草摩紅野(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩紅野(そうま くれの)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の酉(鳥)の物の怪に取り憑かれた人物である。実はとうの昔に「十二支と神の絆」という呪いから解放されているが、当主にして神の草摩慊人を見捨てられず取り憑かれたフリをしている。慊人が望まなくなるまで傍にいると決めていたが、コンビニ店員の魚谷ありさに心惹かれる。他の物の怪憑きに訪れる変化を後押しし、慊人にも変わる現実を受け入れさせようとした。

草摩紅野の概要

草摩紅野(そうま くれの)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の酉(鳥)の物の怪に取り憑かれた人物である。
とうの昔に「神と十二支の絆」という呪いからは解放されているが、十二支の神に当たる草摩慊人(そうま あきと)を見捨てることができず、彼女の傍にいると誓った。呪いが解けたことは紅野自身と慊人以外は知らないが、一部の物の怪憑きは紅野に対し違和感を持っている。
慊人を安心させるため彼女と肉体関係を持つが、そのことで戌(犬)憑きの草摩紫呉(そうま しぐれ)に妬まれる。
深夜のコンビニで出会った店員の魚谷ありさ(うおたに ありさ)に惹かれるも、慊人から離れるわけにはいかないと自分の気持ちを抑えていた。ところが、ありさの友人で本田透(ほんだ とおる)からありさが会いたがっていると知らされる。1度は慊人の元を離れるわけにはいかないと言うが、ありさに会いたいとの本音を透に漏らす。
ありさや透との出会いが元で、慊人との関係を改めることを決意。ところが、慊人からすればいきなり突き放されたも同然であり、次々と物の怪憑きの呪いが解けていく事態に絶望した彼女に刺されてしまう。紅野は入院するが、それでも慊人を許した。最終的には遠方に就職し、ありさと一緒になった。

草摩紅野のプロフィール・人物像

CV:梅原雄一郎(新アニメ版)、南真由(新アニメ版幼少期)

登場時26歳。茶色の髪が特徴の青年。主人公の本田透(ほんだ とおる)は「クールな人」と感じたが、彼女の友人の魚谷ありさ(うおたに ありさ)は「ボーッとした感じ」と異なる印象を抱いた。
10年以上前突如呪いが解け、自分だけの自我を獲得する。そのことを察知し錯乱する慊人を、神ではなく「泣いて縋る哀れな女の子」と認識。優しさ故に慊人を見捨てることができずに、結果として彼女の人格を歪ませることとなってしまった。
慊人や家に言われた通りの仕事をしていると本人は語っており、世間知らずでどこか浮世離れしている。それでも、ありさや透との出会いで慊人との関係を改める決意をし、彼女の行動を窘めることも増えた。

草摩紅野の能力

酉憑き

鳥になった紅野。

紅野は、生まれつき十二支の酉(鳥)の物の怪に取り憑かれていた。異性と抱き合う、体力が落ちるなどすると鳥の姿に変身する他、何もしなくても鳥が寄ってくる。呪いの始まりにおいて酉は鶏だったが、紅野はスズメのような小鳥に変身し、空を飛ぶこともできた。ところが、紅野が中学生くらいの頃突如呪いが解け、鳥になって飛ぶことはできなくなった。
変身後の紅野の姿は、コミックス14巻の裏表紙にて確認できる。

草摩紅野の来歴・活躍

神との出会い

神を宿す慊人(中央)。

幼い頃、草摩紅野(そうま くれの)は両親の会話を耳にした。数百年続く名家である草摩家の当主・草摩晶(そうま あきら)についてだった。晶は短命だと医者に宣告されており、立場上早くに妻を得て跡継ぎを儲けなくてはいけなかった。しかし、古参の使用人たちは見合いの相手に難癖をつけ、中々晶を結婚させない。それは、使用人たちが幼い頃から溺愛していた晶を嫁などに取られたくないからだと紅野の両親は語っていた。「あの財産を"外"の奴らに相続されるのも癪だしな」と、紅野の父は言う。
草摩家には、並外れた資産と表沙汰にできない秘密があった。何百年も前から、草摩家は十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」と呼ばれる子が生まれる家系だった。紅野もまた酉(鳥)の物の怪に取り憑かれており、異性に抱き着かれる、抱き着く他、極端に体力が落ちると鳥に変身してしまう体質を持っていた。

紅野より少し年長に辰(龍)憑きの草摩はとり(そうま はとり)、巳(蛇)憑きの草摩綾女(そうま あやめ)、戌(犬)憑きの草摩紫呉(そうま しぐれ)がいた。十二支は、かつて神に招かれ共に宴を開いたと広く昔話で語られる。草摩家の物の怪憑きたちも、神の宴に招かれた存在として尊ばれる立場にあった。後に、晶は世話役の1人を妻に選ぶ。使用人たちは反対したが、晶の鶴の一声で結婚は決まった。
ある朝、紅野の夢に十二支を招いた神が現れ、「もうすぐ会える」と言った。それまでにない痺れるような甘く切ない激情と共に、紅野は泣きながら目を覚ます。衝動のまま、はとり、綾女、紫呉と紅野は晶の妻となった草摩楝(そうま れん)の元へ向かった。神は、晶の子として生まれてくるのだった。
神もまた草摩家に生まれてくる存在だったが、長らくその誕生はなかった。紅野たちは、もう1つの自我である物の怪の「待ってた」との声をはっきりと感じ取る。十二支たちが何より求めているのは、神であった。

楝は、生まれつき複数の異性に愛される運命の我が子に嫉妬。「男にしないと産まない」と言い張った。生まれてきた草摩慊人(そうま あきと)は女児だったが、男として育てられることが決定する。紫呉は子供ながらに楝の心情を分析するが、幼い紅野にはよく分からなかった。

呪いから解放された紅野

断ち切れた絆。

慊人は、晶による偏愛と母との確執により「自分は神だから価値がある」と思うようになった。歴史上、物の怪憑きたちは極端に年が離れていることが多いが、紅野たちの代では次々と十二支が生まれていった。特に尊ばれる子(鼠)憑きの草摩由希(そうま ゆき)と、仲間外れの猫憑きである草摩夾(そうま きょう)も誕生。遂には十二支全てが誕生した。
紅野が中学生になったある日、突如彼の呪いが解けた。生まれた時から自分を見張っていた酉の物の怪が去り、紅野は自分だけの自我を得る。もう鳥になって空を飛ぶことはできないが、それでも嬉しいと感じた。

神である慊人には、紅野の呪いが解けたことが分かった。絶対的な絆が突然断ち切れたことに慊人は錯乱し、「僕から離れないで!僕を見捨てないで!」と紅野に泣いて縋った。初めて慊人を神ではなく小さな子供と感じた紅野は、慊人の傍にずっといると誓う。以降、紅野は酉の物の怪憑きのフリを続け、慊人の傍にいることが増えた。
慊人がある程度成長した時、紅野は彼女の不安を和らげるために肉体関係を結ぶ。このことが、慊人を自分のものにすると企む紫呉の嫉妬心を煽ることとなる。慊人もまた年少の物の怪憑きたちに虐待を始め、ひどい時には命さえ奪いかねない所業にも出た。全ては十二支と神の絆を否定する母の楝、そして自分自身に絶対の絆を証明する為だった。慊人の不安を知る紅野には、彼女を止めることができなかった。
ある時、草摩家とは何のかかわりもない本田透(ほんだ とおる)という少女が十二支の秘密を知る事態となった。本来ならあってはならないことだが、慊人は透の記憶を消さず、由希や夾と共に紫呉の家に住むことを許した。

魚谷ありさとの出会い

ある深夜、慊人が突然お菓子が食べたいと言った。紅野は26年間1度も行ったことのないコンビニに行き、山ほどお菓子を取る。女性店員にレジの場所を聞くと、「荷物が多いからかごに入れた方がいい」と言われた。紅野は教えてくれた女性店員に礼を言うが、頭を下げた時に山積みになったお菓子を全て落としてしまう。その時に思わず笑ってしまった楽しげな店員の笑顔が、紅野には眩しく映った。
後日、紅野は珍しく休みをもらった。いつも言われた仕事をこなしている紅野は何をしたらいいか分からず、適当に街を歩いていた。そんな紅野を、例の女性店員が呼び止めた。話の流れで、紅野は彼女に食事を奢ることになる。
女性店員は名を魚谷ありさ(うおたに ありさ)といった。高校2年生で、夏休み期間中深夜はコンビニ、昼は喫茶店でアルバイトをしているという。ありさとの会話の中、紅野はあの日コンビニに行ったのは本当に特別なことで、普段は無駄なことはしないと言った。ありさは紅野の言葉を「無駄な時間」ととり、「私は無駄だとは思わない」と言って店を飛び出してしまう。
慌てて追いかけた紅野はありさに謝る。既にありさに惹かれ始めている紅野だったが、そのまま彼女と別れ、2度と会えないことも覚悟した。

本田透との出会い

夏が来た。紫呉たちは、例の本田透と共に草摩家の別荘がある避暑地に行くという。慊人も別荘に行くと言い出し、紅野も随行する。慊人は紫呉の家を出た由希と接触し、彼の心を乱すようなことを言った。十二支たちが相変わらず自分に怯えていること、それが覆せない絆の力の証明になることに喜ぶ慊人。透の記憶を消さずに同居を許したのは、他人ごときに十二支は奪えないと信じてのことだった。
夾を除く物の怪憑きたちが挨拶に訪れた。透への優越感から、慊人は紅野を彼女に紹介すると言う。紅野は、透は今夾と一緒にいるから寂しくはないはずだと言ったが、慊人は化け物と一緒にいて楽しいのかと尋ねる。
ある晩、本家から楝が暴れ出したとの連絡が入った。紅野は、慊人を呼び、彼女が本家に戻った方がいいと言う。

車を用意した紅野だが、一向に慊人が来ない。呼びに行くと、見知らぬ少女と一緒にいた。その少女が本田透であり、紅野は慊人に紹介され彼女に挨拶をした。慊人は透に、これ以上でしゃばるなと釘を刺した。

透からの贈り物

季節が変わったある日。いつものように自宅で仕事をしていた紅野は、誰かに呼ばれた気がした。様子を見ると、透が本家の庭で誰にも見つからないようにしていた。楝が透の気配に気づいたが、紅野は自分が来たのだと言って誤魔化す。
透を人に見つからない場所へと引っ張っていき、何故こんなことをしたのかと尋ねる。透は、自分の大切な人があなたに会いたがっていると言ってその人物の連絡先とDVDを渡した。見れば、卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)が心配そうに透を見ている。紅野は、「君のような子がこれ以上ここにいてはいけない」と言い、透を紅葉に託した。
紅野は自宅に戻り、DVDを再生する。それは、透のクラスが文化祭で行った演劇の様子だった。ありさが出演しており、「会いに来い、コラァ!」と叫んだ。透の言う大切な人とはありさであり、彼女が自分に好意を持ち、会いたがっていることを紅野は知る。

透への告白

紅野は透と公園で出くわした。紅野は透を抱きしめ、自分が既に十二支の一員ではないと打ち明ける。また、慊人が女性であること、母である楝と憎み合っており、神ではない自分に価値を見出せずに他者を傷つけてしまうことを伝える。
慊人を放っておけないから、ありさとは2度と会わない。透と会ったのはそれを伝える為だった。ありさに会いたい気持ちはあり、その気になれば紅野は慊人を捨ててありさと愛し合うこともできる。しかし、自分だけが自由の身となったからこそ慊人を突き放せなかった。
透と会う前に紫呉に自身の秘密を打ち明けた際、紅野は彼から「同情したのか」と言われた。哀れみから慊人の傍にいるのも間違いではないが、呪いに縋らなくては生きていけない彼女を見捨てて自分だけ幸せになるわけにはいかないとの気持ちもあったのだ。
慊人の傍にいることは自分で決めたことだと紅野は透に言い、自分たちの為に心を砕いてくれる彼女に礼を言って去る。

えどまち
えどまち
@edono78

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