『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』とは2021年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督はマイケル・チャベス。1981年、心霊研究家のロレイン・ウォーレンとエド・ウォーレンは、8歳のデヴィッド・グラツェルの悪魔祓いのため一家を訪ねた。しかし悪魔祓いは失敗し悪魔の暴走は激化。そこでデヴィッドの姉の恋人であるアルネ(アーニー)・シャイアン・ジョンソンは自身に乗り移るよう悪魔に要求した。だが代わりに呪われたアーニーは殺人を犯してしまう。悪魔の憑依を立証するため夫妻は証拠を探し始めるのであった。
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の概要
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』とは2021年のアメリカのホラー映画である。アメリカの公開は2021年6月4日。日本では同年10月1日に公開されている。原題は『The Conjuring: The Devil Made Me Do It』。R15+指定の作品となっている。監督を務めるのはマイケル・チャベス。チャベスが「死霊館ユニバース」に携わるのは本作で2回目。彼が初めて長編映画の監督を務めたのは2019年に公開された『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』。タイトルに「死霊館」と付いていないが「死霊館ユニバース」の6作目にあたる。本作は実在する心霊研究家のウォーレン夫妻が主人公のストーリーであり、「死霊館ユニバース」では7作目の作品である。内容は『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)の続編となっており、1981年にアメリカで実際に起きた「悪魔が私に殺させた」事件を描いている。なお夫妻が実際に調査にあたった事件を基にした作品は『死霊館』(2013年)、『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の3作。シリーズの他作品は夫妻のエピソードから着想を得て製作されたオリジナルストーリーである。夫妻を演じるのは前作に続きヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソン。そして本作には『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2004年)などに出演したジョン・ノーブルが参加。また行方不明者のジェシカ・ルイーズ・ストロングを演じているのは『死霊館のシスター』(2018年)で修道女オアナを演じたイングリッド・ビスである。
1981年、心霊研究家のロレイン・ウォーレンとエド・ウォーレン夫妻は8歳の少年デヴィッド・グラツェルの悪魔祓いのため、ブルックフィールドで暮らす一家を訪ねた。悪魔祓いに立ち会った神父はヴァチカンと夫妻を繋ぐ役割を担うゴードン。自宅で悪魔祓いを行うリスクを考慮し、教会での実行を提案するゴードンであったが、憑依されたデヴィッドが暴れ出し一刻を争う事態となっていた。その場には夫妻とゴードン以外にも、夫妻の助手であるドリュー・トーマスにデヴィッドの姉のデビー・グラツェル、そして彼女の恋人であるアルネ(アーニー)・シャイアン・ジョンソンやデヴィッドの母のジュディ・グラツェルと父のカール・グラツェルも立ち会っていた。デヴィッドをリビングのテーブルに押さえつけ悪魔から解放しようとするが暴走は止まらず、ゴードンはキッチンから飛んできた食器で頭部を負傷し、倒れ込んでしまう。代わりにエドが聖書を読み上げるが効果は見られなかった。そこでアーニーはデヴィッドから自身に乗り移るよう悪魔に話しかける。すると悪魔はデヴィッドから抜けていった。その場は一旦収まるが、その後アーニーは幻覚を見るようになっていく。そして気付けば両手を血まみれにし、雇い主のブルーノ・ソールズの体を22ヶ所刃物で刺し殺害していた。しかしアーニーには犯行の記憶が無い。死刑を免れるためには悪魔の憑依が原因であるという証拠が必要であった。そこで夫妻は悪魔の憑依を立証する証拠を探し出そうとする。
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』のあらすじ・ストーリー
デヴィッド・グラツェルを守るため身代わりとなったアルネ・シャイアン・ジョンソン
1981年、心霊研究家のエド・ウォーレンとロレイン・ウォーレンは悪魔祓いの依頼を受ける。憑依されたのはデヴィッド・グラツェルという8歳の少年。夫妻はヴァチカンと夫妻を繋ぐゴードン神父を招き儀式を開始するが、悪魔は暴走しエドは重傷を負った。デヴィッドの姉であるデビー・グラツェルの恋人、アルネ・シャイアン・ジョンソンはアーニーの呼び名で親しまれている。アーニーは暴れる悪魔にデヴィッドから自身に乗り移るよう叫んだ。するとデヴィッドは静まり、事態は収束したように見えた。数日後、病室で目を覚ましたエドはアーニーに悪魔が憑依しているとロレインに告げる。その頃アーニーは幻覚を見るようになっており、悪魔に惑わされた彼は雇い主であるブルーノ・ソールズを殺害。しかし彼に事件当時の記憶は無かった。
グラツェル家と酷似している事件の手がかりを掴んだウォーレン夫妻
ダンバリー上級裁判所にて殺人罪に問われたアーニーは死刑を求刑される。弁護人は悪魔の憑依を理由に無罪を主張するも証拠が無い。そこで悪魔の憑依を立証するため夫妻はグラツェル家の調査を一から開始した。その最中にロレインが床下で不気味な彫像を見つける。それは黒魔術の儀式に用いる"魔女の彫像"であった。アーニーたちが呪いにかかっていたことが判明し、エドは彫像の写真を地元警察に送り、似た事件が無いか調べようとする。話を聞いていたゴードンはそこでカストナー神父をエドたちに紹介。彼はカルト教団の摘発に尽力した元神父である。夫妻はすぐにカストナーの家に向かった。彼は引退後も教団の研究中に収集したものを保管しており、夫妻はそこで彫像が悪魔崇拝者に関わるものであることを悟る。後日、地元警察のクレイ刑事から連絡が入り、夫妻はマサチューセッツ州ダンバースに向かった。クレイが3ヶ月前から調査をしている行方不明者の家で発見されたものが"魔女の彫像"に酷似していたのだ。行方不明者はジェシカ・ルイーズ・ストロング。そして22ヶ所刺され遺体で発見された女性はケイティ・リンカーンであった。2人は高校の親友である。クレイはロレインの能力を目の当たりにし手を組んだ。ケイティが発見された森に入る3人。そこでロレインは霊視を行い現場で起きたことを知る。ジェシカの再現をするロレインは何度も空中や地面を刺した後、森の中を一目散に走り崖のある場所に飛び出した。崖から落ちそうになったところをエドが救出。そして下の川で身元不明の遺体が発見された。クレイは2人に感謝し、事件の調査報告書を渡す約束をする。この報告書は裁判の証拠として提出された。
一方のアーニーは再び悪魔に脅かされていた。頭の中の声は彼に自殺を促す。そこで拘置所の神父であるニューマン神父を呼び、アーニーを24時間監視することになる。ニューマンは早速、聖水をアーニーに届けた。その頃の夫妻はというと犯人の居場所の手がかりを掴むため夜の葬儀場に侵入し、安置室にあるジェシカの遺体を霊視する。同じ頃、別の場所でアーニーを自殺させようとしている犯人の呪術をロレインが阻止した。しかし犯人は夫妻のことを認知しており、ロレインに話しかけてくる。さらに安置室の遺体がロレインに向かい襲いかかってきたところで彼女は目を覚ました。帰宅後、夫妻の自宅に"魔女の彫像"が仕掛けられていたことが発覚し、犯人が夫妻を狙っていることを知る。エドは犯人の居場所の特定を急ぎ、ロレインは呪術の手がかりが記されている魔術書の翻訳のためカストナーの自宅に向かった。そしてデビーはニューマンと共に拘置所でアーニーの悪魔祓いを開始するが、悪魔は建物を破壊しかねない勢いで猛威を振るった。
3人の生贄を悪魔に差し出そうとしていたカストナーの娘のアイラ
ロレインはカストナーから一人娘のアイラがいることを知らされる。彼女を育てながら、隠れてオカルト研究を続けていたカストナー。しかしカストナーのオカルトへの執着がアイラに受け継がれていたことを彼は明かす。説明しながらカストナーの見せた写真にはロレインが霊視で視た犯人が写っていた。儀式を阻止するため、ロレインは犯人が使用している祭壇を破壊しようとする。カストナーはロレインに祭壇のある場所へと通じる地下通路を教えるが、その後彼はアイラに殺害された。
一方、おおよその犯人のいる位置を特定したエドは、それがカストナーの家の付近であることに気付き急いで向かう。到着後、エドが地下通路に忍び込むとすぐさまアイラに見つかり、彼女に呪いをかけられた。暴走したエドはロレインに襲いかかる。ロレインは必死にエドの心に呼びかけた。2人の愛の力は強く、やがて彼の精神は悪魔を外へ追いやり祭壇を破壊。同時に拘置所のアーニーも悪魔から解放され、正気を取り戻した。そして祭壇を破壊されたアイラは儀式に失敗し、生贄を待っていた悪魔により魂を奪われ死亡する。1981年11月24日、アーニーは懲役5年の刑に処され、服役中にデビーと結婚。その後2人の夫婦生活は平和に続いた。そして事件の収束した後に、エドはロレインに30年前のデートで訪れた東屋をプレゼントした。
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の登場人物・キャラクター
ウォーレン家
ロレイン・ウォーレン(演:ヴェラ・ファーミガ/ミーガン・アシュリー・ブラウン(若い頃))
出典: ameblo.jp
右の女性。
吹替:小林さやか
エドの妻である心霊研究家。霊視能力を持つ。呪いにかけられた人物に触れたり近づくことで、呪術をかけている犯人の居場所がロレインの頭に度々映し出されている。他にもジェシカがケイティを殺害した現場に到着するとロレインは当時のジェシカの動きを再現し、その後の行方など本人の動きを詳細に辿っていくことが可能である。3ヶ月間行方不明になっていたジェシカの遺体はロレインの能力ですぐに見つかった。エドの入院中にはそばを離れず、家に帰ろうとしなかったロレイン。病室に寄ったゴードンにロレインはエドとの馴れ初めを話す。2人が出会ったのは彼女が17歳の時に訪れた映画館。それから30年もの間、ロレインにとっての家はエドのいる場所なのであった。
エド・ウォーレン(演:パトリック・ウィルソン/ ミッチェル・フーグ(若い頃))
出典: ameblo.jp
左の男性。
吹替:咲野俊介
ロレインの夫である心霊研究家。現実面を動かしていく力に長けている。デヴィッドの悪魔祓いの際、心臓を止めようとした悪魔により彼は心筋梗塞になっていた。すぐさまブルックフィールド総合病院に運ばれ、動脈にステントを入れて心臓の血流を回復する手術が行われる。ロレインと出会った当時の彼は、映画館の案内係であった。デートをし、雨宿りで東屋に寄った時のことを病室でゴードンに話していたロレイン。彼がその話を聞いていたかは不明であるが、事件が収束した後にエドはロレインに東屋をプレゼントする。またエドはロレインに霊視による恐怖を体験させたくないと思っている。彼はロレインの霊視が成功することを恐れていた。しかし彼女の能力なしに事件を解決させることは不可能であり、彼の中に葛藤が生まれていた。
ジュディ・ウォーレン(演:スターリング・ジェリンズ)
吹替:大津愛理
夫妻の娘。エドが病院に運ばれ手術を受けていた間、ロレイン、ゴードン、ドリューと共に経過報告を待っていた女性。エドの容体に関して答えを濁す医師の言葉に、泣きそうになりながらロレインと抱き合っていた。
事件の当事者
アルネ・シャイアン・ジョンソン(演:ルアイリ・オコナー)
出典: ameblo.jp
吹替:西健亮
デビーの恋人。アーニーの呼び名で親しまれている。グラツェル家と共に行動しておりデヴィッドの悪魔祓いにも立ち会うなど、一家に馴染んでいる人柄の良い青年。デヴィッドと同じ8歳くらいの頃に、虐められていたというアーニー。その過去もデヴィッドの苦しみの比ではないと言い、アーニーはデヴィッドが勇敢であると伝える。彼はエドが止めるのも聞かず、アーニーを守るため悪魔に話しかけ、自身に乗り移るよう要求した。事件が起きる前にアーニーはブルックフィールドから出ないかとデビーに提案している。デヴィッドに背中を押されてアーニーがした彼女へのプロポーズであった。
ドリュー・トーマス(演:シャノン・クック)
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目次 - Contents
- 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の概要
- 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』のあらすじ・ストーリー
- デヴィッド・グラツェルを守るため身代わりとなったアルネ・シャイアン・ジョンソン
- グラツェル家と酷似している事件の手がかりを掴んだウォーレン夫妻
- 3人の生贄を悪魔に差し出そうとしていたカストナーの娘のアイラ
- 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の登場人物・キャラクター
- ウォーレン家
- ロレイン・ウォーレン(演:ヴェラ・ファーミガ/ミーガン・アシュリー・ブラウン(若い頃))
- エド・ウォーレン(演:パトリック・ウィルソン/ ミッチェル・フーグ(若い頃))
- ジュディ・ウォーレン(演:スターリング・ジェリンズ)
- 事件の当事者
- アルネ・シャイアン・ジョンソン(演:ルアイリ・オコナー)
- ドリュー・トーマス(演:シャノン・クック)
- グラツェル家
- デヴィッド・グラツェル(演:ジュリアン・ヒリアード)
- デビー・グラツェル(演:サラ・キャサリン・フック)
- ジュディ・グラツェル(演:シャーリーン・アモイア)
- カール・グラツェル(演:ポール・ウィルソン)
- 聖職者
- カストナー神父(演:ジョン・ノーブル)
- ゴードン神父(演:スティーブ・コールター )
- ニューマン神父(演:ヴィンス・ピザーニ)
- 犯人
- イスラ(演:ユージェニー・ボンデュラント)
- 被害者
- ブルーノ・ソールズ(演:ロニー・ジーン・ブレヴィンス)
- ジェシカ・ルイーズ・ストロング(演:イングリッド・ビス)
- ケイティ・リンカーン(演:アンドレア・アンドラーデ)
- 刑事
- クレイ刑事(演:キース・アーサー・ボルデン)
- トーマス軍曹(演:マーク・ロウ)
- 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の用語
- 心筋梗塞
- ステント
- 拘置所
- 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アルネ・シャイアン・ジョンソン「逃げない事が勇気だ。きっとうまく行く。絶対に君を守るから。約束する。」
- ロレイン・ウォーレン「帰ってもいいけど私の"家は"エドがいる所なの。」
- ロレイン・ウォーレン「女は"愛が弱み"と思ってる。でも違うわ。違うでしょ?愛は強さよ。」
- 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 悪魔に憑依されたデヴィッド・グラツェルの体の動きを担当したエメラルド・ウルフ
- 2人姉弟ではなく4人姉弟であったグラツェル家
- 『死霊館』でカストナーと似た発言をしているエド・ウォーレン
- 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ジョゼフ・ビシャーラ「The Conjuring: The Devil Made Me Do It」
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