ファーザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファーザー』とは、2012年に発表されたゼレールの戯曲『Le Père 父』を基にした、2020年イギリス・フランス・アメリカのヒューマンドラマ映画である。一人暮らしをしている81歳の父が認知症によってだんだんと老いてゆく姿を名優アンソニー・ホプキンスが演じ、父を見守る献身的な娘をオリヴィア・コールマンが熱演。娘の夫や介護人の判別がつかなくなり、記憶と理解力が衰える父を娘の目線で描かれている。老いとはなにか、親子の深い関係を訴える感動作。

『ファーザー』の概要

『ファーザー』とは、2012年に発表されたゼレールの戯曲『Le Père 父』を基にした、2020年イギリス・フランス・アメリカのヒューマンドラマ映画である。
アンは81歳になった父親アンソニーに認知症の症状が見え始めた事が気になっていた。心配してアンソニーに介護人を付けようとしたアンだったが、気難しいアンソニーは、色々と難癖を付けては介護人を追い出してしまう。しかし、アンの心配をよそにアンソニーの病状は悪化の一途を辿って行く。記憶が曖昧になり、徐々に失われていくだけではなく、自分が置かれた状況ですら把握できなくなっていった。
訳が分からず困惑するばかりのアンソニーは苛立ちを募らせ、アンに辛く当たることもあった。それでもアンはそんな父親を懸命に支えていたが、夫ポールの我慢も限界に達し、介護施設にアンソニーを入れることを決意する。老いという誰もが直面する現実をアンソニー・ホプキンスの迫真の演技で生々しく描かれており、切実な娘の姿と老いて行く父親の姿が心に沁みる。
第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、脚色賞・主演男優賞をアンソニー・ホプキンスが受賞。

『ファーザー』のあらすじ・ストーリー

認知症の父と娘

アンは、足早に通りを歩いて家に戻ると階段を駆け上がり、ドアを開けて部屋に入っていった。 「お父さん」と何度も声をかけながら部屋の奥にはいると、ヘッドフォンをつけて音楽を聴いていた父アンソニーが顔をあげた。「何があったの」とアンソニーを問いただすアン。「何もない」と言い返すアンソニー。2人の話は平行線をたどっていた。アンは介護人のアンジェラから、連絡をもらったから来たとアンソニーに告げる。アンソニーは「ここは、私の家だ。誰の助けも必要としていない」と、介護人など必要がないと声を荒らげた。

アンジェラが泣いていたことをアンソニーに問いただすアン。辞めさせて当然だとアンソニーはアンに答えるが、「これは言いたくなかったのだが」と、アンジェラが自分の腕時計を盗んだのだと説明をし始める。腕時計がなくなったことが原因だと聞き、ため息をつくアン。「アンジェラは介護人として優秀なのに」と肩を落とすアンにアンソニーは、「盗っ人はごめんだ」と言いながらアンの頬をなでた。アンは盗まれたと思っている腕時計について、「バスタブの棚を見た?」とアンソニーに聞いた。大切なものを隠していることをなぜ知っているのかと動揺するアンソニー。たまたま見つけたと説明をするが、アンソニーは憮然として部屋を出て行ってしまう。ほどなくしてアンソニーは洗面所の棚に置かれた腕時計を見つけると、満足そうに腕に時計をつけた。その様子を見ていたアンが「アンジェラは盗んでない」と、アンソニーに聞くと、アンソニーは「間一髪、私が隠したからだ」と得意げだ。あきれ顔でうなずきながらアンソニーの話を聞くアンは疲れ切っていた。

アンに薬を飲んだのかと聞かれ、自分の心配ばかりしているアンに、アンソニーは「妹とはえらい違いだ」とつぶやく。アンは思いつめたように、パリに引越しをするのでアンソニーの面倒をもうみられないと話す。アンソニーは、だから介護人を押し付けるのかとアンに詰め寄る。アンは、結婚をし、相手が住んでいるパリに行くのだとアンソニーに説明を始める。アンはかつて結婚していたが、離婚して5年以上経っていた。アンはこれまでもパリへ行くことを何度も話したと言うが、アンソニーは記憶にない。アンソニーは「見捨てるんだな」「私はどうなる」と不安そうにアンに訴えた。家をでて通りを渡って行くアンの後ろ姿を部屋の窓からアンソニーは見下ろしていた。

父の姿にショックを受けるアン

アンソニーが口笛を吹きながら台所で紅茶を淹れている。クラシックの音楽が流れる静かな部屋の中で、バタンと音がしたためアンソニーは「アン?」と呼びながら隣室へ向かう。するとリビングには、見知らぬ中年の男が椅子に座っていた。

「順調ですか?」と男がアンソニーに声をかけてくる。アンソニーは男に「誰だね?」と聞く。男はここに住んでいて、しかもアンソニーの娘アンの夫のポールだと返事をした。男に何度も、誰だとアンソニーは確認するが、いつ結婚したのかと聞くともう10年になると聞かされる。離婚したのではと、確認をするアンソニー。アンは、別の男性とパリに行くはずだとアンソニーは首をかしげる。その様子を見て、ポールはアンに、アンソニーの調子が悪いようだから戻ってくるようにと電話をした。アンソニーは、ポールがアンが別の男とパリに行くことを知らなかったのかと自分が失言をしたと手で口元を押さえるが、ポールは苦笑いしながらありえないと否定した。

アンが介護人を次々に紹介してくることをポールに相談するアンソニー。自分はなんでも完璧にできるのに、介護人を押し付けようとするアンのことをポールに愚痴をこぼした。話している内にだんだんと興奮してきたアンソニーは、「私のフラット(家)を離れんぞ!」と大声でどなり始めてしまう。そんなアンソニーにポールは、ここは自分の家で、アンソニーが自分の家に来ているのだと説明をはじめた。ポールの話を聞いてアンソニーは、呆然とする。アンソニーがポールと話していると、やっとアンが帰って来た。

しかし、家に入って来た女性は、アンソニーが知らない女性だった。アンはどこだと動揺するアンソニーに、女性は自分がアンだと答える。アンは「買い物して戻った」と、アンソニーとポールにチキンを見せた。理解ができないアンソニーは、うなだれたまま座り込んでしまう。アンは、アンソニーの前に跪くとアンソニーの話を聞き始めた。アンソニーはポールのことを話し始めるが、ポールとは離婚してもう5年になるとアンは答える。「じゃぁ、奴は誰だ」とわけがわからなくなったアンソニーは、チキンを渡しただろうと台所に向かう。でも台所には誰もおらず、言い合いになるアンソニーとアン。自室に戻ったアンソニーは、アンに「奇妙なことが起きている」とアンに話す。薬を飲んだか確認されたアンソニーは「男がここは私のフラット(家)ではないと言っていたが、ここは私のフラット(家)だな。そうだろ?」とアンに確認をするが、アンは黙ってそれを聞いているだけだった。アンは、自分のことが判らなかった父の様子にショックを受けていた。

夫ポールの苦悩

新しい介護人のローラがやって来た。歓迎するアンは、父アンソニーのところにローラを案内する。アンはローラにアンソニーは介護に前向きではなく、これまでに介護人が何人も代わっていることを伝える。アンソニーが様子を伺いにやって来るとローラに挨拶をするが、アンソニーは上機嫌で、握手をするとにこやかに話しかけた。

ローラにアンの妹が画家であることを自慢げに話すアンソニー。ウイスキーを飲みながら、アンソニーはローラに自分はダンサーだったと話すとタップダンスを踊りだした。会話が弾み談笑していたがアンソニーがアンを非難し始めると突然、態度が一辺した。アンソニーはアンに「お前より長く生きてやる!むしろ私はアンの財産を相続してやる!」と大声を出した。罵られたアンは、涙ぐみショックを隠せなかった。

夜、台所で1人でお茶を飲んでいたアンは、カップを落として割ってしまう。片づけをしながら涙がこぼれるアン。アンが寝室で眠るアンソニーの首を絞める自分を想像していたところに、夫ポールが介護人との面談はどうだったかと声をかけてきた。介護人のローラはいい人だったとポールに話すアンだったが、「私のことが判らなかった。他人を見る目になった」と、辛かったと弱音を吐いた。

ある日、アンソニーがリビングに来ると、ポールが椅子でくつろいでいた。アンソニーは、ポールのはめている腕時計が気になって仕方がない。ポールの腕時計が自分の腕時計ではないかと疑い、時間を聞いたり腕時計を褒めたりすると、「それは君の腕時計か」と聞いてポールを苛立たせた。アンはアンソニーをクリニックに連れて行った。サライ医師に診察を受けるアンソニー。アンソニーは自分の誕生日などははっきりと返答ができたが、アンの話になると事実と食い違いがあり言い争いになってしまう。

数日後、買い物中にポールから電話をもらい帰宅したアンがアンソニーの様子を見に行くと、アンソニーは服を裏返しのまま頭からかぶって着ようとしていた。自分ひとりでは服を着られない父の姿にアンは動揺する。アンは急いでアンソニーに近寄りアンソニーを手伝った。ポールは2人の姿を見て「施設に入れろ」とアンに提言した。夜、アンソニーがキッチンにやって来ると、ポールがアンに、アンソニーを施設に入れろと説得しているところだった。気まずい雰囲気の中、食事をしながらポールはアンソニーのせいで旅行をキャンセルしたことを本人に告げる。アンはポールを責めるが、ポールは施設にアンソニーを入れようとしないアンに我慢の限界だと愚痴をこぼした。

朝になり、寝室で目が覚めたアンソニーがリビングに来ると画家である娘のルーシーの絵がリビングから外されていることに気付いて動揺する。しかし、そこは絵があったアンソニーの家ではなくアンとポールの家だったためだ。絵は外されたのではなく、絵がかけられていない娘の家だったのだが、アンソニーにはそれが理解できていなかっただけだった。薬を持ってくるとアンは、部屋の奥に姿を消した。

進行する認知症

介護人のローラが薬を持ってやってくると、アンソニーは「私のフラット(家)がかわった」とローラに尋ねる。家の中の様子が変わったのではなく、アンソニーの家ではなくアンとポールの家であることがやはりアンソニーには理解ができていない。苛立っていたアンソニーだったが、ローラに「君はルーシーに似ている」と繰り返した。ルーシーに似ていると言われたローラは複雑な表情を浮かべた。

実はルーシーは交通事故ですでに他界していることをアンから聞いていたローラはお悔やみの言葉を伝えるが、アンソニーは訳が分からず怪訝な表情だ。食い違う話を受け流して薬をすすめるローラにアンソニーは「私をバカ扱いしている」とまた機嫌が悪くなる。そして、自分は知的な人間であることを忘れるなとアンソニーはローラに釘をさした。話に夢中で薬を飲むことを忘れているアンソニーに優しく声をかけるローラ。アンソニーは薬を飲み終えると、実は「サーカスにいたことがある」と突然、話し始めた。

その様子を後ろから見ていたポールが「順調か?話がある」と声をかけてきた。胡麻化さずに返事をしろとアンソニーに詰めよるポール。「いつまで我々のことをイラつかせるのだ」と言うと、アンソニーの顔を叩いた。叩かれて驚いたアンソニーは悲鳴をあげる。その声を聴いてアンが驚いて駆け付けた。泣き始めたアンソニーの背中をアンはなだめながら優しく撫でる。今の時間を確認し、自分がパジャマであることも理解できないアンソニーは、弱々しく肩を震わせていた。

ベッドで自分を呼ぶ声に目が覚めたアンソニーは、聞こえてきた声に「ルーシー?」と問いかけながら誘われるように部屋を出た。ルーシーに呼ばれたアンソニーは廊下を歩いて行くと、その先は自宅ではなく病院のようだが、アンソニーはかまわず歩いて行く。行き着いた先には、ベッドで治療を受けて動けなくなっていたルーシーがこっちを見ていた。どうやらアンソニーは、夢をみていたようだ。

目が覚めたアンソニーがキッチンに来るとアンが食事を促してきた。ルーシーに似ている介護人のローラが来ることが楽しみだと話していると、呼び鈴が鳴る。ローラが来たと知ると、パジャマのままではなくちゃんと服を着なくてはと、アンソニーは動揺する。そんなアンソニーにかまわずローラを向かえ入れたアンだが、部屋に入ってきたのはアンソニーが知らない女性だった。

アンソニーは驚き「この人じゃない」と言いはるが、アンはその女性がローラだと言い、ローラと紹介された女性も「昨日会った」とアンソニーに声をかけた。納得がいかず自室へ引きこもったアンソニー。ベッドに腰かけたアンソニー。自分の家の中だと思っていたが、実はここは施設の一室だった。アンは「ここの方が家より環境がいい」とアンソニーを説得した。どう思うと聞かれたアンソニーは、お前はどうするのかと聞き返した。アンはアンソニーに「私はパリで暮らすのよ」と答えた。アンに自分はどうなるのか、妹はどうするのかと訴えながらアンの頬をなでるアンソニー。認知症が進んだ父を目の当たりにし、アンは辛い表情のまま施設を後にした。

ママと呼びながら泣きじゃくるアンソニー

アンソニーが目覚めると、介護人のキャサリンが部屋に入ってきた。キャサリンはアンソニーのベッドのシーツを替えはじめ薬を用意した。アンはどこかと聞くとキャサリンは、「数か月前からパリですよ」と言うと、アンが送ってきた絵葉書を見せた。アンはパリに住んでいるが週末毎に施設を訪れて、アンソニーに会いに来ていると話してくれたがアンソニーは覚えていない。

ビルという施設の職員が部屋に来ると、キャサリンに今のは誰だと驚きながら聞くアンソニー。ビルと呼ばれていた男は、かつてアンソニーの家でアンの夫ポールだと名乗っていた男だった。混乱したアンソニーが「私は誰なんだ」とキャサリンに尋ねると、「アンソニー」とキャサリンが答えた。それを聞くと「そう、アンソニーという名はママがつけた」と、母親の話を始めたアンソニーは「ママに会いにたい。迎えに来てくれ」と、泣きじゃくり始めてしまった。「すべての葉を失っていくようだ。何がなんだかわからない」と不安を訴えるアンソニーにかつての威厳はない。キャサリンはアンソニーの隣に座り、肩に腕を回した。着替えて外にでて戻ったら食事をして昼寝をしようと、キャサリンはアンソニーを優しくなだめた。窓の外の景色は明るく、風に木が揺れていた。

『ファーザー』の登場人物・キャラクター

主人公

アンソニー(演:アンソニー・ホプキンス)

日本語吹き替え:柴田秀勝
アンの父アンソニーは、認知症を患った81歳の男性。認知症の進行により、記憶が曖昧になっていく。姉のアンと妹のルーシーを比べ、度々アンを傷つけてしまう。自分は完璧であると思っていて、介護人が何人もやめてしまうほど頑固で気難しい。

家族

アン(演:オリヴィア・コールマン)

日本語吹き替え:松本梨香
認知症になった父を献身的に支える娘アン。父に事故で他界した妹と比べられても、施設に父を入れないよう根気強く介護をする愛情深い女性。父の認知症の進行に心を痛めながらも、自身の人生を歩もうと決心する。

ポール(演:ルーファス・シーウェル)

7trie05051986
7trie05051986
@7trie05051986

Related Articles関連記事

ジョー・ブラックをよろしく(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ジョー・ブラックをよろしく(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジョー・ブラックをよろしく』とは、1998年にアメリカで公開されたファンタスティック・ラブストーリーである。事故死した人間の姿を借りて地上に舞い降りた死神は、死期が迫っている大富豪のビル・パリッシュの元に現れた。ビルは自分の命の延長と引き換えに人間界の案内役を引き受ける。ビルの家族に友人だと紹介された死神は、ビルの娘であるスーザンに惹かれ、次第にスーザンも死神に恋をしてしまうのだった。死神と人間の切ない恋模様と家族愛が描かれている。監督は、マーティン・ブレストが担当している。

Read Article

ハンニバル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハンニバル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハンニバル』とは、2001年の米英伊合作によるサイコ・スリラー映画である。原作はトマス・ハリスの同名小説で、大ヒット作『羊たちの沈黙』の続編に当たる。監督はリドリー・スコットが務め、主人公レクター役は前作から引き続きアンソニー・ホプキンスが担当した。元精神科医で狂気の連続殺人鬼「ハンニバル・レクター博士」を巡る、極めて猟奇的な物語。FBI捜査官クラリスは彼を追うのだが、その先には身も凍る恐ろしい惨劇が待っていた。息を飲むスリリングな展開と、絵画のような映像によるコントラストは必見である。

Read Article

トランスフォーマー/最後の騎士王(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

トランスフォーマー/最後の騎士王(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トランスフォーマー/最後の騎士王』とは、2017年公開のアメリカ合衆国のSFアクション映画。実写版『トランスフォーマー』シリーズ5作目であり、4作目の『トランスフォーマー/ロストエイジ』の続編でもある。オートボットの総司令官「オプティマス・プライム」が宇宙へ旅立って数年後、ケイドは新たな仲間と共にトランスフォーマーたちを守るため、人類とトランスフォーマーたちの生存競争に身を投じていく。

Read Article

レッド・ドラゴン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

レッド・ドラゴン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『レッド・ドラゴン』とは、トマス・ハリスの小説をもとにして2002年に公開されたアメリカのサスペンス映画である。 監督はブレット・ラトナー、主演をアンソニー・ホプキンスである。人食いハンニバルと呼ばれる精神科医の殺人犯ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に殺されかけた過去を持つ、元FBI捜査官であるウィル・グレアム(エドワード・ノートン)との戦いを描く。見どころは、レクター博士とウィルの頭脳戦と徐々にレッド・ドラゴンと呼ばれる猟奇殺人犯を追い詰めていく所である。

Read Article

羊たちの沈黙(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

羊たちの沈黙(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『羊たちの沈黙』とは、1991年にアメリカで製作されたサイコ・スリラー映画で、アカデミー賞主要5部門を獲得した大ヒット作品である。トマス・ハリスの同名小説をジョナサン・デミ監督が映像化した。ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスが主演を務める。連続殺人事件の調査として、FBIは実習生クラリス・スターリングを抜擢。収監中の猟奇殺人犯で、元精神科医のハンニバル・レクターに捜査の協力をさせるべく派遣する。クラリスはレクターとの奇妙な関係を築く一方、自らの過去と対峙してゆくことになる。

Read Article

女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『女王陛下のお気に入り』とは、18世紀を舞台に、宮廷で女王の寵愛を奪い合う女性2人の攻防を描いた実話に基づく歴史コメディ映画である。本作は『ロブスター』で鬼才な才能を持つ、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めた。第91回アカデミー賞では最多9部門10ノミネートを獲得し、オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞している。気まぐれな女王アンに代わって絶対的権力を握る側近のサラと、貴族の地位に返り咲く陰謀を企てるアビゲイルの、愛憎に満ちた人間ドラマが繰り広げられる。

Read Article

長ぐつをはいたネコと9つの命(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

長ぐつをはいたネコと9つの命(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『長ぐつをはいたネコと9つの命』とは、2022年にアメリカで公開されたコンピュータアニメーション・アドベンチャー・コメディ映画。日本では2023年3月に公開された。『シュレック』シリーズのスピンオフ作品で、主人公は長ぐつをはいたネコ/プス。前作『長ぐつをはいたネコ』から10年以上を経た続編だが、映画批評家の評価は概ね高評価である。 長ぐつをはいたネコは、9つ持つ命の内8つを失った。そのため引退を決意。しかし何でも願いを叶えてくれる「願い星」の存在を知り、命を取り戻すための冒険に出るのだった。

Read Article

HEARTSTOPPER ハートストッパー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

HEARTSTOPPER ハートストッパー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『HEARTSTOPPER ハートストッパー』とはイギリスのラブロマンスドラマである。原作はアリス・オズマンによるウェブコミックで2022年にNetflixで配信が開始された。LGBTQ+をテーマにしており、様々なセクシュアリティのキャラクターが登場。それぞれの悩みを抱えた彼らの日常を描いている。高校生のチャーリーことチャールズ・スプリングは、ある日ニックと呼ばれるラグビー部の人気者ニコラス・ネルソンと出会い、かけがえのない友人になる。次第に友情は恋心へと変化してしていくのだった。

Read Article

世界最速のインディアン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

世界最速のインディアン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『世界最速のインディアン』とは2005年のニュージーランド・アメリカ合衆国の伝記映画である。実在のライダであるバート・マンローの話を元にした伝記作品であり、監督はロジャー・ドナルドソン、出演はアンソニー・ホプキンスが務めた。初老のライダー、バート・マンローは、愛機「1920年代インディアン・スカウト」で世界最速記録に挑戦することが長年の夢であった。ある日自身の老い先が短いことを悟ったバートは、人生最後のチャンスとしてバイカーの聖地「ボンネビル塩平原」へ向かう決断をする。

Read Article

ザ・クラウン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ザ・クラウン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ザ・クラウン』とは、イギリス女王エリザベス2世の治世を描く、アメリカ合衆国とイギリス合作のテレビドラマシリーズ。Left Bank Picturesおよびソニー・ピクチャーズ テレビジョンが製作。2016年11月より配信開始となり最終シーズンは2023年12月に配信され、全6シーズン、各10エピソードの合計60話構成。2シーズンごとに主要キャストが入れ替わる。当時の美術・衣装などが忠実に再現されており、各界から高い評価を得ている。

Read Article

ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。

Read Article

『ドリフターズ』と史実や他メディアでの同名キャラとを比べてみた!

『ドリフターズ』と史実や他メディアでの同名キャラとを比べてみた!

『ドリフターズ』とは、『ヘルシング』でもお馴染み平野耕太先生の作品。それぞれ異なった時代の人物たちが登場し、世界を壊さんとする「廃棄物」側と、それを阻止せんとする「漂流者」側とに別れ戦う、史実ごっちゃ混ぜ気味なマンガなのです。今回こちらでは、作中に登場する人物と、史実やマンガ及びゲームなどの人物像とを比べつつ、簡単な解説と共にまとめさせて頂きました。

Read Article

【閲覧注意】食欲なくなる!グロテスクな映画12選!ハンニバル・ソドムの市・ムカデ人間など衝撃作ばかり!

【閲覧注意】食欲なくなる!グロテスクな映画12選!ハンニバル・ソドムの市・ムカデ人間など衝撃作ばかり!

ここでは食欲がなくなるほどグロテスクな映画をまとめた。人間が人間を食べるシーンのある『ハンニバル』、人間の口と肛門を繋げたものを生み出す『ムカデ人間』など、衝撃的な内容のものばかりだ。体調の優れない時は見ない方がよいかもしれない。

Read Article

心の闇が深い!サイコスリラー・サイコホラーがテーマの洋画まとめ【スクリームほか】

心の闇が深い!サイコスリラー・サイコホラーがテーマの洋画まとめ【スクリームほか】

世の中にはゾンビや幽霊などのホラー映画が数多く存在しているが、人間の心の闇の部分を題材とした「サイコスリラー」「サイコホラー」もまた、幽霊などとは異なったジャンルの「ホラー映画」として人気を博している。一見すると普通の穏やかな人物の凶行や、実在の殺人事件をモチーフとした映画も多い。本記事では「サイコスリラー」「サイコホラー」をテーマにしている洋画を、厳選して紹介する。

Read Article

【閲覧注意】実際の事件や事故がもとになったホラー・サスペンス映画まとめ【死霊館ほか】

【閲覧注意】実際の事件や事故がもとになったホラー・サスペンス映画まとめ【死霊館ほか】

この世に数多くの作品が存在しているホラー映画。その中には実際に起こった事件や事故をモチーフにした作品もたくさん含まれている。とある仮説を検証するために行われた実験の末に起こった凄惨な事件や、地元で有名な心霊スポット、悪魔に憑りつかれた少女などがその一例だ。本記事では実際の事故・事件がモチーフとなったホラー映画やサスペンス映画を、厳選して紹介する。

Read Article

【羊たちの沈黙】イカれてる…狂気に満ちたサイコパスのおすすめ洋画20選【ブラック・スワン】

【羊たちの沈黙】イカれてる…狂気に満ちたサイコパスのおすすめ洋画20選【ブラック・スワン】

人間の心の闇というのは、恐ろしいものです。人を笑いながら殺したり、虐げることに喜びを感じたり…現実にそんなことが起こると恐怖以外の何物でもないのだけど、映画となるとなぜかちょっと怖い物見たさで気になってしまいますよね。この記事では、そんな狂気に満ちあふれたサイコパス洋画のおすすめをまとめました。眠れなくなること必至なので、苦手な方は閲覧注意!

Read Article

【羊たちの沈黙】映画のモデルにもなった実在する異常快楽殺人者(サイコパス)たち!【悪魔のいけにえ】

【羊たちの沈黙】映画のモデルにもなった実在する異常快楽殺人者(サイコパス)たち!【悪魔のいけにえ】

映画や小説のモデルとなった、実在する異常快楽殺人者(サイコパス)たちを紹介する。彼らの多くは幼少期を問題のある環境で過ごし、周囲から怪しまれても逮捕後に出所してからも犯行を繰り返した。世に恐怖と衝撃を与えた、まさに人の皮を被った悪魔たちである。

Read Article

あなたはどこまで見た?TSUTAYAのDVDレンタルランキング【お願い!ランキング】

あなたはどこまで見た?TSUTAYAのDVDレンタルランキング【お願い!ランキング】

バラエティ番組「お願い!ランキング」で紹介された、TSUTAYAのDVDレンタルランキングをまとめました。最新作のランキングではなく、「ハンニバル」や「タイタニック」をはじめ、様々な年代・ジャンルの名作のランキングです。100位から順に、作品のあらすじを交えながら紹介していきます!

Read Article

神がかっているほどカッコイイ理想の男性が登場する映画まとめ!『ロミオ+ジュリエット』など

神がかっているほどカッコイイ理想の男性が登場する映画まとめ!『ロミオ+ジュリエット』など

カッコいい男性が登場する映画をまとめました。レオナルド・ディカプリオのイケメンっぷりに見惚れる『ロミオ+ジュリエット』や、ブラッド・ピットの美しさに息を呑む『ジョー・ブラックをよろしく』などを掲載。各作品のあらすじ・ストーリーや、登場人物・キャラクターのカッコよさに対するみんなのつぶやきを紹介していきます。

Read Article

【羊たちの沈黙】オススメのミステリー映画30選 最後まで謎が解けない名作だらけ!【ショーシャンクの空に】

【羊たちの沈黙】オススメのミステリー映画30選 最後まで謎が解けない名作だらけ!【ショーシャンクの空に】

オススメのミステリー映画をランキング形式で30作紹介。 同名のベストセラーを原作とし、アカデミー賞の主要部門を総なめした「羊たちの沈黙」、希望を持って生きることの大切さを教えてくれる名作「ショーシャンクの空に」など。最後まで謎が解けないハラハラドキドキ感を楽しめる作品ばかり。

Read Article

殺人鬼が登場する映画32選!『羊たちの沈黙』『エルム街の悪夢』『チャイルド・プレイ』『13日の金曜日』などハラハラする作品ばかり!

殺人鬼が登場する映画32選!『羊たちの沈黙』『エルム街の悪夢』『チャイルド・プレイ』『13日の金曜日』などハラハラする作品ばかり!

ここでは殺人鬼が登場する映画をまとめた。猟奇殺人犯ハンニバル・レクターを主役とする『羊たちの沈黙』や、殺人鬼フレディ・クルーガーの悪夢に悩まされる高校生を描いた『エルム街の悪夢』など、ハラハラする展開の作品ばかりだ。

Read Article

目次 - Contents