魚谷ありさ(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

魚谷ありさ(うおたに ありさ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透(ほんだ とおる)の友人である。透からは「魚ちゃん」と呼ばれる。昔ながらのヤンキーといった風体だが、不良行為はとうに卒業した。友達想いの情に厚い性格で、もう1人の友人・花島咲(はなじま さき)と共に透を見守る。透の母・本田今日子(ほんだ きょうこ)に憧れと恩義を感じ、彼女の死後も慕っている。バイト先で草摩紅野(そうま くれの)という人物に出会い互いに惹かれるが、事情があって会えずにいた。

魚谷ありさの概要

魚谷ありさ(うおたに ありさ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透(ほんだ とおる)の友人である。長い金髪に足まで覆う長いスカートと、時代遅れのヤンキーといった風体だが、不良行為はとうに卒業。勉強もちゃんとしているようで、試験で赤点を取ることはない。
荒れていた中学時代、透の母で、伝説のヤンキーだった本田今日子(ほんだ きょうこ)に憧れていた。実際に会った今日子の所帯じみた姿に幻滅するが、本田親子との交流はありさの更生のきっかけとなった。今日子に「魚ちゃん」(うおちゃん)との愛称を付けられる。
幼い頃両親が離婚し、父と2人暮らしをしている。父とは会話のない時期もあったが、後に関係は修復した模様。
アルバイトをしており、夏休みは「稼ぎ時」だからと昼は喫茶店、夜はコンビニで働く。バイト先のコンビニで出会った草摩紅野(そうま くれの)に好意を抱くが、彼の事情により会えない状況にいた。

魚谷ありさのプロフィール・人物像

CV:今井由香(旧アニメ版)、種﨑敦美(新アニメ版)

金髪のロングヘアに、足首までの長いスカートという一時代のヤンキーを思わせる出で立ちをしている。友達想いの人情家で、友人である本田透(ほんだ とおる)の苦労をしのんで涙ぐむ他、アルバイト先のコンビニの老人客の苦労まで慮って泣いたことがある。風体こそヤンキー風だが、常識人で他者にツッコミを入れる場面も多い。どん底を味わっている為、実年齢よりも大人びた言動で年少者を諭すこともある。
通称は、透の母本田今日子(ほんだ きょうこ)に名付けられた「魚ちゃん(うおちゃん)」。

魚谷ありさの来歴・活躍

蝶に憧れる不良少女

魚谷ありさ(うおたに ありさ)は、小学生時代に母が家を出てからずっと父と二人で暮らしてきた。寂しいとの気持ちが根底にあったが、それをよく自覚できないまま、ありさは成長。心にモヤモヤを抱えていたことや、父との折り合いもあまり良くなかったこともあり、ありさは不良グループとつるむようになる。
喧嘩など素行不良の日々を送るが、荒んだありさの心にも憧憬を抱かせる人物がいた。「赤い蝶」と呼ばれた伝説的なヤンキーで、女だてらに喧嘩に強いなどの伝承にありさは惹かれる。不良仲間から、赤い蝶が「本田」という人物と結婚し、その娘が自身と同じ中学に通っていることを知ったありさは、普段サボっている学校に足を運ぶ。
実際に会った赤い蝶の娘本田透(ほんだ とおる)は、不良どころか抜けた印象のある素朴な少女だった。放課後、赤い蝶こと本田今日子(ほんだ きょうこ)とも出会ったありさだが、その姿は「伝説のヤンキー」というありさの理想像とはかけ離れた所帯じみた母親でしかなかった。
ありさは幻滅したと今日子に言い放ち、何故変わってしまったのかと尋ねる。今日子は、「肩の力を抜いただけだよ」と答えた。

変わりたいとの願い

ある時、高校生に喧嘩を吹っ掛けられたありさは、たまたま道で会った透に連れられて再び本田家に足を運ぶことになった。今日子は、ありさの青臭い言葉に真摯に向き合ってくれた。透も調理実習の授業をサボッたありさの分も菓子を作るなどしてくれる。本田親子との交流に居心地の良さを覚えたありさだが、学校で透と話していても「透が不良の魚谷に絡まれている」と思われることが多々あった。透の親友になりたいと願うありさは、透の為にも不良グループから抜けることを決意。
族抜けの意思を仲間に伝えたありさは、掟として皆からのリンチを受ける。恐怖心はあったが、それ以上に変わりたいとも願っていた。気が付くと、ありさは今日子に背負われていた。ありさが先輩と慕っていた秋本という少女が今日子に知らせに来たのだという。秋本はありさが平穏に暮らしたいとの意思を尊重していた。それは幸運なことだと今日子は言う。
助けてくれる存在がいたことを知ったありさは、痛い目を見て初めてそのことに気付いた自分の愚かさに落涙。今日子は、「落ちることろまで落ちて初めて分かる気持ちもある」と、自身の経験を踏まえてありさを諭す。「透の親友になりたい」とのありさの言葉に、今日子は笑って頷いた。
その後も度々不良グループからちょっかいを受けることもあったが、本田親子の存在が支えとなり、何とか乗り切ることができた。

花島咲との出会い

2年生になった時、ありさたちのクラスに花島咲(はなじま さき)という転入生が来た。黒いマニキュアを爪に塗った、表情に乏しい少女だった。給食の時間、ありさは友人を作る気のなさそうな咲を自分たちの席に誘う。咲は「自分と親しくなってもいいことなどはない、むしろ百害あって一利なし」だと言う。ありさは「あたしなんか二百害あって一利なしだな」と笑い飛ばし、透は「私と付き合っても一利あるかどうか」と落ち込んだ。咲は透とありさを変人だと評したが、2人は「よく言われます」と笑って返す。
咲は少しずつありさたちに心を開いて行った。「小学生時代にクラスメイトを殺しかけ、前の学校でも問題を起こしたので転校してきた」との噂を聞いても尚透とありさは咲を受け入れる。信頼できる友人を得た咲は、電波の力を操れるようになった。
やがて高校受験の時期が訪れる。3人はそろって海原(かいばら)高校に入学し、今日子と4人で進学を祝った。
入学して間もなく、今日子は交通事故に遭い帰らぬ人となる。ありさと咲は、今日子の墓前で透を守っていくと誓った。

草摩家との関わり

ある朝、透がクラスメイトの草摩由希(そうま ゆき)と一緒に登校してきた。地元の名家である草摩家の一員であり、眉目秀麗で文武両道の由希は海原高校の女子生徒から絶大な人気を誇っており、透は由希のファンクラブのメンバーに絡まれる。ありさは咲と共に透を助けた。ありさも咲も異性として由希に興味を持っていなかったが、彼の持つ謎めいた雰囲気に言及する。
後日、由希のいとこだという草摩夾(そうま きょう)が転入してくる。オレンジ色の髪をした、ワイルドな印象の少年だった。由希の親類であること、由希とは違ったタイプの美少年であることから女子生徒の注目を浴びる夾だが、話しかけてきた女子生徒に護身術を掛けるとそのまま逃走してしまう。他者との交流が苦手に思われた夾だったが、何故か猫が寄ってくることから、クラスメイトに「猫好きのいい奴」と認定される。口は悪いものの由希よりも親しみやすく、皆と打ち解けていった。ありさは女性に手を上げない夾と喧嘩友達のような仲になる。
また、透が由希、夾と同じ家に住んでいると言った。今日子の死後、父方の祖父の家に住んでいた透だが、祖父が娘夫婦と同居することになり家を改築。その間、透はテントに住んでおり、土砂崩れでテントを失った為、由希の親類である草摩紫呉(そうま しぐれ)の家に由希や夾と共に暮らすことになったというのだ。
ありさと咲は、紫呉の家が本当に透を預けるに値するかどうかを見極めに行く。男所帯であり、透が4人分の食事も含めた家事を行っていたものの、楽しそうに笑う透を見たありさたちは彼女を紫呉たちに託すことにした。
透との繋がりが元で、ありさ、咲もまた由希や夾と親しくなっていく。

草摩紅野との出会い

夏休みが始まった。ありさは稼ぎ時だとアルバイトを増やし、昼は喫茶店、夜はコンビニで働く。ある夜、大量の菓子袋を抱えた男性客がぶつかってきた。カゴを使った方がいいとありさが指摘すると、男性客は親切に教えてくれたことに礼を言う。この時、男性客は持っていた菓子を全て落としてしまう。菓子を拾うのを手伝いながら、ありさは彼を透に似ていると感じる。
後日、昼休憩のために店を出たありさは、偶然その男性客を見かけた。彼はコンビニでの礼だと、ありさに昼食を奢ってくれた。青年は「紅野(くれの)」と名乗る。26歳だが、あの日までコンビニに行ったことがなく、普段は決められた仕事をしているだけだと、どこか浮世離れした印象だった。別れ際、紅野はありさにキスをするかのような仕草をしたが、何事もなく去って行った。ありさはコンビニで客が来るたびに「紅野かもしれない」との期待を抱くようになる。しかし紅野がその後コンビニに来ることはなく、紅野を待ちわびるような状況も自分らしくないと考え、バイト先を全て変えた。
後に、草摩家にも紅野という人物がいることを透を通して知る。しかし、ありさが知る紅野のイメージと透の語る人物像はまるで違っていた。

シンデレラっぽいもの

文化祭が近づき、ありさたちのクラスは演劇で『シンデレラ』をすることになった。シンデレラ役が咲、王子役が夾、意地悪な義姉役が透と、本来の物語とかけ離れた配役となり、一部内容を書き換えた『シンデレラっぽいもの』というタイトルのオリジナル劇として上演される。
ありさは王子の友人役で出演。ガラスの靴を置いて去ったシンデレラを追うように言うが、夾演じる王子は「別にいい」と言う。ありさは会えるチャンスがあるのに会いに行かない王子を殴り、「会いたくても会えない奴がいる場合はどうすりゃいいんだ?会いたいのに、会いたいのに…会いに来いコラァー!」と叫んだ。紅野を想って口を出た言葉だが、そのまま何事もなく劇は進み、少々強引ながらもハッピーエンドを迎えた。

ありさの失恋

ある夜、咲がありさを家に呼んだ。ありさの知らない所で、透が紅野と接触していたのだ。紅野とありさを再会させようと、透は『シンデレラっぽいもの』を録画したDVDを紅野に渡していたが、彼は「傍にいてあげなくちゃいけない人がいる」、「ありさと会うつもりはない」と言った。本音ではありさに会いたい紅野だったが、自分以上に優先すべき存在がいるからと自らの幸せを後回しにしたのだ。
自分よりも他人を優先してしまうのは、透も同じだった。ありさは、透と紅野の自分以上に相手を想う優しさに惹かれたのだと知る。自分の為に行動してくれた透に礼を言い、紅野のことは諦めると口にした。失恋という形になるが、その経験も無駄にしないと思えば何かの肥やしになる。それは、かつて今日子にも言われたことであった。
その晩、ありさ、透は咲の家に泊まり、パジャマパーティーをした。

紅野との再会

透が崖から転落したとの連絡が入る。幸い命に別状はなく、ありさと咲も見舞いに行った。透は怪我以外で変わったことはなさそうだったが、何故か夾の話をしない。夾と何かあったのかと学校で由希に尋ねるが、家にも帰っていないという。
ある日、見舞いの帰り、ありさたちは病院内で草摩家の当主である草摩慊人(そうま あきと)と出会った。慊人は、透が怪我をしたのは自分のせいだと言った。透は誰かのせいだと思っていないと咲が伝えると、紅野も同じ病院に入院している、自分が刺したと言った。慊人は紅野を束縛し、踏みにじった、それでも彼は自分を責めないと言い、どう償えばいいのか分からないと口をつぐむ。ありさには分からなかったが、咲は慊人が女性であること、透が言っていた「紅野が傍にいてあげなくてはいけない人」が慊人であることを看破。
ありさは、自分が紅野の人生で除け者だったこと、たった1日だけの思い出をダイヤのように磨いていた自分を惨めに感じる。慊人に教えられた病室に向かったありさは、紅野と再会する。
紅野は、自分にはありさと会う資格がないと思っていた。自分にはもう1つしなければならないことがあると、紅野は言う。それは慊人の前から消えることだった。自分がいると、慊人が気に病むと考えてのことだった。
ありさは「どこへでも行けば」と突き放すような口調で紅野に言い、「どこへでも私は行くよ」と続ける。紅野と人生を共にする。そんなありさの意思表示だった。

それぞれの道へ進むありさたち

夾が登校してきた。透が夾に想いを伝えたものの彼に拒絶されたと聞いたありさたちは、夾に怒りを見せる。退院の日、透は夾を見て思わず逃げ出した。それでも2人は想いを確かめ合い、交際を開始。高校卒業後、夾の養父である草摩籍真(そうま かずま)の知人がいる遠方に、揃って行くことになった。卒業を控えたある休日、ありさと咲は透、夾と共に動物園に行き、改めて夾に透を託した。
紅野は、遠い町で就職をした。同じ土地で就職先を見つけたありさは、電話で紅野と連絡を取る。透と夾が翌日に旅立つことを伝え、自分もすぐ紅野の下へ行くからごちそうを用意してほしいとありさは言った。紅野は、ありさと再会した時に食べたとろろそばを用意すると返す。

えどまち
えどまち
@edono78

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