【羊たちの沈黙】映画のモデルにもなった実在する異常快楽殺人者（サイコパス）たち！【悪魔のいけにえ】

エドワード・ゲイン

映画「羊たちの沈黙」、「悪魔のいけにえ」、「エド・ゲイン」などその奇行とあまりな残虐な犯罪行為のため、数々の映画のモチーフとなった。
Edward Gein（1906～1984）

ヘルハウス

1957年11月16日 後に「ヘルハウス」と呼ばれる事となる町外れの納屋を調べていた、二人の保安官は、逆さまに吊り下げられていた女性の首なし死体を発見する。

部屋の中はゴミで溢れ、異様な匂いが立ち込めていた。しかし、異様なのは異臭や死体だけではなかった。

ベッドポストには頭蓋骨、椅子には人間の背中の皮が被せられ、椅子の脚の部分は人間の足で出来ていた。
数人分の人間の皮を利用して作られたランプシェードには、明かりに照らされて血管が浮き出ていたと言う。

服には女性の乳房が縫いつけてあったり、天井から唇が幾つも縫い合わされ吊るされていた。また、冷蔵庫には大量の臓器が腐敗を遅らせるため、ニンニクや塩で加工され詰められていた。台所の鍋には幾つもの心臓が煮こまれれていた。

発見の保安官の一人、シューレ保安官は、不眠と不安定神経症になり、1968年心臓麻痺で亡くなっている。

死のパーティ

満月の夜、切り取った女性器を下半身に巻きつけ、乳房のついたベストを着て、死体を両脇に置き、人の皮を張った太鼓を叩きながら農場を練り歩いた。

悪魔の最後

これだけの犯罪を犯したエディだが、1984年7月26日に癌による呼吸不全でメンドータの病院で死んでいる。78歳であった。

アンドレイ・チチカロ

小説「チャイルド44」のモデル。53人もの婦女子を殺害した元小学校教師。
ソ連（当時）の赤い悪魔。1994年2月14日、銃殺刑。
Andrei Chikatio（1936～1994）

存在しない犯罪

東欧改革であるグラスノチ（情報公開）以前のソ連（当時）では、性犯罪は存在しない事とされていた。元々犯罪自体がブルジョワ的副産物であるという観点から、理想国家であるソビエト連邦には「犯罪」など存在するはずがないというのが当局の見解であったのだ。
また、それがチチカロの逮捕を遅らせる原因でもあった。

蔑められた出生

1936年10月16日ウクライナ共和国、スムスカ州ヤブロチュアナ村に生まれる。父親はナチの収容所の生き残りであったが、当時のソ連では収容所の生き残りは恥さらしとして迫害されていた。またチチカロには兄がいたが、ウクライナの大飢饉の年に行方不明になってしまう。当時の環境からいって兄は何者かに攫われて「食べられて」しまった可能性が高い。
チチカロは、高い知能指数を持っていたが、生まれた環境が悪いせいで英雄に成れなかったと思っていた。また、兄の失踪が彼の心に大きな影響を与えた事は想像に難しくない。

教師時代、数々の奇行

チチカロは幼児性愛の性的倒錯者であったが、あろうことに小学校の教論として働き始めてしまう。
1973年、数々の事件を起こし、学校を解雇される。生徒に性的暴行を行ったが、民警には告発されなかった。

最初の殺人から常習的に

教師と語り連れ込んだ9歳の少女を、首を絞めナイフで刺殺。その後暴行をおこなった。遺体は近くの川に遺棄された。遺体はクリスマスイブの日に発見されたが、容疑者は別で誤認逮捕されたクラフチェンコという前科者で、厳しい取り調べの末自供、19863年7月5日に処刑された。

部材調達の合間に殺人を行う

この頃、チチカロはロストフネルードの国営工場に上級技師として就職している。仕事は調達部長、工場の必要な部材を調達する役目だ。
これが、チチカロの犯罪を助長する事となる。