段は人骨で作られた特殊な数珠で封じているが、ひとたび数珠を外すと腐敗臭を放つ醜い異形となってしまう。こちらもしばらくすると元の姿に戻るが、一族や実の親にさえ疎まれる一因でもあり、夾にとっては透に知られたくないものであった。

武術

潑春(右)と戦う夾(左)。

親代わりでもある藉真から教えられた武術の腕はかなりのもの。由希に勝てた例こそないが、同じく武術を習っていた丑(牛)憑きの草摩潑春(そうま はつはる)を倒した他、クラスの女子に抱き着かれそうになった時はパニック状態になりながらも、咄嗟に護身術を掛けるなどしている。

草摩夾の来歴・活躍

暗い生い立ちと藉真との出会い

幼い夾(右)と母(左)。

草摩夾(そうま きょう)は、草摩家の中でも特に蔑まれる存在「猫憑き」として生まれた。草摩家は何百年も前から十二支と同じ動物に取り憑かれる者が生まれており、夾は鼠に騙されて宴に参加できなかった猫の物の怪に取り憑かれていた。
物の怪憑きは、仲間以外の異性と抱き合うなどするとその動物に変身してしまう体質だったが、猫憑きのみ「真の姿」と呼ばれる変身段階を有していた。仲間外れの上、特殊な数珠を身に着けていないと醜い怪物のような姿に変身する夾は一族中から疎外される。宴を開いた神を宿す当主の草摩慊人(そうま あきと)も例外ではなく、夾を化け物と呼び蔑んでいた。
更に夾の母も、口では彼に「愛している」と言い続けたが、数珠が外れないかを毎日何度も確認するなど明らかに息子を重荷に感じていた。
幼い頃、亥(猪)の物の怪憑きである草摩楽羅(そうま かぐら)が一緒に遊ぼうと話しかけてきた。母から他者との接触を禁じられていた夾だが、楽羅の誘いに喜んで応じる。しかし、楽羅もまた数珠を外した夾の姿に怯えて逃げ出した。
決して恵まれているとは言い難い夾と比べ、神と同じく尊ばれる物の怪憑きもいた。子(鼠)の草摩由希(そうま ゆき)だった。同い年ながら何をやっても特別視され、生まれたこと自体を喜ばれる由希。十二支と神のみが参加できる正月の宴の夜、夾は初めて由希を見かけ、自分の不幸は全て鼠のせいだと責めた。
やがて母が自殺すると、父を含め一族全員が夾を責め立てた。夾を庇ったのは、先代の猫憑きの孫である草摩藉真(そうま かずま)だった。藉真は夾を引き取り、実の父親のように接してくれた。道場を経営する藉真の下、夾は彼を「師匠」と呼び、武術を習い始める。いつしか、夾は藉真が実の父だったらよかったと思うようになった。

本田今日子との出会い

藉真に引き取られたばかりの頃。夾は、素直に変えることに引け目を感じていた時期があった。外で時間を潰していた夾は、本田今日子(ほんだ きょうこ)という女性と出会う。名前が似ている為名乗ることに抵抗を覚え、自分の名前を言わない夾を今日子は「ジャリ」と呼んだ。今日子は夾が語った僅かな言葉から彼の境遇を察し、その心中に寄り添った。藉真以外で自分を受け入れてくれた今日子の言葉に、夾は救われた思いがした。しばらく交流する内、夾は今日子の境遇を知ることになる。
今日子には、「宝物」と称する娘の本田透(ほんだ とおる)がいた。夫は早くに亡くなってしまい、そのことで落ち込んで娘の透に寂しい思いをさせてしまったことを後悔しているという。今日子の夫は変わった敬語で話す人物で、透は落ち込んでいた今日子に対し、父のような敬語で話すようになった。
今日子が仕事で一晩留守をすることになった日、夾はこっそり透を見に行ったことがある。後姿が見えただけだが、透は寂しそうに見えた。
しばらくして、透が行方不明になった。いつになく不安げな今日子に、夾は「お前は家で待ってろ!絶対助ける!守ってみせる!」と「男の約束」をし、透を探す。しかし、透を見つけ出し、今日子の下まで案内したのは由希だった。夾への報告と感謝を口にする今日子の手に由希の帽子が握られていた。それは元々夾が藉真に与えられたものだったが、風で飛ばされた帽子を由希が触ったためにそのまま手放した経緯があった。
そのこともあり、由希への恨みを口にする夾。「あいつは嫌な奴」と言った夾に、今日子は「そうであってほしいんだろ?」と語りかけた。いい、悪い、味方、敵、そんなことにこだわって生きていてはもったいないと今日子は言う。「お前、せっかくそんなに優しくていい子なのに」と言った今日子を罵倒し、夾は走り去る。その背中に、今日子は「約束!ツケね!」と笑って声を掛けた。

藉真との衝突・今日子の死

中学校に上がると、持ち前の喧嘩っ早い性格が災いし、藉真が学校に呼び出されることも増えた。夾は藉真を慕っていたが、自分のせいで彼が悪くみられるのを怖れて「師匠は俺の親父なんかじゃねえ!二度と俺と師匠を親子扱いするな!」と叫んでしまう。それでも藉真は夾を見守り続けた。
ある朝、夾は街中で今日子を見かける。そこに暴走した車が突っ込んでくるのが見えた。抱き留めれば今日子を救うことができたかもしれないが、猫に変身し、正体がバレることを恐れた夾は何もできなかった。
夾の目の前で今日子は車にはねられ、致命傷を負う。瀕死の今日子と、夾の目が合った。「許さないから」という今日子の言葉を聞き、夾はその場を逃げ出す。猫憑きとして生まれたことで自分の母を自殺に追い込み、幼い自分と交流してくれた今日子より保身を優先させ、彼女をも見殺しにした。
夾は自己嫌悪で打ちのめされ、ふさぎ込んでしまう。藉真はそんな夾を山に連れ出し、心を閉ざした彼を生かそうとした。
「自分の不幸は、全て由希のせい」だと思うと、夾の心は嘘のように軽くなった。夾は、その足で由希が暮らす戌の物の怪憑き草摩紫呉(そうま しぐれ)の家に向かう。

えどまち
えどまち
@edono78

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