ドラマチックな人生を描いた衝撃的な映画まとめ!『ウルフ・オブ・ウォールストリート』など

ここでは実在の人物のドラマチックな人生を描いた映画をまとめた。伝記映画だけでなく、事実に基づいた創作も掲載している。「ウォール街の狼」と呼ばれたブローカーの半生を描いた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、世界的ミュージシャンであるフランク・シナトラの人生を綴る『最後のマイ・ウェイ』などを紹介した。

残念なことに彼の私生活は、音楽活動ほど順調ではありませんでした。商業的な成功も彼の心を癒せなかったのです。まず若い頃から耽溺していたアルコールとドラッグの問題がありました。これは治療が必要なほどで、後に彼の命を奪うことになります。

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薬と酒に溺れたり、僅か1年足らずで破たんした結婚生活といった破天荒な面を描きつつ、娘との複雑な関係に悩みながらも溺愛するという人間臭さも描かれています。

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▼『マン・オン・ザ・ムーン』

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”アメリカの伝説と化した奇才パフォーマーの人生は正にドラマチック!”

ミロス・フォアマン監督、ジム・キャリー、ダニー・デヴィート主演による1996年の作品。ブラックすぎるジョークや風刺を盛り込んだ一風変わった芸と、数々の奇行で知られるアメリカの伝説的コメディアン、アンディ・カウフマンの生涯を描く。まだ始まったばかりの『サタデー・ナイト・ライブ』にゲスト出演し、エルヴィス・プレスリーのモノマネなどで、類い稀なるキャラクターで一躍スターとなった。だが、自身が生み出した架空のキャラ、トニー・クリフトンの暴走や、男女混合プロレスといった特異なパフォーマンスは次第に世間に受け入れられなくなっていった...。

主人公のアンディ・カウフマンを演じたのはジム・キャリー。決してそっくりな訳ではないが、特異なキャラクターを生み出す事に非常に長けた天才俳優により、彼でしか成しえなかったアンディ・カウフマン像を作り出している。実際には虚実が混ざった内容ではあるが、事実を踏まえた上での、素晴らしく深みのある人間ドラマ作品となっている。

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こちらはアンディ・カウフマンご本人。天才的パフォーマーであったが、ブラック過ぎるネタが度々問題視された。自分がガンである事を告白するが、ネタだと思って信用されなかった。彼は念願だったカーネーギーでのショーを敢行し、これが最後のパフォーマンスとなった。

今作のタイトルは、R.E.M.が1992年にリリースした「Automatic for the People」に収録されている同名曲から取られている。マイケル・スタイプが敬愛するアンディ・カウフマン。彼がどこかで生きていたら...という思いを込めて彼に問いかける歌詞が感動的な超名曲。この曲の存在を知っていた脚本家が、脚本の表紙に仮のタイトルとして「Man on the Moon」と書いたところ、そのまま採用されたという。監督のミロス・フォアマンは、この曲の存在を後で知ったらしい。

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今作を手がけたのは、チェコスロバキア出身の監督ミロス・フォアマン。本国で映画製作をしていたが、チェコ事件を機にアメリカに移住した。移住してすぐに手掛けた、アメリカン・ニュー・シネマの代表作となった『カッコーの巣の上で (1975年)』と、『アマデウス(1984)』でアカデミー監督賞を受賞している。

『マン・オン・ザ・ムーン』予告編

コメディアンでなく自分は "歌と踊りの人"?であると規定しながら、 計算された、 あるいはその場の空気への反動として生まれる笑いは、 最初は天才と賞賛され、 やがて、 どう転ぶかわからない不確定要素として人々から拒絶されることとなる。

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どうしてアンディが多くの人々、特にコメディアンたちから今だに支持されて、愛されているのか、ということは、映画の中のアンディを通して理解できるのかも。

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最後まで自分の信念を貫きそれを演じましたが、観客との温度差は開くばかりという、とても悲しく、しかし暖かい彼の人生を描いた映画だと思います。

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