草摩利津(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ
草摩利津(そうま りつ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、申(猿)の物の怪に取り憑かれた人物である。男性だが、精神的な負荷が軽くなるとの理由で女装をしている。自責思考が強く、事あるごとに「ごめんなさい」と取り乱す。自分に自信がないが、猿の特性で身体能力は高い。また女装姿に全く違和感がなく、主人公の本田透からは女性だと思われていた。後に、親類で作家の草摩紫呉の担当編集である満と交際を始める。
草摩利津の概要
草摩利津(そうま りつ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、申(猿)の物の怪に取り憑かれた人物である。通称は「りっちゃん」。
和装が似合う淑やかな美女に見えるが、実は男性。「少し気が楽になるから」と少年時代から女装をしている。他の十二支と比べ自身には取り柄がないと感じており、幼い頃から自分のことで謝り続ける両親の背中を見てきた。その為自責志向が強く、事あるごとに謝る性格になった。登場時は大学生。十二支の神で、草摩家の当主である草摩慊人(そうま あきと)より年長だが、慊人が生まれた時は幼かった為、男性のようにふるまう慊人の本当の性別が女性であることを知らなかった。
主人公の本田透(ほんだ とおる)と出会い、自分も誰かの為に生きたいと考えるようになる。親類であり、戌(犬)の物の怪に取り憑かれた草摩紫呉(そうま しぐれ)の担当編集者である満(みつる)と恋仲になった。自分には何の取り柄もないと語るが、憑いている物の怪の特性により身体能力は高い。
草摩利津のプロフィール・人物像
CV:富永み~な(旧アニメ版)、河西健吾(新アニメ版)
一見すると和服が似合う線の細い美女だが、実際は男性。通称は「りっちゃん」。他の十二支と比べ取り柄のようなものがなく、両親は一族内において肩身の狭い思いをしていた。自責思考が強い半面、自分が朝食のシリアルに使ってしまった牛乳を「飲んでください」と笑顔で言うなど、天然ボケなのかしたたかな一面も持つ。
草摩利津の能力
申憑き
申(猿)の物の怪に取り憑かれており、異性に抱き着かれる、極端に体力が落ちるなどすると猿に変身する。登場時は振袖を着ていた上、容姿自体が女性寄りの美貌であった為女性に思われていたが、主人公の本田透(ほんだ とおる)が誤って抱き着いた際に変身した為男性だと発覚した。
高い身体能力
「自分には何のとりえもない」と自らを評した利津だが、実は高い身体能力を持っている。屋根から落ちそうになった際、足をくじきつつ難なく体勢を立て直し、屋根の上に飛び乗った。
草摩利津の来歴・活躍
自信のない少年
草摩利津(そうま りつ)は、幼い頃から両親が自分のことで謝る姿を見てきた。利津は草摩家に時折生まれる「物の怪憑き」の1人で、十二支の申(猿)の物の怪に取り憑かれていた。異性と抱き合う、極端に体力が落ちることで猿に変身してしまう体質で、十二支を招き、宴を開いた神を宿す草摩家当主の草摩慊人(そうま あきと)には逆らえない。
利津はあまり要領の良くない子供だった。両親は度々息子のことで親類に頭を下げるようになる。利津はそんな両親を見るにつけ、胸がきしんだ。「謝らずに済む息子が欲しかったよね」と、利津もいつしか両親のように自責思考が強まって行った。
そんな折、女装をすれば少し気が楽になることに気付いた利津は、女性ものの服を着るようになった。それは却って両親の謝る機会を増やすこととなってしまった。
紫呉の家での出会い
ある日、利津は戌(犬)憑きである草摩紫呉(そうま しぐれ)の家に向かう。紫呉の家には、本田透(ほんだ とおる)という少女が同居していた。透は草摩家とは何の関りもないが、何故か慊人は十二支の秘密を知った透の記憶を消さず、同居させているという。他の十二支はほとんどが透と面識がある。母からそのことを聞いた利津は、手土産を持って出た。果物を持っていこうとしたが、好みが分からないのでと大量の果物の本を持って行ったが、量が多すぎて玄関先でぶちまけてしまう。取り乱す利津に声をかけてきたのが、透だった。
改めて自己紹介をする。自分などが会いに来るのは迷惑だったかもしれないと利津は言うが、透は会えて嬉しいと返してくれた。何かにつけすぐ謝って取り乱す利津に、紫呉は謝ることを禁じた。それでも、紫呉の家で暮らす子(鼠)憑きの草摩由希(そうま ゆき)や、猫憑きの草摩夾(そうま きょう)を悪意のない失言で怒らせてしまう。
小説家である紫呉の完成原稿を駄目にしてしまった利津は、屋根の上から投身自殺をして償おうとした。自分には生きる価値がないと言う利津に、透は生きる理由を見つければいいと諭す。誰かの為に生きたいと願う透に対し、利津も自分も誰かの為に生きたいと返した。
紫呉の要望でたこ焼きを買って帰ると、玄関前には紫呉の担当編集者の満(みつる)がいた。紫呉から度々おちょくられ原稿の回収ができない満は、利津と似たリアクションで原稿を催促する。自分のせいで紫呉の筆が進まないと聞いた利津も、満と同じテンションで謝った。この時の同調がきっかけとなり、利津と満は交際を始める。
解放
十二支の呪いは、何の前触れもなく解けた。自宅にいた利津は突如物の怪が去るのを感じ、持っていた花瓶を落とし涙を流す。他の物の怪憑きもみな同じだった。
後日、物の怪に取り憑かれていた者たちが本家に集められる。振り袖姿で現れた慊人を見て、利津は自分と同じく女装を始めたのかと驚いた。慊人はそんな利津の言葉に困惑しつつ、皆が本来の姿に戻れたから、自分もそうすると言った。加えて、もう神ではないが十二支だった者たちを、当主として守っていくとの決意も伝える。驚きながらも、利津も皆も慊人の言葉を受け入れた。
利津は満と順調に交際を進める。紫呉が小説家を引退した。締め切りを守らず、いつもおちょくってくる紫呉から解放された満を、利津は我がことのように共に喜んだ。
草摩利津の関連人物・キャラクター
女将(利津の母)
CV:山本順子(旧アニメ版)、小島幸子(新アニメ版)
利津の母で、旅館を経営している。今にを血を吐いて倒れそうな様相だが、経営する温泉の効能か体は健康らしい。過保護型に当たり、幼い頃から夫と共に息子に関することで頭を下げてきた。息子と同じく強い自責思考を持っており、事あるごとに凄まじい勢いで謝り倒す。ギャグキャラめいた印象が強いが、一族中から蔑まれる猫憑きの草摩夾(そうま きょう)のことも「いい子」と感じるなど情の深い人物。
息子のことを心配している。
草摩紫呉(そうま しぐれ)
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目次 - Contents
- 草摩利津の概要
- 草摩利津のプロフィール・人物像
- 草摩利津の能力
- 申憑き
- 高い身体能力
- 草摩利津の来歴・活躍
- 自信のない少年
- 紫呉の家での出会い
- 解放
- 草摩利津の関連人物・キャラクター
- 女将(利津の母)
- 草摩紫呉(そうま しぐれ)
- 草摩綾女(そうま あやめ)
- 本田透(ほんだ とおる)
- 満(みつる)
- 草摩利津の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ごめんなさいいいい!」
- 「どうぞ心ゆくまで、このお皿の牛乳をお飲みください…っ」
- 「誰かのためが…いいなあ…」
- 草摩利津の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 利津の名前の由来は9月の異名
- 旧アニメ版で利津を演じたのは女性
- 利津の母のモデルは前作のキャラクター