ARMORED CORE for Answer(アーマード・コア フォーアンサー)のネタバレ解説・考察まとめ
『ARMORED CORE for Answer』(アーマード・コア フォーアンサー)とは、『アーマード・コアシリーズ』の12作目で、強力なロボット兵器を操る傭兵「リンクス」となって企業間の抗争に身を投じるPlayStation 3及びXbox 360用アクションゲーム。
前作『ARMORED CORE 4』から10数年。地上は汚染され、人類が高高度を飛ぶ飛行ユニットに居住空間を移した中、新人リンクスがデビューを果たす。彼の成長と活躍が、新たな悲劇と闘争の呼び水となっていく。
『ARMORED CORE for Answer』の概要
『ARMORED CORE for Answer』(アーマード・コア フォーアンサー)とは、ロボットゲームの傑作として名高い『アーマード・コアシリーズ』の12作目で、強力なロボット兵器アーマード・コアネスクト(以下ネクストAC)を操る傭兵「リンクス」となって企業間の抗争に身を投じるPlayStation 3及びXbox 360用アクションゲーム。製作はフロム・ソフトウェアで、ファンの間では「fA」もしくは「ACfA」と略されることが多い。
前作『ARMORED CORE 4』の10数年後を舞台としており、前作を上回る超高速戦闘が話題となった。作中にはアームズ・フォート(以下AF)と呼ばれる超巨大兵器が何体も登場し、それらとの壮絶な戦いも魅力の1つである。操作難易度は高いが、慣れれば縦横無尽に空を駆け抜けて敵を撃ち落とすロボットアニメの主人公さながらの戦闘が可能で、発売した頃から話題となり始めた“ゲーム配信”の題材としても人気が高い。
「リンクス戦争」と呼ばれる戦いの後、ネクストACが撒き散らすコジマ粒子によって地上は汚染され、人類は高高度を飛ぶ飛行ユニット「クレイドル」に居住空間を移していた。世界の覇権は相変わらずいくつかの巨大企業が握ってはいたが、単体で企業をも打倒する力を秘めたネクストACとそのパイロットたるリンクスたちを恐れた彼らは、新たな戦力としてAFを開発。ひたすらに自社の利益を追求し、飽くなき抗争を繰り返していた。
そんな中、新人リンクスがデビューを果たす。やがて彼は並外れた才覚を発揮して「最強のリンクス」とも称されるホワイト・グリントをも撃破。危うい均衡を保っていた企業間の野心と警戒を刺激する存在となり、そしてその裏で密かに進行していた悲壮な計画にも関わっていく。
『ARMORED CORE for Answer』のあらすじ・ストーリー
リンクス戦争の末路
国家が衰退し、代わって巨大企業が世界を支配するようになった時代。戦場の主力にして勝敗を分ける決定的存在となったのは、ネクストACと呼ばれる新型ロボット兵器と、それを駆る「リンクス」と呼ばれる傭兵たちだった。ネクストACは既存の兵器とは隔絶したすさまじいまでの力を持っていたが、その圧倒的な性能を支える根幹技術であるコジマ粒子は人体にも環境にも深刻な害を及ぼす汚染物質でもあった。
やがて巨大企業はGAとレイレナードの2つのグループに分かれ、散発的に戦闘を繰り返すようになった。やがてGA側の会社への襲撃を機に一気に戦端が開かれ、世界規模の戦争が勃発。後にリンクス戦争と呼ばれるこの戦いでもネクストACは活躍し、同時に世界中がコジマ粒子で汚染される事態となる。
レイレナード本社は壊滅するも、彼らのグループに属していた会社やGA陣営の会社もまた甚大な被害を受け、企業による支配体制は事実上崩壊。人類は汚染された大地を捨てて、クレイドルという巨大な飛行ユニットを建設し、そこに居住空間を移していった。
新人リンクスの活躍
リンクス戦争から10数年。新たな巨大企業が台頭し、世界は一応の安定を取り戻していたが、企業間の抗争もまた続いていた。リンクス戦争におけるネクストACの恐るべき力を目の当たりにした各企業は、それに対抗しうる力を求め、全長数キロにも及ぶ巨大兵器AFの研究と開発に着手。これらはネクストACすらも退け得る力を持ってはいたが、その優位を完全に奪うにはいたらず、抗争の激化を招くだけの代物となった。
そんな中、主人公たる新人リンクスがデビューを果たす。当初は大して注目されていなかった主人公だが、デビューして間もない頃にAFの単独撃破という大仕事をやってのける。
やがて主人公は、リンクス戦争で驚異的な戦果を挙げた最強のネクストACホワイト・グリントをも撃破。いよいよその実力は本物だとして各勢力から注目されるようになる。
主人公の選択によって、ここから物語は3つに分岐していく。
統治企業連合ルート
その実力を証明した主人公の下に、「ORCA旅団」という聞き覚えのない組織からの依頼が届く。詳細が何も書かれていないそれを怪しく感じた主人公は、その依頼を受けず、より重要度の高い企業からの依頼を受けていく。
それからしばらくして、ORCA旅団が本格的に活動を開始。彼らは地上にあるアルテリア施設からのエネルギー照射を受けて飛び続けるクレイドルを地上に下ろすことを目的としており、そのためにアルテリア施設への攻撃を繰り返していた。
未だコジマ粒子による汚染著しい地上に下ろされれば、大半の人類は命を落とす。人々はこの凶行に戦慄するが、企業の上層部は政治的取引により早々に自分たちの安全を確保して見て見ぬふりを決め込む。これに憤ったリンクスのウィン・D・ファンションは、主人公と協力してORCA旅団との決戦に臨む。
ORCA旅団によれば、このままクレイドルが飛び続ければ空までもがコジマ粒子に汚染され、地球全土が人類が生存できない環境になるという。だからといって何千万という無辜の人々を犠牲にするなど受け入れられないと立ち向かった主人公とウィンは、ORCA旅団に所属するリンクスを撃破し、かろうじてアルテリア施設を守り切る。将来の破滅を頭の中では理解しつつ、主人公とウィンは多くの人々を救うことができた事実を喜ぶのだった。
ORCA旅団ルート
ORCA旅団からの依頼を受けることにした主人公は、そこで「このままクレイドルが飛び続けると空までもがコジマ粒子に汚染され、地球全土が人類の生存できない場所となる」こと、「コジマ粒子の影響から真の意味で逃れるには宇宙に行くしかないが、リンクス戦争からさらに前に衛星軌道上に配置された自律兵器アサルトセルのせいでそれが不可能である」ことを教えられる。ORCAは人類の未来を切り開くため、現生人類の大半が命を落とすことになろうとも、クレイドルの機能停止とエーレンベルク砲によるアサルトセルの破壊を計画していた。
主人公はORCA旅団の計画に賛同し、まずは地上からクレイドルにエネルギーを送るアルテリア施設の破壊に着手する。
企業は子飼いのリンクスを何人も送り込み、果ては最新型のAFまで持ち出してこれを止めようとするも、個々が一騎当千のリンクスであるORCA旅団は頑強に抵抗。1人また1人と倒れ、しかし歩みを止めず、ついに主人公の手により全てのアルテリア施設の破壊とアサルトセルの除去に成功する。
これまでも、そしてこれから先も、ORCA旅団の行動はおびただしい犠牲を出す形となったが、それにより人類は未来に希望をつなぐことにも成功したのだった。
虐殺ルート
ORCA旅団への協力を決めた後、主人公は彼らに加担するオールドキングというリンクスから個人的な依頼を受ける。オールドキングは「どうせクレイドルを地上に下ろすなら、エネルギーの供給を断って不時着させるなど生温い」と考えており、クレイドルを直接攻撃して目的を果たそうと考えていた。
主人公が賛同すると、彼らは2人で出撃してクレイドルを襲撃。わずか数分にして数千万もの人々の命を奪う前代未聞の虐殺を実行する。オールドキングは「革命に犠牲は付き物だ、殺す相手をいちいち選んでいては世界は変わらない」と語り、他のクレイドルも襲おうとさらに誘いをかけてくる。
再び出撃した主人公とオールドキングを待っていたのは、残るクレイドルを守るために立ち上がった企業子飼いのリンクスたちと、2人の凶行を黙って見ているわけにはいかないと判断したORCA旅団のリンクスたちだった。圧倒的な数の差の中、オールドキングはあっさりと撃墜され、主人公もまた何体ものネクストACによる猛攻を受ける。しかしそれでもなお主人公は彼らを返り討ちにし、オールドキング流に人類の未来をつなぐために、再びクレイドルを撃墜する。
これにより主人公は「人類種の天敵」、「史上最も多くの人命を奪った個人」との悪名で語られる存在となる。ORCA旅団の守らんとした“人類の未来”がそこにあったのかどうかは定かではない。
『ARMORED CORE for Answer』のゲームシステム
GARAGE(ガレージ)
SHOPで購入したパーツを選んでACを組み上げるモード。基本となるコアパーツに、脚部、腕部、頭部、ジェネレーター、FCS(火器管制システム)、ブースター、腕武器、肩武器を装着することで完成する。
パーツごとのカラーやエンブレムを変更することも可能で、ロボットアニメの主人公機のような華々しいカラーリングにすることもできる。
コアパーツ
ACの基本となるパーツ。完成させたいACが重武装型であれば防御性能の高いもの、機動力を活かしたいなら軽量なものを選ぶのがセオリー。
脚部
ACを組み上げる際に「必ず選択しなければならない」必須パーツの1つ。2脚、逆関節、4脚、タンク、フロートの5種が存在し、さらにそれぞれに「軽量高速型」や「重武装型」など様々な種類がある。
総積載量と限界積載量という数値が存在し、脚部以外の機体の総重量は前者の内に留めることが推奨されている。これを超えても出撃は可能だがネクストACの強みである機動力が低下し、後者の数値を超えると出撃自体ができなくなる。
腕部
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。通常タイプの腕と武器と一体化したもの(武器腕)がある。武器腕はいずれも強力だが、総じて防御性能が控えめで、手に武器を持つこともできなくなる。
頭部
機体を組み上げるための必須パーツの1つ。ACの基本的な制御を行う部位。期待の安定性や衝撃への耐性に影響する。
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目次 - Contents
- 『ARMORED CORE for Answer』の概要
- 『ARMORED CORE for Answer』のあらすじ・ストーリー
- リンクス戦争の末路
- 新人リンクスの活躍
- 統治企業連合ルート
- ORCA旅団ルート
- 虐殺ルート
- 『ARMORED CORE for Answer』のゲームシステム
- GARAGE(ガレージ)
- コアパーツ
- 脚部
- 腕部
- 頭部
- ジェネレーター
- FCS(Fire Control System/火器管制)
- ブースター
- 腕武器
- 肩武器
- 背部武器
- ハンガーユニット
- スタビライザー
- MISSION(ミッション)
- SHOP(ショップ)
- SYSTEM(システム)
- 『ARMORED CORE for Answer』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- セレン・ヘイズ
- オッツダルヴァ/マクシミリアン・テルミドール
- ウィン・D・ファンション
- Unknown(アンノウン)
- オールドキング
- 『ARMORED CORE for Answer』の用語
- クレイドル
- アルテリア施設
- ネクストAC
- コジマ粒子
- リンクス
- アームズ・フォート
- 国家解体戦争
- リンクス戦争
- アサルトセル
- ORCA旅団(オルカりょだん)
- 『ARMORED CORE for Answer』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マクシミリアン・テルミドール「To Nobles Welcome to the Earth」
- ウィン・D・ファンション「人類など、どこにもいないさ」
- オールドキング「所詮大量殺人だ。刺激的にやろうぜ」
- 『ARMORED CORE for Answer』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- オッツダルヴァ/マクシミリアン・テルミドールは水没王子と呼ばれている