本田勝也(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ
本田勝也(ほんだ かつや)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透の父である。教育実習生時代、不良だった勝沼今日子と出会い、彼女の寂しさに寄り添う。今日子と惹かれ合い、彼女の中学校卒業と同時に結婚。普段は敬語で話すが、本気で今日子と向き合う時などは強い口調となる。透が幼い頃、風邪をこじらせ病死。透が父のように少し変わった敬語を使うのは、「似ていない」と言われた父に少しでも近づこうとしたためで、彼女の記憶にないながらもその人格形成に影響を与えた。
本田勝也の概要
本田勝也(ほんだ かつや)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透(ほんだ とおる)の父親である。物語開始時点では故人であり、回想シーンにのみ登場する。敬語で話す物腰柔らかな青年といった印象だが強い意志を持っており、後に妻となる勝沼今日子(かつぬま きょうこ)に「俺を選べ」と男性的な口調で言う一面もある。
今日子が通っていた中学校の教育実習生だったが、自身の父への義理で実習をしていただけで教師になる気はなかった。結婚後は薬品会社に就職する。
透が幼い頃に亡くなったため娘の記憶にはないものの、夫の死に憔悴する今日子が「(勝也に)会いに行きたい」と後を追いかねない発言をしたこともあって透からは悪者として捉えられていた。
アニメ本編での登場は数分だが原作では今日子との出会い、死までのエピソードが存在する。2022年今日子と透の出会いを描いた劇場版作品『フルーツバスケット ‐Prelude‐』が公開された。
本田勝也のプロフィール・人物像
CV:細谷佳正
基本的に敬語で話す。温厚で礼儀正しい印象を与えるが皮肉屋で、他者に挑発めいた言葉をかけることもある。昔は教師だった父や周辺人物が満足するような自分を演じており、その関係で教育実習生をしていた。自身の状況を「寂しい」と感じ、周囲に反発する勝沼今日子(かつぬま きょうこ)も同じく寂しいのだと見抜いた。今日子に対しては、強い口調で話すこともある。
本田勝也の来歴・活躍
不良少女との出会い
教師の父を持つ本田勝也(ほんだ かつや)は、ある中学校に教育実習生として赴任する。特に教員になりたかったわけではないが、父やその教え子たちの期待もあってのことだった。
赴任先の中学で、勝也は勝沼今日子(かつぬま きょうこ)という女子生徒に出会う。今日子は手の付けられない不良で、親や教師にも見放されていた。勝也に対しても、今日子は突っかかってきた。
そんな今日子に対し、勝也は「寂しかったんですね」と声をかけた。今日子はそれまでとは違った態度で接してきた勝也に驚くが、次第に彼に心を開くようになる。
勝也自身は俗にいう「優等生」だが、父や周囲の期待する自分を演じることに窮屈さと寂しさを覚えてきた。周りに反発することで自分を主張する今日子とは真逆の性質とはいえ、根の部分が自分と同じだと勝也は感じたのだ。
今日子は不良行為をやめ、勝也に教えてもらうことで勉強の遅れを取り戻そうとし始める。今日子との時間は、勝也にとって居心地の良いものであった。
今日子との結婚
今日子の卒業の時が来た。「もう先生には会えなくなっちゃう」と寂しげな今日子に対し、勝也はそれまでの敬語ではなく男性的な口調で「学校が世界の全てだと思っているのはガキだ」と言った。
後日、勝也は今日子の家に向かう。今日子の両親は娘を勘当しようとしていた。あまりに一方的な今日子の両親に対し、勝也は慇懃無礼な態度で用件を伝える。それは、今日子を妻として迎えたいというものだった。両親は厄介払いとばかりに娘を手放す。
今日子を連れ出した勝也は、彼女に「俺を選べ」と言う。突然のプロポーズに驚く今日子だが、勝也に惹かれていたこともありそれを受け入れた。今日子が「うすら寒いからやりたくない」と拒否したため、式は挙げなかった。勝也は教職には就かず、薬品関係の会社に就職する。元々何かの研究をするのが好きだった。
幸せな日々が続く中、今日子が妊娠する。人を産み、育てることが自分にできるのだろうかと今日子は不安になるが、勝也は「共に乗り越えていこう」と言った。やがて、娘の本田透(ほんだ とおる)が生まれる。
今日子との結婚で得たのは幸福な夫婦生活と娘だけではなかった。早くに母を失った勝也は、厳しい父に反発することもあった。しかし、思い返せば母を亡くしてからの父は優しくしてくれていた。今日子が間に立ってくれたこともあり、父との関係も修復されたと勝也は感じる。
勝也の死とその後の今日子
ある時、勝也は出張で遠方に赴く。少し風邪気味だったある夜、勝也は家に電話を掛けた。「透に兄弟を作ってあげましょうか」などと冗談めいた会話をしたその夜、勝也は病死してしまう。
勝也の死は今日子に大きな喪失感を与えた。勝也を失った悲しみから一時透を放ったらかしにしていた今日子だが、そのことに気付いて娘を育てるべく奮闘。惜しみない愛情と、不自由のない暮らしを与えた。そんな今日子も、透が高校生になった折に交通事故で命を落としてしまう。
自分が充分に透を愛せていたか、ちゃんと親としてやって来れたかと感じていた今日子に、勝也は「頑張ったね」と声をかけた。
本田勝也の関連人物・キャラクター
勝也の父
CV:増岡弘(旧アニメ版)、魚建(新アニメ版)
若い頃は厳格な教師で、多くの人の尊敬を集めていた。息子を立派に育てるべく厳しくし、勝也との衝突が多かったという。妻を失ってからは優しく接するようになったが、中々溝は埋まらなかった。
勝也は、教育実習生をしていたのは父のコネがあったから、また、父や周囲の期待に応えるための一種の義理だと語る。
勝也と今日子の結婚を良く思わない親類が多い中、2人を祝福。また、息子との間を実質的に取り持ってくれたと今日子に感謝している。
勝沼今日子(かつぬま きょうこ)/本田今日子(ほんだ きょうこ)
CV:安原麗子(旧アニメ版)、沢城みゆき(新アニメ版)
勝也の妻。家庭不和が元で荒れた中学時代を送る。喧嘩が強く、「赤い蝶」の異名で知られていた。手の付けられない不良少女として親にも教師たちにも見放されていたが、勝也は今日子が寂しいと見抜いた。親や他の教師とは違う勝也の言動に惹かれていき、結婚に至った。ヤンキーで眉を剃っていた為、出会った当初からプロポーズを受けるまで勝也からは「眉なしさん」と呼ばれていた。
勝也の死は今日子にとって大きな痛手であり、一時透に対しネグレクト状態にあった。そのことを猛省し、透との時間を大切に生きる。
透が高校に入学したその年、交通事故で死去。死後の世界で勝也と再会し、「頑張ったね」と声をかけられた。
本田今日子(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
本田今日子(ほんだ きょうこ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、主人公・本田透の母である。旧姓は勝沼。「赤い蝶」の異名を持つ伝説的なヤンキーだったが、結婚してからは落ち着き、子煩悩な母親になった。今日子自身は物語開始時点で故人だが、それでも度々透やその友人・魚谷ありさの話題に上るほどに慕われている。透が幼い頃、十二支の始まりの昔話をし、彼女に「十二支になれなかった猫」への愛着を持たせるきっかけになった。
本田透(ほんだ とおる)
CV:堀江由衣(旧アニメ版)、石見明日菜(新アニメ版)
勝也の娘で、本編主人公。幼い頃から天然ボケだった。勝也は透が幼い頃に亡くなったため、娘の記憶にはあまり残っていない。
少し変わった敬語で話すのは、父の後を追いかねない母を繋ぎ止める為で、ある種父を「自分から母を奪う存在」と悪者にしていた。
本田透(フルーツバスケット)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
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目次 - Contents
- 本田勝也の概要
- 本田勝也のプロフィール・人物像
- 本田勝也の来歴・活躍
- 不良少女との出会い
- 今日子との結婚
- 勝也の死とその後の今日子
- 本田勝也の関連人物・キャラクター
- 勝也の父
- 勝沼今日子(かつぬま きょうこ)/本田今日子(ほんだ きょうこ)
- 本田透(ほんだ とおる)
- 本田勝也の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺を選べ」
- 「たくさん抱きしめて触れて…話(こえ)をきいてあげよう。悪い事をしたら、何故それが悪い事なのかをちゃんと教えてあげよう」
- 「頑張ったね」
- 本田勝也の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アニメ本編での登場はほんのわずか
- 勝也の年齢は28歳
- 勝也と今日子の出会いを描いた劇場版『フルーツバスケット ‐Prelude‐』