ARMORED CORE VERDICT DAY(アーマード・コア ヴァーディクトデイ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ARMORED CORE VERDICT DAY』(アーマード・コア ヴァーディクトデイ)とは、『アーマード・コアシリーズ』の14作目で、ロボット兵器を操る傭兵「レイヴン」となって遺失技術を巡る戦いに身を投じるPlayStation 3及びXbox 360用アクションゲーム。
前作『ARMORED CORE V』から数世紀。地表の汚染は改善し、人類はその生存圏を大きく広げ、同時に抗争の規模も拡大。遺失技術が封じられたタワーを巡る戦いが激化する中、レイヴンたる主人公もそこに加わっていく。
『ARMORED CORE VERDICT DAY』の概要
『ARMORED CORE VERDICT DAY』(アーマード・コア ヴァーディクトデイ)とは、『アーマード・コアシリーズ』の14作目で、ロボット兵器を操る傭兵「レイヴン」となって遺失技術を巡る戦いに身を投じるPlayStation 3及びXbox 360用アクションゲーム。製作はフロム・ソフトウェアで、ファンの間では「VD」もしくは「ACVD」の略称で呼ばれることが多い。
前作『ARMORED CORE V』から数世紀が経過した世界を描いており、前作の登場人物たちは伝説上の存在として語られている。前作に引き続きインターネットを利用した対戦モードを重視したシステムになっており、さらにブラッシュアップされた内容で好評を博した。
汚染された地表の環境が回復し、人類はその生存圏を大きく広げていた。しかし同時に抗争の規模も拡大し、様々な勢力が大規模な戦闘を繰り広げるのが当たり前の時代となる。その戦場の主力となったのは、ロボット兵器アーマード・コア(以下AC)を駆るレイヴンという傭兵たちだった。
新たな大規模抗争の引き金となったのは、遺失技術が封じられた「タワー」と呼ばれる建築物。「人類の手に余る」として破壊せんとする者、我が物にして世界の覇者にならんと画策する者。世界各地に点在するタワーを巡る戦いが激化する中、レイヴンたる主人公もそこに巻き込まれていく。
『ARMORED CORE VERDICT DAY』のあらすじ・ストーリー
平穏の大地と新たな争乱
汚染された地表の環境が回復し、人類はその生存圏を大きく広げていた。しかし同時に抗争の規模も拡大し、様々な勢力が大規模な戦闘を繰り広げるのが当たり前の時代となる。中でも有力な存在として君臨するようになったのが、「シリウス・エグゼクティブ」、「ヴェニデ」、「EGF」(Ever Green Family)の3つだった。
彼らの戦いは、遺失技術が封じられた「タワー」と呼ばれる建築物の所有権を巡り、激化の一途を辿っていく。3勢力に平等に力を貸す一方で対立を煽る「財団」、突如戦場に現れては敵も味方も殲滅する謎の集団「死神部隊」。利潤と理想を巡って各組織の溝は深まり、局所的な戦闘は互いの組織の壊滅を狙った戦争へと発展した。
この時代、戦場の主力となったのは、レイヴンことロボット兵器ACを駆る傭兵たちだった。ストーカーと呼ばれる運び屋を相棒に、報酬をもらって戦場に向かうレイヴンたちは、そのすさまじい戦闘力から敵に恐れられると同時に味方からも畏怖される存在だった。
ファットマンという名で知られるベテランストーカーと組むことになった主人公もまた、タワーを巡る熾烈な戦いに巻き込まれ、その力を戦いの中で示していくこととなる。
財団の真意
シリウス・エグゼクティブ、ヴェニデ、EGFの対立と抗争は世界中で戦乱を巻き起こし、主人公はその中で力を発揮していく。ファットマン、そして彼の補佐をするマギーことマグノリア・カーチスにサポートされながら幾多の戦場を駆け抜ける内、主人公の名は「並外れて優秀なレイヴン」として広く世に知られていくこととなる。
同時にそれは、かつて自身もレイヴンとして活動していたマギーの心に強い影響を与えるものともなった。死神部隊の襲撃によって負傷し引退することになったマギーだったが、本心ではまだACに乗って戦うことを望んでおり、主人公の活躍がその燻っていた想いに火をつける。
主人公が名実ともに一流のレイヴンとして知られるようになった頃、財団が繰り返し接触してくるようになる。ファットマンがこれを訝しむ中、今度は主人公の前に死神部隊が幾度となく現れ、時に敵として時に謎の援軍として戦闘に参加。目的の読めない彼らの動きに戸惑う主人公だったが、死神部隊の猛攻を凌ぎ、これを撃退する。
これはマギーに現役復帰を強く意識させることにもなり、彼女はファットマンの下を離れてしまう。唐突に姿を消したマギーを案じつつ、主人公はファットマンと共にさらなる戦場に臨んでいく。
新たなる戦乱と生き延びる者
マギーが主人公たちの前を去ってしばらくした頃、彼らの前に青いACが現れる。それこそは主人公への嫉妬と羨望と自身の内の未練からレイヴンとして再起し、死神部隊の一員となったマギーが組み上げた彼女の新たな愛機だった。
かつて自身が敗れた死神部隊を退け、裏で彼らとつながる財団からも注目され始めた主人公を超えるため、マギーはACを駆って彼に襲い掛かる。生き延びるために、己の力を示すために主人公はこれに応戦し、2度に渡る激突の末にマギーの機体を撃破。なお戦おうとするマギーだったが、機体ごと爆炎に飲み込まれていく。
マギーを倒した主人公は、財団からいよいよ「早急に排除すべき存在」だと認識される。財団は「3大勢力の大規模な戦争による人類の絶滅」を目論んでおり、その下準備はほぼ完了していたが、各勢力の戦力バランスを崩し戦争を早期終結に導きかねない強大な力の持ち主は排除する必要があると考えていた。タワー内部から持ち出した、ACに似た大型の機体N-WGIX/vで主人公を排除せんとする財団と死神部隊だったが、彼はその恐るべき猛威さえも返り討ちにする。
かくして財団の思惑を撥ね退けた主人公だったが、3大勢力による戦争はすでに始まりつつあった。後に「ヴァーディクト・ウォー」(Verdict War)と呼ばれる、タワーを巡る世界規模の戦いを、主人公はファットマンを相棒にして鮮烈に戦い抜いていく。
『ARMORED CORE VERDICT DAY』のゲームシステム
プレイヤーはレイヴンと呼ばれる傭兵となり、自分でパーツを選んで組み上げたロボット兵器ACを操って各勢力から受けた依頼をクリアして報酬を得る。この報酬を使って新しいパーツを購入し、ACを強化していく。明確なストーリーが存在した『ARMORED CORE 4』、『ARMORED CORE for Answer』、『ARMORED CORE V』と比べると物語性は希薄で、初代の頃の雰囲気に近い内容となっている。
プレイヤーの分身である主人公には、外見、年齢、性格どころか性別も含めて一切の設定が存在せず、どのような理由からレイヴンを目指したかはプレイヤーが自由に想像できる形にした上で、ひたすら「ロボットアクションゲーム」を楽しむのが本作のコンセプトである。
GARAGE(ガレージ)
SHOPで購入したパーツを選んでACを組み上げるモード。基本となるコアパーツに、脚部、腕部、頭部、ジェネレーター、FCS(火器管制システム)、ブースター、RECON(リコン)、腕武器、肩武器を装着することで完成する。
一撃必殺のすさまじい破壊力を持つ、「OVERED WEAPON(オーバードウェポン)」という特殊な武器も存在する。しかしこれは本来AC用のものではなく、むりやり接続する形となるため、使用する場合は一部の武器を装備できなくなる。
本作はダメージの種類がKE(運動エネルギー)、CE(化学エネルギー)、TE(熱エネルギー)の3種に細かく分類されており、相手の武器に合わせてコアや腕部、脚部といったパーツを耐性の高いものに換装していくのも重要なテクニックとなっている。
パーツごとのカラーやエンブレムを変更することも可能で、ロボットアニメの主人公機のような華々しいカラーリングにすることもできる。
コアパーツ
ACの基本となるパーツ。完成させたいACが重武装型であれば防御性能の高いもの、機動力を活かしたいなら軽量なものを選ぶのがセオリー。どのパーツより耐久力が高いため、相手の攻撃のタイプに合わせて防御適性も考えながら組み上げる必要がある。
脚部
ACを組み上げる際に「必ず選択しなければならない」必須パーツの1つ。2脚、逆関節、4脚、タンクの4種が存在し、さらにそれぞれに「軽量高速型」や「重武装型」など様々な種類がある。
「どれだけの装備を詰めるか」や「機動力」、「機体の耐久力・安定性」に直結する重要なパーツである。
腕部
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。腕に装備した武器を射つ際に反動を押さえ、弾道を安定させるという重要な要素を担っている。
本作では、武器と腕が一体化した「武器腕」が2作品ぶりに復活しており、その利便性や威力、凝りに凝った演出などから多くのプレイヤーに好まれた。しかし武器腕は全般的に耐久力が低く、装弾数も少ないため、必ずしも「通常の腕+武器」という組み合わせの上位互換にはなっていない。
頭部
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。ACの基本的な制御を行う部位。期待の安定性や衝撃への耐性、ロックオン可能な距離、戦闘モードからスキャンモードに切り替えた際の情報収集能力などに影響する。
性能を見極めて選ぶプレイヤーが多い一方、見栄え重視で選ぶ者も少なくない。
ジェネレーター
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。ブースターやビーム兵器を使った際に消費するACのエネルギーの最大値を決める部位。ジェネレーター出力から腕部や頭部などの各部で消費するエネルギーを引いた数値が、ビーム兵器などでの攻撃に回せる余剰分となる。
エネルギー容量の大きいもの、エネルギーの回復速度が速いもの、その中間と様々な特徴のものがそろっている。自分の機体のコンセプトに合わせて選択していくのが基本。
FCS(Fire Control System/火器管制)
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目次 - Contents
- 『ARMORED CORE VERDICT DAY』の概要
- 『ARMORED CORE VERDICT DAY』のあらすじ・ストーリー
- 平穏の大地と新たな争乱
- 財団の真意
- 新たなる戦乱と生き延びる者
- 『ARMORED CORE VERDICT DAY』のゲームシステム
- GARAGE(ガレージ)
- コアパーツ
- 脚部
- 腕部
- 頭部
- ジェネレーター
- FCS(Fire Control System/火器管制)
- ブースター
- 腕部武器
- 肩部武装
- ハンガーユニット
- RECON(リコン)
- OVERED WEAPON(オーバードウェポン)
- MISSION(ミッション)
- UNAC(ユーナック)
- SHOP(ショップ)
- SYSTEM(システム)
- 『ARMORED CORE VERDICT DAY』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ファットマン
- マグノリア・カーチス
- J(ジェイ)
- 『ARMORED CORE VERDICT DAY』の用語
- ストーカー
- シリウス・エグゼクティブ
- ヴェニデ
- EGF(Ever Green Family)
- タワー
- 財団(ざいだん)
- 死神部隊(しにがみぶたい)
- 『ARMORED CORE VERDICT DAY』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マギー「ここが!この戦場が、私の魂の場所よ!」
- 『ARMORED CORE VERDICT DAY』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ラスボスN-WGIX/vは前々作に登場したホワイト・グリントの色違い