
『The Son/息子』とは2022年のイギリス・フランスのドラマ映画である。戯曲『Le Fils 息子』が元になっている。優秀な弁護士のピーターを、元妻のケイトが突然訪ねる。息子のニコラスが1カ月も学校に行っておらず、その相談に来たのだ。原因は親の離婚だった。本作では家族が離れたことを境に子供の心が変化していく様子を繊細に描き、視聴者に家族のあり方を訴えかける。第79回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品されている。
『The Son/息子』の概要
『The Son/息子』とは2022年のイギリス・フランスのドラマ映画である。日本では2023年3月17日に公開された。映画の脚本・監督を務めたフランスの劇作家フローリアン・ゼレールが自身の作品の戯曲『Le Fils 息子』を『ファーザー』に続いて映画化した。
フローリアン・ゼレールは22歳の時に初めて小説の『人工雪』を著し、高く評価されたことをきっかけに続編を著す。今では彼が生み出す作品は全て魅力的と言われ、フランスでは誰もが知る劇作家。戯曲『ファーザー』では「第93回アカデミー賞脚色賞」を受賞。
優秀な弁護士のピーターの元を、元妻のケイトが突然訪ねる。息子のニコラスが1カ月も学校に行っておらず、その相談に来たのだ。ピーターはニコラスに会いに行き、悩んでいることがあるのか話を聞こうとする。ニコラスにとって仕事で成功するピーターは、憧れの存在だった。そのピーターに家を出て行かれて寂しさを感じていたのだ。しかし、久しぶりに会ったピーターには勉強でもっと努力するようにしか言われず、真摯に悩みを聞いてもらえない。ニコラスは本当に自分が心を許せて話せる相手がいるのか分からなくなる。ついには生きることに対して幸せを感じなくなり、自分を追い詰めていってしまう。
離婚をきっかけにニコラスの心は脆くなるも、ピーターと実の母親のケイト。そして精神科の医師たちの支えで毎日を過ごしていた。その一方でピーターは未だに不登校が直らないことに対してニコラスを叱責する。勉強して良い大学を出て、お金を稼ぐことが人生で成功する条件だと思っていたからだ。ニコラスはそのプレッシャーを受け続け、なんとか耐えていた。しかし最悪の結末を選んでしまう。
親の離婚はどの家庭にも起こりえること。それをきっかけに変化していく子供の様子に周囲はどう対応していけばいいか、観客に問いかけるような作品。生きていて孤独に感じ、生きるのが辛い青年を演じるのはゼン・マクグラス。本作でニコラスを演じる前に子役経験はあったが、豊富なキャリアではなかった。しかし監督と話した時に俳優としての繊細さを感じられ、主役に抜擢される。
必死に日々を生き、真正面からぶつかろうとする父親を演じるのはヒュー・ジャックマン。これまで映画、舞台、ミュージカルといった幅広いエンターテイメントで活躍。2度主演男優賞を獲得している。
1人息子を大事に育て、優しく声をかける母親役を演じるのはローラ・ダーン。これまでに7個の助演女優賞を獲得してきたベテラン女優。主な出演作品は『白熱』や『ジュラシックパーク』。
ピーターとケイトはニコラスの苦しみを受け取り、彼の支えになろうとする。どんな親であることが正解で、子供は自分の人生とどう向き合えばいいのか。葛藤しながら毎日もがく人々の心情を生々しく描いた。愛する子供に必死にぶつかっていく親の愛を感じるヒューマン映画。今作品で第80回ゴールデングローブ賞においてヒュー・ジャックマンが主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートしている。
『The Son/息子』のあらすじ・ストーリー
ピーターとニコラスの再会
ニューヨークでベテラン弁護士として働くピーターは、仕事を優先し、家庭は後回しにする仕事人間。元妻のケイトには、そこに呆れられて2年前に離婚している。息子のニコラスはケイトと一緒に住むことになった。離婚後はピーターも新しいパートナーのベスと出会い、息子のセオも産まれてお互いに新しい人生を歩んでいた。
そんな時、ケイトがピーターの元を訪れる。ニコラスが1カ月も学校に行っておらず、彼の相談に乗ってくれないか頼まれるのだ。ピーターは突然のことで動揺するが、血の繋がった息子を放ってもおけず、翌日ニコラスに会いに行く。
ピーターが久しぶりに見たニコラスは、どんよりとした雰囲気だった。ピーターはそれとは逆に明るい態度でニコラスに話しかけるも、ニコラスは笑顔を見せない。学校に行かない理由を聞くと、ピーターとケイトの離婚が原因だった。ケイトはニコラスと2人で住むことになってから、ピーターの悪口をニコラスの前で言い、泣きわめく毎日。ニコラスは家に自分の居場所がないと感じ、ピーターと彼の現在の妻のベス、弟のセオと一緒に住むことを希望する。
居心地のいい場所が欲しいニコラス
ニコラスは、初日はピーターと暮らせることが嬉しかった。しかし、ベスと上手くコミュニケーションが取れない。また、新しい学校に体験入学に行くも、周囲から向けられる視線を不快に感じ、受け入れられている感じがしなかった。新しい学校も初日以降は不登校になってしまう。
ニコラスの不登校を、ピーターはベスをつてに知ってしまう。学校に行かない理由を聞いても無視をするニコラスに腹を立てたピーターは、ついニコラスを叱責してしまう。親の離婚を理由に勉強をしないことは、許されないと思っていた。しかし、ニコラスはピーターが口を開けば勉強、学校、将来のことしか話さないことにプレッシャーを感じていた。生きることに息苦しさを覚える。そんな弱ったニコラスに追い打ちをかけるようにピーターは怒鳴ってしまったため、ニコラスはさらに心を閉ざす。
ニコラスの自殺未遂
翌日、ピーターは仕事をしながらニコラスを怒鳴ったことを反省していた。そんな時ベスからニコラスがバスルームで自分の手首を切って自殺未遂をはかったことを知らされる。ケイトも病院にかけつけ、2人は医師からニコラスを精神病棟へ入院させることを勧められる。その日からニコラスへの面会は許されなかった。ピーターたちはニコラスがどんな様子なのか心配し、数日後の面会日を待つしかなかった。
ニコラスとの面会の日。ピーターとケイトが立ち会う。2人は精神科の医師から、本人の鬱状態が安定するまで入院して治療する必要があることを告げられる。ニコラスが過去に何度もリストカットしたことがエスカレートし、今回の自殺未遂に繋がったからだ。しかしニコラスは何度もピーターとケイトに、家に連れて帰ってほしいと伝える。泣き叫ぶニコラスを見ていられなかった2人は、退院を希望する書類にサインをし、ニコラスを家に連れて帰る。家に着くまでのニコラスは頭をケイトの肩に預け、安心しているようだった。
ニコラスを助けられなかった大人たち
家に着くと、ニコラス、ピーター、ケイトの3人で仲良く昔話をする。ピーターもケイトも、久しぶりにニコラスが笑顔を見せたことに安堵していた。しかし、ニコラスは周囲には平気な様子を見せていただけだった。シャワーを浴びにバスルームへ行くと、洗濯機の裏にピーターが隠していた銃で自身を撃ち、自殺する。
ニコラスはもう2度と戻ってこなかった。彼を救えなかったその後悔と悲しさが、ピーターに白昼夢を見させる。夢の中で、ニコラスは大学に行き、しっかり勉強していること。彼女ができたことをピーターに話す。そして夢だった作家になって、初作品をピーターに初めて渡す。夢の途中で、妻のベスに話しかけられたピーターは、それが非現実的であることに気づく。そこでピーターは彼にプレッシャーを与え続け、話を親身になって聞いてあげられなかったことを何度も後悔する。どうにもならない悔しさを抑えながら、ベスの腕の中で泣き叫ぶのだった。
『The Son/息子』の登場人物・キャラクター
主要人物
ピーター(演:ヒュー・ジャックマン)

アメリカのニューヨークで一流弁護士を務める。ケイトと結婚するも、仕事を優先するところを呆れられて離婚している。その後、ベスと出会って結婚した。仕事を優先して、一流の企業に就くことが大事だと、子供の頃から思っていた。父親が病気だった母親の見まいに来ず、仕事を言い訳にして自分は外食や外国へ行っていたことが多かったからだ。そんな父にはなりたくないという強い思いが、ピーターのプライドが高くなったきっかけ。そんなピーターを周囲の人間は尊敬するも、相談に乗って欲しい時に親身に話を聞いてくれないところに寂しさを感じる。
ニコラス(演:ゼン・マクグラス)

ピーターとケイトの1人息子。ピーターとケイトが離婚をし、尊敬していたピーターが家から出て行った日から彼に見捨てられたと考える。ケイトと2人暮らしになってからも、ケイトはピーターの悪口を言うことが増えて、ニコラスは家に居場所を見つけられない。段々と生きがいを見いだせられなくなり、不登校になる。小説家になることが夢だったが、ピーターに法律学校に通うことを勧められてから自分のやりたいことを見失う。感情に素直で、周囲の人間の態度や言葉で傷つきやすい繊細な高校生。
ケイト(演:ローラ・ダーン)

ピーターの元妻で、ニコラスの母親。ピーターと離婚してからニコラスと2人暮らしになり、ニコラスの前でピーターの悪口ばかり言うようになってしまった。そんなケイトを見ていたニコラスから呆れられ、一緒に住むことを拒否されてしまう。そんなニコラスの思いを尊重して、ニコラスをピーターに預けることを決めるが、本当は寂しくて仕事が手につかなかった。ニコラスが心を閉ざしてしまったのは自分のせいだと強く責め、ニコラスに何かできることはないか必死に考える。愛情をたっぷり注ぎたい母親。
その他の人物
ベス(演:ヴァネッサ・カービー)
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目次 - Contents
- 『The Son/息子』の概要
- 『The Son/息子』のあらすじ・ストーリー
- ピーターとニコラスの再会
- 居心地のいい場所が欲しいニコラス
- ニコラスの自殺未遂
- ニコラスを助けられなかった大人たち
- 『The Son/息子』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ピーター(演:ヒュー・ジャックマン)
- ニコラス(演:ゼン・マクグラス)
- ケイト(演:ローラ・ダーン)
- その他の人物
- ベス(演:ヴァネッサ・カービー)
- ピーターの父(演:アンソニー・ホプキンス)
- 『The Son/息子』の用語
- SAT
- Bording School
- 白昼夢
- 『The Son/息子』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 家を出て行くニコラスを送り出す時に、泣きそうになるケイト
- ニコラス「ママを傷つけた時、父さんも僕に同じようなことをしたんだよ」
- 必死に家に帰りたいことを訴えるニコラス
- 『The Son/息子』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主演を務めることを監督に直談判したヒュー・ジャックマン
- 監督の義理の息子が作品に登場
- 作中に何度も登場する洗濯機は辛い記憶は一生拭えないというトラウマの意味
- 『The Son/息子』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Hans Zimmer「Love Is not Enogh」