ARMORED CORE VI(アーマード・コア6)のネタバレ解説・考察まとめ

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン)とは、ロボットアクションゲームの金字塔として名高い『アーマード・コア』シリーズの通算25作目の作品。プレイヤーの心を容赦なくへし折る難易度の高さと迫力あるロボットアクションで話題となった。
大災害によって見捨てられた惑星ルビコンにて、新時代エネルギー「コーラル」の欠片が発見される。コーラルが生み出す利権を求めて多くの企業が抗争する中、独立傭兵の主人公も同じ地を目指す。

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の概要

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン)とは、2023年8月25日に発売された、ロボットアクションゲームの金字塔として名高い『アーマード・コア』シリーズの通算25作目の作品である。

前作『アーマード・コア ヴァーディクトデイ』から実に11年ぶりの発売であり、製作発表時から高い注目を集めていた。対応機種はPS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X/S、Steamで、PS同士またはXbox同士であればデータコンバートが可能となっている。
『アーマード・コア』シリーズらしい殺伐とした世界観とストーリー、プレイヤーの心を容赦なくへし折る難易度の高さ、ロボットアニメもかくやという迫力あるアクションで発売と同時に大きな話題となった。

惑星ルビコンは、新時代エネルギー「コーラル」によって引き起こされた大災害によって見捨てられた土地となっていた。しかしそのルビコンにて、失われたはずのコーラルの欠片が発見される。
コーラルが生み出す莫大な利権を求めて多くの星外企業がこの地に進出し、その対立と抗争が果てしなく激化していく。そんな中、独立傭兵を営む主人公も、仕事と、自由と、自分が生きられる場所を手に入れるために、同じくルビコンを目指していく。

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』のあらすじ・ストーリー

新エネルギー「コーラル」を巡る戦い

人類が宇宙に進出し、星々を巡りながら富と派遣を懸けて争う時代。惑星ルビコンで発見された新物質「コーラル」は、新たなエネルギー源として注目され、星外企業同士の激しい争奪戦を巻き起こした。
彼らの戦いは、やがてルビコンの地下深くに眠っていた大量のコーラルを爆発させるに至り、周囲の星々をも含む重篤な汚染を発生させる。「アイビスの火」と呼ばれるこの事件以降、コーラルはほとんど採れなくなり、星外企業たちもルビコンから相次いで撤退。汚染と経済の停滞により、ルビコンは静かに滅びの道を歩んでいった。

しかしある時、そのルビコンで再びコーラルが発見される。コーラルが生み出す莫大な利益を求め、再び多くの星外企業がルビコンに押し寄せる中、「これ以上故郷を荒らされてなるものか」とルビコニアン(ルビコン出身者)による組織ルビコン解放戦線が結成。ベイラムグループやアーキバスグループといった星外企業の傘下組織の私設軍と激しい攻防を繰り広げる。
彼らの闘争を金にするために、多くの傭兵たちも動き出す。かつてルビコンで活動していた傭兵斡旋業者のハンドラー・ウォルターも再びこの地を目指し、その彼が子飼いの傭兵として用意したのが強化人間C4-621という人物だった。彼(作中では性別が明かされないため彼女の可能性もある)は第4世代型の強化人間で、情動や人間性を失っていたが、「コーラルを独占して大金を得れば人生を取り戻せる」とのウォルターの誘いに応じて機動兵器アーマード・コアを駆る独立傭兵となったのだった。

密航者レイヴン

ルビコンに降り立ったC4-621が最初にしたことは、戦場に転がるACの残骸から生きているライセンスを奪取し、自分がその立場に成り代わることだった。ルビコンに近づく者を無条件で迎撃する惑星封鎖機構の妨害を受けつつも、ウォルターの支援もあってこの作業は成功し、C4-621は「レイヴン」というAC乗りのライセンスを我が物とすることに成功。以降はこの名で活動していく。
この時ルビコンでは、頑強に抵抗するルビコン解放戦線を相手に、ベイラムグループとアーキバスグループの2大企業が競うように戦果を稼いでいく状態にあった。レイヴンはそのどちらにも属さない独立傭兵として活躍し、少しずつ戦果を挙げていく。

やがてレイヴンは、ベイラムとアーキバスの双方が手を焼いていた“壁”と呼ばれる要塞の攻略作戦に参加してこれを成功させる。ウォルターの紹介もあり、ベイラムグループのAC部隊「レッドガン」の隊長ミシガン、アーキバスグループの強化人間部隊「ヴェスパー」などとも交流するようになり、彼らから有力な戦力として注目されていった。
一方、単なる金儲けのためにルビコンに舞い戻ったかに見えたウォルターが、ここに来てなんらかの思惑により動いていることが判明。レイヴンの知らないところで、様々な人物と接触していく。

エアとの遭遇

“ウォルターの個人的な依頼”という形で、レイヴンはウォッチポイントの1つを破壊する作戦を請け負うこととなる。ウォッチポイントとは、地下深くを流れるコーラルを監視するための施設で、「アイビスの火」以降もずっと稼働を続けていた。
立ちはだかるレイヴンを撃破してウォッチポイントを破壊したレイヴンだったが、その直後にコーラルの爆発に巻き込まれて意識を失う。ウォルターとも連絡が取れなくなる中、彼は「ルビコニアンのエア」を名乗る女性から接触を受ける。通常の通信とは明らかに異なる、テレパシーとも特殊な形での電波ジャックとも取れるようなエアの連絡を受けつつ、レイヴンは突如現れた封鎖機構の機動兵器と交戦。これを撃破する。

ウォッチポイントで起きたコーラルの爆発は、規模からすればごく小さいものだった。ウォルターはこの時飛散したコーラルの動きから、海を越えた先にある中央氷原に莫大なコーラルが眠っていると推測。レイヴンに休息を命じつつ、その調査の準備に取り掛かる。

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物・キャラクター

強化人間C4-621 / レイヴン

本作の主人公。第4世代型の強化人間で、情動や人間性をほとんど失っている。作中ではセリフがなく、どのような人物なのかはプレイヤーの想像に委ねられている。

ハンドラー・ウォルター

CV:坂詰貴之

傭兵斡旋業を営む男。人の命も商品の一部と見なす冷徹な人物だが冷酷なわけではなく、情動を失った主人公を不器用に気遣う言葉を時折口にする。
かつてルビコンで活動していたらしく、今回の期間は単なる金儲けではなく、なんらかの目的を持って行われたもの。

エア

CV:ファイルーズあい

コーラルの爆発に巻き込まれて意識を失ったレイヴンに話しかけてきた謎の存在。テレパシーなのか特殊な電波ジャックなのか、通常の通信とは明らかに異なる形で接触してくるなど、その正体は不明。
自身はルビコニアンを名乗り、レイヴンをサポートするも、彼が撃墜されても「残念です」で片づけるなどある意味ウォルター以上に非情なところがある。

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の用語

アーマード・コア/AC(エーシー)

胴体部分であるコアパーツに、頭部、腕、足、各種の武器を搭載して動かす機動兵器。作品世界の兵器の中でもかなり強力な存在で、パーツを組み替えることで様々な状況に対応できる汎用性の高さが最大の強みとなっている。
作中では多くの場合「AC」(エーシー)と略して呼称される。

ISB2262 惑星ルビコン3

宇宙に進出した人類が発見した地球型惑星。コーラルの発見により一躍宇宙規模での注目の的となるが、「アイビスの火」の発生で壊滅的な損害を受けた。
失われたと思われていたコーラルの再発見により、星外企業による武力を用いた経済戦争の最前線となる。

コーラル

惑星ルビコンで発見された新物質。新エネルギーとして注目されたが、「アイビスの火」による一斉爆発で、1度は完全に失われたものと考えられていた。
人間が服用した場合、強烈な向精神作用を引き起こす。中毒性と副作用も強く、多くの廃人を生み出した。

アイビスの火(アイビスのひ)

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