ロングバケーション(ロンバケ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロングバケーション』とは、1996年4月から6月まで毎週月曜日21:00から、フジテレビ系の「月9」枠で放送された日本の恋愛ドラマ。主演は木村拓哉と山口智子で、その他松たか子や竹野内豊など、人気俳優が脇を固める。ピアニストを目指す瀬名秀俊と、モデル崩れの葉山南がひょんな事から一つ屋根の下に住むことになり、互いに惹かれていくストーリー。脚本は人気脚本家の北川悦吏子。略称は「ロンバケ」。最高視聴率36.7%を記録し、第34回ギャラクシー賞選奨にも選出された。

ジュリアード音楽院

瀬名にピアノを習っていた貴子が留学した音楽院。アメリカの名門音楽院で、音楽にさほど詳しくない一般の人々の間でもよく知られている。1905年に作曲家・ピアニストであるリストを名付け親に持つフランク・ダムロッシュ博士と、資産家ジェームス・ローブ氏により創立された音楽芸術研究所と、1924年に繊維業者オーガスト・ジュリアード氏の遺産により創立されたジュリアード大学院が1926年に合併して、ジュリアード音楽院が誕生した。

シャ乱Q

日本のロックバンドで、1988年12月、近畿大学の学生を中心とした5人で結成された。「シャ乱Q」の名前は、メンバーが所属していたアマチュアバンドの名前「シャッターズ」(しゅう、まことが所属)「RAM(乱)」(つんく、しゅう、たいせーが所属)「QP(キューピー)」(はたけが所属)を合わせたもの。作中では、クラシック音楽三昧であった貴子が、好きなJPOPであった。

音和堂クラシックコンクール

佐々木教授が瀬名に参加するよう勧めた架空の音楽コンクール。優勝すればボストンにある交響楽団の専属ピアニストになれる。実際の予選会場は東京都江東区住吉にある、「ティアラこうとう」という多施設である。ティアラとは「宝冠」の意味で、一般公募により名づけられた。外観がまさにティアラのようであることにちなみ、芸術・文化の宝冠として光り輝くようにという意味が込められている。最終予選では、瀬名が演奏する様子を南が鑑賞に来た。

『ロングバケーション』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

瀬名「音楽って、音を楽しむって書くでしょ。 数学とか、科学とは違ってさ ショパンだろうが、シャ乱Qだろうが 貴子ちゃんが好きだなと思ったものを楽しんでやればいいんじゃないかな。」

教育に厳しい母親を持つ貴子に対して、クラシックは高尚なものでJ-POPなんてレベルの低いものと考える人も多いが、好きなものを好きという事が一番大事だという瀬名の言葉。「音楽って、音を楽しむって書くでしょ。 数学とか、科学とは違ってさ ショパンだろうが、シャ乱Qだろうが 貴子ちゃんが好きだなと思ったものを楽しんでやればいいんじゃないかな。」という瀬名の言葉によって、貴子の心が開くきっかけとなった。

瀬名「涼子ちゃんはね、あんたとは違うの。心の中が繊細なの。降ったばっかりの雪でできてんだよ。あんたみたいにさ、人に踏まれて、人の足跡だらけになってないの。」

瀬名と涼子が中華料理屋に行くと、先に南と桃子がいた時のシーン。がさつな南が2人にラブホテルのチケットを渡した時に、涼子が店を飛び出してしまった時の瀬名の一言。デリカシーのない南に対して、繊細で清楚な涼子をまっさらな雪、誰の踏み跡も無い綺麗な雪と例えた名セリフ。

伝説のスーパーボールキャッチ

瀬名と南が、マンションの窓からスーパーボールを下に落としてキャッチするシーンはあまりにも有名。瀬名がソファーにあったスーパーボールを手に取り、「いいもん見せてあげる。いい?これ、落とすの。投げたら、ちゃんと、ここまで戻ってくる」と3階からスーパーボールを落とす。実際に跳ね返ってくると、南は「うっそー!なんでー!」と大はしゃぎして喜ぶ。このシーンはNGなしの一発OKであった。

『ロングバケーション』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

アドリブだったキスシーン

最終回に南への思いを込めて臨んだピアノコンクールで優勝した瀬名は、「一緒にボストンに行こう」と南にプロポーズする。「『はい』って言わないとチューするよ」と言ってキスをする。しかし、最終話の台本にはキスするくだりも書かれておらず、セリフも「結婚しよう」としか書かれておらず、このセリフは木村拓哉のアドリブであった。今では伝説のキスシーンとして有名となっている。

最終回はロンドンからの生放送

最終回のラストシーンで、瀬名と南が結婚式姿で走り抜ける場面があるが、放送時は衛星生中継という画期的な手法が取られた。劇中では、瀬名はアメリカのボストンへ旅立つ設定となっていたが、実際は英国のロンドンからの中継となった。

『ロングバケーション』の主題歌・挿入歌

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