サルゲッチュ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『サルゲッチュ』とは、1999年より株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)がリリースしているゲームシリーズ、またゲームシリーズにかかわるメディア作品群の総称である。「ピポサル」と呼ばれる特殊なヘルメットをかぶったサルたちを捕獲することを目的とした作品で、サルたちの愛嬌のある仕草から高い人気を得ている。
シリーズ1作目の『サルゲッチュ』では、主人公のカケルがタイムマシンにより過去へ飛ばされたことから冒険が始まる。
『サルゲッチュ』の概要
『サルゲッチュ』とは、1999年より株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)がリリースしているゲームシリーズ、またゲームシリーズにかかわるメディア作品群の総称である。『サルゲッチュ』の名前は、1999年6月24日にリリースされたゲームシリーズの初代作品のタイトルであった。しかし、その後本格的にシリーズ化していくに従い『サルゲッチュ』がシリーズそのものを示す名前となった経緯がある。
『サルゲッチュシリーズ』の主な内容は、「ピポヘル(「ピーク・ポイント・ヘルメット」の略称)」という不思議なヘルメットを頭にかぶった「ピポサル」と呼ばれるサルたちを捕まえていくというシンプルなもの。ゲームプレイヤーは「ガチャメカ」という特殊アイテムを上手く使いながらピポサルを研究所へ送還しなければならない。
大きな特徴として世界で初めてのデュアルショック(アナログスティック付き振動コントローラー)対応ゲームソフトであることが挙げられている。また、放送されたコマーシャルも特徴的であった。第1作目は元プロボクサーのガッツ石松、第3作目はお笑い芸人のアンガールズ、『ミリオンモンキーズ』はミュージシャンの大槻ケンヂが務めた。
『サルゲッチュシリーズ』を通して登場するピポサルはその愛らしさから人気を博し、PlayStationのゲームソフトの登場キャラクターを代表する位置づけとなった。
『サルゲッチュシリーズ』は漫画、テレビアニメ、映画にもなっている。
4コマ漫画作品『サルゲッチュ ウキウキ大作戦!』が『月刊コロコロコミック』より1999年6月号から2011年10月号まで連載された。単行本は5巻まで発売されるも、作者の後藤英貴のパソコンが破損しデータが消失してしまう。パソコン破損以降は単行本のタイトルを『サルゲッチュ』と改め新たに1巻から始めた。よって、リニューアル前は全5巻でリニューアル後は全9巻となっている。
テレビアニメ作品『レッチュ ゲッチュ サルゲッチュ』がテレビ東京系列『おはスタ』にて、『サルゲッチュ 〜オンエアー〜』及びその続編『サルゲッチュ 〜オンエアー〜 2nd』がテレビ東京系列『おはコロシアム』にて放送された。
映画『劇場版サルゲッチュ 黄金のピポヘル・ウッキーバトル』が2002年に上映された。同時上映で『爆転シュート ベイブレード THE MOVIE 激闘!!タカオVS大地』が上映された。
『サルゲッチュ』のあらすじ・ストーリー
ピポサル誕生と物語の始まり
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とある町の研究者・ハカセが「ピポヘル(ピークポイントヘルメットの略称)」と呼ばれる特殊なヘルメットを発明。そのピポヘルを間違って遊園地の人気者である子サル・スペクターが頭にかぶってしまう。ピポヘルを間違ってかぶってしまったスペクターは、とてつもない知能を得ると同時に邪悪な心も生み出してしまった。スペクターは他のサルたちを引き連れて歴史改造計画を開始する。一方、ハカセは自身の研究所にてタイムマシンの開発を行っていた。主人公・カケルとカケルの親友・ヒロキはタイムマシンを見学させてもらおうと研究所に足を運ぶ。ところが、カケルとヒロキが研究所で目撃したのはピポヘルを頭にかぶった「ピポサル」たちによって縛り付けられたハカセとハカセの孫娘・ナツミの姿であった。ピポサルが研究所のスイッチを押すと機械が作動し始め、ピポサルはその機械に吸い込まれていってしまう。居合わせたカケルとヒロキも巻き込まれ機械へと吸い込まれる。その機械こそハカセが開発を行っていたタイムマシンであった。カケルはタイムマシンによって過去へと戻され、ピポサルたちを捕まえて研究所へ送還する旅にでる。
中生代~新生代
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恐竜のいた中生代、古代遺跡の多く鎮座する新生代に飛ばされたカケル。ハカセの発明する「ガチャメカ」というアイテムを駆使しつつ順調にピポサルを研究所に送還していく。ある日、ハカセとナツミがいる研究所のモニターがスペクターと繋がる。スペクターはピポヘルを改造した特注品を作り出しさらなる知能を身に着けたという。ハカセはスペクターにピポヘルを頭から外すよう忠告するも聞く耳を持たない。スペクターは歴史を塗り替えて新時代を切り開き、サルのリーダーになる邪悪な計画を披露する。また、スペクターの傍らにはかつてのカケルの親友のヒロキの姿が。しかし、ヒロキは既にスペクターに操られカケルと白黒はっきり決着をつけると闘志を燃やしているのであった。ピポサルを捕獲し続けるカケルであったが、親友のヒロキとステージをどちらが早く駆け抜けられるかというタイムアタックを仕掛けられることとなる。
原始時代~氷河期
新生代にてスペクターに操られたかつての親友ヒロキとのタイムアタックバトルを終えたカケルは、原始時代へと進む。ハカセより海辺を中心にピポサルの捜索を求められたカケルは、指示通り海辺のステージを駆け回りピポサルを研究所へ送還していく。海だけではなく、巨大生物「ガブリン」の体内に入りピポサルを探索する。原始時代のピポサルの送還を完了したカケルは、氷凍てつく氷河期へと進む。半袖短パンのカケルだが、ハカセのガチャメカのおかげで寒さをしのげているらしい。体力を削られていく海や崩れる氷の橋などに苦戦しながらもカケルはピポサルを捕獲していく。そして、カケルはまたしても親友ヒロキにタイムアタックバトルを仕掛けられ対決するのであった。
近代~現代
研究所のハカセよりカケルの元に、ついにスペクターの居場所が分かったとの連絡が入る。スペクターは「人間が文明を発展させた時代」にいるらしい。親友ヒロキとの2度目のタイムアタックバトルを終えたカケルは次なる時代の近代へと向かう。近代の一気に複雑化した和洋中を感じさせる様々なステージに苦戦しながらもピポサルを捕まえていくカケル。カケルはステージ「からくりキャッスル」にて、いよいよスペクターとヒロキを発見する。スペクターは自身の元にたどり着いたカケルに驚いていた。町の制圧はほぼ完了したとヒロキはスペクターに報告する。その報告を聞いたスペクターはヒロキとともに現代へと戻ってしまった。残されたカケルはスペクターの甲冑型ロボット「スペクライザー」と対決することとなり、勝利を収める。
スペクライザーとの戦闘の末勝利したカケルは、現代へと戻ってくる。現代ではすでにピポサルたちが暴れまわり、制圧を始めていた。町の中心部にはスペクターの基地が設営されている。カケルはハカセの研究所へ向かうも、ハカセとナツミはおらずメッセージが残されているだけであった。そのハカセからのメッセージいわく、もう町を救えるのはカケルしかいないとのこと。ピポサルたちから町を守るべくカケルは動き出した。ピポサルたちを捕獲しつつ現代のステージをカケルは突き進む。「スカイTVタワー」の最終部にてスペクターとヒロキ、捕らえられたハカセとナツミを発見する。カケルはハカセとナツミの解放をスペクターに要求するも、もちろん拒否される。ハカセとナツミはスペクターの計画のために協力させられるらしい。ヒロキがハカセとナツミを連れて行ってしまい、残されたカケルはスペクターの操る巨大飛行メカ「バトルクルーザー」と対決することになる。バトルクルーザー戦に勝利したカケルはスペクターにハカセとナツミ、それにヒロキを返すよう求めるがスペクターは逃げ去ってしまうのだった。
サルの本拠地~ラスト
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スペクターから連絡を受けるカケル。スペクターはカケルにゲームをしようと持ち掛ける。スペクターの脱走した遊園地のどこかにハカセとナツミを隠している、隠されたハカセとナツミをカケルに見つけろというのだ。カケルは遊園地へ赴き、ハカセとナツミを探しに行く。遊園地途中にてナツミを発見し解放する。ナツミは研究所の装置を使わない限り勝ち目はないと言い残し、研究所へと戻っていった。遊園地奥地のサーカス場にてハカセを発見し解放する。ハカセはカケルに「君は力ばかりでなく本当の意味で強くなった」と声をかけてくれるも、「難しくてよくわからないや」とカケル。ハカセは研究所の装置の修理ために戻っていった。カケルは引き続き遊園地を進んでいく。するとスペクターの声がする。カケルはスペクターに、ゴーカート場にてヒロキと最後の対決をするように命じられる。ゴーカート場にてヒロキと最後の対決をするカケル。カケルはゴーカートを乗り回すヒロキに勝利。ずっとスペクターに操られていたヒロキはついに目を覚ます。ヒロキは戦闘によって怪我を負ったため、ハカセの後を追い研究所に戻ることになる。するとまたもスペクターの声が。遊園地の城を改造した「スペクター城」でスペクターは待っている、カケルと直接会って話がしたいという。カケルはスペクターの待つスペクター城へと進んでいく。空中へ浮遊する巨大なスペクター城にカケルは驚くも突き進んでいく。カケルは宇宙空間にまで続くスペクター城の最深部までたどり着き、ついにスペクターと対面。スペクターはカケルの力に惚れ込み、ヒロキと同じようにカケルも操って世界征服に協力させようとする。スペクターの超能力にカケルはなんとか耐え抜く。徹底的に抗うカケルにスペクターは失望、カケルを倒そうと戦闘になる。そしてカケルはスペクターの操る戦闘ロボとの対決を制する。「よくもやってくれたな。計画が台無しだ」と敗北を喫したスペクターは憤慨しつつ瞬間移動で逃げ去っていった。スペクターに勝利したカケルは研究所のみんなのもとへ帰還するのであった。
『サルゲッチュ』のゲームシステム
基本的なゲームシステム
サルゲッチュの基本的なゲームシステムはピポサルたちをハカセの発明した「ガチャメカ」を駆使して捕獲することである。主人公カケルの体力は「ビスケット」で、残機は「Tシャツ」で表されている。ビスケットが全てなくなってしまうと残機のTシャツが一つ減ってしまう。Tシャツが完全になくなるとゲームオーバー。ピポサルたちを捕獲するという単純な目的ではあるものの、ゲームシステムは単純ではない。敵キャラとの戦闘、武器で武装した様々なピポサル、ボスキャラなどが待ち構えており一筋縄ではクリアできない仕様で、全く単調な作業を繰り返すようなゲームではない。
ピポサルの種類
捕獲の対象である「ピポサル」は履いているパンツの色で特徴が分類されている。
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目次 - Contents
- 『サルゲッチュ』の概要
- 『サルゲッチュ』のあらすじ・ストーリー
- ピポサル誕生と物語の始まり
- 中生代~新生代
- 原始時代~氷河期
- 近代~現代
- サルの本拠地~ラスト
- 『サルゲッチュ』のゲームシステム
- 基本的なゲームシステム
- ピポサルの種類
- 黄色
- 水色
- 青色
- 白色
- 黒色
- 緑色
- 赤色
- ステージ
- 中生代
- 新生代
- ヒロキアタックパート1
- 原始時代
- 氷河期
- ヒロキアタックパート2
- 近代
- 現代
- スペクターランド
- 『サルゲッチュ』の登場人物・キャラクター
- カケル
- ハカセ
- ナツミ
- ヒロキ
- スペクター
- 『サルゲッチュ』のアイテム
- メカボー
- ゲットアミ
- ミズメカ
- サルレーダー
- パチンガー
- ダッシュフープ
- トビトンボ
- メカヨンク
- マジックパンチ
- 『サルゲッチュ』の用語
- ピポサル
- ビスケット
- Tシャツ
- ガチャメカ
- 『サルゲッチュ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 子供向けゲームとしては高難易度
- スペクター城の演出が高評価