Demon's Souls（デモンズソウル）のネタバレ解説・考察まとめ
『Demon's Souls（デモンズソウル）』とは、2009年に発売されたPlayStation 3用アクションRPG。開発はフロム・ソフトウェア。「チャレンジ・発見・達成」の3点に重きを置いており、稀にみる高難易度と完成度の高いゲーム性で多くのプレイヤーを魅了し、「死にゲー」と呼ばれる新たなジャンルを切り開いた。この作品の発売後、様々な「死にゲー」が各社から発表された。ほとんどプロモーションを行わなかったものの、世界的な大ヒットを記録したゲームである。
ネットワーク
PlayStation 3版でのオンラインサービスは2018年2月28日をもって終了している。
協力プレイ（青ファントム）
プレイヤーがソウル体の状態で「青い瞳の石」というアイテムを使うと、プレイキャラの足元に青いソウルサインが刻まれる。オンラインでつながった他の生身の状態のプレイヤー（ホスト）がいる世界にサインは刻まれ、ホストはそのサインから「青い瞳の石」を使用したプレイヤーを召喚することができ、サインを刻んだプレイヤーは青いファントムとしてホスト側の世界で味方となり戦闘に参加できる。
青いファントムとしてのプレイヤーの目的は、召喚したホストプレイヤーの世界のデーモン討伐の成功であり、デーモンの討伐に成功するとソウル体から生身の肉体に復活した状態で自分の世界に戻ることができる。ホストプレイヤーが死亡した時点で青いファントムとしてのプレイは失敗となり、ソウル体のまま自分の世界へ送還される。ホストプレイヤーを含め、青いファントム2体と合わせて最大3体でのオンラインプレイが可能である。
制約としてプレイヤーと同程度のソウルレベルのホストプレイヤーとしかマッチングはしないようになっており、高レベルのプレイヤーを召喚してのゲームバランスを歪ませるようなプレイはできないようになっている。デーモン討伐後にホストと青いファントム双方で評価を付けることができ、この評価が高いほど得られるソウルが多くなるようになっている。評価の表示形式は、S・A・B・C・Dの5パターンがあり、Sが最も高い評価になる。この評価は累積してプレイヤーの総合的な評価をソウルサインから確認することができる。
侵入プレイ（黒のファントム）
プレイヤーがソウル体の状態で「黒の瞳の石」を使用すると。生身の状態のオンラインでのホストプレイヤーがいる世界に「黒いファントム」として侵入することができる。黒いファントムでの侵入の目的は、ホストプレイヤーを倒すことであり、ホストプレイヤーの討伐に成功すると自分の世界に帰還してソウル体から生身の肉体へ復活できる。失敗条件としては自分が死亡する、またはホストプレイヤーがダンジョンのデーモンがいるエリア（霧の中）に到達してしまうと元の自分の世界へ送還されてしまう。
黒いファントムとしての侵入はプレイヤー一人だが、ホストプレイヤー側が青いファントムを2体召喚していた場合は1対3になってしまう。そのかわり黒いファントムとして侵入したプレイヤーはホストプレイヤー側から「敵」と認識されているため、通常の敵から襲われない仕様になっている。
黒いファントムとしての侵入先のホストプレイヤーのレベルはプレイヤーより高レベルの相手の身で自分より低いレベルのプレイヤーの世界には侵入できないようになっている。実質黒のファントムとしての侵入はハンデが多い仕様になっている。
また、黒いファントムで罠や転落死、ホストプレイヤー側の敵の攻撃などの「敵対プレイヤーからの攻撃」以外で死亡してしまうと、ペナルティーとしてレベルが1つ下がってしまう。
侵入プレイはホスト側の承諾なく始まる為、黒いファントムとしての侵入時それを知らせるメッセージがホスト側に表示される。また侵入してきたプレイヤーを強制的に送還するスキルも存在する。
対戦プレイ（赤い瞳の石）
プレイヤーがソウル体の状態で「赤い瞳の石」を使用すると、キャラクターの足元に赤いソウルサインを刻むことができる。青いソウルサインと同様、オンラインを通じて生身のプレイヤー（ホストプレイヤー）の世界にサインが刻まれ、ソウルサインに触れて侵入を承認されると「赤い瞳の石」を使用したプレイヤーはホストプレイヤーの世界へ対戦プレイの敵として黒いファントムとして召喚される。プレイヤーの性能としては「黒い瞳の石」を使用した時と同じだが、「赤い瞳の石」での対戦プレイではお互いにペナルティーを負うことになり、無条件に死亡した側のソウルレベルが1つ下がる仕様になっている。
「黒い瞳の石」と大きく違う点は、お互いの承諾の元対戦が楽しめるため、明確な意思の元、合意でプレイすることができる。
しかし、「赤い瞳の石」は、他の石と違ってストーリーを普通に進めていても入手できない。
幻影
オンラインに接続してプレイしている時に、同じダンジョンで行動している他のプレイヤーを幻影として見ることがある。幻影はリアルタイムで数秒間の間、プレイヤーの画面に存在するが視認できるだけで干渉ができず、発生もランダムである。
幻影はプレイヤー中心で発生するわけではなく、プレイしているダンジョン内に同時多発的にかなり高頻度に発生する。幻影の行動は行き止まりの通路を通り抜けたりする（隠し通路を通っている可能性）為、攻略の糸口を生むことができる。
血痕
プレイヤーが死亡するときにできる血痕は、オンラインプレイ上の他のプレイヤーの物も確認でき、他のプレイヤーの血痕に触れることでそのプレイヤーの死亡原因を知ることができる。このことから罠の可能性や、死角に敵が潜んでいるなどの攻略の糸口を見ることができ、一見何もない通路に大量の血痕が残されていると先に警戒してその場に挑むことができる。
ヒントメッセージ
オンラインに接続しているプレイヤーは、ダンジョン内の任意の場所に、具体的なメッセージは残せないものの、定型の単語を組み合わせて他のプレイヤーにメッセージを残すことができる。このメッセージは他のプレイヤーの世界に点在し、その内容を「評価する」ことができる。メッセージの真偽を確かめるのはプレイヤー次第だが、残したメッセージを評価されるとそのプレイヤーのHPは一瞬にして全回復する。メッセージの作成には多少のコツがいるものの、血痕と同様、多数点在する個所ではなにかしら他者に伝えるべくなにかが存在する可能性が高い。
登場するダンジョン
「楔の神殿」に存在する5つの「要石」に触れることで、各フィールドのダンジョンに行くことができる。だだ北の巨人の要石は崩れ落ちているため、行き来することができない。
各要石から転送されるフィールドは以下の5つである。
小国の王の要石：ボーレタリア王城
かつて優秀な騎士たちが集っていたオーランド王の居城。古の獣の濃霧により今は、ソウルに飢えた兵士たちと、凶暴な飛竜の巣窟になってしまっている。プレイヤーが一番初めに攻略するダンジョンであり、そのため他のフィールドより1つダンジョンが多い。3つ目のダンジョンはイベント進行の都合上、他の4つのフィールドのいずれかをクリアしていないと挑めないようになっている。
穴掘りの王の要石：ストーンファング坑道
ボーレタリアの領地に存在する坑道。ボーレタリア王城の兵士たち同様ソウルを奪われた工夫達は自我を失いながらも黙々と発掘作業を続けている。坑道内には大量の貴重な鉱石を体内に宿した結晶トカゲの巣がある。また初めのダンジョンに作業場を設けている鍛冶屋エドは通常の武器の強化の他に、特殊な派生の武器の作成を受けてくれる。
塔の嬢王の要石：塔のラトリア
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目次 - Contents
- 『Demon's Souls（デモンズソウル）』の概要
- 『Demon's Souls（デモンズソウル）』のあらすじ・ストーリー
- 楔の神殿
- ボーレタリア王城
- ストーンファング坑道
- 塔のラトリア
- 嵐の祭祀場
- 腐れ谷
- 楔の神殿地下
- 『Demon's Souls（デモンズソウル）』のゲームシステム
- 基本システム
- キャラクターメイキング
- 生まれ
- 兵士
- 狩人
- 盗賊
- 放浪者
- 蛮族
- 騎士
- 神殿騎士
- 神職
- 魔術師
- 貴族
- 能力値
- 体力
- 知力
- 頑強
- 筋力
- 技量
- 魔力
- 信仰
- 運
- 各システム
- 戦闘
- ソウル体
- ソウルポイント
- ソウル傾向
- ネットワーク
- 協力プレイ（青ファントム）
- 侵入プレイ（黒のファントム）
- 対戦プレイ（赤い瞳の石）
- 幻影
- 血痕
- ヒントメッセージ
- 登場するダンジョン
- 小国の王の要石：ボーレタリア王城
- 穴掘りの王の要石：ストーンファング坑道
- 塔の嬢王の要石：塔のラトリア
- 影人の司祭の要石：嵐の祭祀場
- 貧者の長の要石：腐れ谷
- 『Demon's Souls（デモンズソウル）』の登場人物・キャラクター
- 主人公（プレイヤー）
- 黒衣の火防女（こくいのひもりめ）
- 要人（かなめびと）
- 心の折れた戦士
- 大袋のトマス
- 鍛冶屋ボールドウィン
- 鍛冶屋エド
- ハイエナのパッチ
- 発掘者ブライジ
- 信仰心ある娘
- 神の信徒
- ウルベインの使徒
- フレーキの弟子
- 賢者フレーキ
- 魔女ユーリア
- 沈黙の長ユルト
- 秘匿者メフィストフェレス
- ボーレタリアのオストラヴァ
- 双剣のビヨール
- 双剣のヴァラルファクス
- オーランド王に使えし三騎士
- 塔の騎士アルフレッド
- つらぬきの騎士メタス
- 長弓のウーラン
- 老王オーラント
- 古き王ドラン
- ガル・ヴィンランド
- 聖女アストラエア
- 断罪者ミラルダ
- 放浪者スキルヴィル
- 辺境卿ライデル
- サツキ
- セレン・ヴィンランド
- 『Demon's Souls（デモンズソウル）』のアイテム
- 武器
- 短剣
- 直剣
- 大剣
- 特大剣
- 曲剣
- 刀
- 刺剣
- 斧
- 大斧
- 槌
- 大槌
- 格闘武器
- 槍
- 竿状武器
- 弓
- 弩
- 触媒
- タリスマン
- ユニーク武器
- 防具
- 盾
- 大盾
- 指輪
- 攻撃アイテム
- 回復アイテム
- 鍵
- 鉱石
- 『Demon's Souls（デモンズソウル）』の用語
- ボーレタリア
- デーモン
- ソウル
- ファントム
- アンバサ
- 楔の神殿（くさびのしんでん）
- 要石（かなめいし）
- 『Demon's Souls（デモンズソウル）』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 高難易度に対する不安