草摩杞紗(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩杞紗(そうま きさ)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の寅(虎)の物の怪に取り憑かれた人物である。登場時は特徴的な髪や目の色が原因で中学でいじめに遭い、失語症を患い不登校状態にあった。主人公の本田透によって心を救われ、再び学校に通い出す。その後は透を「お姉ちゃん」と呼び慕う。未(羊)憑きの草摩燈路と仲が良かったために当主の草摩慊人に暴行を受け、燈路との仲が気まずくなっていたが、後に和解し、恋仲となった。

草摩杞紗の概要

草摩杞紗(そうま きさ)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する十二支の寅(虎)の物の怪に取り憑かれた人物である。憑いている物の怪の特性により、金髪に黒が混じった独特な髪と黄色の目を持つ。作者が「作中で一、二を争う美人さん」と評する美少女で、同性の本田透(ほんだ とおる)も思わず「かわいい」と感激していた。
登場時は学校でのいじめが元で失語症を患っており、不登校状態にあった。突如家を抜け出し、衰弱して弱っていたところを丑(牛)憑きの草摩潑春(そうま はつはる)に発見された。いじめを黙っていたことを母に咎められるが、自身もいじめられた過去を持つ透の「誰かに言うのは恥ずかしい」、「お母さんに嫌われたくなくて言えなかっただけ」との言葉で救われる。一時透の住まう草摩紫呉(そうま しぐれ)の家に世話になり、言葉を取り戻した。いじめに屈してしまう弱さはあったものの、それを克服する為に学校に戻る。
未(羊)憑きの草摩燈路(そうま ひろ)とは幼馴染みで仲が良かったが、それを良しとしない当主の草摩慊人(そうま あきと)により入院するほどの怪我を負わされた。これにより燈路から距離も置かれるも後に関係を修復し、恋仲となった。
杞紗の母が言うには、ボソボソした食べ物が嫌いで、ニラ玉が好物。

草摩杞紗のプロフィール・人物像

CV:名塚佳織(旧アニメ版)、上田麗奈(新アニメ版)

引っ込み思案でおとなしい性格。その為、いじめに遭い不登校となってしまう。主人公の本田透(ほんだ とおる)の言葉や彼女との生活の中で救われ、いじめに立ち向かう勇気を得た。その為透を慕っており、十二支の神である草摩慊人(そうま あきと)が透にひどいことをしないかと案じる描写もある。
愛称は「さっちゃん」。透からは「杞紗さん」と呼ばれる。

草摩杞紗の能力

寅憑き

杞紗には十二支の寅(虎)の物の怪が憑いており、極端に体力が落ちるか、異性に抱き着かれるかすると虎になってしまう。登場時は家出をし、衰弱して虎になっていた。

草摩杞紗の来歴・活躍

寅年の少女

資産家の草摩一族に、草摩杞紗(そうま きさ)という少女がいた。美形揃いの草摩家の中でも杞紗は1、2を争う美少女に育った。黒い毛の混じった金髪と黄色の目が特徴的な杞紗の容姿は、彼女が十二支の寅(虎)の物の怪に取り憑かれていることの証だった。
草摩家は、数百年前から十二支と猫の物の怪に取り憑かれており、時折杞紗のような「物の怪憑き」が生まれる。異性と抱き合う、異性に抱き着かれる他極端に体力が落ちるとその動物に変身する体質を持ち、各々の動物と意思の疎通ができる。取り憑いている動物が寄ってくるのも特性だった。
虎の物の怪が憑いているとはいえ、杞紗は引っ込み思案な性格で、争いなどは好まない性格であった。ある時、杞紗は草摩家の当主にして十二支の神に当たる草摩慊人(そうま あきと)から暴行を受け、入院するほどの怪我を負った。異常に慊人が怒っていた理由は分からなかったが、神に逆らえない十二支の本能もあり、杞紗は尋常ではない恐怖を味わう。その後、それまで杞紗と仲の良かった未(羊)憑きの草摩燈路(そうま ひろ)は彼女に接触しなくなった。
中学校に進学した杞紗は、その特異な髪や目の色のことでからかわれるようになる。「この色は生まれつきだから、仕方がない」と言うと、クラスメイト達は杞紗を無視するようになった。やがて杞紗は精神を病み、失語症となって学校へ行かなくなってしまう。

透の救済

虎の姿で、透に噛みつく杞紗。

いじめのことを知った母に問い詰められ、杞紗は家出をする。当てもなくさまよううち、力尽きて虎になっていた杞紗を見つけたのは、丑(牛)憑きの草摩潑春(そうま はつはる)だった。虎の姿のまま潑春に抱えられた状態で、杞紗は子(鼠)憑きの草摩由希(そうま ゆき)、草摩家とは関わりのない本田透(ほんだ とおる)という少女に会う。透は十二支の事情を知っており、杞紗の正体を知りつつ挨拶をして手を伸ばしてきた。杞紗は、反射的にその手を噛んでしまう。
杞紗は潑春と共に、由希、透が暮らす戌(犬)憑きの草摩紫呉(そうま しぐれ)の家に向かう。由希は杞紗に「ちゃんと謝るんだ」と言うが、紫呉と潑春の口から、彼女が話せない事情が語られらた。杞紗は抗議するように潑春に噛みつき、その場を後にする。
紫呉の家の外に隠れていた杞紗を透が見つけ、話しかけてきた。またも噛み付く杞紗だが、透は「痛くないです」とやせ我慢をし、家に入ることを勧めてくる。そこに杞紗の母が現れた。母は、杞紗になぜいじめられていたのを黙っていたのかと問い詰める。物の怪憑きを産んだ親は、我が子を拒絶するか極端に過保護になることが多い。杞紗の母は過保護型に当たり、娘を心配するあまり疲れ果てていた。
透は、「言えないです。いじめられてるなんて、やっぱり言いづらいです」と口を切った。透にもいじめられた過去があり、やはり自身の母に言えなかった。しばらくすると母に知られてしまったが、その時透は自分が情けなく思えて、母に嫌われたらどうしようと必死に謝ったという。そんな透に対し、母は「大丈夫だよ」と言ってくれ、安心した。透は、杞紗が母を好きだから、嫌われたくなくて黙っていたのではないかと続ける。
杞紗は元の姿に戻り、自身の気持ちを代弁してくれた透に抱き着いた。その日から、杞紗はしばらく紫呉の家に泊まることになる。母と少し距離を置いた方が互いの為になると紫呉たちは判断したのだ。
透に心を開いた杞紗だが、中々言葉を取り戻すことはできなかった。そんな中、潑春が杞紗の担任からの手紙を携えて紫呉の家に来る。担任からの手紙には早く学校に来ること、「もっと自分自身を好きにならないと、周りに打ち解けられない」といった趣旨の言葉が綴られていた。
「自分の良さも分からないのに、自分を好きになれるはずがない」と、由希は自身の体験をもとに語る。由希の言葉と、潑春の「どうしたいのか」との問いに、杞紗はようやく言葉を絞り出した。このままではいけないことは、杞紗にもよく分かっていた。
どうしても辛くなったら、透のいるこの家に来ればいいとの由希の言葉もあり、杞紗はアルバイト帰りの透を迎えに行き、彼女に声を掛ける。杞紗が話せるようになったことを、透は喜んでくれた。
受け入れてくれる存在に勇気を得た杞紗は、学校へと戻る。

燈路のやきもち

幼さ故に素直になれない燈路(左)。

ある時、杞紗は燈路から大好きなアニメ『モゲ太』のDVDを借りた。杞紗が頼んだのではなく、燈路が「俺は興味ないけど」と言って渡してきたのだった。杞紗は、早速そのDVDを持参して紫呉の家へと泊まりに行った。由希や透がいるから頑張れる、と言うと透は杞紗を抱きしめてくれた。
数日後、杞紗は卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)に呼び止められる。燈路が、透の大事なものを奪ったというのだ。紫呉の家へ向かうと、家の近くで燈路と猫憑きの草摩夾(そうま きょう)が言い合いをしていた。
杞紗は、燈路に透の大事なものを返すように言う。燈路は苛立たし気に、透の手帳を投げ返した。燈路が透の大事なものを奪ったこと、それを投げて返したのは杞紗にとって哀しいことだった。そう語る杞紗に、燈路は最近彼女が透の話ばかりすること、『モゲ太』のDVDの本当は一緒に見たかったことを話す。
杞紗が慊人に怪我を負わされた時、燈路は何もできなかった。それでも、杞紗を心配していると燈路は口にした。急に燈路がよそよそしくなり嫌われていたと思っていた杞紗だが、それが間違いだったこと、一連の燈路の気持ちが透への嫉妬から来るものだと知ったる。杞紗は透にかまけていたことを燈路に謝罪し、「今度は一緒にDVDを見ようね」と約束をした。
その後、燈路は幼さ故の不器用さを見せつつ、透に会いに来る杞紗に付き添うようになる。

透と過ごす避暑地での夏休み

卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)の提案により、杞紗は燈路や透たちと草摩家の避暑地で夏休みを過ごすこととなった。杞紗は透との再会を喜び、由希、夾、紅葉や潑春と共に海水浴やスイカ割りを楽しんだ。燈路の母・草摩五月(そうま さつき)が第二子を妊娠したとの知らせも入り、杞紗と透は兄となる燈路以上に喜ぶ。
和解したとはいえ、燈路は母親の写真を持ち歩き、母親の話ばかりする透に呆れて「マザコンじゃないのか」などと言い出す。杞紗は、透の表情が一瞬曇ったことに気付き、彼女が何事もなかったように去った後で透に対し遠慮のない物言いをした燈路を責めた。
気まずい夕食を過ごした後、杞紗は燈路の部屋に「私も言い方が悪かったかもしれない」と謝りに行く。燈路は「俺の方こそごめん」といい、2人は仲直りをした。
翌日、慊人が彼らの泊まっている避暑地に来たという。杞紗たちは、透と夾を置いて慊人のいる離れまで挨拶に向かう。猫憑きは十二支の一員ではなく、透は草摩家ではない為であった。杞紗は、透が慊人に会わずに済むと聞いてひとまず安心する。それでも、道中慊人が透にひどいことをしないかと心配だった。
挨拶を済ませた物の怪憑きたちは、透たちの待つ別荘へと戻ってきた。明日には帰るという夜、一行は花火をし、夏の休暇を終えた。

燈路の語った真実

杞紗が進級し、燈路が中学校に入学。やがて燈路には草摩日向(そうま ひなた)という妹が生まれた。ある日、杞紗が燈路の家に向かうと制服姿のまま家に帰る途中の彼と出くわした。燈路は学校の帰りに、亥(猪)憑きの草摩楽羅(そうま かぐら)の家に行っていた。午(馬)憑きの草摩依鈴(そうま いすず)が楽羅の家に居候していた為だった。杞紗は、燈路と依鈴の間に何かがあると感じており、「そうなんだ…」と返事をするのがやっとだった。
燈路が杞紗に謝らなければならないことがあると言った時、潑春と出くわす。潑春と依鈴は交際していたが、突如依鈴が大怪我をしてから一方的に潑春を拒絶し出した。燈路は、依鈴が怪我をしたのは潑春との交際を慊人に咎められ、2階から突き落とされたからだと言った。次いで、燈路は杞紗が慊人に殴られたのも自分のせいだと言って彼女に謝る。依鈴も杞紗も、男性の物の怪憑きの好意が原因で慊人に怪我を負わされたのだった。
依鈴は潑春を慊人から解放するため、呪いを解く方法を探っていた。燈路から全てを聞いた潑春は、彼を労わるようにその頭に手を置いて去る。杞紗は、燈路が自分の怪我のことでずっと苦しんでいたことを知り、そのことに気付かなかったことを謝罪する。燈路は慌てて「杞紗が謝ることはない」と言って、涙を流した。

呪いからの解放

杞紗や他の物の怪憑きの下に、透が崖から転落したとの報せが入った。その場には慊人もおり、酉(鳥)憑きの草摩紅野(そうま くれの)が慊人に刺されたという。幸いにも紅野、透共に命に別状はなかった。
透の一件で安心した頃、杞紗は燈路から彼の呪いが解け、十二支の仲間でなくなったと聞く。十二支の絆から外れはしたが、杞紗は誰も燈路を嫌ったりしない、1番に知らせてくれて嬉しいと言う。互いに十二支の一員でなくなったこと、呪われたままでいることで相手に嫌われはしないかとの不安があったが、そんな心配はなかった。
後日、燈路と日向と一緒にいた杞紗の下から物の怪が去って行った。杞紗だけではなく、物の怪憑き全員が呪いから解放された。慊人が杞紗や依鈴を暴行したのは、自分から物の怪憑きを取り上げる可能性があった為で、又物の怪憑きたちは何をしても自分から去らないと思いたいが為であった。
神ではない自分は誰にも愛されないとの呪いに、慊人自身も苦しんでいたのだ。透が崖から転落する直前、彼女は慊人を名家の当主でも十二支の神でもない1人の人間と認め、「お友達になってください」と言った。その言葉が、慊人に神をやめる決意をさせたのだった。
更に日を置いて、十二支であった者たちが本家に集められる。ここで、慊人より年少の物の怪憑きたちは、彼女が女性であったことを知る。慊人は、多くの異性から愛されることが決まっている我が子を妬んだ実母の草摩楝(そうま れん)により男として育てられたのだ。
神ではなくなったが、十二支であった者たちの人生を、当主として守ると慊人は誓う。杞紗も、他の元物の怪憑きも、新たな道を歩むこととなった。

えどまち
えどまち
@edono78

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