ARMORED CORE 2(アーマード・コア2)のネタバレ解説・考察まとめ
『ARMORED CORE 2』(アーマード・コア2)とは、ロボットゲームの傑作として名高い『アーマード・コアシリーズ』の4作目で、ロボット兵器を操る傭兵「レイヴン」となって火星の覇権を巡る熾烈な戦いに身を投じていくPlayStation 2用アクションゲーム。
『ARMORED CORE』から半世紀ほどの年月が流れた世界。人類は火星に進出し、そこでも飽くなき闘争を繰り返していた。新人レイヴンとなった主人公は、壮絶な戦いの中で頭角を現し、火星のパワーバランスを左右する存在となっていく。
『ARMORED CORE 2』の概要
『ARMORED CORE 2』(アーマード・コア2)とは、ロボットゲームの傑作として名高い『アーマード・コアシリーズ』の4作目で、ロボット兵器を操る傭兵「レイヴン」となって火星の覇権を巡る熾烈な戦いに身を投じていくPlayStation 2用アクションゲーム。製作はフロム・ソフトウェアで、ファンからは「AC2」と略されることが多い。
プラットフォームをPlayStation 2に移したことで、今までよりも格段に画像の質が向上。「新しい時代のアーマード・コア」を目指し、難易度も比較的押さえられているため、初心者にお勧めの作品とされている。一方PlayStation 2で初めて製作されたアーマード・コアであるため技術的には粗削りな部分も多く、ラグの多さや各種ステータスのバランスは問題点としてたびたび指摘されている。
1作目となる『ARMORED CORE』(アーマード・コア)から半世紀ほどの年月が流れた世界。人類は火星に進出し、テラフォーミングを進めながら生活圏を広げていた。しかし生活が安定し豊かになっていくのと同時に、かつて地球でも繰り広げられた企業間の摩擦と抗争が発生し、再びロボット兵器アーマード・コア(以下AC)を駆るレイヴンたちの時代が訪れる。
新人レイヴンとなった主人公は、幾多の戦いを経験していく中で頭角を現し、大企業や火星の統治機構である「LCC」ことLarge scale enterprises of Central Committee(企業中央委員会)から注目される存在となっていく。彼の活躍で火星での企業戦争が決着した頃、LCCの保有する特殊部隊フライトナーズが反乱。火星の命運をかけて、主人公はフライトナーズの決戦へと赴いていく。
『ARMORED CORE 2』のあらすじ・ストーリー
火星の争乱
1作目となる『ARMORED CORE』(アーマード・コア)から半世紀ほどの年月が流れた世界。人類は火星に進出し、テラフォーミングを進めながら生活圏を広げていた。しかし生活が安定し豊かになっていくのと同時に、かつて地球でも繰り広げられた企業間の摩擦と抗争が発生し、公然と戦火が広がっていく。
火星最大の企業であるジオ・マトリクス社。2番手として激しく敵対するエムロード社。第3勢力として漁夫の利を狙うバレーナ社。地球政府公認の火星の統治機構である「LCC」ことLarge scale enterprises of Central Committee(企業中央委員会)。
飽くなき闘争を続ける彼らはより強力な戦力を求め、再びロボット兵器アーマード・コア(以下AC)を駆るレイヴンたち全盛の時代が訪れる。レイヴンたちへの仕事の斡旋を一手に担う「ナーヴス・コンコード」にやってきた主人公は、試験を突破して新人レイヴンとしての最初の1歩を踏み出す。
ディソーダーの脅威
やがて主人公は新人レイヴンとしては目覚ましい活躍を見せ始め、各企業からも注目されるようになる。ある日、彼は「ディソーダーを排除してほしい」との依頼を受ける。
ディソーダーとは、火星で活動する謎の生体兵器のことである。どこかで製造され続けているのか、自己増殖機能があるのか、大群で都市部や重要施設を襲うことが常で、この時代の火星では人類全体の深刻な脅威として恐れられていた。
ディソーダーの大群を撃退し、その実力が本物であることを証明した主人公の下には、各企業やLCCから重要任務の依頼も舞い込むようになっていく。
フライトナーズの反乱
火星の勢力争いは、主人公の活躍もあってLCCが勝利。意気を上げるLCCは、地球政府高官を招いてのセレモニーを開催する。しかしその会場でLCC直属の特殊部隊フライトナーズが反乱を起こし、地球政府高官は死亡。LCCも大きな被害を受ける。
この隙に乗じてフライトナーズは火星の重要施設を次々と占拠し、各企業が開発した改造ディソーダーや秘密兵器を奪取。これによる波状攻撃をLCCに仕掛ける。
主人公はLCCに雇われる形でこの戦線に参加し、フライトナーズに所属するレイヴンたちを1人また1人と打ち破る。ついにリーダーであるレオス・クラインを撃破するも、実際にはそれは影武者で、本物のクラインは火星の衛星フォボスに向かっていた。
決戦のフォボス
フォボスを占拠したクラインは、「ここにはディソーダーの制御装置がある」と語り、さらにフォボスそのものを火星に落とすと宣言。半信半疑のLCCだったが、実際にディソーダーが統制の取れた動きを見せ始めたこと、フォボスの軌道が変わりつつあることを無視するわけにもいかず、最強のレイヴンとなった主人公に最後の希望を託してフォボスへと送り出す。
果たして誰が作ったのか、フォボス内部は人口の施設となっており、主人公は見たこともない強力なディソーダーたちを撃破しながら奥へ奥へと突き進む。やがて辿り着いた先に待っていたのは、どうやって操っているのか、はたまたなんらかの技術で一体化したのか、クラインの声で話す未知の大型ディソーダーだった。
クラインの猛攻に苦戦するも、どうにかこれを撃破する主人公。しかしその中からACサイズの人型ディソーダーが現れ、最後の戦いが始まる。からくも勝利した主人公に、クラインは「軌道コントロール装置を破壊しろ」と告げる。
主人公はこれを実行し、なお火星への落下を続けるフォボスを破壊。被害は最低限に抑えられる。クラインが何を考えて反乱を起こしたのか、なぜフォボス内部の機構を知っていたのか、どうやってディソーダーを操っていたのかは不明なまま、火星は新たな時代へと突入していく。
『ARMORED CORE 2』のゲームシステム
プレイヤーはレイヴンと呼ばれる傭兵となり、自分でパーツを選んで組み上げたロボット兵器ACを操って企業からのミッションをクリアして報酬を得る。この報酬を使って新しいパーツを購入し、ACを強化していく。
プレイヤーの分身である主人公には、外見、年齢、性格どころか性別も含めて一切の設定が存在せず、どのような理由からレイヴンを目指したかは不明。それらについてはプレイヤーが自由に想像できる形にした上で、ひたすら「ロボットアクションゲーム」を楽しむのが本作のコンセプトである。
GARAGE(ガレージ)
SHOPで購入したパーツを選んでACを組み上げるモード。基本となるコアパーツに、これまでのシリーズと同様に脚部、腕部、頭部、ジェネレーター、FCS(火器管制システム)、ブースター、腕武器、肩武器と、さらに今作から追加されたエクステンション、インサイド、ラジエータを選ぶことで完成する。
パーツごとのカラーやエンブレムを変更することも可能で、ロボットアニメの主人公機のような華々しいカラーリングにすることもできる。
コアパーツ
ACの基本となるパーツ。完成させたいACが重武装型であれば防御性能の高いもの、機動力を活かしたいなら軽量なものを選ぶのがセオリー。
本作ではすさまじいスピードで加速し地上や空中を移動する「オーバーブースト」という新アクションが追加されており、この機能の性能を決めるのもコアパーツとなっている。
脚部
ACを組み上げる際に「必ず選択しなければならない」必須パーツの1つ。このパーツの性能で積載量が決まるので、組み上げたいACに合わせて慎重に選ぶ必要がある。
強力な肩武器であるキャノンを発射する際、2脚と逆関節は発射体勢をとる必要があるが、4脚は地上にさえいれば移動しながらでも発射可能。タンクに至っては空中でも問題なくキャノン砲を発射できる。
これまでのシリーズにも存在した2脚、逆関節、4脚、タンクの4種類に加えて、本作ではフロートという新たな脚部が登場。フロートはエネルギー消費が大きく、その割に積載量も多くないが、「水中に沈まない」という大きな特徴を持つ。本作ではACが完全に水中に没するとミッション失敗になることが多く、ステージによってフロートは必須の脚部となる。
腕部
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。通常の腕と武器と一体化したものがある。武器腕の中にはキャノン砲なみの威力を持つものも存在しており、脚部の形状に関わらず発射に制限が無いため攻撃性能という観点でいえば非常に強力。しかし「武器腕は防御力が0に設定されている」という大きな弱点があり、通常腕とどちらが良いかは状況と機体コンセプト次第である。
頭部
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目次 - Contents
- 『ARMORED CORE 2』の概要
- 『ARMORED CORE 2』のあらすじ・ストーリー
- 火星の争乱
- ディソーダーの脅威
- フライトナーズの反乱
- 決戦のフォボス
- 『ARMORED CORE 2』のゲームシステム
- GARAGE(ガレージ)
- コアパーツ
- 脚部
- 腕部
- 頭部
- ジェネレーター
- ラジエーター
- FCS(Fire Control System/火器管制)
- ブースター
- 腕武器
- 肩武器
- エクステンション
- インサイド
- MISSION(ミッション)
- ARENA(アリーナ)
- MAIL(メール)
- SHOP(ショップ)
- SYSTEM(ショップ)
- 『ARMORED CORE 2』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ネル・オールター
- レオス・クライン
- ストラング
- 『ARMORED CORE 2』の用語
- ナーヴズ・コンコード
- LCC(Large scale enterprises of Central Committee/企業中央委員会)
- フライトナーズ
- ジオ・マトリクス
- エムロード
- バレーナ
- 地球政府
- 『ARMORED CORE 2』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- クライン「レイヴン…お前は何を望む…」
- 『ARMORED CORE 2』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「クラインは『ARMORED CORE』主人公の成れの果て」説