ファイト・クラブ(Fight Club)のネタバレ解説・考察まとめ
『ファイト・クラブ』とは、1996年に発表されたアメリカの小説家チャック・パラニュークによる同名小説が原作となっている、1999年制作のアメリカ映画である。不眠症で悩む会社員「僕(エドワード・ノートン)」はある日火事が原因で住む家を失くし、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の家に居候することになった。「泊めてもいいが条件がある。俺を殴れ」という突拍子ないタイラーの言葉をきっかけに、2人はお互いを殴り合う行為にハマっていく。
ブラッド・ピットが殴られることを知らなかった最初のファイト
タイラーと主人公がルーの酒場で、初めて殴り合いをするシーン。「俺を殴れ!」というタイラーに対し、主人公は誤って彼の耳を殴る。
実はこのシーンは当初、殴るフリをするだけの予定だった。しかし本番直前、フィンチャー監督は、エドワード・ノートンに「実際に殴れ」と指示をだした。主人公役のエドワード・ノートンは指示通り、ブラッド・ピットを殴った。ピットは監督の指示を知らなかった。タイラー・ダーデンが痛がるシーンは、本当に痛かったのである。
サブリミナル効果
本作では、意図的にサブリミナル効果が演出の一環として挿入されている。
ここでは映画本編で登場する、サブリミナル効果が使われているシーンを紹介する。
タイラー・ダーデン
映画前半の主人公(ナレーター)とタイラーが出会うまでに、タイラーが頻繁に一瞬現れる。
彼らが同一人物だという暗示が表現されている。
物語の後半に続く伏線としての演出だ。
物語前半の主人公が、職場のオフィスでコピーをとるシーン。
同じく前半。彼(ナレーター)が受診した精神科医に、睾丸ガン患者の自助グループに出てみるように勧められるシーン。
主人公が初めて睾丸ガン患者の会に出席した時、この時もタイラー・ダーデンが一瞬映り込むシーンがある。
彼(ナレーター)がマーラ・シンガーに出会ってからもタイラーは映り込む。
彼(ナレーター)が出張先のホテルで見るテレビにも、タイラーがちゃっかり映り込む。
そしてラストシーン。崩壊していくビルの前で主人公とマーラが手を取り合うシーン。このシーンにも一瞬、演出としてサブリミナル効果が使われている。
演出の意図は、この物語の男性的な部分の強調としてか。
タイラー・ダーデン(主人公の男性的部分)が、彼(ナレーター)の意識の中に取り込まれたという暗示か。
またはシリアスな展開になりすぎぬように製作者側の意図的なジョーク的演出としてか。
解釈の仕方は諸説ある。
ちなみにこのシーンは、Blu-ray版では無修正で収録されている。
スターバックス コーヒー
デヴィット・フィンチャー監督によると「全てのショットのどこかにスターバックスのカップが映り込んでいる」との事。
スターバックス社は、フィンチャー監督がスターバックスのロゴを使う事を許可した。
しかし映画本編の爆破シーンで、スターバックスの看板も爆破する案が出たそうだが、スターバックス社に断られた。
同一人物という伏線
実は本作はサブリミナル効果以外にも、タイラー・ダーデンと主人公(ナレーター)が同一人物であるという描写がいくつかある。
動く歩道
映画前半まだ主人公とタイラー出会う前。空港の動く歩道で二人はすれ違う。
二人は別々の方向を見ていて、互いの存在に気付かない。
「全然違う時間に、全然違う場所で目覚めるんだから、全然違う人間になってたりして?」とナレーターのセリフが入る。
同じバッグ
初めて飛行機何にてタイラーと主人公が会話をするシーン。
何故か彼らのバッグは、そっくり同じ型のバッグであった。
タイラーが先に鞄を持って降りたため、主人公の鞄も一時的に消失するシーンがある。(同一人物のため)
鞄の中身が振動したため、一時的に手荷物検査に引っかかったのだ。何が振動したのかは不明。
主人公と空港職員の会話では、振動したものはバイブレーターだと暗示している。
映画フィルムの切り替え
タイラーは映画館で映画技師のパートもしている。
タイラーの説明では、画面の右上に出る黒い丸印が、フィルムの切り替えの合図だと言う。
そのタイミングでフィルムが切り替わるが、映画を見ている観客は気付かない。
タイラーと主人公が入れ替わるのも、映画フィルムの切り替えのように誰も気付かないという暗示か。
またタイラーはフィルムの切り替えのタイミングで、ファミリー映画にポルノの一コマを入れ込む悪戯を行う。
これは本作で頻繁に登場するサブリミナル効果の伏線と説明でもある。見ていないと思っても、必ず見ているという意図的な演出だ。
右手の甲の火傷
主人公がタイラーに右手の甲を、薬品で焼かれるシーン。
このシーンではタイラーの右手にも、同じく薬品による火傷があったという演出がある。
Related Articles関連記事
【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】
『ファイト・クラブ』とは1999年公開のアメリカ映画。鬼才と呼ばれるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めた。不眠症の”僕”は自分とは正反対の自信家でマッチョな男タイラーと出会い、男同士が素手で殴りあう「ファイト・クラブ」と言う組織を結成していく。殴り殴られることで自分の存在意義を確認するが、やがて組織はテロリズムに傾いてき、”僕”は衝撃の事実を知ることとなる。 巧妙に張り巡らされた伏線とサブリミナル効果、ラストシーンの解釈、製作時のトリビアなどをネタバレ解説していく。
Read Article
ハリー・ポッターシリーズの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
『ハリー・ポッター』シリーズとは、J・K・ローリングによる小説およびそれを原作とした映画、舞台、ゲームなどのメディアミックス作品である。普通の少年ハリー・ポッターはある日自分が魔法使いである事を知らされる。魔法学校で魔法を学び、仲間と友情を育むハリー。そんな中、両親を殺した宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まる。舞台はイギリスの魔法界。作中にはイギリス魔法界ならではの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物が登場する。人間界には無い少し変わったものも登場し、作品に楽しさ・面白さといった彩りを添えている。
Read Article
ハリー・ポッターシリーズの魔法・呪文まとめ
「ハリー・ポッター」とは作家J・Kローリングが描いた小説から始まり、映画化も行われている作品である。 主人公ハリーが悪と戦いを繰り広げ、魔法を用いた世界で、杖や魔法薬を用いることで魔法や呪文を行使できる。 一部の呪文には、効果が対になる呪文が設定されており、これを作中では「反対呪文」と呼ぶ。 このハリー・ポッターの映画や小説で登場した魔法を一覧にまとめた。
Read Article
ハリー・ポッターシリーズの魔法具・アイテムまとめ
『ハリー・ポッター』シリーズとは、J・K・ローリングによる小説およびそれを原作とした映画、舞台、ゲームなどのメディアミックス作品である。 普通の少年ハリー・ポッターはある日自分が魔法使いである事を知らされる。魔法学校で魔法を学び、仲間と友情を育むハリー。そんな中、両親を殺した宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まる。 作中には戦いの行方を左右する重要なものや物語の鍵となるものから、魔法使い達の日常で使われるものまで、様々な魔法具やアイテムが登場する。
Read Article
ハリー・ポッターシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ハリー・ポッター』とはJ・K・ローリングによる小説及びそれを原作とした映画、舞台、ゲーム作品である。本作は1997年にイギリスで1作目が刊行。その後、全7シリーズが刊行され2007年に完結した。児童書でありながら緻密に設定された世界観に、子供だけではなく大人も引き込まれる物語だ。バラエティ豊かな登場人物たちの言葉には見ている人を勇気づけたり、人生を導くほどの説得力があるものが数多くある。そのため、幅広い世代の人に愛され、共感を持たれる作品となっている。
Read Article
セブン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
1995年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・フィンチャー。 舞台は犯罪がはびこるアメリカの大都会。キリスト教の「七つの大罪」に沿って人を殺していく猟奇殺人犯を、退職間近の老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、血気盛んな若手刑事ミルズ(ブラッド・ピット)が追っていく。 独創的な映像センスと、人間の暗部を描いた脚本が魅力のサイコサスペンス。
Read Article
グランド・ブダペスト・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランド・ブダペスト・ホテル』は、ウェス・アンダーソン監督、レイフ・ファインズ主演で製作された。ズブロフカ共和国にあるグランド・ブダペスト・ホテルが物語の舞台である。コンシェルジのグスタヴと部下のムスタファを主人公に、常連客をめぐる殺人事件と遺産争いに巻き込まれた二人が、ホテルの威信のためにヨーロッパ中を駆け巡り事件解明に奔走する。本作は1930年代、1960年代、1985年、現在と4つの時間軸で展開されていく。
Read Article
ジョー・ブラックをよろしく(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジョー・ブラックをよろしく』とは、1998年にアメリカで公開されたファンタスティック・ラブストーリーである。事故死した人間の姿を借りて地上に舞い降りた死神は、死期が迫っている大富豪のビル・パリッシュの元に現れた。ビルは自分の命の延長と引き換えに人間界の案内役を引き受ける。ビルの家族に友人だと紹介された死神は、ビルの娘であるスーザンに惹かれ、次第にスーザンも死神に恋をしてしまうのだった。死神と人間の切ない恋模様と家族愛が描かれている。監督は、マーティン・ブレストが担当している。
Read Article
ゴーン・ガール(Gone Girl)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴーン・ガール』とは、ギリアン・フリンによる同名小説を基に製作されたアメリカの映画である。原作はアメリカで実際に起きたスコット・ピーターソン事件とテレビ番組ナンシーグレイスショーを元に執筆されたといわれている。ニックとエイミー夫妻5回目の結婚記念日にエイミーが消えてしまう。警察による事件の捜査が始まるが、ニックに不審な点が見つかり、彼が容疑者として疑われる。徐々に狂っていく夫婦関係を描いたミステリー・スリラー映画である。
Read Article
ボーン・レガシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボーン・レガシー』とは『ボーンシリーズ』の4作目で、2012年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンをめぐる陰謀を描いた前3部作の裏で同時進行していたストーリーを描くスピンオフ的作品。ボーンの存在によりCIA上層部でさえ知らない国家的極秘計画が暴かれる危機が発生。計画隠蔽のために襲われた工作員アーロン・クロスの逃避行が描かれる。『ボーンシリーズ』の世界観を継承したストーリー展開に加え、前3部作後のCIAの状況もわかるファン必見の物語である。
Read Article
レッド・ドラゴン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『レッド・ドラゴン』とは、トマス・ハリスの小説をもとにして2002年に公開されたアメリカのサスペンス映画である。 監督はブレット・ラトナー、主演をアンソニー・ホプキンスである。人食いハンニバルと呼ばれる精神科医の殺人犯ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に殺されかけた過去を持つ、元FBI捜査官であるウィル・グレアム(エドワード・ノートン)との戦いを描く。見どころは、レクター博士とウィルの頭脳戦と徐々にレッド・ドラゴンと呼ばれる猟奇殺人犯を追い詰めていく所である。
Read Article
インクレディブル・ハルク(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
2008年に公開された、マーベルコミックスに登場するヒーローの実写化作品である。『アイアンマン』をスタートとしたMCUシリーズの第2作目であり、型破りなヒーロー・ハルクの誕生の経緯を描いている。ハルクに変身するため軍から追われることになったバナー博士の苦悩が物語の軸。次作から主人公・バナー博士の俳優が変更になっているため、エドワード・ノートン演じるバナー博士を見られるのはこれが最初で最後である。
Read Article
それでも夜は明ける(12 Years a Slave)のネタバレ解説・考察まとめ
19世紀のアメリカで、自由黒人であるにも関わらず奴隷として売られ、12年間の奴隷生活を送ることとなったソロモン・ノーサップの実話を、彼が書いた体験記をもとにスティーヴ・マックイーン監督が映画化、2013年に公開された。主人公のソロモン・ノーサップをキウェテル・イジョフォーが熱演。監督の志に賛同したブラッド・ピットが制作段階から参加し、出演も果たしている。
Read Article
アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。
Read Article
ハリー・ポッターと謎のプリンス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。活発に動き始めた死喰い人。ハリーとダンブルドアはヴォルデモートを倒すため、秘密裏に対策を取り始める。そんな中ハリーは半純血のプリンスと署名された魔法薬学の教科書を発見。疑いながら、所有者に感情移入していく。しかし、死喰い人がホグワーツに現れたことで状況が一変。ダンブルドアが倒され、ホグワーツは最大の危機に陥る。J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第六弾。
Read Article
レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ
2012年に公開されたミュージカル映画。主役のジャンバルジャンが牢獄から仮釈放されるシーンから始まる。ジャンバルジャンを追いかけるジャベール警部、ジャンバルジャンに自分の子供を託すファンティーヌなどの登場人物たちにより彼の人生は激動の時代を駆け抜けることとなる。そしてフランス革命が起き、それぞれの人生が変わるのであった。一人の男の一生を描いた超大作である。
Read Article
アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』とは2016年公開のアメリカの3D映画。2010年公開の『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。ティム・バートン製作・製作総指揮。監督は ジェームズ・ボビン。3年の船旅から戻ったアリスが青い蝶のアブソレムに導かれ、鏡の中に入り再びアンダーランドを訪れる。そこで病んでいる親友のマッド・ハッターを救うために過去に遡り、過去を変える時間の旅に出る。ヒットした前作と比べアメリカ、日本ともに興行成績は振るわず、厳しい評価になった。
Read Article
17歳のカルテ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『17歳のカルテ』とはアメリカの映画。原題は、『Girl, interrupted』。青年期に精神疾患と診断された主人公スザンナ・ケイセンの精神病棟での成長を描いている。ベトナム戦争の長期化や貧困・人種差別による社会分断の深刻化、主要人物の暗殺など情勢が不安定だった60年代アメリカを舞台に、病棟の内と外、パーソナリティーの正常と異常、自己存在への疑問と確信、それらとは一体何なのかを「境界性パーソナリティー障害」と診断されたスザンナ・ケイセンの視点を通して描いていく。1999年公開。
Read Article
セブン・イヤーズ・イン・チベット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『セブン・イヤーズ・イン・チベット』とは1997年のアメリカの伝記映画。スイスの山アイガー初登頂で名高いオーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーの自伝を映画化。彼がチベットで過ごした7年間、若きダライ・ラマ14世との交流によってもたらされる心の変遷をチベットのオリエンタルで美しい映像が映し出す。ジャン=ジャック・アノー監督作品。主演のハインリヒ.・ハラーに当時絶大な人気を得ていたブラッド・ピットを迎えた。複雑な中国とチベットの関係を描いている映画であることから、中国は中国での本作の上映を禁止した。
Read Article
マネーボール(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『マネーボール』とは、2011年にアメリカ合衆国で制作されたスポーツ映画。マイケル・ルイスによるノンフィクション『マネー・ボール 奇跡のチームを作った男』を原作としている。野球に統計学を用いて、弱小チームを常勝チームに変えていくゼネラルマネージャーのビリー・ビーンの栄光と苦悩が描かれていく。実在のゼネラルマネージャー役を演じたオスカー俳優ブラッド・ピットの演技が見どころである。
Read Article
テルマ&ルイーズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『テルマ&ルイーズ』(Thelma and Louise)とは、1991年5月にアメリカで公開されたロードムービーである。平凡な主婦テルマが、友人のウェイトレス、ルイーズと共にドライブに出かけた。途中のドライブインで、テルマが見知らぬ男たちにレイプされそうになった時、ルイーズは男たちを射殺してしまう。二人はそのまま銀行強盗をして逃避劇を繰り広げる。二人の女性の日常から転落していく様を描いたバイオレンス作品。
Read Article
ワールド・ウォーZ(World War Z)のネタバレ解説・考察まとめ
人間を凶暴化させる未知のウイルスの脅威と、それを防ごうと奔走する人々を描いたホラー・アクション映画。原作はマックス・ブルックスの小説『WORLD WAR Z』。ブラッド・ピットが主演を務め、「史上最も製作費のかかったゾンビ映画」として話題になった。
Read Article
ハリー・ポッターと死の秘宝(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハリー・ポッターと死の秘宝』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。ホグワーツに戻らず、分霊箱を探す旅に出かけたハリー、ロン、ハーマイオニー。数少ない手がかりを探しながら、困難な旅を続けていく。そんな中ホグワーツにヴォルデモートが現れ、戦闘が始まる。多くの仲間が死んでいく中、ついにハリーはヴォルデモートと対峙することになる。J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ。第七弾。
Read Article
Mr.&Mrs. スミス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『Mr.&Mrs. スミス』とは、ダグ・リーマン監督による2005年公開のアクションムービーである。脚本を手掛けたのはサイモン・キンバーグ。主役となる夫婦の夫「ジョン・スミス」をブラッド・ピットが演じ、妻「ジェーン・スミス」をアンジェリーナ・ジョリーが演じている。本作はお互いに暗殺者という身分を隠して結婚したスミス夫妻の壮大な夫婦喧嘩の物語であり、2人の関係性の変化が見どころとなっている。 ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは本作での共演がきっかけで親しくなり、2014年に結婚した。
Read Article
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。復活を遂げたヴォルデモート。しかし魔法省はそれを受け入れずホグワーツに干渉するようになる。そんな中、ダンブルドアは「不死鳥の騎士団」を再び活動させる。五年生となったハリーたちはヴォルデモートに対抗するため、ダンブルドア軍団を結成。そしてヴォルデモートや死喰い人と再び対峙することとなる。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第五弾。
Read Article
スーサイド・スクワッド(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ
『スーサイド・スクワッド』とは、2016年8月にアメリカ合衆国で公開された、悪役だらけのヒーローアクション映画である。DCコミックスが刊行する人気アメリカン・コミックスシリーズ『スーサイド・スクワッド』の実写映画化されたものでもある。スーパーマンの死から数か月後、米国政府の高官・アマンダによる対メタヒューマン特殊部隊「タスクフォース」、通称”スーサイド・スクワッド”のメンバーになった元精神科医ハーレイ・クインが、恋人のジョーカーと複数の犯罪者たちと共に、世界崩壊の危機に立ち向かっていく。
Read Article
ティム・バートンのコープスブライド(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ティム・バートンのコープスブライド』とは、ティム・バートン監督によるストップモーション・アニメーション映画。同監督の『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で制作され、主演も同じジョニー・デップだ。ジョニー・デップにとっては声優初挑戦作品となった。 結婚を目前に控えた内気な青年が、死体の花嫁と結婚してしまうというストーリー。 第78回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、2005年ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の長編アニメ賞を受賞するなど、高い評価を得た。
Read Article
ダラス・バイヤーズクラブ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダラス・バイヤーズクラブ』とは、2013年のアメリカ映画で、エイズ患者ロン・ウッドルーフの実話をもとに描いている。仕事中の事故で病院に搬送されたロンは、検査の結果、エイズで余命30日と宣告される。彼は独自にエイズについて勉強し、アメリカで未承認の薬を海外から持ち込んで会員に提供する会社「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げる。監督はジャン=マルク・ヴァレが務め、主人公のロンをマシュー・マコノヒーが演じ、ジャレッド・レト、ジェニファー・ガーナーらが共演した。
Read Article
エノーラ・ホームズの事件簿(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『エノーラ・ホームズの事件簿』とは、2020年にNetflixで公開されたイギリスのミステリー映画である。原作はアメリカの作家ナンシー・スプリンガーの小説『エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ』。名探偵シャーロック・ホームズに妹のエノーラがいたらという設定で、好奇心旺盛で破天荒なエノーラが、失踪した母の捜索をきっかけに、政治家の息子であるテュークスベリー侯爵の事件に巻き込まれ、母から教わった知識や武芸を使い、解決を目指していく物語。
Read Article
ザ・クラウン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ザ・クラウン』とは、イギリス女王エリザベス2世の治世を描く、アメリカ合衆国とイギリス合作のテレビドラマシリーズ。Left Bank Picturesおよびソニー・ピクチャーズ テレビジョンが製作。2016年11月より配信開始となり最終シーズンは2023年12月に配信され、全6シーズン、各10エピソードの合計60話構成。2シーズンごとに主要キャストが入れ替わる。当時の美術・衣装などが忠実に再現されており、各界から高い評価を得ている。
Read Article
マーベル映画作品(MCU)フェイズ1のネタバレ解説・考察まとめ
マーベルは2008年公開のアイアンマンを皮切りに、個々のヒーロー映画の世界を全てつなげてひとつの物語にするという試みを開始した。フェイズ1では中心となるヒーローたちのオリジンを中心に構成されていて、長い歴史のあるアメコミを初めて見る人にもわかりやすくヒーローが紹介されている。 MCUフェイズ1の作品同士・キャラクター同士の繋がりや時系列的な関係性について深掘りする。
Read Article
いい意味で裏切られた名作映画まとめ!イメージと違う衝撃的な展開が魅力的!
ここではCMや告知から想像するイメージと実際の内容にギャップがある、いい意味で裏切られる名作映画をまとめた。男同士の友情と成長を描いた作品と思いきや衝撃的なラストが待ち受ける『ファイト・クラブ』、カルト教団の裏の顔を描くと見せかけておいて重厚な人間ドラマを展開する『ザ・マスター』などを紹介している。
Read Article
【レ・ミゼラブル】ヘレナ・ボナム=カーターの七変化まとめ!ジョニー・デップに負けてない!【ハリー・ポッターシリーズ】
ヘレナ・ボナム=カーターといえば、『レ・ミゼラブル』のテナルディエ夫人役や『ハリー・ポッター』シリーズのベラトリックス・レストレンジ役が有名ですよね。なんとなく想像される通り、どこかぶっ飛んでいる役が多いのが彼女の特徴です。他にどんなのを演じているか、この記事でまとめました。ジョニー・デップも良い意味で変な役が多いけど、ヘレナだってそれに負けてないですよ!
Read Article
【トム・クルーズ】この渋さがたまらない!海外のカッコイイおじさま俳優まとめ【ブラッド・ピット】
海外の俳優たちを見てみると、けっこう歳がいっているはずなのにめちゃくちゃカッコイイ人っていますよね。ヒゲや長髪など、日本人男性がやるとあまりウケが良くないビジュアルも、海外だとなぜか魅力的に映るのが不思議です。この記事では、アラフォー以上の海外の俳優についてまとめました。いやぁみんなカッコイイですね!このシブさ、そして全身から溢れ出る大人の余裕と色気がたまらん。
Read Article
ゲイリー・オールドマンに影響を受けた俳優まとめ!ブラッド・ピットなど
名優ゲイリー・オールドマンに影響を受けた俳優たちをまとめました。ブラッド・ピットやダニエル・ラドクリフなど、ゲイリー・オールドマンの演技から多くを学んだと公言するスターの画像や尊敬理由、また彼のカメレオン俳優っぷりが分かる代表作品の画像も紹介しています。
Read Article
【マドンナ】海外スターの幼少期の写真まとめ【レオナルド・ディカプリオ】
ここでは海外のミュージシャン、ハリウッド俳優、その他有名人の子供のころの写真をまとめました。ビヨンセ、ジョン・レノン、カート・コバーン、マライア・キャリー、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブラッド・ピット、はたまたプーチン大統領まで。中にはガラリと雰囲気が変わってしまった人も。是非お楽しみください。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ファイト・クラブ』の概要
- 『ファイト・クラブ』のあらすじ・ストーリー
- ビルの最上階
- 「僕」の経歴とタイラー・デーン
- 「僕」の真実
- 計画の妨害
- 『ファイト・クラブ』の登場人物・キャラクター
- 主人公(ナレーター)(演:エドワード・ノートン)
- タイラー・ダーデン(演:ブラッド・ピット)
- マーラ・シンガー(演:ヘレナ・ボナム=カーター)
- ロバート・ポールセン(ボブ)(演:ミート・ローフ)
- エンジェル・フェイス(演:ジャレッド・レト)
- レイモンド・K・ヘッセル(演:ジョン・B・キム)
- リチャード・チェスラー(演:ザック・グルニエ)
- アーヴィン(演:ポール・ディロン)
- クロエ(演:レイチェル・シンガー)
- リッキー(演:アイオン・ベイリー)
- スターン刑事(演:ソム・ゴッサムJr.)
- ジェイコブス警察署長(演:レナード・タルモ)
- 空港の警備員(演:ボブ・スティーブンソン)
- メカニック(演:ポルト・マッカラニー)
- ステフ(演:エバン・ミランド)
- トーマス(演:デイヴィド・アンドリュース)
- インターン(演:リッチモンド・アークウェッド)
- 演説の男(演:シドニー・“ビッグ・ドーグ”・コルストン)
- 女リーダー(演:クリスティーナ・キャボット)
- ウェイター(演:エドワード・コワルジク)
- 『ファイト・クラブ』の用語
- 自助グループ
- 石鹸
- 僕はジャックの○○です。
- 僕はジャックの怒れる胆のうです。
- 僕はジャックの冷や汗です。
- 僕はジャックの驚かない心です。
- 僕はジャックの復讐心です。
- 僕はジャックの無駄な人生です。
- 僕はのけ者に怒っているジャックの心です。
- 僕はジャックの裏切られた心です。
- 『ファイト・クラブ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ルーの酒場で語るタイラー
- 物を所有するな
- 完璧を目指すな
- 持っている物が自分を束縛する
- タイラーの主張とプロジェクト・メイヘム
- 歌って踊るだけのこの世のクズだ。
- 「ファイト・クラブへようこそ。ルールその1、ファイト・クラブについて話すな。ルールその2、ファイト・クラブについて絶対に話すな」
- 「痛みを感じろ。苦しみと犠牲が尊いんだ。痛みから逃げるな。人生最高の瞬間を味わえ」
- 『ファイト・クラブ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ブラッド・ピットがタイラー・ダーデンを演じるにあたっての役作り
- ファイト・クラブはエドワード・ノートンお気に入りの映画
- ヘレナ・ボナム・カーターが参考にしたジュディ・ガーランド
- ブラッド・ピットが殴られることを知らなかった最初のファイト
- サブリミナル効果
- タイラー・ダーデン
- スターバックス コーヒー
- 同一人物という伏線
- 動く歩道
- 同じバッグ
- 映画フィルムの切り替え
- 右手の甲の火傷
- 主人公とタイラーとマーラの三者間の描かれ方
- 『ファイト・クラブ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):The Dust Brothers『Stealing Fat』
- 挿入歌:The Dust Brothers『Marla』
- 挿入歌:Tom Waits『Goin' Out West』
- 挿入歌:The Dust Brothers『Homework』
- 挿入歌:The Dust Brothers『Who Is Tyler Durden?』
- 挿入歌:The Dust Brothers『Finding the Bomb』
- ED(エンディング):Pixies『Where Is My Mind?』