澤野弘之(Hiroyuki Sawano)とは【徹底解説まとめ】

澤野弘之(Hiroyuki Sawano)とは、アニメや映画、ドラマなどの音楽面で活躍する日本の作曲家・作詞家・編曲家である。有名な作品として、アニメから『進撃の巨人』、『キルラキル』、『七つの大罪』、ドラマから『医龍 Team Medical Dragon』、『魔王』、映画から『バブル』が挙げられる。また、サウンドトラックだけでなく様々なアーティストとのコラボ曲も数多く、絶大な人気を誇る。アニメやドラマの世界観にピッタリはまった音楽が見る人、聴く人を魅了する。

澤野弘之の概要

澤野弘之(Hiroyuki Sawano)は、アニメ・ドラマ・映画などの映像を支える作曲家・作詞家・編曲家である。2014年よりボーカル楽曲に重点を置いたプロジェクト「SawanoHiroyuki[nZk]」を始動した。また、アーティストとのコラボ曲も数多い。

彼は『進撃の巨人』や『七つの大罪』などの海外でも人気のある日本を代表する数多くのアニメーションの音楽を担当している。彼の作り出す音楽はそれぞれのアニメーションの世界観を引き出し、聴く人を圧倒させる力がある。中毒性が非常に高く、特に歌詞のある曲は歌詞の意味に注目してみるとその曲の良さが増すに違いない。映像の各シーンで緊張感や絶望感はもちろん、迫力のある戦闘シーンや壮大かつ神秘的な雰囲気など、シーンにぴったりハマった音楽で、まさに映画館で映画を見ているかのような感覚を味わえる。楽器と電子音が絡み合っているところも魅力の1つだ。彼の音楽はまさに「天才」といわれ、海外でもアニメファンを通して彼の音楽を絶賛する声が挙がっている。

澤野弘之の活動経歴

2013年にアニメ『進撃の巨人』がスタート

2013年にアニメ『進撃の巨人』が始まる。人間が家畜のように巨人に支配された世界で生きる主人公たちを中心に物語が進んでいく。1話から絶望と恐怖を与えるストーリー、映像、音楽が一気に視聴者を釘付けにした。日本国内だけではなく海外でも人気を集め、ロサンゼルスで行われたアニメエキスポ2018では、主人公エレン役の梶裕貴がイベントに参加した。さらに、世界の視聴者から最も需要の高いTVシリーズに与えられるMost In-Demand TV Series in the World 2021も取得している。そんな全世界から大注目されるアニメの音楽を担当する澤野弘之。残酷な世界の中で戦う人間たちの様子が音楽を通してより恐怖や絶望を与える。また、アニメーションと音楽がしっかりマッチしているからこその戦闘シーンの盛り上がりも魅力のひとつだ。

その他にも、アニメ『機動戦士ガンダムUC』 『キルラキル』 『青の祓魔師』 『ギルティクラウン』 『アルドノア・ゼロ』 『終わりのセラフ』 『プロメア』 『七つの大罪』 『86ーエイティシックスー』 『群青のファンファーレ』やドラマ『医龍』 『魔王』 『まれ』 『CRISIS』 、映画『プラチナデータ』 『自虐の詩』 など有名作品の音楽を手掛けている。

「SawanoHiroyuki[nZk](サワノ ヒロユキ ヌジーク)」の立ち上げ

2014年に自身の手掛けるプロジェクト、「SawanoHiroyuki[nZk](サワノ ヒロユキ ヌジーク)」を立ち上げる。同年、プロジェクト第一弾としてシンガーであるAimerと共に機動戦士ガンダムのスペシャルライブを開催。アルバム『Unchild』はオリコンCDアルバム週間ランキングTOP10入り。

「進撃の巨人BGM」で2014年度JASRAC賞

TVアニメ「進撃の巨人」オリジナルサウンドトラック

2015年5月には「進撃の巨人BGM」で2014年度JASRAC賞(日本音楽著作権協会が主催する音楽に関する賞)を受賞する。2015年9月9日にリリースされた1stアルバム「o1」は、オリコン週刊TOP10入りを果たし、さらにiTunesアルバムチャート2位という結果を残す。2017年7月に事務所Legendoorとの契約が終了し、その後VV-ALKLINE(ウォークライン)に移籍した。2017年9月20日に2ndアルバム『2V-ALK』をリリース。オリコン週間3位を記録した。2019年3月6日にリリースされた3rdアルバム『RヨMEMBER』はオリコン週間6位を記録。

「澤野弘之 LIVE 【emU】 2021」を開催

2021年2月13日、14日に「澤野弘之 LIVE 【emU】 2021」を開催。アニメ『ギルティクラウン』をはじめ、『甲鉄城のカバネリ』、『進撃の巨人』、『プロメア』など多くのメドレーや組曲を演奏。澤野弘之ファンももちろん、アニメのファンも楽しめるライブとなった。この公演は配信でも視聴できたため、現場に足を運べないファンでも安心して楽しむことができた。

進撃の巨人オーケストラコンサートを開催

出典: twitter.com

さらに、2021年8月22日には、ゲストボーカルにAimee Blackschleger、Eliana、Laco、mpiのボーカリストに加え、梶裕貴、石川由依、井上麻里奈といった豪華声優陣も参加する「進撃の巨人オーケストラコンサート」を開催。お馴染みのボーカリストたちの歌声と、バックスクリーンで盛大に繰り広げられるアニメーションの世界がマッチすることで、テレビの前でさえ興奮できる壮大な音楽がファンを大興奮させた。

澤野弘之のプロフィール・人物像

出典: twitter.com

Twitterよりプロジェクト【emU】の仲間と共に

プロジェクトを一緒に乗り切ったミュージシャン、ボーカリストたちと記念撮影を撮る澤野弘之(中央手前)

1980年9月12日東京生まれ。幼少期からピアノを嗜んでおり、中学生の頃から音楽の道を目指すようになった。目指すきっかけとなったのはCHAGE and ASKA(1979年にデビューした日本の音楽ユニット)の影響で、17歳から本格的に作曲やオーケストレーションを学び、高校卒業後は作曲の専門学校に進学している。サウンドトラックに興味をもつようになったのは、久石譲、坂本隆一、菅野よう子の作品の影響だという。

出典: twitter.com

TwitterよりProject 【emU】の写真

2022年3月29日にTwitterにて投稿された写真の1つ。「七つの大罪」組曲をミュージシャン、ボーカル、スタッフと共に完成させた。

演奏中の彼の表情は真剣で物静かな雰囲気を漂わせているが、SNSを見ると普段はかなり陽気で気取らない性格であるようだ。楽しそうに音楽活動する写真がよくTwitterで投稿されている。

澤野弘之のディスコグラフィー

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@kurootyar1

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