Demon's Souls(デモンズソウル)のネタバレ解説・考察まとめ
『Demon's Souls(デモンズソウル)』とは、2009年に発売されたPlayStation 3用アクションRPG。開発はフロム・ソフトウェア。「チャレンジ・発見・達成」の3点に重きを置いており、稀にみる高難易度と完成度の高いゲーム性で多くのプレイヤーを魅了し、「死にゲー」と呼ばれる新たなジャンルを切り開いた。この作品の発売後、様々な「死にゲー」が各社から発表された。ほとんどプロモーションを行わなかったものの、世界的な大ヒットを記録したゲームである。
『Demon's Souls(デモンズソウル)』の概要
『Demon's Souls(デモンズソウル)』とは2009年2月5日に発売されたPlayStation 3用3DアクションRPGである。制作は『キングス・フィールド』や『アーマード・コア』など、硬派なストーリーと高い難易度が魅力の名作ゲームを数多く手掛けるフロム・ソフトウェア。開発には2年半もの時間を要した。
「チャレンジ・発見・達成感」の三要素に重点が置かれ、高い難易度と作りこみの秀逸さから高い人気を博している。俗にいう「死にゲー」であり、何度も死亡して攻略方法を見つけ、先へ進めていく。
プレイヤーは「楔の神殿」と言われる拠点から5か所あるフィールド、「ボーレタリア王城」、「ストーンファング坑道」、「塔のラトリア」、「嵐の祭祀場」、「腐れ谷」に向かい(初期は「ボーレタリア王城前のみ)、各ダンジョンの最深部にいるデーモン(ボス)の討伐を目指す。ダンジョンは3つ、または4つの階層に区切られており、ボーレタリア王城前をクリアすると各フィールドのダンジョンに自由に挑戦できる。ダンジョンによって様々な設定がされており、ボスやダンジョンの難易度が異なる。基本的には階層が深くなるにつれ、より難しいダンジョン、より強いボスになっていくが、それもまた異なる場合がある。
敵やアイテム、罠などの考え抜かれた配置によって、ただ難しいだけではなく探索する楽しさや攻略法を見つけ出す面白さを生んでいる奇跡的なゲームバランスが1番の特徴である。
リアルタイムでオンラインに接続しているプレーヤーと共闘や対戦ができる他、自分がマップ上に残したメッセージを他プレーヤーが読んで評価がもらえると体力が回復するといったような変わった要素もあるシステムは「非同期型コミュニケーション」と称され国内外で数々の賞を受賞した。
『Demon's Souls(デモンズソウル)』のあらすじ・ストーリー
北の大国「ボーレタリア」に「古い獣」が復活し、全土を「色の無い濃霧」に包み込まれた。人々のソウル(魂)を貪り、強大な力を手に入れたデーモン達とソウルを奪われ亡者になった者どもに滅亡された「ボーレタリア」。デーモンが溜め込んだその強力なソウルをもとめ、外部から侵入してきた欲深き人間達は誰一人として生還しなかった。そんな中、霧の裂け目へ「一筋の希望」が足を踏み入れるのであった。
楔の神殿
プレイヤーがまず向かったのは「楔の神殿」と呼ばれる場所だった。プレイヤーはデーモンを討伐するため、ここから各地の5つのダンジョンに向かうことになる。また各ダンジョンを攻略していくことで「楔の神殿」の拠点が充実していく。
ボーレタリア王城
ボーレタリア王城はオーラント王の居城だ。かつては優秀な騎士達が集う王城だったが、プレイヤーが訪れた時にはもうソウルに飢えた兵士達と、凶暴な飛竜の巣窟と化していた。ボスの「ファランクス」、「塔の騎士」、「つらぬきの騎士」、「老王オーラント」を倒すとクリアだが、3ステージ目の「内郭」に入るには他のダンジョンをクリアする必要がある。
ストーンファング坑道
ストーンファング坑道ではソウルを奪われた工夫達が、自我を失った後も黙々と発掘作業を続けている。ここのボスは「タカアシ鎧蜘蛛」、「炎に潜むもの」、「竜の神」。「竜の神」を倒すことでダンジョンクリアとなる。
塔のラトリア
塔のラトリアはかつて女王の一族が建設した象牙の塔だ。「愚か者の偶像」、「マンイーター」、「黄衣の翁」の3体のボスを倒すことが目標となる。
嵐の祭祀場
かつて死と嵐を祭る蛮族がいた孤島の祭祀場が「嵐の祭祀場」である。この地にデーモンが出現してから、ソウルに惹かれた亡者が集まるようになってしまった。ボスの「審判者」、「古い勇士」、「嵐の王」を倒すとダンジョンクリアとなる。
腐れ谷
腐れ谷はゴミや動物など捨てられたすべてのものが集まる谷である。ここでは「ヒル溜り」、「不潔な巨像」、「乙女アストラエア」という3体のボスがプレイヤーを待ち受ける。
楔の神殿地下
全てのエリアのデーモンを倒すと、楔の神殿の地下に入れるようになる。ここではラスボス「なりそこないのオーラント」が待ち受けている。「なりそこないのオーラント」を倒した後、主人公を楔の神殿に召喚した謎の女性・火防女を倒すかどうかでエンディングが変化する。
『Demon's Souls(デモンズソウル)』のゲームシステム
基本システム
一般的なRPGとは異なる「ソウル」と呼ばれる特殊な蓄積方法の経験値が存在し、プレイヤーが死亡時、その場所に「ソウル」を回収しにいかないと「ロスト」と呼ばれるペナルティーにより経験値をすべて失ってしまう。死亡地点で「ソウル」を回収せずに再度死亡してしまうとそこまで貯めた「ソウル」は消滅(「ロスト」)してしまう。
1つのフィールドを追進することもできるが、各フィールドのダンジョンを政略的にクリアしていかないとほぼすべてのダンジョンで行き詰るように難易度設定がされており、下記にあるように1つのダンジョンを念密に捜索し、武器や防具、アイテムを獲得していくことで「ソウル」によるプレイヤー自身の強化の他に、装備面での強化もクリアの大事な要素となっていく。
プレイヤーが画面で確認できるところは基本的に到達可能でショートカットや隠し通路などが存在し、落下死の概念があるもののダンジョンの構造を熟知すると落下によるショートカットや隠しアイテムなどの場所に到達することが出来る。
進行イベントやアイテムなどの購入が出来なくなってしまうが一部のキャラクターを除いてほぼ全員殺害することが出来る。アイテム面でのキャラクターの殺害はゲームの難易度を著しく高くしてしまう可能性もあるが、メインストーリー上は問題なくゲームクリアまでプレイすることが可能である。
周回プレイが前提として製作されており、多くのRPGに存在する「エンディング」はあるものの、「物語の終わり」というものに重きを置かれていないため、上限に達するまで難易度が上昇していくが周回を重ねてプレイを楽しむことが出来る。周回の楽しみとしては難易度は上がるものの、以前に進めた進行イベントとちがうイベントをたのしむことができるため、回収しきれなかった要素を別に味わうことが出来る。
キャラクターメイキング
本作ではキャラクターの性別を選択することができる。性別による能力差はないが、男専用装備、女専用装備が存在する。
またキャラクターの顔を人種、性別、年齢、髪型、髪の色を自分で決めることもできる。
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目次 - Contents
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の概要
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』のあらすじ・ストーリー
- 楔の神殿
- ボーレタリア王城
- ストーンファング坑道
- 塔のラトリア
- 嵐の祭祀場
- 腐れ谷
- 楔の神殿地下
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』のゲームシステム
- 基本システム
- キャラクターメイキング
- 生まれ
- 兵士
- 狩人
- 盗賊
- 放浪者
- 蛮族
- 騎士
- 神殿騎士
- 神職
- 魔術師
- 貴族
- 能力値
- 体力
- 知力
- 頑強
- 筋力
- 技量
- 魔力
- 信仰
- 運
- 各システム
- 戦闘
- ソウル体
- ソウルポイント
- ソウル傾向
- ネットワーク
- 協力プレイ(青ファントム)
- 侵入プレイ(黒のファントム)
- 対戦プレイ(赤い瞳の石)
- 幻影
- 血痕
- ヒントメッセージ
- 登場するダンジョン
- 小国の王の要石:ボーレタリア王城
- 穴掘りの王の要石:ストーンファング坑道
- 塔の嬢王の要石:塔のラトリア
- 影人の司祭の要石:嵐の祭祀場
- 貧者の長の要石:腐れ谷
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の登場人物・キャラクター
- 主人公(プレイヤー)
- 黒衣の火防女(こくいのひもりめ)
- 要人(かなめびと)
- 心の折れた戦士
- 大袋のトマス
- 鍛冶屋ボールドウィン
- 鍛冶屋エド
- ハイエナのパッチ
- 発掘者ブライジ
- 信仰心ある娘
- 神の信徒
- ウルベインの使徒
- フレーキの弟子
- 賢者フレーキ
- 魔女ユーリア
- 沈黙の長ユルト
- 秘匿者メフィストフェレス
- ボーレタリアのオストラヴァ
- 双剣のビヨール
- 双剣のヴァラルファクス
- オーランド王に使えし三騎士
- 塔の騎士アルフレッド
- つらぬきの騎士メタス
- 長弓のウーラン
- 老王オーラント
- 古き王ドラン
- ガル・ヴィンランド
- 聖女アストラエア
- 断罪者ミラルダ
- 放浪者スキルヴィル
- 辺境卿ライデル
- サツキ
- セレン・ヴィンランド
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』のアイテム
- 武器
- 短剣
- 直剣
- 大剣
- 特大剣
- 曲剣
- 刀
- 刺剣
- 斧
- 大斧
- 槌
- 大槌
- 格闘武器
- 槍
- 竿状武器
- 弓
- 弩
- 触媒
- タリスマン
- ユニーク武器
- 防具
- 盾
- 大盾
- 指輪
- 攻撃アイテム
- 回復アイテム
- 鍵
- 鉱石
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の用語
- ボーレタリア
- デーモン
- ソウル
- ファントム
- アンバサ
- 楔の神殿(くさびのしんでん)
- 要石(かなめいし)
- 『Demon's Souls(デモンズソウル)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 高難易度に対する不安