ARMORED CORE 3(アーマード・コア3)のネタバレ解説・考察まとめ
『ARMORED CORE 3』(アーマード・コア3)とは、ロボットゲームの傑作として名高い『アーマード・コアシリーズ』の6作目で、ロボット兵器を操る傭兵「レイヴン」となって地下都市レイヤードで繰り広げられる戦いに身を投じていくPlayStation 2用アクションゲーム。
“管理者”と呼ばれる存在によって完全に制御された世界。人々はその中で生活し、社会を発展させ、やがて成長した企業同士が争うようになる。ロボット兵器を駆る傭兵レイヴンの主人公は、戦いの中で管理者の正体に肉薄していく。
『ARMORED CORE 3』の概要
『ARMORED CORE 3』(アーマード・コア3)とは、ロボットゲームの傑作として名高い『アーマード・コアシリーズ』の6作目で、ロボット兵器を操る傭兵「レイヴン」となって地下都市で繰り広げられる戦いに身を投じていくPlayStation 2用アクションゲーム。製作はフロム・ソフトウェアで、ファンからは『AC3』と略されている。
初代『ARMORED CORE』から続いていた作中の歴史をいったんリセットし、新たな世界で新たな物語が展開する。パーツの性能バランスも改めて調整され、ミッションの難易度も低いため初心者向けの作品とされている。
“管理者”と呼ばれる存在によって完全に制御された世界レイヤード。人々はその中で生活し、社会を発展させ、やがて成長した企業同士が争うようになる。その主力となったのは、強力なロボット兵器アーマード・コア(以下AC)を駆る“レイヴン”と呼ばれる傭兵たちだった。
そのレイヴンの1人である主人公は、レイヤードを代表する三大企業の抗争と、反管理者の姿勢を鮮明にしているユニオンという組織の活動に巻き込まれていく。やがて管理者は暴走としか思えない行動を取り始め、レイヤードは存亡の危機に立たされる。最後の希望となった主人公は、人類の生き残りを懸けて管理者に立ち向かう。
『ARMORED CORE 3』のあらすじ・ストーリー
レイヤードの発展と摩擦
水、食料、空気、電力、あらゆる資源が“管理者”と呼ばれるAIによって完全に制御された世界レイヤード。人類は管理者の庇護下で生活し、社会を発展させていき、やがて成長した企業同士が争うようになる。
その抗争においての主力となったのは、レイヴンこと“ロボット兵器ACを駆る傭兵”たちだった。レイヴンたちは金のため、欲のため、あるいは己の力を誇示するため、戦場で無慈悲に暴威を振るい、死と破壊を生み出していった。
レイヤードに君臨する最大企業にして密かに管理者からの脱却を目論むミラージュ、二番手にして逆に管理者を信奉するクレスト・インダストリアル(以下クレスト)、貪欲に自社の発展を進めていくキサラギ、反管理者を標榜して活動する民間組織ユニオン。
彼らからの仕事を傭兵たちに斡旋するグローバルコーテックスに所属するレイヴンである主人公は、ACの強大な力を我が物として今日も戦場に赴いていく。
飽和する世界
ある時、主人公は区画の再開発に反対した住民たちの暴動の鎮圧任務に出撃し、これを難なく片づける。この際、グローバルコーテックスのオペレーターであるレイン・マイヤーズから、「最近この手の依頼が特に多い、社会が発展しすぎてレイヤードは限界に達しつつある」との噂を聞かされる。
果たしてそれを裏付けるように、主人公は徐々に不可解な依頼を受けていく。特に管理者が「地殻変動で崩壊した」と発表したはずのセクション513の調査では、そこがまったく無傷のまま残っていることが明らかとなる。なぜ管理者は誤った情報を流しているのか、無人の区画を遊ばせておくのか、レイヴンたちや各企業の上層部は次第に疑念を強めていく。
管理者の暴走
レイヤードの中に管理者への疑念が吹き巻く中、クレストの私設部隊が謎の新型ACに襲撃させるという事件が発生。その正体を隠しながら活動していた反管理者組織ユニオンは、「管理者は狂い、制御を失っている」と断定する。
その後ユニオンは主人公を含むレイヴンたちを雇い、管理者への攻撃を画策。しかしこれはクレストの妨害により失敗に終わり、そればかりか「これまでの異常はユニオンの自作自演」との声明を発表し、ユニオンとその支援者でもあるキサラギへの攻勢を強める。
ここに管理者のものと思われる新型ACが加わったことにより、ユニオンとキサラギはほぼ壊滅。クレストの損害も大きく、共倒れに近い状態となるが、新型ACたちは止まらぬままレイヤードの都市部を攻撃。さらに空気や電力も滞り始め、今まで管理者によって制御されてきたレイヤードは人類の生存すら困難な状態となっていく。
新世界へと至る道
ミラージュは管理者に直接アクセスし、この状況を打開しようと試みるが、狂信者と化したクレストによって阻止される。そのクレストも、最後に「狂っているのは分かっていたが、管理者が我々に滅べというなら滅びるべきだったのかもしれない」とのメッセージを残して新型ACの猛攻に屈して壊滅する。
ここに来てミラージュはユニオンの残党と手を組むも、「管理者を自分の支配下に置いてレイヤードの覇権を握る」ことを目論むミラージュと、「管理者の完全破壊」を目指すユニオンは最後の最後で決裂し、この作戦は失敗。ミラージュもまたクレストたちと同じく滅びの時を迎える。
規模が小さいからこそなんとか逃げ切ることに成功したユニオンは、一連の激烈な戦いをも戦い抜いてなお健在だった主人公に全ての希望を託し、管理者の破壊を要請。今さらそれを成したところでレイヤードの環境を元に戻せる保証は無かったが、他に方法もできることもないのも事実だった。
これまでの戦いで判明した管理者の本体が存在する中枢へのルートを進み、管理者側の新型AC群を撃破し、主人公はついに目的を達成。機能停止する直前、管理者は「再生プログラム」が最終段階へと至ったことを宣言し、今まで閉じていたいくつかのゲートを解放。その先には光溢れ、豊かな緑に満ちた新世界「地上」が広がっていた。
『ARMORED CORE 3』のゲームシステム
プレイヤーはレイヴンと呼ばれる傭兵となり、自分でパーツを選んで組み上げたロボット兵器ACを操って企業からのミッションをクリアして報酬を得る。この報酬を使って新しいパーツを購入し、ACを強化しつつ、レイヤードの破滅を阻止すべく戦っていく。
プレイヤーの分身である主人公には、外見、年齢、性格どころか性別も含めて一切の設定が存在せず、どのような理由からレイヴンを目指したかは不明。それらについてはプレイヤーが自由に想像できる形にした上で、ひたすら「ロボットアクションゲーム」を楽しむのが本作のコンセプトである。
GARAGE(ガレージ)
SHOPで購入したパーツを選んでACを組み上げるモード。基本となるコアパーツに、脚部、腕部、頭部、ジェネレーター、FCS(火器管制システム)、ブースター、腕武器、肩武器、エクステンション、インサイド、ラジエータを装着することで完成する。
パーツごとのカラーやエンブレムを変更することも可能で、ロボットアニメの主人公機のような華々しいカラーリングにすることもできる。
コアパーツ
ACの基本となるパーツ。完成させたいACが重武装型であれば防御性能の高いもの、機動力を活かしたいなら軽量なものを選ぶのがセオリー。
このパーツには、すさまじいスピードで加速し地上や空中を移動する「オーバーブースト」機能が搭載されている。しかしエネルギー消費が激しく、機体温度も一気に上昇するため、使いどころは考える必要がある。
脚部
ACを組み上げる際に「必ず選択しなければならない」必須パーツの1つ。このパーツの性能で積載量が決まるので、組み上げたいACに合わせて慎重に選ぶ必要がある。2脚、逆関節、4脚、タンク、フロートの5種が存在し、さらにそれぞれに「軽量高速型」や「重武装型」など様々な種類がある。
強力な肩武器であるキャノンを発射する際、2脚と逆関節とフロートは発射体勢をとる必要があるが、4脚は地上にさえいれば移動しながらでも発射可能。タンクに至っては空中でも問題なくキャノン砲を発射できる。
フロートはエネルギー消費が大きく、その割に積載量も多くないが、「水中に沈まない」という特徴を持つ。本作ではACが完全に水中に没するとミッション失敗になることが多く、ステージによってはフロートは必須の脚部となる。
腕部
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。通常の腕と武器と一体化したものがある。武器腕の中にはキャノン砲なみの威力を持つものも存在しており、脚部の形状に関わらず発射に制限が無いため攻撃性能という観点でいえば非常に強力。しかし「武器腕は防御力が0に設定されている」という大きな弱点があり、通常腕とどちらが良いかは状況と機体コンセプト次第である。
頭部
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。ACの基本的な制御を行う部位。高性能のものの中にはレーダー機能を搭載したものも存在し、索敵可能な範囲や防御力も個別に細かく設定されている。
ジェネレーター
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目次 - Contents
- 『ARMORED CORE 3』の概要
- 『ARMORED CORE 3』のあらすじ・ストーリー
- レイヤードの発展と摩擦
- 飽和する世界
- 管理者の暴走
- 新世界へと至る道
- 『ARMORED CORE 3』のゲームシステム
- GARAGE(ガレージ)
- コアパーツ
- 脚部
- 腕部
- 頭部
- ジェネレーター
- ラジエーター
- FCS(Fire Control System/火器管制)
- ブースター
- 腕武器
- 肩武器
- エクステンション
- インサイド
- MISSION(ミッション)
- 僚機(りょうき)
- ARENA(アリーナ)
- MAIL(メール)
- SHOP(ショップ)
- SYSTEM(システム)
- 『ARMORED CORE 3』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- レイン・マイヤーズ
- アップルボーイ
- 『ARMORED CORE 3』の用語
- レイヤード
- 管理者
- グローバルコーテックス
- ミラージュ
- クレスト・インダストリアル
- キサラギ
- ユニオン
- 『ARMORED CORE 3』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ノクターン「お互いレイヴンだ。余計な詮索は無しにしよう」
- レジーナ「サンキューレイヴン、助かったわ」
- 『ARMORED CORE 3』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 謎のままとなった「なぜ人類はレイヤードの中で暮らしていたのか」