草摩燈路(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩燈路(そうま ひろ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、未(羊)の物の怪に取り憑かれた人物である。物の怪憑きとしては最年少。次々と嫌味を繰り出す毒舌家で、年齢も相まって生意気な印象を与える。その一方、幼さ故の浅慮や無力さから、大好きな草摩杞紗を守れない自分へのいら立ちも感じている。杞紗と仲が良い主人公の本田透に嫉妬するが、透からの励ましもあり毒舌攻撃はしなくなる。失敗と成長を繰り返す中、妹の日向が誕生し、杞紗との仲も前以上に良くなっていった。

草摩燈路の概要

草摩燈路(そうま ひろ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の未(羊)の物の怪に取り憑かれた人物である。
物の怪憑きの中では最年少で、登場時は小学6年生だった。両親の他、物語終盤で生まれた妹の草摩日向(そうま ひなた)と共に暮らしている。寅(虎)憑きの草摩杞紗(そうま きさ)に好意を持っていたが、草摩の当主で十二支の神である草摩慊人(そうま あきと)の怒りを買い、杞紗が暴行を受けることになってしまう。杞紗の為に何もしてやれない無力さにいら立ち、後に杞紗の心を救った本田透(ほんだ とおる)に嫉妬していた。

草摩燈路のプロフィール・人物像

CV:渕崎ゆり子(旧アニメ版)、大地葉(新アニメ版)

一見するとかわいらしい美少年といったところだが、通行人に「殴り飛ばしたい」と思わせるほどに毒舌で生意気。矢継ぎ早に嫌味を繰り出すほどに頭の回転が早い一方、子供ゆえの浅慮な一面も多い。根は素直であり、自分が悪いと認識したら反省もする。
初登場は小学6年生だった。物語中盤で中学校に進学し、妹の草摩日向(そうま ひなた)が生まれてからは毒舌は鳴りを潜めるようになった。杞紗との仲は徐々に縮まっていき、燈路の呪いが解けても関係がぎこちなくなることはなかった。

草摩燈路の能力

未憑き

燈路は十二支の未の物の怪に取り憑かれており、異性に抱き着かれる、極端に体力が落ちるなどすると羊に変身してしまう。男児である為、誕生時母親に抱かれて変身するも、母親からは「羊大好き」と言われた。作中に描写はないが、羊と意思が通じる。

草摩燈路の来歴・活躍

慊人への告白

草摩燈路(そうま ひろ)は、草摩家と呼ばれる名家に生を受けた。数百年前から、草摩家には十二支とそれに加わることができなかった猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」と呼ばれる子が生まれることがある。燈路は、未(羊)に取り憑かれた状態で誕生した、その代で最後の物の怪憑きだった。
物の怪憑きは、極端に体力が落ちるか異性と抱き合うなどするとその動物に変身する特性があった。その為、十二支の母親は極端に過保護になるか、我が子を拒絶するかのどちらかが多い。しかし、燈路を産んだ草摩五月(そうま さつき)は、腕の中で羊になった我が子を「羊大好き」と言って抱きしめた。呪われていると称される存在として生まれた燈路だが、ごく一般的な温かい家庭で育つことになる。
物の怪憑き同士は、生まれた時から互いに存在する絆で結ばれている。燈路が寅(虎)憑きで1歳年長の草摩杞紗(そうま きさ)に好意を抱く。それは、単なる物の怪憑き同士の絆ではなかった。ある時、燈路は草摩の当主にして、十二支の魂を統べる神のような存在である草摩慊人(そうま あきと)に杞紗への好意を伝えた。杞紗への純粋な思いを慊人にも分かってほしいとの気持ちだった。
しかし、神として誰よりも十二支にとって1番大切な存在でありたい慊人は怒り、杞紗に暴行を加える。物の怪憑きは、本能として神には決して逆らえない。燈路は杞紗にこれ以上危害が及ばないよう、彼女を避けるようになった。
その矢先、杞紗は学校でのいじめが原因で不登校になってしまう。

本田透との出会い

杞紗の不登校問題は、燈路の知らない所で解決した。聞けば、杞紗は本田透(ほんだ とおる)という少女と出会い、透に勇気づけられたのだという。草摩家とは何の関わりもない女子高生だが、透は戌(犬)憑きの草摩紫呉(そうま しぐれ)の家に居候し、十二支のことも知っている。本来なら記憶の隠蔽を施され、物の怪憑きのことは忘れさせられるはずだったが、何故か慊人はそれをせずに透が紫呉の家に住むのを許した。
杞紗は透を「お姉ちゃん」と呼び、彼女の話をするようになった。杞紗が明るく笑えるようになったのは嬉しいが、その笑顔をもたらしたのが自分ではないことに燈路は少し苛立ちを覚える。実際に会ってみると、透はどんくさく、母親の写真を手帳に入れて持ち歩くマザコンに思えた。それでも透の肩を持つ杞紗に対し、燈路は最近透とばかり会って、自分との時間を作ってくれないと言い返す。年齢よりも大人びて、頭の回転も速い燈路だが、年相応の嫉妬の感情を持つ普通の少年でもあったのだ。
燈路は手帳を取ったことを一応謝罪するが、透は「許さない」と言って燈路を抱きしめる。燈路が何年か知りたいとの理由の他、一応抱きしめる罰を与えることで今後の関係をぎくしゃくさせない為だった。以降、燈路は杞紗の付き添いと称して透に会いに行くことが増えた。
ある時、燈路と杞紗は透に連れられて公園を訪れる。おやつのクレープを買う際、燈路は何故透にできるようなことが自分にはできなかったのか、透の何がそんなに凄いのかと彼女に詰め寄る。透は自分には何もないと言った。杞紗を大好きだという気持ちを貫きたい。それを慊人にも分かってほしい。それが燈路の気持ちだった。しかし、現実には慊人を怒らせて杞紗を傷つけさせ、慊人を責めることもできない。燈路はそんな自分を何もできないガキでしかないと自嘲する。
透は、自分で自分を子供だと素直に認めるのは勇気のあることで、それができる燈路はちゃんと杞紗を守っていける王子様になれると評した。燈路は透の分もクレープ代を払い、杞紗にクレープを渡す。透の表現は少し恥ずかしかったが、それでも杞紗を守れる王子様になると、燈路は決意するのだった。

依鈴の決意

ある時、本家に行っていた燈路は、午(馬)憑きの草摩依鈴(そうま いすず)が慊人によって2階から落とされる光景を見た。依鈴は重傷を負い、入院する。慊人がそのような暴挙に出た原因は、丑(牛)憑きの草摩潑春(そうま はつはる)と依鈴が交際していた為だった。依鈴は潑春を守るために自分から遠ざけ、彼の為に呪いを解く方法を探り出す。
事情を知っていた燈路は、紫呉なら呪いに関することを知っているかもしれないと口にする依鈴に「まだ諦めてないんだね」と言った。呪いを解く方法など、ありはしないように燈路には思えた。

避暑地での出来事

その年の夏休み、燈路たちは草摩家の別荘で過ごすことになった。卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)の提案で、燈路と杞紗の他、透と紫呉、そして紫呉の家に同居している猫憑きの草摩夾(そうま きょう)、子(鼠)憑きの草摩由希(そうま ゆき)、丑(牛)憑きの潑春も同行する。
ひとしきり海水浴を楽しんだ一行は、別荘に戻る。透が落とした手帳を拾い、燈路はなぜいつも母親の写真などを持ち歩いているのかと尋ねる。透が既に両親を失っているのは知っていたが、父親の写真は持たず、何かというと母の話ばかりする透を、燈路はマザコンだと言った。透は笑って何も言わず、紅葉に呼ばれてその場を去る。杞紗は、今の燈路の言い方は良くないと言った。何も言わないだけで、透にも辛い事情があるはずで、大したことはないと決めつけるのは良くないというのだ。あいつの気持ちなんか知らないと言う燈路に、杞紗は「お姉ちゃんを困らせるために来たの?」と言い捨てた。
杞紗を困らせたかったわけではないが、相も変わらず杞紗と透の仲の良さについ嫉妬し、八つ当たりをしてしまう。そんな自分を燈路は反省する。夜、杞紗は燈路の部屋に「ひどいことを言った」と謝りに来た。燈路も透への態度を反省していた為、2人は仲直りをする。
翌日、五月が第二子を妊娠したと報告が入る。透と杞紗は兄となる燈路以上に喜んでいたが、燈路からすればただでさえ天然な五月が無茶をしないかが心配だった。五月の妊娠を祝い、一同はスイカ割りをすることになる。皆のテンションについていけない燈路だったがそれなりにスイカ割りを楽しみ、疲れて杞紗、紅葉と昼寝をする。
目を覚ますと、慊人もまた避暑地に来たと紫呉が言った。物の怪憑きたちは、夾と透を置いて慊人に挨拶に向かう。夾も物の怪憑きだが、猫憑きは昔から十二支の集まりには参加できないため、保留となった。
慊人に大怪我をさせられた杞紗を、燈路は気遣う。杞紗は、自分のトラウマよりも透が慊人に何かされないかを心配していた。離れに着くと、慊人は笑顔で物の怪憑きたちを歓迎した。慊人はほんの2日程度いただけで本家に戻って行った。何故か透が頬に傷を負っていたが、転んだだけだと言う。
心配していたような事態にはならず、燈路たちは最後の夜に花火を楽しんだ。

「もういいよ」

時が経ち、燈路の妹である草摩日向(そうま ひなた)が誕生した。異性である為抱きしめることはできないが、五月は羊になった燈路のことも、日向のことも一緒に抱きしめると言った。何事もなく中学校に進学し、新たな家族も迎えた燈路は、杞紗との仲も良く他の十二支に比べて穏やかなものであった。ただ一点気がかりなのは、依鈴がどこにいるのか分からないことだった。
依鈴は燈路に対しても突き放すような態度を取るが、それが相手を巻き込まないための優しさであることは分かっていた。ある日、学校の帰りに潑春に会った燈路は、依鈴が潑春の為に呪いを解こうとしていること、慊人によって2階かろ落とされたことを潑春に話す。
慊人が依鈴を落とし、また杞紗を殴ったのはいずれも物の怪憑きの男性に好意を持たれていた為だった。燈路は杞紗に慊人に殴られたのは自分のせいだと謝り、潑春に依鈴を助けてやってほしい、「もういいよ」って言ってやってほしいと頼む。
潑春は燈路の頭に手を置き、去って行った。
杞紗は燈路が自分を心配してくれていたことを知り、そのことに気付けなかったことを詫びる。燈路は悪いのは自分だと言い、杞紗は「もういいよ」と返した。
その後、猫憑き用の離れに監禁されていた依鈴が保護された。

突然の解放

ある夜、突如燈路の中にいた物の怪が去って行った。燈路はその実感を確かめるように日向を抱きかかえる。呪いから解放されるのは嬉しいことのはずだったが、燈路は素直に喜べなかった。心の中で燈路を見張っていた未は、もういない。生まれた時から自分の一部だった物の怪との別離は寂しいものだった。その光景を見た五月は燈路の心中を察し、その心に寄り添う。
物の怪憑きでなくなったということは、他の十二支との絆が消えたことも意味する。それでも、燈路は杞紗に呪いが解けたことを告げた。絆はもうないが、杞紗への好意は残っていたのだ。絆から外れた燈路と、呪われたままの杞紗は、互いに拒絶されるかもしれないとの危惧を抱く。しかし、それは杞憂だった。燈路と杞紗は新たな関係となっても互いを思いやり続けていた。

未来へと歩き出す

そんな折、透が崖下に転落したとの知らせが入る。幸い大した怪我ではなかったが、しばらく入院することになった。燈路と杞紗は透の見舞いに行く。思ったよりも、透は元気そうだった。透が退院したその日、杞紗もまた物の怪から解放された。杞紗だけではなく、全員が神と十二支から自由になったのだ。
後日、十二支だった者たちは本家に集められる。現れた慊人は振袖を着ていた。慊人が女性であることを、皆は初めて知った。もう神ではない慊人に十二支たちを縛ることはできない。そもそも、慊人にはもう彼らを縛る気はなく、物の怪憑きという尊ばれる存在からただの人間になった彼らの自由を、当主として守っていくと誓った。
呪いから解放された十二支たちはそれぞれの道を進んでいく。燈路と杞紗は、夾と共に遠方後に行く透を皆と共に見送った。

えどまち
えどまち
@edono78

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