VALKYRIE DRIVE -MERMAID-(ヴァルキリードライヴ マーメイド)のネタバレ解説・考察まとめ

『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』(ヴァルキリードライヴ マーメイド)とは、複数のメディアに渡って展開される日本のメディアミックスプロジェクト『VALKYRIE DRIVE』のテレビアニメ版作品で、2015年に放送された。「女の子が興奮すると武器になってしまう」「5つの人工島が舞台」などの基本的設定は他媒体作品と共通しており、監督である金子ひらくが女性の「おっぱい」にこだわって制作したことで、ファンからは「乳アニメ」の愛称で呼ばれている。

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『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』(ヴァルキリードライヴ マーメイド)の概要

『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』(ヴァルキリードライヴ マーメイド)とは、複数のメディアに渡って展開される日本のメディアミックスプロジェクト『VALKYRIE DRIVE』(ヴァルキリー・ドライヴ)のテレビアニメ版作品。金子ひらく監督、黒田洋介のストーリー原案のもとで制作され、2015年10月から12月にかけて放送された。
また、アニメやゲームなどが集まる総合イベント『マチ★アソビ』の企画の一環として、2015年10には、AT-X版第1話の上映、AT-X版第2話の先行上映のほか、スタッフとの対談が行われた記念イベント「『VALKYRIE DRIVE』presents 1話+2話上映会&おっぱいがいっぱいトークショー」が徳島市のufotable CINEMAで開催されたことでも話題となった。
若い女性に感染する「A-ウイルス」(アームド・ウイルス)による不治の病が蔓延した世の中で、感染した少女が外的要因で興奮すると体が武器化してしまう、というものや、5つの人工島が舞台であることなどの基本的設定は同シリーズの他媒体作品と共通している。本作ではこの人工島の1つである、自然豊かな「マーメイド」という場所が舞台となる。
少女たちが絆を深め、外的要因で興奮状態になることで武器化する能力を解放するという設定を、性的接触を含む身体的な触れ合いで表現している演出方法のほか、監督である金子ひらくが女性の「おっぱい」に特にこだわって制作したことで「乳アニメ」の愛称で呼ばれるなど、成人向け作品としてのカテゴリで扱われている。

A-ウイルスに感染し、自然豊かな人口の孤島「マーメイド」に隔離された処女まもり(とこのめ まもり)は、パートナーの敷島魅零(しきしま みれい)と出会って絆を深め、自身や魅零と同じく隔離された感染者の少女たちと協力しながら、ウイルスを取り巻く真相に近づいていくことになる。

『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』(ヴァルキリードライヴ マーメイド)のあらすじ・ストーリー

まもりと魅零の出会い

絶海の孤島「マーメイド」。ここには感染することで体の構造が大きく変わり、武器化(ドライヴ)するようになってしまうという「A-ウイルス(アームド・ウイルス)」に冒された少女たちが集められ、政府によって管理されていた。「アームド」と呼ばれる感染者たちは武器に姿を変えるエクスターと、その武器を操り戦うリベレイターという2つのタイプに分かれた少女たち。
このうち、エクスターに分類される処女まもり(とこのめ まもり)もこの島に送られるが、到着して目覚めて早々に、他の少女たちに襲撃されてしまう。絶体絶命の彼女を、新たに移送されてきた敷島魅零(しきしま みれい)という大人びた少女が救い出す。魅零は、まもりにキスをすることでドライヴ能力を覚醒させるという、特別なリベレイターだった。
魅零のキスで一振りの刀に姿を変えたまもりは、何とか窮地を脱することに成功する。二人はこの出会いを機に、唯一無二のパートナーになるのであった。

「マーメイド」の秘密

パートナーとなったまもりと魅零は、島の内部に存在する厳しい階級制度や派閥の存在を知る。彼女たちは生き残るため、そして自由を得るために、島を支配する組織や他の少女たちと戦っていく。
魅零のアドバイスを受けつつ、まもりは自身のドライヴ能力をコントロールすることを学び、2人は絆をますます深めていった。しかしこの過程で、能力を人為的に増幅させるための「人工ドライヴ」や、島で行われている非人道的な実験の存在が明らかになり、この島が単なる隔離施設ではないという真実が浮き彫りになる。まもりのような少女たちが感染したウイルスは、政府が軍事兵器を開発するために人為的に作ったものだった。この島は、ドライヴ能力を兵器として完成させるための巨大な実験場であり、少女たちは実験動物のモルモットに過ぎなかったのだ。

ヴァルキリー・ドライヴの発現と新たな旅立ち

まもりと魅零は、自分たちの自由だけでなく、他の少女たちの未来もかかった戦いに身を投じる決意をし、最終決戦に臨む。圧倒的な戦力差に苦戦する二人だが、彼女たちを結ぶ絆と愛が、ドライヴの力をさらなる次元へと引き上げた。これは「ヴァルキリー・ドライヴ」と呼ばれる究極の形態であり、彼女たちの本当の力が解放される瞬間だった。二人が解放した究極の力で島の実験施設を破壊した少女たちは、ついに自由を手に入れた。
その代償として能力を失ったが悲惨な過去を乗り越え、自分たちと同じ境遇におかれた少女たちを救うことを使命として新たな旅に出る。

『VALKYRIE DRIVE -MERMAID-』(ヴァルキリードライヴ マーメイド)の登場人物・キャラクター

主要人物

処女まもり(とこのめ まもり)

CV:井澤美香子(代表作『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』(柏葉さつき役)」)
身長:140cm
体重:38kg
スリーサイズ:80(C65)/ 50/ 76
本作の主人公のひとりで、リブレイターの力を借りて一振りの剣に変化する「エクスター」の少女。マーメイドに移送される途中で事故に遭い、漂着した浜辺で別の少女たちに襲われる。だが、そこで出会った魅零にキスをされたことで剣へとドライヴし、窮地を脱した。
薄幸体質で元々は大人しく控えめな性格だったが、パートナーの魅零と共に数々の戦いを乗り越えるうちに明るく勇敢な少女へと成長していく。魅零との強い絆によって「ドライヴ・イグニッション」を超えた「ヴァルキリードライヴ」という力を発現させ、マーメイドにあった実験施設を壊滅に追い込み、少女たちを救った。
この戦いの後で能力は失ったものの、ウイルスに苦しむ人々を救うことを自らの使命と捉え、魅零と共に新たな旅に出る。
苗字を「とこのめ」ではなく「しょじょ」と呼ばれてしまうことがコンプレックス。

敷島 魅零(しきしま みれい)

CV:井口裕香(代表作『とある魔術の禁書目録(インデックス)』)
身長:168cm
体重:65kg
スリーサイズ:111(H83)/ 65 / 94
褐色の肌と地面に届くほどの金髪、そして大人びた体つきが特徴の少女。エクスターが変化する特殊な武器「アーム」を操るリベレイターの少女。エクスターであるまもりと出会ったことをきっかけにパートナーとなり、共に島から脱出することを目指すようになる。当初は無口で他者への当たりも厳しかったが、根は純真でかわいいものが好きという女性らしい一面もある。まもりに特別な感情を抱き、彼女の成長とともに行動や性格も徐々に穏やかになっていった。
かつては政府の機関に所属する戦闘兵士「ソルジャー」として活動しており、そこで受けた処置の影響で、現在の肌と髪の色になった。人を殺すのに躊躇いを感じるようになったことで、自身の死を偽装して一般社会に溶け込んで暮らしていたが、ウイルスへの感染が発覚して「マーメイド」に送られることになってしまう。「ソルジャー」だった当時の因縁があった百華と対決して勝利し、この戦いの後は仲間たちと共にウイルス感染者を救済する旅に出る。

「マーメイド」の少女たち

櫻美鳳(さくら めいふぉん)

画像左が美鳳

CV:久保ユリカ(代表作『ラブライブ!』(小泉花陽役))
身長:144cm
体重:42kg
スリーサイズ:75(AAA70)/ 52 / 70
関西弁を操る日本と台湾のハーフの少女。金儲けをこよなく愛す守銭奴で、表向きはフェステの住人として変装して過ごしているが、裏では「なんでも屋」を営んでいる。
金をリベレイターにし、自身をアームへと変身させるという特殊な能力を持つエクスター。この能力は非常に強力だが、攻撃を受けるとアーケードゲームのように徐々に服が破れていき、最終的には股間に「差し押さえ」の札を貼られる形で全裸になってしまうという弱点がある。
金に強く執着する一方で、「強い者には媚びない」という信念を持っており、裏切り者には容赦しないという苛烈な一面がある。最終決戦では、自分の全財産を使ってまで魅零たちを助け、ウイルス消滅後は新たな金儲けの匂いをかぎ取ったことと、好奇心をそそられたとして、彼女たちの旅に同行することを決めた。

柊 晶(ひいらぎ あきら)

圭之介
圭之介
@keinosuke_333

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