Demon's Souls(デモンズソウル)のネタバレ解説・考察まとめ
『Demon's Souls(デモンズソウル)』とは、2009年に発売されたPlayStation 3用アクションRPG。開発はフロム・ソフトウェア。「チャレンジ・発見・達成」の3点に重きを置いており、稀にみる高難易度と完成度の高いゲーム性で多くのプレイヤーを魅了し、「死にゲー」と呼ばれる新たなジャンルを切り開いた。この作品の発売後、様々な「死にゲー」が各社から発表された。ほとんどプロモーションを行わなかったものの、世界的な大ヒットを記録したゲームである。
最大HP、所持重量、物理防御力に関係する。
知力
最大MP、魔法の記憶数。物理防御力に関係する。
頑強
スタミナ、装備重量、物理防御力、炎防御力、出血耐性、毒耐性に関係する。
筋力
攻撃力、物理防御力に関係する。
技量
攻撃力、落下ダメージ軽減、物理防御力に関係する。
魔力
魔法の威力、物理防御力に関係する。
信仰
奇跡の威力、奇跡の記憶数、物理防御力、魔法防御力に関係する。
運
アイテムの出現率、物理防御力、疫病の耐性に関係する。
各システム
戦闘
HP、MP以外にスタミナゲージが存在し、スタミナゲージを消費することによって攻撃や回避、盾受けなどのアクションが行える。攻撃時、消費するスタミナの値は装備している武器の重量で増減し、大型でより重い武器種ほど攻撃力が高いもののアクションを行うためのスタミナの消費が多くなる。スタミナは一定時間アクションを行わないことで自然回復するが、盾受けモーションをしていると回復のスピードが著しく低下する。スタミナゲージの限界までアクションを行うことが可能だが、ゲージを超える攻撃をガードなどすると盾がはじかれるなどの不利な状況になったり、即時に回避行動がとれないなど、考えなしのごり押しでは勝てないようにゲームバランスが設定されている。
ソウル体
プレイヤーは2つの状態に分けられており、プレイヤーが生身の肉体の状態と、「ソウル体」と呼ばれるプレイヤーの肉体が死んでいる、魂だけの状態がある。生身の状態で死亡してしまうとプレイヤーは、「ソウル体」になってしまい、さまざまな制約が課せられてしまう。最大HPが半分になる(アイテムの効果で一定数増加)、ゲームのネットワークに存在する他の「ソウル体」のプレイヤーを召喚できないなどが例で、進行の難易度がかなり上昇する。ダンジョンのボスであるデーモンを倒す、特定のアイテムの使用、ネットワークによるマルチプレイで特定の条件を満たすなどの行為によって、肉体を生き返らせることが出来る。
ゲームに登場するNPC(ノープレイイングキャラクターの略)にもソウル体の者と生身の者が存在する。肉体が放置され、「ソウル体」のままで一定時間過ぎる、ストーリー(ダンジョンの攻略)が進んでしまうとNPCの肉体が腐り果ててしまう。中にはソウル体のまま過ごしてしまい、プレイヤーと出会った段階で肉体がすでに腐り果てているNPCも存在する。
ソウルポイント
ソウルポイント(以下ソウル)とは、RPGにおける経験値やお金と同様な存在で、敵を倒したり、定められたアイテムを使用することによって得ることが出来る。ソウルを使用することによってキャラクターのレベルアップ、武器や防具などの装備品、消耗品などの強化、購入、魔法や奇跡などの習得などに使える。上記にあるようにソウルを所持した状態で死亡し、そのソウルを回収せずに再度死亡するとそれまで使用することなく残ったソウルは全てロストしてしまう。死亡した痕跡は血痕として残り、その血痕に触れることによってソウルの回収ができる。ロストに対する不安、緊張感をもちながらプレイすることが、このゲームの難易度が他のゲームとくらべて大きく高いと言われる要因の一つであり、醍醐味でもある。大量のソウルをロストすることで味わう喪失感はとても大きく、プレイヤーにトラウマを植え付けるが、そのトラウマがプレイヤーのゲームへ対する没入感を大きくさせる。
ソウル傾向
ネットワーク上(ゲームサーバー上)では「世界のソウル傾向」を管理しており、この傾向はオンラインネットワークに接続している全てのプレイヤーの行動によって変化する。ゲームプレイは各プレイヤーによって傾向に影響し、ソウル傾向が「白」に偏った世界ではデーモン達が弱体化し、逆にソウル傾向が「黒」に偏ってしまうとデーモン達は強化される。敵から入手できるアイテム、ファントム・黒ファントムの力もソウルの傾向に影響する。
ソウルの傾向によっては見たことのない敵が現れたり、ダンジョンの一部が通過可能になったりもする。
「キャラクターのソウル傾向」の変化もあり、ソウル体の時のHP、一部の武器の攻撃力、イベントなどに影響がある。
2022年11月では『デモンズソウル』のリメイク版のオンラインサービスが存在しているが、PlayStation 3版でのサービスは終了しており、サーバーが機能していないため「世界のソウル傾向」に影響されることなく、プレイヤー個人の行動のみで傾向が変化する。またサービス中でもオフラインでプレイしていた場合は同様の処理が行われていた。
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目次 - Contents
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の概要
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』のあらすじ・ストーリー
- 楔の神殿
- ボーレタリア王城
- ストーンファング坑道
- 塔のラトリア
- 嵐の祭祀場
- 腐れ谷
- 楔の神殿地下
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』のゲームシステム
- 基本システム
- キャラクターメイキング
- 生まれ
- 兵士
- 狩人
- 盗賊
- 放浪者
- 蛮族
- 騎士
- 神殿騎士
- 神職
- 魔術師
- 貴族
- 能力値
- 体力
- 知力
- 頑強
- 筋力
- 技量
- 魔力
- 信仰
- 運
- 各システム
- 戦闘
- ソウル体
- ソウルポイント
- ソウル傾向
- ネットワーク
- 協力プレイ(青ファントム)
- 侵入プレイ(黒のファントム)
- 対戦プレイ(赤い瞳の石)
- 幻影
- 血痕
- ヒントメッセージ
- 登場するダンジョン
- 小国の王の要石:ボーレタリア王城
- 穴掘りの王の要石:ストーンファング坑道
- 塔の嬢王の要石:塔のラトリア
- 影人の司祭の要石:嵐の祭祀場
- 貧者の長の要石:腐れ谷
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の登場人物・キャラクター
- 主人公(プレイヤー)
- 黒衣の火防女(こくいのひもりめ)
- 要人(かなめびと)
- 心の折れた戦士
- 大袋のトマス
- 鍛冶屋ボールドウィン
- 鍛冶屋エド
- ハイエナのパッチ
- 発掘者ブライジ
- 信仰心ある娘
- 神の信徒
- ウルベインの使徒
- フレーキの弟子
- 賢者フレーキ
- 魔女ユーリア
- 沈黙の長ユルト
- 秘匿者メフィストフェレス
- ボーレタリアのオストラヴァ
- 双剣のビヨール
- 双剣のヴァラルファクス
- オーランド王に使えし三騎士
- 塔の騎士アルフレッド
- つらぬきの騎士メタス
- 長弓のウーラン
- 老王オーラント
- 古き王ドラン
- ガル・ヴィンランド
- 聖女アストラエア
- 断罪者ミラルダ
- 放浪者スキルヴィル
- 辺境卿ライデル
- サツキ
- セレン・ヴィンランド
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』のアイテム
- 武器
- 短剣
- 直剣
- 大剣
- 特大剣
- 曲剣
- 刀
- 刺剣
- 斧
- 大斧
- 槌
- 大槌
- 格闘武器
- 槍
- 竿状武器
- 弓
- 弩
- 触媒
- タリスマン
- ユニーク武器
- 防具
- 盾
- 大盾
- 指輪
- 攻撃アイテム
- 回復アイテム
- 鍵
- 鉱石
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の用語
- ボーレタリア
- デーモン
- ソウル
- ファントム
- アンバサ
- 楔の神殿(くさびのしんでん)
- 要石(かなめいし)
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 高難易度に対する不安